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第九章 昨日とはちがう明日へ
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けたたましい耳元の電子音で、慌てて身体を起こした。
窓から差し込んでくる太陽の光が眩しい。
目を細めながら窓の外を見れば、時間は……たぶん、正午とかじゃないかな、これ。
貴重なお休みの――土曜の朝を、寝て潰してしまったことへの罪悪感が、じわじわとわいてくる。
よくよく自分の姿を見ると、スーツにストッキングのまま、顔も化粧をしたままだ。
「いやー! ヤバい……お肌ガビガビになっちゃう……!」
昨晩はよほど疲れていたのだろう。
梨菜のことや、その他にも……色々と。
不幸中の幸いは、ぐっすりと眠ったせいか、気持ちはぜんぜん沈んでいないことだった。
何か……すごく楽しいことや、苦労したけど乗り越えたような気がするのだけど。
慌てて洗面所へ行こうとして顔を上げると、ベッドサイドの写真立てが目に入る。
高校の卒業式の後、家族と撮影した写真。
硬い笑顔で、卒業証書の筒を抱えた私。それを挟んだお母さんとお父さん、そして、私の隣に――
「おばあちゃん……」
私の大学入試の日、脳卒中で倒れたおばあちゃんは、まだこの時には笑顔でこの場に立っている。
少しだけ腰を曲げ、こちらに向かって微笑んでいる、その懐かしい表情。
「おはよう、おばあちゃん」
なんとなく、どこかでおばあちゃんが聞いているような気がした。
どこからか、あの懐かしい笑い声が聞こえてきそうな。
「……っと、それどころじゃないよね。今、何時だろ?」
枕のそばにあったスマホを拾って、目覚ましを解除する。
時計を見ようとして、ふと、着信履歴があったことに気付いた。
着信時間は昨夜遅く。
発信者は――『梨菜』。
「……梨菜?」
高校の同級生。そして現在の同僚。
自分に嫌がらせする相手の名前を見て、私はふと眉をひそめ――る気になれずに、首を傾げてみた。
梨菜ったら、何の用で夜中にかけてきたんだろ……。
ううん、そもそも私、梨菜の電話番号なんて登録してたっけ?
よく分からないけど、仕事の連絡なのなら、何か緊急の用事だったのかもしれない。
慌ててリダイヤルを押してみる。
続く呼び出し音。
近くにいないのかな、なんて思い始めたところで、ぷつ、と繋がった音がした。
『……はい、梨菜だけど。誰?』
不貞腐れたような、疑っているような……ううん、これって多分、ただ単に寝起きなんだわ。
何となく、授業中にうとうとしてた後、休み時間に起こしたときの梨菜の顔を思い出した。
思わずくすっと笑いがこぼれて――あれ、高校時代、梨菜を起こしたことなんてあったっけ?
「あの、日上です。おはよう、梨菜」
『日上!? なんであんた、この番号知ってんの?』
「なんでって……昨日の晩、あなたの方からかけてきたんでしょう?」
名前が登録されてるってことは、その前に交換してたんだと思ったんだけど。
今の驚き様からすると、どうも梨菜は私の電話番号を登録していないらしい。
『あんたの番号なんて知らないよ。昨日の晩だってかけてない』
「でも、履歴があったからかけ直したのよ」
『知らないってば。壊れてんじゃない、あんたのスマホ』
「そんな壊れ方聞いたことないもん」
くくくっとスマホから忍び笑いが聞こえてくる。
それがあんまり楽しそうだから……なんだか、私も頬が緩んできた。
「なんで笑ってるの?」
『いや、なんかさぁ……あんたと電話したことなんて全然ないはずなのに、なんだかいつも話してるような気がしちゃって』
「奇遇だね、私もそんな気がする」
二人でなんとなく笑い合って、しばらくしたところで梨菜がふと息をつく。
『あの……えっと、まあ、用がないなら、その……わたし、切るけど』
「あ、うん。えっと……」
どうやら梨菜は特に電話してないらしいし、それを確認したからには用は終わった。
せっかくの土曜日に、仲の悪い相手と話をする必要なんて、ある訳ないし。
簡単な話だ。「じゃあ」と言って、終話ボタンを押せばいい。
だけど――
私はすっと息を吸って、気合を入れてスマホに向かった。
「あの、梨菜。今日って他に用事あったりする?」
『あったら、こんな時間にあんたからの電話とったりしてないよ。や、なんかすっごい寝ちゃってさぁ』
「ねえ、これから……映画とか行かない?」
『はあ? あんたと?』
「うん。梨菜は好きでしょう、映画とか、本とか」
『や、好きだけど……なんであんた知ってるのよ』
なんで? なんでだろう。
だけど、なぜか私は知ってる気がする。
梨菜の好きなもの。正直な性格。なんだかんだで義理堅いところ。
仲良くなると、きっとすごく楽しいこと――
私たち、全然仲良くないし、梨菜は仕事もちゃんとしてくれないし。
だけど、そう言えば、私もまだ梨菜に、私自身どうして欲しいのかってちゃんと言ってなかった。
仕事しなさい、なんて話じゃなくて――梨菜と、もっとちゃんと話したいってことを。
「ねえ、一緒に映画館に行かない? 古い洋画なんてどうかな」
『……いや、あの、あんたと行ってもさ』
私の一抹の勇気に、梨菜はなんだかYesともNoとも言い難い空気でもごもご呟いてる。
そりゃ困るだろう。私が梨菜の立場なら困惑する。
普段なら、こういう困った空気を感じたところで、私、諦めて手を引いてたと思う。
だけど――今回ばかりは、撤回しようなんて気にはなれない。
何かが、胸の中で、ちゃんと動けと叫んでいるから。
後悔しないように、ちゃんと、言うべきことを。
「一緒に行ってくれるまで、私、諦めない。たとえ空がくずれおちてきても、梨菜を誘い続けるから」
『どんな呪いよ!?』
「呪いじゃないよ! むしろこれは……」
むしろ、なんだろう。
一番近い言葉はすぐ浮かんできたんだけど、口に出すのが恥ずかしくて、別の言葉に置き換えた。
「……むしろこれは、嫌がらせだよ!」
『呪いじゃねぇか!』
ツッコミの後に爆笑が続いて、そして――待ち合わせは一時間後。
電話を切った私は、急いで準備を始めた。
土曜を半分無駄にしたし、職場の嫌な奴との待ち合わせだし、なのに――五月のこの爽やかな日差しの中、私の胸は幸せな気持ちがいっぱいにあふれてた。
まるで、すごく仲良しの子と、冒険に行く時のようなワクワクした幸せが。
きっと今なら、何だってできる気がする。
そうだ、帰ってきたら、高校の頃の友達にも連絡取ってみよう。
あれは確か……えっと、美玖と鞠絵だ。二人とも、元気にしてるだろうか。
もう一人、連絡を取りたい子がいるような気がするけど、その記憶はぼんやりしてて、どうしてもちゃんと思い出せない。
シャワーを浴びながら一生懸命考えて、図書室のイメージだけが浮かんできた。
本が好きな友達、いたっけ……?
考えながら手早く着替えて、お化粧。
どうにもお肌のノリが悪いけど、まあそこはあんまり気にしないことにしよう。
梨菜なら、普段の私のメイクもよく知ってる訳だし。
仕事場向けのヒールの代わりに、スニーカーを引っかけて玄関を出る。
外は、太陽がさんさんと照り付けている。
くらりと心を揺らした景色の中に、一瞬、みんなで囲んだ中庭の風景がオーバーラップした。
幻の中の私があんまり楽しそうで、私はいやおうなく微笑んでしまう。
ふふ、変なの。昨日はあんなに沈んだ気分だったのに。
もしかして、この世界は一度、終わったのかしら。
そうじゃなきゃ、私が一度死んで生き返ったとか?
まるで空がくずれおちてきたみたいな、不思議な気分。
だけど――そう、悪くない。
何もかも、ここから始まるのだから。
窓から差し込んでくる太陽の光が眩しい。
目を細めながら窓の外を見れば、時間は……たぶん、正午とかじゃないかな、これ。
貴重なお休みの――土曜の朝を、寝て潰してしまったことへの罪悪感が、じわじわとわいてくる。
よくよく自分の姿を見ると、スーツにストッキングのまま、顔も化粧をしたままだ。
「いやー! ヤバい……お肌ガビガビになっちゃう……!」
昨晩はよほど疲れていたのだろう。
梨菜のことや、その他にも……色々と。
不幸中の幸いは、ぐっすりと眠ったせいか、気持ちはぜんぜん沈んでいないことだった。
何か……すごく楽しいことや、苦労したけど乗り越えたような気がするのだけど。
慌てて洗面所へ行こうとして顔を上げると、ベッドサイドの写真立てが目に入る。
高校の卒業式の後、家族と撮影した写真。
硬い笑顔で、卒業証書の筒を抱えた私。それを挟んだお母さんとお父さん、そして、私の隣に――
「おばあちゃん……」
私の大学入試の日、脳卒中で倒れたおばあちゃんは、まだこの時には笑顔でこの場に立っている。
少しだけ腰を曲げ、こちらに向かって微笑んでいる、その懐かしい表情。
「おはよう、おばあちゃん」
なんとなく、どこかでおばあちゃんが聞いているような気がした。
どこからか、あの懐かしい笑い声が聞こえてきそうな。
「……っと、それどころじゃないよね。今、何時だろ?」
枕のそばにあったスマホを拾って、目覚ましを解除する。
時計を見ようとして、ふと、着信履歴があったことに気付いた。
着信時間は昨夜遅く。
発信者は――『梨菜』。
「……梨菜?」
高校の同級生。そして現在の同僚。
自分に嫌がらせする相手の名前を見て、私はふと眉をひそめ――る気になれずに、首を傾げてみた。
梨菜ったら、何の用で夜中にかけてきたんだろ……。
ううん、そもそも私、梨菜の電話番号なんて登録してたっけ?
よく分からないけど、仕事の連絡なのなら、何か緊急の用事だったのかもしれない。
慌ててリダイヤルを押してみる。
続く呼び出し音。
近くにいないのかな、なんて思い始めたところで、ぷつ、と繋がった音がした。
『……はい、梨菜だけど。誰?』
不貞腐れたような、疑っているような……ううん、これって多分、ただ単に寝起きなんだわ。
何となく、授業中にうとうとしてた後、休み時間に起こしたときの梨菜の顔を思い出した。
思わずくすっと笑いがこぼれて――あれ、高校時代、梨菜を起こしたことなんてあったっけ?
「あの、日上です。おはよう、梨菜」
『日上!? なんであんた、この番号知ってんの?』
「なんでって……昨日の晩、あなたの方からかけてきたんでしょう?」
名前が登録されてるってことは、その前に交換してたんだと思ったんだけど。
今の驚き様からすると、どうも梨菜は私の電話番号を登録していないらしい。
『あんたの番号なんて知らないよ。昨日の晩だってかけてない』
「でも、履歴があったからかけ直したのよ」
『知らないってば。壊れてんじゃない、あんたのスマホ』
「そんな壊れ方聞いたことないもん」
くくくっとスマホから忍び笑いが聞こえてくる。
それがあんまり楽しそうだから……なんだか、私も頬が緩んできた。
「なんで笑ってるの?」
『いや、なんかさぁ……あんたと電話したことなんて全然ないはずなのに、なんだかいつも話してるような気がしちゃって』
「奇遇だね、私もそんな気がする」
二人でなんとなく笑い合って、しばらくしたところで梨菜がふと息をつく。
『あの……えっと、まあ、用がないなら、その……わたし、切るけど』
「あ、うん。えっと……」
どうやら梨菜は特に電話してないらしいし、それを確認したからには用は終わった。
せっかくの土曜日に、仲の悪い相手と話をする必要なんて、ある訳ないし。
簡単な話だ。「じゃあ」と言って、終話ボタンを押せばいい。
だけど――
私はすっと息を吸って、気合を入れてスマホに向かった。
「あの、梨菜。今日って他に用事あったりする?」
『あったら、こんな時間にあんたからの電話とったりしてないよ。や、なんかすっごい寝ちゃってさぁ』
「ねえ、これから……映画とか行かない?」
『はあ? あんたと?』
「うん。梨菜は好きでしょう、映画とか、本とか」
『や、好きだけど……なんであんた知ってるのよ』
なんで? なんでだろう。
だけど、なぜか私は知ってる気がする。
梨菜の好きなもの。正直な性格。なんだかんだで義理堅いところ。
仲良くなると、きっとすごく楽しいこと――
私たち、全然仲良くないし、梨菜は仕事もちゃんとしてくれないし。
だけど、そう言えば、私もまだ梨菜に、私自身どうして欲しいのかってちゃんと言ってなかった。
仕事しなさい、なんて話じゃなくて――梨菜と、もっとちゃんと話したいってことを。
「ねえ、一緒に映画館に行かない? 古い洋画なんてどうかな」
『……いや、あの、あんたと行ってもさ』
私の一抹の勇気に、梨菜はなんだかYesともNoとも言い難い空気でもごもご呟いてる。
そりゃ困るだろう。私が梨菜の立場なら困惑する。
普段なら、こういう困った空気を感じたところで、私、諦めて手を引いてたと思う。
だけど――今回ばかりは、撤回しようなんて気にはなれない。
何かが、胸の中で、ちゃんと動けと叫んでいるから。
後悔しないように、ちゃんと、言うべきことを。
「一緒に行ってくれるまで、私、諦めない。たとえ空がくずれおちてきても、梨菜を誘い続けるから」
『どんな呪いよ!?』
「呪いじゃないよ! むしろこれは……」
むしろ、なんだろう。
一番近い言葉はすぐ浮かんできたんだけど、口に出すのが恥ずかしくて、別の言葉に置き換えた。
「……むしろこれは、嫌がらせだよ!」
『呪いじゃねぇか!』
ツッコミの後に爆笑が続いて、そして――待ち合わせは一時間後。
電話を切った私は、急いで準備を始めた。
土曜を半分無駄にしたし、職場の嫌な奴との待ち合わせだし、なのに――五月のこの爽やかな日差しの中、私の胸は幸せな気持ちがいっぱいにあふれてた。
まるで、すごく仲良しの子と、冒険に行く時のようなワクワクした幸せが。
きっと今なら、何だってできる気がする。
そうだ、帰ってきたら、高校の頃の友達にも連絡取ってみよう。
あれは確か……えっと、美玖と鞠絵だ。二人とも、元気にしてるだろうか。
もう一人、連絡を取りたい子がいるような気がするけど、その記憶はぼんやりしてて、どうしてもちゃんと思い出せない。
シャワーを浴びながら一生懸命考えて、図書室のイメージだけが浮かんできた。
本が好きな友達、いたっけ……?
考えながら手早く着替えて、お化粧。
どうにもお肌のノリが悪いけど、まあそこはあんまり気にしないことにしよう。
梨菜なら、普段の私のメイクもよく知ってる訳だし。
仕事場向けのヒールの代わりに、スニーカーを引っかけて玄関を出る。
外は、太陽がさんさんと照り付けている。
くらりと心を揺らした景色の中に、一瞬、みんなで囲んだ中庭の風景がオーバーラップした。
幻の中の私があんまり楽しそうで、私はいやおうなく微笑んでしまう。
ふふ、変なの。昨日はあんなに沈んだ気分だったのに。
もしかして、この世界は一度、終わったのかしら。
そうじゃなきゃ、私が一度死んで生き返ったとか?
まるで空がくずれおちてきたみたいな、不思議な気分。
だけど――そう、悪くない。
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