190 / 196
終章・始まりの王編
第190話 魔界神で邪神でご破産
しおりを挟む
「これでおしまいなのだ? 物足りないのだー!」
「ぶーぶー、マスター、当機能たちは抗議します!」
「なんか重要な案件が舞い込んできたんだから仕方ないだろー。じゃあバリオス、ついてきてくれ。オクタゴンとベストールに話を通す」
『うむ、感謝する。生命の営みはまた後でやってくれ。すまんな、定命の者たちよ』
なんかバリオスが神様っぽい謝り方をするのであった。
まあ、夜になったらルミイごと三人お相手しよう。
バリオスを連れてホテルから出て、オクタゴンのところへ向かう。
彼は首脳たちが集まる場所の隅っこにおり、誰も自分を直視しなくて済むように領域を展開していた。
オクタゴンを見ると、心が弱いやつは狂気に陥るからな。
「おーいオクタゴン」
『おっ、どうした兄弟。嫁たちといいことしてるんじゃなかったのか』
オクタゴンがなんだか、ホッとしたような顔をしてるな。
気遣わねばまとめて狂ってしまうような弱い連中の相手はくたびれるもんな。
「ああ、してたんだがそれどころじゃなくなった。いいことや子作りは後からでもガンガンできる。だがこれは割りと喫緊だ。今、首脳陣は調子に乗ってるだろ」
『乗っているな。この勢いに乗じて魔族を叩き、バーバリアンを叩き、世界を魔法使いの手に取り戻そうと言う話をしている』
「もう魔法使えないのにな。というか首脳だって、スリッピーのやつばかりじゃないか。ベストールは何してるんだ」
『皇帝のご機嫌伺いだそうだ。大変なものだな、夫婦で地位の違いがある者は』
「オクタゴンのとこは神様同士だもんな。それから恐らく、ベストールは皇帝の機嫌を取りに行ったんじゃないだろ。あれは近々帝政に引導を渡す下準備に行ったんだ」
『ははあ、食えないやつだな』
「食えないやつだからこそ、俺たちと渡り合えたんだろ。でだ。魔族をここで叩かれると問題が発生する。具体的には、世界のパワーバランスが崩れて、また魔法帝国みたいな形で世界がまとまる」
『いいことじゃないのか?』
「サクッと腐敗するぞ。俺は常に脅威が存在してて、腐敗を放置してたら危ない、くらいの緊張感を保った世界が理想だと思ってるんだ。そこで俺の同行者を紹介したい」
ここでやっと出てくるバリオス。
話が終わるまで大人しく待ってる辺り、人間ができた神様だな。
『なに、雌伏の時が長かったのだ。この数分くらいの待機などどうということはない。魔界神バリオスだ。この度は、魔族の助命を願うべく降臨した』
『おお、シクスゼクスの神格からちょこちょこ使いが来たと思っていたが、あんたが本人か! 俺様はオクタゴンだ。よろしく』
立ち上がったオクタゴンと、バリオスが握手を交わす。
異世界から来た境界線の神がオクタゴン。
この世界にもともといる境界線の神がバリオス、みたいな関係である。
二人とも大人なので、権能の区分で争うことはしない。
上手い感じで、なあなあに収めるということを知っているのだ。
『我は魔族を滅ぼされると困る。我が庇護する種族であり、我の信奉者であるが故に』
『ああ、気持ちは分かる。俺様もアビサルワンズが滅ぼされたら……まあまた作り出すだけだが、今の文化を築き上げたアビサルワンズとは別物だからな。悲しい気持ちになる』
うんうん頷き合う神々。
「ということでだ。シクスゼクスとは国家として停戦交渉を行う。その隙にスリッピーに集った世界の戦力を解体してだな。またあちこちの国でバラバラに暮らすようにするんだ」
『兄弟、それは七大魔法帝国があった時代と同じような感じか?』
「近いが、この他にバーバリアンを支援してだな。魔族もまた、和平交渉に反対する過激な連中を放置する。あちこちで争いが発生するだろ? 世界は常に戦いに備えなきゃならなくなる。これだ」
『悪党の物言いのようだな!』
「まあ、不幸な犠牲者は出るだろ。だが、結果的に揺れ動き続ける世界は停滞しないから長持ちするんだ。安定しない世界なら、神々を信じる気持ちも尽きないだろ? いい考えじゃないか」
『人間の口から出てくるセリフじゃあないなあ……。ま、俺様は賛成だ。イースマスは独立した形で、これまで通りやっていく。外界がどうなろうと、俺様の構ったことではないからな』
オクタゴンは、ルサルカとその信者たちを懐に抱え込み、これだけあれば満足であるという環境を構築済みだ。
引きこもっても問題ないわけである。
彼の助力が必要なのは、魔導王討伐の英雄である邪神が、今回の会談を後押ししているという事実が必要だからだ。
俺とオクタゴン。
この二人のプッシュだけでも問題はないだろうが、後ひと押しあれば確定する……。
「やあやあ、どうしたんだね? マナビ氏が戻ってきているとは……嫌な予感がする」
ベストール首相が来た。
なかなか勘がいい。
「ベストール。これ、魔界神バリオス。目的はシクスゼクスとの和平交渉」
「うわあー」
全てを察したな。
「マナビ氏、やってくれたな」
「わはは。新時代のリーダーとして責任を果たしてもらおう」
「今、うちの幕僚はシクスゼクスを攻める気満々だというのに……」
「そのために、スススス連合を使うつもりだろ。だが残念ながら魔法師団はフォーホースに撤退するし、イースマス連合も撤退する。セブンセンス神官戦士団も撤退するぞ」
「マナビ氏、それを彼らに明言してもらっていいかね? 私がやると私の立場が危うくなる」
「首相は立場が弱いなあ」
ということで、いい気分で酒を飲みながら、シクスゼクスの魔族を蹴散らそうなどと言っていた首脳陣のところへ行くのである。
彼らに、「スススス連合は明日で全部解散するので、シクスゼクスはスリッピーが単体で攻めることになるけど頑張って」と伝えた。
阿鼻叫喚の騒ぎである。
この中には、あわよくばシクスゼクス討伐の成果を持って、スリッピーの頂点を狙おうとしていたやつもいるだろう。
だが、その野望はご破産だ。
かくして、世界は動き出すのだ。
向かう先は、揺れ動き続ける動乱の時代である。
「ぶーぶー、マスター、当機能たちは抗議します!」
「なんか重要な案件が舞い込んできたんだから仕方ないだろー。じゃあバリオス、ついてきてくれ。オクタゴンとベストールに話を通す」
『うむ、感謝する。生命の営みはまた後でやってくれ。すまんな、定命の者たちよ』
なんかバリオスが神様っぽい謝り方をするのであった。
まあ、夜になったらルミイごと三人お相手しよう。
バリオスを連れてホテルから出て、オクタゴンのところへ向かう。
彼は首脳たちが集まる場所の隅っこにおり、誰も自分を直視しなくて済むように領域を展開していた。
オクタゴンを見ると、心が弱いやつは狂気に陥るからな。
「おーいオクタゴン」
『おっ、どうした兄弟。嫁たちといいことしてるんじゃなかったのか』
オクタゴンがなんだか、ホッとしたような顔をしてるな。
気遣わねばまとめて狂ってしまうような弱い連中の相手はくたびれるもんな。
「ああ、してたんだがそれどころじゃなくなった。いいことや子作りは後からでもガンガンできる。だがこれは割りと喫緊だ。今、首脳陣は調子に乗ってるだろ」
『乗っているな。この勢いに乗じて魔族を叩き、バーバリアンを叩き、世界を魔法使いの手に取り戻そうと言う話をしている』
「もう魔法使えないのにな。というか首脳だって、スリッピーのやつばかりじゃないか。ベストールは何してるんだ」
『皇帝のご機嫌伺いだそうだ。大変なものだな、夫婦で地位の違いがある者は』
「オクタゴンのとこは神様同士だもんな。それから恐らく、ベストールは皇帝の機嫌を取りに行ったんじゃないだろ。あれは近々帝政に引導を渡す下準備に行ったんだ」
『ははあ、食えないやつだな』
「食えないやつだからこそ、俺たちと渡り合えたんだろ。でだ。魔族をここで叩かれると問題が発生する。具体的には、世界のパワーバランスが崩れて、また魔法帝国みたいな形で世界がまとまる」
『いいことじゃないのか?』
「サクッと腐敗するぞ。俺は常に脅威が存在してて、腐敗を放置してたら危ない、くらいの緊張感を保った世界が理想だと思ってるんだ。そこで俺の同行者を紹介したい」
ここでやっと出てくるバリオス。
話が終わるまで大人しく待ってる辺り、人間ができた神様だな。
『なに、雌伏の時が長かったのだ。この数分くらいの待機などどうということはない。魔界神バリオスだ。この度は、魔族の助命を願うべく降臨した』
『おお、シクスゼクスの神格からちょこちょこ使いが来たと思っていたが、あんたが本人か! 俺様はオクタゴンだ。よろしく』
立ち上がったオクタゴンと、バリオスが握手を交わす。
異世界から来た境界線の神がオクタゴン。
この世界にもともといる境界線の神がバリオス、みたいな関係である。
二人とも大人なので、権能の区分で争うことはしない。
上手い感じで、なあなあに収めるということを知っているのだ。
『我は魔族を滅ぼされると困る。我が庇護する種族であり、我の信奉者であるが故に』
『ああ、気持ちは分かる。俺様もアビサルワンズが滅ぼされたら……まあまた作り出すだけだが、今の文化を築き上げたアビサルワンズとは別物だからな。悲しい気持ちになる』
うんうん頷き合う神々。
「ということでだ。シクスゼクスとは国家として停戦交渉を行う。その隙にスリッピーに集った世界の戦力を解体してだな。またあちこちの国でバラバラに暮らすようにするんだ」
『兄弟、それは七大魔法帝国があった時代と同じような感じか?』
「近いが、この他にバーバリアンを支援してだな。魔族もまた、和平交渉に反対する過激な連中を放置する。あちこちで争いが発生するだろ? 世界は常に戦いに備えなきゃならなくなる。これだ」
『悪党の物言いのようだな!』
「まあ、不幸な犠牲者は出るだろ。だが、結果的に揺れ動き続ける世界は停滞しないから長持ちするんだ。安定しない世界なら、神々を信じる気持ちも尽きないだろ? いい考えじゃないか」
『人間の口から出てくるセリフじゃあないなあ……。ま、俺様は賛成だ。イースマスは独立した形で、これまで通りやっていく。外界がどうなろうと、俺様の構ったことではないからな』
オクタゴンは、ルサルカとその信者たちを懐に抱え込み、これだけあれば満足であるという環境を構築済みだ。
引きこもっても問題ないわけである。
彼の助力が必要なのは、魔導王討伐の英雄である邪神が、今回の会談を後押ししているという事実が必要だからだ。
俺とオクタゴン。
この二人のプッシュだけでも問題はないだろうが、後ひと押しあれば確定する……。
「やあやあ、どうしたんだね? マナビ氏が戻ってきているとは……嫌な予感がする」
ベストール首相が来た。
なかなか勘がいい。
「ベストール。これ、魔界神バリオス。目的はシクスゼクスとの和平交渉」
「うわあー」
全てを察したな。
「マナビ氏、やってくれたな」
「わはは。新時代のリーダーとして責任を果たしてもらおう」
「今、うちの幕僚はシクスゼクスを攻める気満々だというのに……」
「そのために、スススス連合を使うつもりだろ。だが残念ながら魔法師団はフォーホースに撤退するし、イースマス連合も撤退する。セブンセンス神官戦士団も撤退するぞ」
「マナビ氏、それを彼らに明言してもらっていいかね? 私がやると私の立場が危うくなる」
「首相は立場が弱いなあ」
ということで、いい気分で酒を飲みながら、シクスゼクスの魔族を蹴散らそうなどと言っていた首脳陣のところへ行くのである。
彼らに、「スススス連合は明日で全部解散するので、シクスゼクスはスリッピーが単体で攻めることになるけど頑張って」と伝えた。
阿鼻叫喚の騒ぎである。
この中には、あわよくばシクスゼクス討伐の成果を持って、スリッピーの頂点を狙おうとしていたやつもいるだろう。
だが、その野望はご破産だ。
かくして、世界は動き出すのだ。
向かう先は、揺れ動き続ける動乱の時代である。
0
お気に入りに追加
674
あなたにおすすめの小説
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜
夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。
不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。
その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。
彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。
異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!?
*小説家になろうでも公開しております。
【完】転職ばかりしていたらパーティーを追放された私〜実は88種の職業の全スキル極めて勇者以上にチートな存在になっていたけど、もうどうでもいい
冬月光輝
ファンタジー
【勇者】のパーティーの一員であったルシアは職業を極めては転職を繰り返していたが、ある日、勇者から追放(クビ)を宣告される。
何もかもに疲れたルシアは適当に隠居先でも見つけようと旅に出たが、【天界】から追放された元(もと)【守護天使】の【堕天使】ラミアを【悪魔】の手から救ったことで新たな物語が始まる。
「わたくし達、追放仲間ですね」、「一生お慕いします」とラミアからの熱烈なアプローチに折れて仕方なくルシアは共に旅をすることにした。
その後、隣国の王女エリスに力を認められ、仕えるようになり、2人は数奇な運命に巻き込まれることに……。
追放コンビは不運な運命を逆転できるのか?
(完結記念に澄石アラン様からラミアのイラストを頂きましたので、表紙に使用させてもらいました)
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる