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最終章
第75話 風車の魔王を調べろ
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「ダラダラしてるとこんな恐ろしい目に遭うのかよ……。死ぬかと思ったぜ……。真面目に働こ」
ゴメスはひいひい言いながら飛空艇を降りると、俺に手を振ってから去っていった。
もう絶対飛空艇には乗らないらしい。
まあ、まさか一晩一緒に酒を飲んだ男に付き合ったら、過去の世界で大空を支配していた魔竜と戦うことになるとは思わないもんな。
今後はどんなことがあっても、ゴメスにとって大したことではないだろう。
強く生きて欲しい。
「なんだ、ゴメスはいなくなってしまうのか! 残念だなあ。もっと鍛えたら通用すると思うのに」
「拙者のライバル候補が消えたでござるなー」
エリカは残念そうで、ホムラは満足げである。
アベルは全く興味がなさそう。
ただ、魔竜の鱗をもらったようで、これを換金したくてウズウズしている。
「よし、じゃあ今後についての話をしよう」
俺は仲間達に声を掛けて、移動を提案するのだった。
商業都市ポータルに到着すると、飛空艇を見にたくさんの人が集まってきた。
見知った冒険者も多い。
彼らは降りてきたのが俺達だと知ると、口を半開きにして呆然としているのだった。
飛空艇は俺達を下ろすと、また空に舞い上がった。
ドワーフのところに戻ってメンテナンスするんだそうだ。
どうせしばらくは旅立たないからそれでいいか。
いつもの冒険者の店にやって来て、テーブル席に陣取った。
「えー、じゃあ本題だけど、多分これでラストになる」
「ラストなのか!? それってどういうことなんだ!」
「うむ、エリカいい質問だ。これでフォンテイン伝説の最後になるってことなのだ」
「ええーっ!! それはつまり……ドルマと一緒に旅をするのも最後になるってことなのか?」
「むっ!!」
エリカが寂しそうな顔をしたのを、ホムラが見逃さなかった。
なんていやらしい顔をするのだ。
ニヤリと笑いながら俺とエリカを交互に見るんじゃない。
「これでフォンテイン伝説が確定するだろ? これはつまり、エリカが騎士フォンテインとして伝説を作り上げたということになる。真の騎士になるわけじゃないか」
「……そ、そうかな……?」
「エリカ殿が騙されつつあるでござる」
おいホムラ、そこを突っ込むな。
というか、大騎士になるという目的、よくよく考えると果てがないのだ。
今の時代はなんやかんやあって平和になりつつある。
いや、他国は内紛で戦争どころじゃないだけだが。
ゴブリン王国はあと何十年かは静かだろうし、強大なモンスターっぽいのはほぼ見かけることが無くなっているとか。
冒険者の仕事も、小さくまとまったものばかりになったそうだ。
店のマスターが教えてくれた。
「冒険の時代が終わるんじゃないか」
「お、終わるのか!」
愕然とするエリカ。
「でもほら、過去の時代に語られるフォンテインはエリカのことでもある、みたいになっているだろう」
「あっ、言われてみれば……」
「最後の冒険を終えたら、これはもう別に冒険者をしなくても良くなるのではないか?」
「そうかな……? そうかも……?」
「エリカの実家に戻って土地をもらってだな。名実ともに向こうの勘違いを本当にするというのも……」
「勘違いって……つまり婿殿とか……? あっ」
「うむ……」
「グフフフフフ」
おいホムラ、不思議な含み笑いを漏らすのをやめろ。
俺は冒険を続けるうちに悟ったのだ。
こういう規模の大きい冒険、確かに得られる成果が多いのだが、体が持たない……!
いつか死にそう。
なので、最後の冒険をやっつけたら引退し、一般人として暮らしていくのが人生を勝利する道なのではないか。
農村である実家を、凄い冒険者になると誓って飛び出した俺だったが……。
もとの生活が悪くなかったと理解してしまった。
というか、冒険を続けているとエリカの戦い方はいつか死にそう。
それは困る。
赤くなってもじもじしているエリカ。
だが、すぐにハッとした。
「最後の冒険っていうことは、風車の魔王か!」
「そうなるな。今のままだと、よわよわな感じだ。楽勝だろう」
「それは困る。強大な魔王でなければいけない!」
「俺は弱くてもいいんだけどなあ……」
エリカのこだわりが、魔王が弱いというのを許さないようだ。
だが、風車の騎士は普通のしょぼい騎士だったのだが、様々な悪そうなやつに力を与えたりして騒ぎを引き起こしている。
土の秘宝を手に入れた後、パワーアップしたのかもしれないな。
これを倒せればエリカも満足するだろうか……?
「……金は出るか?」
「アベルはお前、本当に金稼ぎにしか興味がないなあ」
「生きるためには金が必要だろうが」
「よし、ちょっとお金出す」
「良かろう」
アベル、操縦しやすい男……!!
そういうことで、飯を食い、この日は解散となった。
しばらくはオフだ。
ゆったり休みつつ、今後のことを考えた。
「よし、レーナに確認してもらいに行こう」
それには、飛空艇のメンテナンスが終わらなければならない。
フォンテイン伝説の内容がどう変わったかも確認しないとな。
今後のことを考えつつ、宿を出てエリカと合流するのだ。
だが、そんな俺が見たのは……。
まだ朝だというのに真っ赤に染まった空と、あちこちでカラカラ回る風車の姿だった。
昨日と、明らかに世界の姿が違う。
なんだこれは。
「ドルマ!」
エリカが駆け寄ってくる。
嬉しそうだ。
「どうやら歴史が変わったみたいだ! これは絶対、風車の魔王のしわざだぞ! 私達がやらねば!」
「そのようだ……!」
どうやら、最後の冒険は始まってしまったらしい。
ゴメスはひいひい言いながら飛空艇を降りると、俺に手を振ってから去っていった。
もう絶対飛空艇には乗らないらしい。
まあ、まさか一晩一緒に酒を飲んだ男に付き合ったら、過去の世界で大空を支配していた魔竜と戦うことになるとは思わないもんな。
今後はどんなことがあっても、ゴメスにとって大したことではないだろう。
強く生きて欲しい。
「なんだ、ゴメスはいなくなってしまうのか! 残念だなあ。もっと鍛えたら通用すると思うのに」
「拙者のライバル候補が消えたでござるなー」
エリカは残念そうで、ホムラは満足げである。
アベルは全く興味がなさそう。
ただ、魔竜の鱗をもらったようで、これを換金したくてウズウズしている。
「よし、じゃあ今後についての話をしよう」
俺は仲間達に声を掛けて、移動を提案するのだった。
商業都市ポータルに到着すると、飛空艇を見にたくさんの人が集まってきた。
見知った冒険者も多い。
彼らは降りてきたのが俺達だと知ると、口を半開きにして呆然としているのだった。
飛空艇は俺達を下ろすと、また空に舞い上がった。
ドワーフのところに戻ってメンテナンスするんだそうだ。
どうせしばらくは旅立たないからそれでいいか。
いつもの冒険者の店にやって来て、テーブル席に陣取った。
「えー、じゃあ本題だけど、多分これでラストになる」
「ラストなのか!? それってどういうことなんだ!」
「うむ、エリカいい質問だ。これでフォンテイン伝説の最後になるってことなのだ」
「ええーっ!! それはつまり……ドルマと一緒に旅をするのも最後になるってことなのか?」
「むっ!!」
エリカが寂しそうな顔をしたのを、ホムラが見逃さなかった。
なんていやらしい顔をするのだ。
ニヤリと笑いながら俺とエリカを交互に見るんじゃない。
「これでフォンテイン伝説が確定するだろ? これはつまり、エリカが騎士フォンテインとして伝説を作り上げたということになる。真の騎士になるわけじゃないか」
「……そ、そうかな……?」
「エリカ殿が騙されつつあるでござる」
おいホムラ、そこを突っ込むな。
というか、大騎士になるという目的、よくよく考えると果てがないのだ。
今の時代はなんやかんやあって平和になりつつある。
いや、他国は内紛で戦争どころじゃないだけだが。
ゴブリン王国はあと何十年かは静かだろうし、強大なモンスターっぽいのはほぼ見かけることが無くなっているとか。
冒険者の仕事も、小さくまとまったものばかりになったそうだ。
店のマスターが教えてくれた。
「冒険の時代が終わるんじゃないか」
「お、終わるのか!」
愕然とするエリカ。
「でもほら、過去の時代に語られるフォンテインはエリカのことでもある、みたいになっているだろう」
「あっ、言われてみれば……」
「最後の冒険を終えたら、これはもう別に冒険者をしなくても良くなるのではないか?」
「そうかな……? そうかも……?」
「エリカの実家に戻って土地をもらってだな。名実ともに向こうの勘違いを本当にするというのも……」
「勘違いって……つまり婿殿とか……? あっ」
「うむ……」
「グフフフフフ」
おいホムラ、不思議な含み笑いを漏らすのをやめろ。
俺は冒険を続けるうちに悟ったのだ。
こういう規模の大きい冒険、確かに得られる成果が多いのだが、体が持たない……!
いつか死にそう。
なので、最後の冒険をやっつけたら引退し、一般人として暮らしていくのが人生を勝利する道なのではないか。
農村である実家を、凄い冒険者になると誓って飛び出した俺だったが……。
もとの生活が悪くなかったと理解してしまった。
というか、冒険を続けているとエリカの戦い方はいつか死にそう。
それは困る。
赤くなってもじもじしているエリカ。
だが、すぐにハッとした。
「最後の冒険っていうことは、風車の魔王か!」
「そうなるな。今のままだと、よわよわな感じだ。楽勝だろう」
「それは困る。強大な魔王でなければいけない!」
「俺は弱くてもいいんだけどなあ……」
エリカのこだわりが、魔王が弱いというのを許さないようだ。
だが、風車の騎士は普通のしょぼい騎士だったのだが、様々な悪そうなやつに力を与えたりして騒ぎを引き起こしている。
土の秘宝を手に入れた後、パワーアップしたのかもしれないな。
これを倒せればエリカも満足するだろうか……?
「……金は出るか?」
「アベルはお前、本当に金稼ぎにしか興味がないなあ」
「生きるためには金が必要だろうが」
「よし、ちょっとお金出す」
「良かろう」
アベル、操縦しやすい男……!!
そういうことで、飯を食い、この日は解散となった。
しばらくはオフだ。
ゆったり休みつつ、今後のことを考えた。
「よし、レーナに確認してもらいに行こう」
それには、飛空艇のメンテナンスが終わらなければならない。
フォンテイン伝説の内容がどう変わったかも確認しないとな。
今後のことを考えつつ、宿を出てエリカと合流するのだ。
だが、そんな俺が見たのは……。
まだ朝だというのに真っ赤に染まった空と、あちこちでカラカラ回る風車の姿だった。
昨日と、明らかに世界の姿が違う。
なんだこれは。
「ドルマ!」
エリカが駆け寄ってくる。
嬉しそうだ。
「どうやら歴史が変わったみたいだ! これは絶対、風車の魔王のしわざだぞ! 私達がやらねば!」
「そのようだ……!」
どうやら、最後の冒険は始まってしまったらしい。
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