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第三章 成功・拡大・思わぬ罠
2.至近距離(下)
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「……瀬央か」
「瀬央さん、どうして……」
振り返った優佑の肩越しに見える瀬央の表情は、いつになく真剣だ。
瀬央は一度だけ直の方に視線を向けたが、すぐに優佑に向き直った。
「佐志波、いい加減にしておけ。プライベートのことに口を出すのは僕の流儀じゃないが、社内で僕の部下に手を出すつもりなら、さすがに止めるぞ」
こんなときでも瀬央の声は優しくて、穏やかな口調に直は少しずつ心が落ち着くのを感じた。
優佑とは正反対だ。
怯えさせ決断を焦らせるのではなく、相手を落ち着かせて正しい判断ができるようにする。
そういえば、成約後のキャンセル率が、営業二部は一部より遥かに低い――そんなデータを思い出した。
諭された優佑は、肩を振って瀬央の手を払った。
「ああ、そうか。そりゃ悪かったな。社外でやればいいんだろ――おい、行くぞ、直」
腕を引かれた直は、とっさに足を突っ張った。
「……ああ?」
「い、行きませんよっ」
「なんだと?」
優佑が苛立った表情を見せる。
が、直は大きく首を振った。
「業務命令以外で、あなたに従う理由はありません」
「お前……さっきまでびくびくしてたくせにっ!」
先ほどまで波立っていた心は、瀬央のおかげですっかり凪いでいた。
大声を出されるのも殴られるのも怖い。
だが、振り上げられた手を、今はまっすぐに睨み返すことができる。
「殴るつもりならどうぞ。セクハラやパワハラの証拠はちゃんと録らせていただきますが」
直はシャツの胸ポケットから録音機を取り出した。
普段電話に使っているものだ。まさか、こんなことにも使えるとは思っていなかったが。
「なんだよ、お前はまだ俺のことが好きなんだろう?」
もう好きなんかじゃない、と言いきれれば良かったのに。
優佑のこういう強引さを、自分にはないものだと思って、憧れていた頃もあったのだ。
そして、そんな気持ちの残滓が今も身体の隅にあるのも。
「私は――」
ちらりと逸らした視線の先で、瀬央が小さく頷くのが見えた。
そのまなざしに力を得て、直は再び優佑に対峙した。
「あなたこそ、まだ私のことが好きなんですか?」
「はあ!? なに言ってんだ」
「そうじゃなきゃ、わざわざ私に声をかける理由がわかりません」
「必要なのはお前じゃない。コールセンターがずいぶん評価されてるから、俺だって似たようなことはできるってことをだな……!」
「へえ」
瀬央の背が、直を庇うように二人の間に割入った。
既にいつもの笑みを取り戻しているのだろう。声に余裕の色が見える。
「つまり、僕のコールセンターから主力の煙咲さんを引き抜いて、営業一部内で似た役割を負わせようとしてるわけだ」
「……だからなんだ。お前の考えは別にものすごいアイデアなわけじゃない。俺にだってできるってだけだ」
優佑の言葉は事実かもしれない。
ただ、直が瀬央を尊敬しているのは、アイデア自体についてではない。
今ここにはないものを、認めてもらえるよう行動に移せること。
必ずいいものになると信じて貫き通すこと。
そのために、必要なときは周りの力に頼ること。
未来を見て動こうとする瀬央に、頼ってもらえるような力になりたいと思ったのだ。
それは、優佑がやっていたような「他人を利用すること」と、似て非なることだ。
直は息を吸って、はっきりと答えた。
「私は、あなたの力にはなれません」
「直、お前……!」
「そしてたぶん、あなたには瀬央さんのようにはできません」
「なんだと!?」
優佑が、直の胸倉をつかもうと手を伸ばす。
その腕を、瀬央の手が途中でつかんで止めた。
「さっき言われたこともう忘れたのか、佐志波? 録ってるんだぞ」
「じゃあ、止めたりせずに俺の弱みを掴めば良かっただろうが」
「僕はそういうやり方しないんだ。わかってるだろ。ここで、ちゃんと君にもメリットがあることを示して、恩を着せておいて後から回収するのが僕の定石なの」
「……俺は感謝なんかしないからな!」
手を振り払い、優佑はぎりぎりと直を睨みつけた。
「お前らってのは本当にどうしようもないな! 俺のところに戻るなら昇給も提案してやったのに。あのバイトの男女と言い、お前と言い、なに考えてるのかさっぱりわからん!」
「……バイトの男女?」
聞き返した直の言葉を無視して、優佑が踵を返す。
「後から泣いて謝っても知らんからな! 俺が許しても専務がどう言うか――」
「佐志波、僕の方は泣いて謝ったら許してあげるから、いつでもおいで」
「行かんわ!」
捨て台詞も瀬央に受け流され、格好がつかないことこの上ない。
直は大きくため息をついた。
瀬央が、遠慮がちにその肩に手を置く。
「結局喧嘩別れになっちゃってごめん。個人的な話に上司が割り込むのもどうかと思いはしたんだけど、ちょっと目に余るからつい……」
「いえ、助かりました……。私も慌ててしまって」
緊張がほどけて、足から力が抜ける。
ぐらりとバランスを崩した身体を、瀬央が支えてくれた。
「大丈夫、煙咲さん?」
「あっ、は、はい……」
一人の体重を抱えてもぐらつきすらしない。
見た目よりもずっと安定感のある腕に、胸がどきりとした。
覗き込まれた距離の近さに、思わず顔を逸らした瞬間。
ゴン、と壁を打ち鳴らす音がした。
「なにやってんだよ、こんなとこで二人で」
はっとそちらを見れば、仏頂面の板来がこちらを見ている。
「あ、板来くん。君もまだいたの?」
「ちょっと飲み物買って帰ろうとしてたんすよ。それより、なんか騒がしいと思ったら、こんなとこでいちゃついてたんすか? そういう関係なら先に言っといて……あ、いや、言わなくていいや、やっぱり。仕事しづらくなるんで、社内ではそういうの見せねぇでください」
「か、か、勘違いはやめて! こけそうになったとこを助けて貰っただけだから! それより、そっちに優……佐志波部長が行かなかった?」
「佐志波? ああ、こないだ俺を引き抜きに来たアホか。確かにさっきすれ違った」
板来は、興味を失ったように直から視線を外し、手にした缶のプルトップを開けた。
シュパッと破裂音が響く。
姿勢を整えた直から離れ、瀬央が苦笑する。
「さっきの言葉、やっぱり佐志波は君のこと既に勧誘してたか」
「してたっすね。うぜぇ。あいつ俺のこと女だと思って、口説きから入ってきやがりましたよ、きもいわ」
「女の子だと思うのはある程度しょうがないけど……ううん、でもバイトの子を口説くのは最悪だよね」
「わかってんじゃん、煙咲。あいつ、早めに注意してやらんと、そのうちパワハラかセクハラで訴えられんぞ」
「いやあ、今注意したとこだけど……たぶん聞いてないだろうなぁ」
どうやら瀬央が優佑を止めたのは、社の評判が下がることを危惧してのことらしい。
「古い体質の会社だからね、そういうとこどうしても注意が甘くなるんだよな」
「だけど、世間は待ってくれませんて。ほんとに早くなんとかせにゃ……」
瀬央が、自分を恥じるように頭をかいている。
この話題については、直も同じ気持ちだったので、瀬央の気持ちはよくわかった。既に別れているとは言え、優佑はかつての恋人なのだ。
少しばかり意外なのは、板来もまたなんだか困った顔をしていることだ。
その表情を見て、直は少しだけ嬉しくなった。
きっと、バイト先のコールセンターに板来なりに愛着を持っているということだろう。
ほっこりして微笑みを向けると、さりげなく視線を逸らされたりしたが。
「瀬央さん、どうして……」
振り返った優佑の肩越しに見える瀬央の表情は、いつになく真剣だ。
瀬央は一度だけ直の方に視線を向けたが、すぐに優佑に向き直った。
「佐志波、いい加減にしておけ。プライベートのことに口を出すのは僕の流儀じゃないが、社内で僕の部下に手を出すつもりなら、さすがに止めるぞ」
こんなときでも瀬央の声は優しくて、穏やかな口調に直は少しずつ心が落ち着くのを感じた。
優佑とは正反対だ。
怯えさせ決断を焦らせるのではなく、相手を落ち着かせて正しい判断ができるようにする。
そういえば、成約後のキャンセル率が、営業二部は一部より遥かに低い――そんなデータを思い出した。
諭された優佑は、肩を振って瀬央の手を払った。
「ああ、そうか。そりゃ悪かったな。社外でやればいいんだろ――おい、行くぞ、直」
腕を引かれた直は、とっさに足を突っ張った。
「……ああ?」
「い、行きませんよっ」
「なんだと?」
優佑が苛立った表情を見せる。
が、直は大きく首を振った。
「業務命令以外で、あなたに従う理由はありません」
「お前……さっきまでびくびくしてたくせにっ!」
先ほどまで波立っていた心は、瀬央のおかげですっかり凪いでいた。
大声を出されるのも殴られるのも怖い。
だが、振り上げられた手を、今はまっすぐに睨み返すことができる。
「殴るつもりならどうぞ。セクハラやパワハラの証拠はちゃんと録らせていただきますが」
直はシャツの胸ポケットから録音機を取り出した。
普段電話に使っているものだ。まさか、こんなことにも使えるとは思っていなかったが。
「なんだよ、お前はまだ俺のことが好きなんだろう?」
もう好きなんかじゃない、と言いきれれば良かったのに。
優佑のこういう強引さを、自分にはないものだと思って、憧れていた頃もあったのだ。
そして、そんな気持ちの残滓が今も身体の隅にあるのも。
「私は――」
ちらりと逸らした視線の先で、瀬央が小さく頷くのが見えた。
そのまなざしに力を得て、直は再び優佑に対峙した。
「あなたこそ、まだ私のことが好きなんですか?」
「はあ!? なに言ってんだ」
「そうじゃなきゃ、わざわざ私に声をかける理由がわかりません」
「必要なのはお前じゃない。コールセンターがずいぶん評価されてるから、俺だって似たようなことはできるってことをだな……!」
「へえ」
瀬央の背が、直を庇うように二人の間に割入った。
既にいつもの笑みを取り戻しているのだろう。声に余裕の色が見える。
「つまり、僕のコールセンターから主力の煙咲さんを引き抜いて、営業一部内で似た役割を負わせようとしてるわけだ」
「……だからなんだ。お前の考えは別にものすごいアイデアなわけじゃない。俺にだってできるってだけだ」
優佑の言葉は事実かもしれない。
ただ、直が瀬央を尊敬しているのは、アイデア自体についてではない。
今ここにはないものを、認めてもらえるよう行動に移せること。
必ずいいものになると信じて貫き通すこと。
そのために、必要なときは周りの力に頼ること。
未来を見て動こうとする瀬央に、頼ってもらえるような力になりたいと思ったのだ。
それは、優佑がやっていたような「他人を利用すること」と、似て非なることだ。
直は息を吸って、はっきりと答えた。
「私は、あなたの力にはなれません」
「直、お前……!」
「そしてたぶん、あなたには瀬央さんのようにはできません」
「なんだと!?」
優佑が、直の胸倉をつかもうと手を伸ばす。
その腕を、瀬央の手が途中でつかんで止めた。
「さっき言われたこともう忘れたのか、佐志波? 録ってるんだぞ」
「じゃあ、止めたりせずに俺の弱みを掴めば良かっただろうが」
「僕はそういうやり方しないんだ。わかってるだろ。ここで、ちゃんと君にもメリットがあることを示して、恩を着せておいて後から回収するのが僕の定石なの」
「……俺は感謝なんかしないからな!」
手を振り払い、優佑はぎりぎりと直を睨みつけた。
「お前らってのは本当にどうしようもないな! 俺のところに戻るなら昇給も提案してやったのに。あのバイトの男女と言い、お前と言い、なに考えてるのかさっぱりわからん!」
「……バイトの男女?」
聞き返した直の言葉を無視して、優佑が踵を返す。
「後から泣いて謝っても知らんからな! 俺が許しても専務がどう言うか――」
「佐志波、僕の方は泣いて謝ったら許してあげるから、いつでもおいで」
「行かんわ!」
捨て台詞も瀬央に受け流され、格好がつかないことこの上ない。
直は大きくため息をついた。
瀬央が、遠慮がちにその肩に手を置く。
「結局喧嘩別れになっちゃってごめん。個人的な話に上司が割り込むのもどうかと思いはしたんだけど、ちょっと目に余るからつい……」
「いえ、助かりました……。私も慌ててしまって」
緊張がほどけて、足から力が抜ける。
ぐらりとバランスを崩した身体を、瀬央が支えてくれた。
「大丈夫、煙咲さん?」
「あっ、は、はい……」
一人の体重を抱えてもぐらつきすらしない。
見た目よりもずっと安定感のある腕に、胸がどきりとした。
覗き込まれた距離の近さに、思わず顔を逸らした瞬間。
ゴン、と壁を打ち鳴らす音がした。
「なにやってんだよ、こんなとこで二人で」
はっとそちらを見れば、仏頂面の板来がこちらを見ている。
「あ、板来くん。君もまだいたの?」
「ちょっと飲み物買って帰ろうとしてたんすよ。それより、なんか騒がしいと思ったら、こんなとこでいちゃついてたんすか? そういう関係なら先に言っといて……あ、いや、言わなくていいや、やっぱり。仕事しづらくなるんで、社内ではそういうの見せねぇでください」
「か、か、勘違いはやめて! こけそうになったとこを助けて貰っただけだから! それより、そっちに優……佐志波部長が行かなかった?」
「佐志波? ああ、こないだ俺を引き抜きに来たアホか。確かにさっきすれ違った」
板来は、興味を失ったように直から視線を外し、手にした缶のプルトップを開けた。
シュパッと破裂音が響く。
姿勢を整えた直から離れ、瀬央が苦笑する。
「さっきの言葉、やっぱり佐志波は君のこと既に勧誘してたか」
「してたっすね。うぜぇ。あいつ俺のこと女だと思って、口説きから入ってきやがりましたよ、きもいわ」
「女の子だと思うのはある程度しょうがないけど……ううん、でもバイトの子を口説くのは最悪だよね」
「わかってんじゃん、煙咲。あいつ、早めに注意してやらんと、そのうちパワハラかセクハラで訴えられんぞ」
「いやあ、今注意したとこだけど……たぶん聞いてないだろうなぁ」
どうやら瀬央が優佑を止めたのは、社の評判が下がることを危惧してのことらしい。
「古い体質の会社だからね、そういうとこどうしても注意が甘くなるんだよな」
「だけど、世間は待ってくれませんて。ほんとに早くなんとかせにゃ……」
瀬央が、自分を恥じるように頭をかいている。
この話題については、直も同じ気持ちだったので、瀬央の気持ちはよくわかった。既に別れているとは言え、優佑はかつての恋人なのだ。
少しばかり意外なのは、板来もまたなんだか困った顔をしていることだ。
その表情を見て、直は少しだけ嬉しくなった。
きっと、バイト先のコールセンターに板来なりに愛着を持っているということだろう。
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