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幼馴染編
幼馴染の後悔
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幼馴染の花子が学校の階段から落ちて亡くなった。
最初、親から聞かされた時は、信じられなくて夢でも見ているのかと思った。
花子の葬儀に参列し、黒い額縁の中でぶきっちょに笑う花子の遺影を見て、初めて花子が亡くなったんだと自覚した。
震える手で花子に線香をあげ、呆然と地面を見ながら帰った。
まだ、読みかけの漫画をウチに置いたままなのに。
まだ、やり始めたゲームの話を花子にしてないのに。
まだ、花子の手作りカレーを食べてないのに。
まだ……好きだって花子に告白してなかったのに。
僕、佐々木直人はずっと花子に片想いしていた。
家が隣同士で年齢が一緒の僕たちは幼稚園の頃から仲良しだった。
『花子』『ナオちゃん』とお互いを呼びながら、花子はよく僕の部屋に遊びに来ていた。僕が趣味の乙女ゲームを、花子は隣で漫画を読みながら見ていて。僕は隣にいる花子にどきどきしていること、最期まで花子は気付かなかった。
花子への恋心は小学生の頃から抱いていたけど、鈍感な花子は気付いてくれなくて。だから“好きな子について相談したい”と、僕のことを意識してもらうために花子に相談したら、何を考えたのか『任せて!』とガッツポーズされた。花子は僕の話も聞かずに隣のクラスの女子を校舎裏に呼び出し、告白場を勝手にセッティングされたことがある。それにはさすがの僕も怒り、花子とは何週間も口を利かなかった。
それからは無理に花子に僕の気持ちを知ってもらおうとはせず、徐々に僕のことを意識してくれればいい――そう思っていたのに……。
こんな結末になるのなら男子校じゃなくて、花子と同じ共学の高校に行けばよかった……。
こんな結末になるのなら“好き”って花子に告白しとけばよかった。
こんな結末になるのなら――……。
だけど後悔しても、もう遅い。花子は帰って来ないのだ。もう、二度と花子には会えないのだから。
ずっと、地面ばかり見ながら歩いていたのが悪かった。
僕は歩行者用の信号が赤であることに気付かず、横断歩道を歩く。
すごい勢いでトラックが僕に向かって走ってきていることも知らずに。
「危ないっ」
周囲の人が叫び、どよめいた瞬間。僕の身体はトラックによって吹き飛ばされた。
あぁ、花子。また君に会いたい――……。
それが、最期に僕が願ったことだ。
そして僕の意識はテレビの電源を切ったかのように、そこでぶっつりと途切れた。
※ ※ ※ ※ ※
目を覚ますと、僕の目に真っ白な天井が見えた。
生きていたのか――……。
僕はベッドに寝たまま手を伸ばす。と、
「あ、気付いたかい?」
優しい声と僕の目の端に白衣が見えた。
きっと、医者だろう。
「はい……大丈夫です」
トラックに吹き飛ばされたというのに、不思議と痛みはなかった。
医者はふっと軽く笑うと、言う。
「それならよかった。転学初日に貧血で倒れるだなんて君もツイてないね」
は……? 転学?
意味が分からず、僕は医者に目をやると言葉を失った。
その医者は紫色の長い髪をしていたから。
僕はこれを知っている。現実では有り得ない髪色をしているこの人のことを知っている。
そう、これは僕が生前プレイしていた乙女ゲームに登場してくる養護教諭の紫苑先生だ――!
これがよくある転生展開というやつか。僕は慌ててベッドからおりると、鏡に自分の姿を映した。
「……おいおいおい。嘘だろ」
まさか、よりにもよってこのキャラに転生するだなんて。
「ねぇ、ハナ。今日はウチのクラスに転学生が来るのよ」
「へぇ。転学生ねぇ」
まだ眠く頭にエンジンがかからない私は大きなあくびをする。
親友のエリカから“ハナ”と呼ばれているけれど、私の本当の名前は月並花子。
地味なモブ喪女だった私は、ある日廊下でプロレスをしていた男子に巻き込まれた結果、階段から転落死してしまった。そして今流行りの乙女ゲームの世界とやらに転生したのだ。よりにもよって乙女ゲームの主人公として。しかし根っからのモブで喪女な私は主人公らしく振舞うことが出来ず、攻略することをせずにひっそりとセカンドライフを楽しもうとしていたのに――……。
「この時期に転学って珍しいな」
「転学生は男子? それとも女子?」
「先生に訊いたところ男子らしい」
「くっ……男子かよっ! またハナの魅力を知っちまう男が増えるのはごめんだぜ⁉」
上の台詞から順に獅子堂、本条、西園寺、金剛が喋る。
この男子たちは私が通う聖羅舞璃愛学園で一目置かれる存在で、この乙女ゲームの世界の攻略対象だ。そして彼らの頭には私にしか見えない光り輝くハート――攻略した証――が飛び出ている。そう、私はよくわからないまま彼らを攻略してしまったのだ。
私はふと考える。転学生――転校生といえば少女漫画ではヒロインとヒーローが出会う定番である。
まさか、これは何かのフラグなのだろうか……?
私は乙女ゲームの主人公に転生した。しかし、私は肝心な乙女ゲームをプレイしていない。私はこの乙女ゲームをプレイする幼馴染の隣で漫画を読みながら見ていた“ながら見知識”しかないのだから。
予鈴が鳴ると攻略対象たちは自分のクラスへと戻っていく。
もう面倒なことが起きませんように! そう手を組んで祈っていると教室のドアが開いた。
先生の後ろを、ある男子がついて歩く。
黒髪に、黒縁眼鏡の男子――どこの学校にもクラスに一人はいるであろう地味系男子だった。
これはどう見ても攻略対象じゃないわね! 私は心の中でガッツポーズする。
だって、今までの攻略対象は青髪、金髪、橙髪、赤髪と派手だったもの。
はい、フラグはなし!
私は余裕ぶっこいて机の上に肘をついて頬杖をつく。
すると、転学生が挨拶をした。
「僕の名前は神崎ナオトです。よろしくお願いします」
背筋をピンと伸ばしている。緊張しているのだろうか。
すると、転学生は私をチラリと見た。
ん? 何だ?
転学生はチラ見からチラチラ見へ。そして終いには私をガン見してきた。
何あの転学生、怖っ!
私はサッと目を逸らした。
「じゃあ神崎の席はあそこな」
先生が窓際の一番後ろ(漫画やアニメでよくある転校生席だ)を指さすと、転学生はその席に座る。
こうしてHRが終わると、エリカが私の席に来た。
「ハナ! 一限目は移動教室よ、行きましょう」
「そ、そうね。行きましょうか」
私は教室を出る間際、チラリと転学生を見ると、バチリと目が合った。
「――――っ!」
私は目を逸らすと、廊下に出てエリカの後ろをついて歩いた。
あれぇ、おかしいぞぉ⁉
転校生席に座る僕は冷汗をかきながら混乱する頭を一度、整理する。
僕……佐々木直人が転生したのは乙女ゲームの攻略対象の一人である神崎ナオトである。
神崎は他の攻略対象全員を攻略してから一番最後に登場するキャラなのだが、他の攻略対象と比べ地味で目立たなく、プレイヤーからのキャラ人気も低い。
それに、最後に登場する攻略対象のくせに攻略難易度はどのキャラの中でも一番低くて馬鹿みたいにチョロい。
その理由は、神崎が乙女ゲームの主人公“ハナ”の幼馴染だから元々主人公への好感度が高いのだ。
初等部までハナと同じ学園に通っていたのだが、親の転勤のため海外へ引越したナオトは再び聖羅舞璃愛学園に戻ってきた。
転学初日。挨拶をする僕にハナは驚き、席を立つ。
『えぇっ⁉ ナオトくん⁉』
両手で口を覆い驚きを隠せないハナ。
『――ただいま、ハナ』
ハナに微笑むナオト。
これが本来のゲームの流れなのに……。
ハナはなんのアクションも取らなかった。それどころか僕から目を逸らすではないか。
え? ん? は? どうなっているの?
これは本当に僕が知っている、僕がプレイしていた、あの乙女ゲームなのだろうか。
それから僕は主人公“ハナ”を観察することにした。
すると、どういうわけだろう。
僕が知っている“ハナ”は大人しくて引っ込み思案な、そんな可憐な女の子である。
しかし、この世界のハナは授業中はいびきをかいて寝ているし、教科書で見えないよう隠れながら菓子パン食べているし、ハナは全然乙女ゲームの主人公らしくないのだ。
だけど、そんなハナから目が離せない。
最初は“ハナ”に攻略してもらおうと思っていた僕だったが、今では神崎ナオトとしてではなく、佐々木直人としてハナの観察をすることが楽しみのひとつになっていた。
最初、親から聞かされた時は、信じられなくて夢でも見ているのかと思った。
花子の葬儀に参列し、黒い額縁の中でぶきっちょに笑う花子の遺影を見て、初めて花子が亡くなったんだと自覚した。
震える手で花子に線香をあげ、呆然と地面を見ながら帰った。
まだ、読みかけの漫画をウチに置いたままなのに。
まだ、やり始めたゲームの話を花子にしてないのに。
まだ、花子の手作りカレーを食べてないのに。
まだ……好きだって花子に告白してなかったのに。
僕、佐々木直人はずっと花子に片想いしていた。
家が隣同士で年齢が一緒の僕たちは幼稚園の頃から仲良しだった。
『花子』『ナオちゃん』とお互いを呼びながら、花子はよく僕の部屋に遊びに来ていた。僕が趣味の乙女ゲームを、花子は隣で漫画を読みながら見ていて。僕は隣にいる花子にどきどきしていること、最期まで花子は気付かなかった。
花子への恋心は小学生の頃から抱いていたけど、鈍感な花子は気付いてくれなくて。だから“好きな子について相談したい”と、僕のことを意識してもらうために花子に相談したら、何を考えたのか『任せて!』とガッツポーズされた。花子は僕の話も聞かずに隣のクラスの女子を校舎裏に呼び出し、告白場を勝手にセッティングされたことがある。それにはさすがの僕も怒り、花子とは何週間も口を利かなかった。
それからは無理に花子に僕の気持ちを知ってもらおうとはせず、徐々に僕のことを意識してくれればいい――そう思っていたのに……。
こんな結末になるのなら男子校じゃなくて、花子と同じ共学の高校に行けばよかった……。
こんな結末になるのなら“好き”って花子に告白しとけばよかった。
こんな結末になるのなら――……。
だけど後悔しても、もう遅い。花子は帰って来ないのだ。もう、二度と花子には会えないのだから。
ずっと、地面ばかり見ながら歩いていたのが悪かった。
僕は歩行者用の信号が赤であることに気付かず、横断歩道を歩く。
すごい勢いでトラックが僕に向かって走ってきていることも知らずに。
「危ないっ」
周囲の人が叫び、どよめいた瞬間。僕の身体はトラックによって吹き飛ばされた。
あぁ、花子。また君に会いたい――……。
それが、最期に僕が願ったことだ。
そして僕の意識はテレビの電源を切ったかのように、そこでぶっつりと途切れた。
※ ※ ※ ※ ※
目を覚ますと、僕の目に真っ白な天井が見えた。
生きていたのか――……。
僕はベッドに寝たまま手を伸ばす。と、
「あ、気付いたかい?」
優しい声と僕の目の端に白衣が見えた。
きっと、医者だろう。
「はい……大丈夫です」
トラックに吹き飛ばされたというのに、不思議と痛みはなかった。
医者はふっと軽く笑うと、言う。
「それならよかった。転学初日に貧血で倒れるだなんて君もツイてないね」
は……? 転学?
意味が分からず、僕は医者に目をやると言葉を失った。
その医者は紫色の長い髪をしていたから。
僕はこれを知っている。現実では有り得ない髪色をしているこの人のことを知っている。
そう、これは僕が生前プレイしていた乙女ゲームに登場してくる養護教諭の紫苑先生だ――!
これがよくある転生展開というやつか。僕は慌ててベッドからおりると、鏡に自分の姿を映した。
「……おいおいおい。嘘だろ」
まさか、よりにもよってこのキャラに転生するだなんて。
「ねぇ、ハナ。今日はウチのクラスに転学生が来るのよ」
「へぇ。転学生ねぇ」
まだ眠く頭にエンジンがかからない私は大きなあくびをする。
親友のエリカから“ハナ”と呼ばれているけれど、私の本当の名前は月並花子。
地味なモブ喪女だった私は、ある日廊下でプロレスをしていた男子に巻き込まれた結果、階段から転落死してしまった。そして今流行りの乙女ゲームの世界とやらに転生したのだ。よりにもよって乙女ゲームの主人公として。しかし根っからのモブで喪女な私は主人公らしく振舞うことが出来ず、攻略することをせずにひっそりとセカンドライフを楽しもうとしていたのに――……。
「この時期に転学って珍しいな」
「転学生は男子? それとも女子?」
「先生に訊いたところ男子らしい」
「くっ……男子かよっ! またハナの魅力を知っちまう男が増えるのはごめんだぜ⁉」
上の台詞から順に獅子堂、本条、西園寺、金剛が喋る。
この男子たちは私が通う聖羅舞璃愛学園で一目置かれる存在で、この乙女ゲームの世界の攻略対象だ。そして彼らの頭には私にしか見えない光り輝くハート――攻略した証――が飛び出ている。そう、私はよくわからないまま彼らを攻略してしまったのだ。
私はふと考える。転学生――転校生といえば少女漫画ではヒロインとヒーローが出会う定番である。
まさか、これは何かのフラグなのだろうか……?
私は乙女ゲームの主人公に転生した。しかし、私は肝心な乙女ゲームをプレイしていない。私はこの乙女ゲームをプレイする幼馴染の隣で漫画を読みながら見ていた“ながら見知識”しかないのだから。
予鈴が鳴ると攻略対象たちは自分のクラスへと戻っていく。
もう面倒なことが起きませんように! そう手を組んで祈っていると教室のドアが開いた。
先生の後ろを、ある男子がついて歩く。
黒髪に、黒縁眼鏡の男子――どこの学校にもクラスに一人はいるであろう地味系男子だった。
これはどう見ても攻略対象じゃないわね! 私は心の中でガッツポーズする。
だって、今までの攻略対象は青髪、金髪、橙髪、赤髪と派手だったもの。
はい、フラグはなし!
私は余裕ぶっこいて机の上に肘をついて頬杖をつく。
すると、転学生が挨拶をした。
「僕の名前は神崎ナオトです。よろしくお願いします」
背筋をピンと伸ばしている。緊張しているのだろうか。
すると、転学生は私をチラリと見た。
ん? 何だ?
転学生はチラ見からチラチラ見へ。そして終いには私をガン見してきた。
何あの転学生、怖っ!
私はサッと目を逸らした。
「じゃあ神崎の席はあそこな」
先生が窓際の一番後ろ(漫画やアニメでよくある転校生席だ)を指さすと、転学生はその席に座る。
こうしてHRが終わると、エリカが私の席に来た。
「ハナ! 一限目は移動教室よ、行きましょう」
「そ、そうね。行きましょうか」
私は教室を出る間際、チラリと転学生を見ると、バチリと目が合った。
「――――っ!」
私は目を逸らすと、廊下に出てエリカの後ろをついて歩いた。
あれぇ、おかしいぞぉ⁉
転校生席に座る僕は冷汗をかきながら混乱する頭を一度、整理する。
僕……佐々木直人が転生したのは乙女ゲームの攻略対象の一人である神崎ナオトである。
神崎は他の攻略対象全員を攻略してから一番最後に登場するキャラなのだが、他の攻略対象と比べ地味で目立たなく、プレイヤーからのキャラ人気も低い。
それに、最後に登場する攻略対象のくせに攻略難易度はどのキャラの中でも一番低くて馬鹿みたいにチョロい。
その理由は、神崎が乙女ゲームの主人公“ハナ”の幼馴染だから元々主人公への好感度が高いのだ。
初等部までハナと同じ学園に通っていたのだが、親の転勤のため海外へ引越したナオトは再び聖羅舞璃愛学園に戻ってきた。
転学初日。挨拶をする僕にハナは驚き、席を立つ。
『えぇっ⁉ ナオトくん⁉』
両手で口を覆い驚きを隠せないハナ。
『――ただいま、ハナ』
ハナに微笑むナオト。
これが本来のゲームの流れなのに……。
ハナはなんのアクションも取らなかった。それどころか僕から目を逸らすではないか。
え? ん? は? どうなっているの?
これは本当に僕が知っている、僕がプレイしていた、あの乙女ゲームなのだろうか。
それから僕は主人公“ハナ”を観察することにした。
すると、どういうわけだろう。
僕が知っている“ハナ”は大人しくて引っ込み思案な、そんな可憐な女の子である。
しかし、この世界のハナは授業中はいびきをかいて寝ているし、教科書で見えないよう隠れながら菓子パン食べているし、ハナは全然乙女ゲームの主人公らしくないのだ。
だけど、そんなハナから目が離せない。
最初は“ハナ”に攻略してもらおうと思っていた僕だったが、今では神崎ナオトとしてではなく、佐々木直人としてハナの観察をすることが楽しみのひとつになっていた。
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