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13・若き冒険者たちのピンチ
第36話 殺さないように撃退はどうやるか?
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まずはズカズカと進んでいったバンキンが接敵した。
フレームしか無いヒーターシールドを見て、兵士たちは半笑いだったのだが。
繰り出される槍をフレームで弾き、剣をフレームに絡めて叩き落とし。
腰にぶら下げている棍棒で、兵士たちの手首を叩いて武器を落とさせたり。
それが武器を受け流すことに特化した装備だと知ると、兵士たちから余裕が消えた。
「うわっ! こいつ強いぞ!」
「囲め囲め!! 後ろからなら防げまい!」
すぐに大勢で囲むことを思いつくとは、よく訓練されている。
「おーい、ナザル、頼む!」
「へいへい! 油を敷いてあるから、そこから下がるなよ!」
「がってん! オラオラオラ!」
バンキンが力任せに、兵士たちを押し出していく。
背後に回ろうという兵士は、油の上に乗ってつるりと滑った。
「ウグワーッ!? な、なんだここは!!」「踏ん張りが効かぬ! ウグワーッ!」
次々に転んでいく。
こういう風に転ばされることを想定していないので、彼らはステンステンと転んでは腰や尻を打って動けなくなる。
武装しながらだと受け身は取りづらいもんな。
それにこの世界の一般的な兵士に、武道の受け身みたいなものは難しかろう。
僕はそのままスルスルと前方へ向かい……。
あっという間に、救出対象のところまで到着した。バンキン様々だ。
「今抜け出せるようにするからな! 油よ!」
囚われている冒険者たちの縄を油まみれにする。
縄の摩擦力が限りなく低くなったぞ。
「う、うわーっ! ネチョネチョする! ……あれっ!?」「これ、抜けられるぞ。ぬるりと……」
「お、おいお前たち! 大人しくしろ! なに!? 縄抜けだと!? くそっ! 何が起こっているんだ!? 相手はたった二人の冒険者だぞ! 我々は訓練された兵士だというのに、どうしてこんな……」
「油っ」
「ウグワーッ!!」
一人残っていた兵士も、滑って転んだ。
油を足元に敷かれたなら、力むと終わりなんだよな。
身構えてその場から動かないものだから、実に狙いやすい。
これが走り回る相手だったら、先読みが必要なのでちょっと大変だったところだ。
「バンキン! 冒険者確保!!」
「よっしゃー!! じゃあ、こっちも片付けるわ!! オラァッ!!」
バンキンはフレームだけの盾と棍棒を組み合わせて、兵士たちの武器を拘束。
真横に体を振ると、武器が兵士たちの手からすっぽ抜けた。
「ぶ、武器が!!」「剣や斧じゃダメだ!」「槍でやっちまえ!!」
槍がバンキンに繰り出される。
だが、彼はすでに岩場を背にしており、勢いよく突き出された穂先をフレームで受け流す。
そうしたら、岩に当たってやりの穂先がぐにゃっと曲がった。
「あーっ!! 槍があ!!」
長物相手は地形を利用するに限るんだよなあ。
バンキンは一気に間合いを詰めると、兵士の頭を掴み、油が張られた場所へ首投げをした。
「ウグワーッ!?」
油の上にボチャンと落ちて、立ち上がれなくなる兵士。
この隙に、僕は救い出した冒険者たちとともに走り出していた。
「バンキン! 数分で油が消える! お前も逃げてこい! コゲタ! 合流だついてこい!」
「わおん!」
岩陰に隠れていたコゲタも飛び出してきて、フルメンバーになった僕らは一目散に逃げた。
数分走ったところで、息を整える。
油は消えたことだろう。
だが、兵士たちの体にはダメージがあるだろうし、武器だって折れたり曲がったり。
すぐに動き出せる状況ではあるまい。
「た、助けてくれてありがとうございます! あれ? ナザルさんとバンキンさん!?」
「二人ともあんなに強かったんだ……」
「もうダメかと思った」
四人の若者たちが、口々に感謝の言葉を伝えてくる。
うんうん、無事で良かったな。
兵士たちも、彼らを殺してその死体が見つかれば戦争になる……というのを恐れていたのかも知れない。
旗だけを燃やし、彼らを拘束したのだ。
というか、もしかして身代金を取ろうとしてた?
ありうる……。
欲張って彼らを殺さないでいたのかもな。
お陰で助けられた。
冒険者としてカッパー級で頑張れる人材は貴重なのだ。
「ナザルさん、コボルドがついてきてるんですけど」
「ああ、彼は君たちの救出を手伝ってくれた協力者だ。あの兵士たちに仲間を殺されたそうでね。それを助けた」
「なるほど……。ありがとうな、コボルド」
「かたじけない」
なんか礼を言われて、変な返答をしてるコゲタなのだった。
彼らの種族に、敵討ちという概念は無いようだ。
一人が生き残り、血を残せばまた群れを作ることができる。
復讐よりも生存。
そういう生き方なのだろう。
ということで、コゲタをコボルドがたくさんいそうなところに斡旋してやらないとな。
冒険者たちは装備を全て失っているということで、ひとまず無理をせずにこの辺りで休憩をということになった。
捕まってから、ろくに眠れていないだろう。
一時間程度でも、ちょっと休んでもらうのだ。
その間に僕は食事を用意する……!
「もう残りは少ないが、昨日摘んできた山菜を衣に絡めて」
「ナザル、荷物を持ってると思ってたら小麦粉だったのか……」
「卵は切らしてしまってるから、小麦粉だけで勘弁して欲しい」
それに鍋の底も薄めだ。
今回のは、カツレツみたいなものだと思って欲しい。
一休みから起き上がってきた冒険者たちは、揚げ物を実に美味しそうに食べてくれた。
「生き返るっす……!!」「まさかまた、こんな美味いものを食えるなんて!」「生きてて良かったー!!」「もういくらでも食える……! あっ、なくなっちゃった」
「悪いな。残りはアーランに戻ってからだ。また歩くぞ! いける?」
みんなが頷いた。
やはり、食事は大切だな。
僕らはこうして夜通し歩くことになる。
幸い、兵士たちが追ってくることは無かった。
僕とバンキンだけでなく、助け出した冒険者まで加わって頭数が増えたのだ。
もし追いかけて、死者でも出たら大変だと思っているのかもしれない。
それに、彼らが今回の件を無かったことにすれば、兵士たちが捕虜である冒険者を取り逃がした件も誰にも知られることはあるまい。
そういう打算が向こうには働いたと見たね。
「人間の街!」
アーランが見えてきて、コゲタがちょっと興奮したようだ。
「ああ。大きい街だぞ。コゲタははぐれないよう、ちゃんと僕についてくるように」
「ワン!」
いいお返事だ。
フレームしか無いヒーターシールドを見て、兵士たちは半笑いだったのだが。
繰り出される槍をフレームで弾き、剣をフレームに絡めて叩き落とし。
腰にぶら下げている棍棒で、兵士たちの手首を叩いて武器を落とさせたり。
それが武器を受け流すことに特化した装備だと知ると、兵士たちから余裕が消えた。
「うわっ! こいつ強いぞ!」
「囲め囲め!! 後ろからなら防げまい!」
すぐに大勢で囲むことを思いつくとは、よく訓練されている。
「おーい、ナザル、頼む!」
「へいへい! 油を敷いてあるから、そこから下がるなよ!」
「がってん! オラオラオラ!」
バンキンが力任せに、兵士たちを押し出していく。
背後に回ろうという兵士は、油の上に乗ってつるりと滑った。
「ウグワーッ!? な、なんだここは!!」「踏ん張りが効かぬ! ウグワーッ!」
次々に転んでいく。
こういう風に転ばされることを想定していないので、彼らはステンステンと転んでは腰や尻を打って動けなくなる。
武装しながらだと受け身は取りづらいもんな。
それにこの世界の一般的な兵士に、武道の受け身みたいなものは難しかろう。
僕はそのままスルスルと前方へ向かい……。
あっという間に、救出対象のところまで到着した。バンキン様々だ。
「今抜け出せるようにするからな! 油よ!」
囚われている冒険者たちの縄を油まみれにする。
縄の摩擦力が限りなく低くなったぞ。
「う、うわーっ! ネチョネチョする! ……あれっ!?」「これ、抜けられるぞ。ぬるりと……」
「お、おいお前たち! 大人しくしろ! なに!? 縄抜けだと!? くそっ! 何が起こっているんだ!? 相手はたった二人の冒険者だぞ! 我々は訓練された兵士だというのに、どうしてこんな……」
「油っ」
「ウグワーッ!!」
一人残っていた兵士も、滑って転んだ。
油を足元に敷かれたなら、力むと終わりなんだよな。
身構えてその場から動かないものだから、実に狙いやすい。
これが走り回る相手だったら、先読みが必要なのでちょっと大変だったところだ。
「バンキン! 冒険者確保!!」
「よっしゃー!! じゃあ、こっちも片付けるわ!! オラァッ!!」
バンキンはフレームだけの盾と棍棒を組み合わせて、兵士たちの武器を拘束。
真横に体を振ると、武器が兵士たちの手からすっぽ抜けた。
「ぶ、武器が!!」「剣や斧じゃダメだ!」「槍でやっちまえ!!」
槍がバンキンに繰り出される。
だが、彼はすでに岩場を背にしており、勢いよく突き出された穂先をフレームで受け流す。
そうしたら、岩に当たってやりの穂先がぐにゃっと曲がった。
「あーっ!! 槍があ!!」
長物相手は地形を利用するに限るんだよなあ。
バンキンは一気に間合いを詰めると、兵士の頭を掴み、油が張られた場所へ首投げをした。
「ウグワーッ!?」
油の上にボチャンと落ちて、立ち上がれなくなる兵士。
この隙に、僕は救い出した冒険者たちとともに走り出していた。
「バンキン! 数分で油が消える! お前も逃げてこい! コゲタ! 合流だついてこい!」
「わおん!」
岩陰に隠れていたコゲタも飛び出してきて、フルメンバーになった僕らは一目散に逃げた。
数分走ったところで、息を整える。
油は消えたことだろう。
だが、兵士たちの体にはダメージがあるだろうし、武器だって折れたり曲がったり。
すぐに動き出せる状況ではあるまい。
「た、助けてくれてありがとうございます! あれ? ナザルさんとバンキンさん!?」
「二人ともあんなに強かったんだ……」
「もうダメかと思った」
四人の若者たちが、口々に感謝の言葉を伝えてくる。
うんうん、無事で良かったな。
兵士たちも、彼らを殺してその死体が見つかれば戦争になる……というのを恐れていたのかも知れない。
旗だけを燃やし、彼らを拘束したのだ。
というか、もしかして身代金を取ろうとしてた?
ありうる……。
欲張って彼らを殺さないでいたのかもな。
お陰で助けられた。
冒険者としてカッパー級で頑張れる人材は貴重なのだ。
「ナザルさん、コボルドがついてきてるんですけど」
「ああ、彼は君たちの救出を手伝ってくれた協力者だ。あの兵士たちに仲間を殺されたそうでね。それを助けた」
「なるほど……。ありがとうな、コボルド」
「かたじけない」
なんか礼を言われて、変な返答をしてるコゲタなのだった。
彼らの種族に、敵討ちという概念は無いようだ。
一人が生き残り、血を残せばまた群れを作ることができる。
復讐よりも生存。
そういう生き方なのだろう。
ということで、コゲタをコボルドがたくさんいそうなところに斡旋してやらないとな。
冒険者たちは装備を全て失っているということで、ひとまず無理をせずにこの辺りで休憩をということになった。
捕まってから、ろくに眠れていないだろう。
一時間程度でも、ちょっと休んでもらうのだ。
その間に僕は食事を用意する……!
「もう残りは少ないが、昨日摘んできた山菜を衣に絡めて」
「ナザル、荷物を持ってると思ってたら小麦粉だったのか……」
「卵は切らしてしまってるから、小麦粉だけで勘弁して欲しい」
それに鍋の底も薄めだ。
今回のは、カツレツみたいなものだと思って欲しい。
一休みから起き上がってきた冒険者たちは、揚げ物を実に美味しそうに食べてくれた。
「生き返るっす……!!」「まさかまた、こんな美味いものを食えるなんて!」「生きてて良かったー!!」「もういくらでも食える……! あっ、なくなっちゃった」
「悪いな。残りはアーランに戻ってからだ。また歩くぞ! いける?」
みんなが頷いた。
やはり、食事は大切だな。
僕らはこうして夜通し歩くことになる。
幸い、兵士たちが追ってくることは無かった。
僕とバンキンだけでなく、助け出した冒険者まで加わって頭数が増えたのだ。
もし追いかけて、死者でも出たら大変だと思っているのかもしれない。
それに、彼らが今回の件を無かったことにすれば、兵士たちが捕虜である冒険者を取り逃がした件も誰にも知られることはあるまい。
そういう打算が向こうには働いたと見たね。
「人間の街!」
アーランが見えてきて、コゲタがちょっと興奮したようだ。
「ああ。大きい街だぞ。コゲタははぐれないよう、ちゃんと僕についてくるように」
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