149 / 196
フィフスエレ帝国跡編
第149話 超必殺と儀式と丸く収まった
しおりを挟む
超必殺技。
コンボの達人が持つ、最大の武器である。
ただまあ、普通の攻撃の数倍の威力ってだけらしいので、基本はコンボに組み込んで使うっぽいな。
アカネルが見せてくれた遠景では、ルインマスターに向かって飛び込んでいく達人が見える。
迎撃する黒竜は、過程をふっ飛ばしたチートな打撃を連打して粉砕しようとしてくる。
こいつを、的確に読んで隙の少ない弱攻撃で相殺するコンボの達人。
この辺りの読み合いの巧みさは、流石だな。
世界最高クラスと言っていい。
起こりが発生しない、全てがわからん殺し(分からない奴を即死させること)であるルインマスターの攻撃を、余さず捌ける者はこの世界で片手の指に数えられるだろう。
「双子はよくこれ凌いだね」
「僕らの時は、常にどちらかが防御に全力だった」
「三回まではどうにか防いで、そこでカウンターを決めて爪を剥いだんだ」
すげえな!
「二人がかりなら、あんたらは現地人最強だろうなあ」
「二人合わせて、だけどね」
「一人一人じゃ半人前だよ」
爽やかに笑う双子だが、半人前が二人がかりで最強のドラゴンを足止めできるわけないだろうが。
さて、遠景に戻るが、コンボの達人は勢いを殺さないままにルインマスターの懐に入り込んだ。
黒竜はとにかくでかい。
当てる場所に困らない。
この辺り、ルインマスターの失敗だな。
人間サイズになってれば、まだ防御のしようがあっただろう。
圧倒的な力で敵を叩き潰すことしかしてこなかったせいか、明らかに戦い慣れしていない。
コンボの達人の空中十五連続弱パンチが炸裂、ルインマスターの結界……スーパーアーマーを剥がす。
そして当たった十六発目のパンチで、黒竜が怯んだ。
パンチであの化け物みたいなドラゴンを怯ませるんだぞ。
あれはもう超常能力の域だろ。
黒竜が怯んでいる間に着地したコンボの達人が、ピカピカっと光った。
おおっ、地を滑るようにダッシュし、そこからパンチ、肘打ち、膝打ち、キック、鉄山靠からのジャンプアッパーカット。
ルインマスターの巨体が宙を舞わされる!
黒竜、信じられないものを見るような目をしてるな。
既に、追撃のためにコンボの達人は跳躍してるぞ。
ここからさらに、中キックと中パンチを決めて、またコンボの達人が光った。
空中から斜めに襲来する飛び蹴りだ。
炸裂と同時に、投げ判定が発生したらしく、達人は黒竜の頭を抱えながら、螺旋を描いて地面に激突した。
バウンドする黒竜。
さらに光るコンボの達人。
超必殺技ゲージを全部使うつもりだ。
達人の両手が光り輝く。
生まれるのは、なんか力の間欠泉めいた波動みたいな光だ。
極大化したこいつを叩き込み、
『ウグワーッ!?』
なんと、ルインマスターが大ダメージを受けて叫んだ!
「いやあー、見ごたえあるなあ。じゃあ、儀式発動して」
「マスター、今さらっと指示を下しましたね!? 自然すぎて誰も反応できませんよ!」
「反応して! やれやれやれー!! 今しかチャンス無いぞー!!」
俺は飛び跳ねて声を張り上げた。
フィフスエレの生き残りたちは、慌てて儀式を開始する。
呪文を詠唱し、儀式に定められた動きを行うのだ。
すると、魔力も使っていないのに、帝都がキラキラと輝き出した。
「これなんですかあ!?」
マンティコアの相棒、ピコルがびっくりして叫んだ。
「そりゃあほら、ルインマスターを呼び出した因果を逆に回してるわけだから、魔力なんか使わなくても過去に使われた魔力で儀式は実行できるわけよ」
「そんな理論知りませんけど!?」
「今までは無かった。だが、今生まれた」
「チートモードなのだ!」
カオルンがニコニコする。
うむ。
俺の能力は、ちょっとずつ発展してきているな。
チートモードを他人に対してももたらせるようになった。
まあ限定的なものだし、絶対に俺が関わらないといけないわけだが。
フィフスエレの住人と、帝都を触媒とする。
で、ルインマスターが呼び出された因果を使って、過去に召喚のために使われた魔力を再利用。
存在しないはずの消費済み魔力が使われたことで、逆説的に帝都に魔力が戻ってきて、するとルインマスターは召喚されてなかったことになって……。
『ぬおおおおおおおーっ!! わ、我の体が引き寄せられる! なんだこれはーっ!!』
遠景にいたルインマスターが、空中に吸い上げられる。
こっちに来るぞ。
「マスターの考えた理論、あまりにも難解過ぎます。見て下さい。ルミイは理解することを放棄してお弁当を食べ始めました」
「あの娘は難しいこと考えないからね。つまりな、世界を騙したんだよ。こんな儀式は行われなかった。だからルインマスターは元いた場所に戻る。いいね?」
「は、はい……」
解せぬ、という顔で頷くアカネル。
俺たちの眼の前で、世界の空に巨大な魔法陣が出現する。
飛来した黒竜は、魔法陣に吸い付くと、ゆっくりと飲み込まれていった。
『何だというのだ!? 我はこんなものは知らぬ! これはまるで、我を元の場所に送還するような──!!』
そこで、俺とルインマスターの目が合った。
やつは何もかも理解したらしい。
『お前か……!! やってくれたな、お前!! ええい、口惜しい! 力ではなく、世界を騙す策略で我を破るか!』
「コンボの達人にやられてるのに、元気だなあ」
『あれしきの攻撃、あと三度は喰らわねば堪えぬわ!! だが……この策には我も抗えぬ……! 口惜しい、実に口惜しい! お前と! やり合いたかった……!!』
「こっちは御免被るぞ」
俺はひらひら手を振った。
ルインマスターは、なんとも言えぬ顔をしながら姿を消した。
そして、魔法陣は一本一本の線が、動画の逆再生をするようにして消えていく。
なお、滅びた帝都は元通りにはならないよ!
あくまで俺が世界を騙したのは、ルインマスター関連のことのみだ。
ピコルが、フィフス・シーが呆然としていた。
『なんということだ……。前代未聞の儀式で、フィフスエレが命運を捧げた大召喚をチャラにしてしまった……』
「何も捧げてないのに……。魔力だって使ってないのに……」
「その代わり、一度こっきりの手段だからな。二度は使えない。いやあ、良かったな! みんなこれで助かったな!」
俺は二人の肩をポンポン叩いた。
これにて、黒竜の件は片付いたのである。
後はバーバリアン王バルクに、フィフスエレの今後について託すばかりとなるだろう。
なお、ナルカはポカーンとしたまま空を見上げており、俺が脇をくすぐるまで呆然としていたのだった。
コンボの達人が持つ、最大の武器である。
ただまあ、普通の攻撃の数倍の威力ってだけらしいので、基本はコンボに組み込んで使うっぽいな。
アカネルが見せてくれた遠景では、ルインマスターに向かって飛び込んでいく達人が見える。
迎撃する黒竜は、過程をふっ飛ばしたチートな打撃を連打して粉砕しようとしてくる。
こいつを、的確に読んで隙の少ない弱攻撃で相殺するコンボの達人。
この辺りの読み合いの巧みさは、流石だな。
世界最高クラスと言っていい。
起こりが発生しない、全てがわからん殺し(分からない奴を即死させること)であるルインマスターの攻撃を、余さず捌ける者はこの世界で片手の指に数えられるだろう。
「双子はよくこれ凌いだね」
「僕らの時は、常にどちらかが防御に全力だった」
「三回まではどうにか防いで、そこでカウンターを決めて爪を剥いだんだ」
すげえな!
「二人がかりなら、あんたらは現地人最強だろうなあ」
「二人合わせて、だけどね」
「一人一人じゃ半人前だよ」
爽やかに笑う双子だが、半人前が二人がかりで最強のドラゴンを足止めできるわけないだろうが。
さて、遠景に戻るが、コンボの達人は勢いを殺さないままにルインマスターの懐に入り込んだ。
黒竜はとにかくでかい。
当てる場所に困らない。
この辺り、ルインマスターの失敗だな。
人間サイズになってれば、まだ防御のしようがあっただろう。
圧倒的な力で敵を叩き潰すことしかしてこなかったせいか、明らかに戦い慣れしていない。
コンボの達人の空中十五連続弱パンチが炸裂、ルインマスターの結界……スーパーアーマーを剥がす。
そして当たった十六発目のパンチで、黒竜が怯んだ。
パンチであの化け物みたいなドラゴンを怯ませるんだぞ。
あれはもう超常能力の域だろ。
黒竜が怯んでいる間に着地したコンボの達人が、ピカピカっと光った。
おおっ、地を滑るようにダッシュし、そこからパンチ、肘打ち、膝打ち、キック、鉄山靠からのジャンプアッパーカット。
ルインマスターの巨体が宙を舞わされる!
黒竜、信じられないものを見るような目をしてるな。
既に、追撃のためにコンボの達人は跳躍してるぞ。
ここからさらに、中キックと中パンチを決めて、またコンボの達人が光った。
空中から斜めに襲来する飛び蹴りだ。
炸裂と同時に、投げ判定が発生したらしく、達人は黒竜の頭を抱えながら、螺旋を描いて地面に激突した。
バウンドする黒竜。
さらに光るコンボの達人。
超必殺技ゲージを全部使うつもりだ。
達人の両手が光り輝く。
生まれるのは、なんか力の間欠泉めいた波動みたいな光だ。
極大化したこいつを叩き込み、
『ウグワーッ!?』
なんと、ルインマスターが大ダメージを受けて叫んだ!
「いやあー、見ごたえあるなあ。じゃあ、儀式発動して」
「マスター、今さらっと指示を下しましたね!? 自然すぎて誰も反応できませんよ!」
「反応して! やれやれやれー!! 今しかチャンス無いぞー!!」
俺は飛び跳ねて声を張り上げた。
フィフスエレの生き残りたちは、慌てて儀式を開始する。
呪文を詠唱し、儀式に定められた動きを行うのだ。
すると、魔力も使っていないのに、帝都がキラキラと輝き出した。
「これなんですかあ!?」
マンティコアの相棒、ピコルがびっくりして叫んだ。
「そりゃあほら、ルインマスターを呼び出した因果を逆に回してるわけだから、魔力なんか使わなくても過去に使われた魔力で儀式は実行できるわけよ」
「そんな理論知りませんけど!?」
「今までは無かった。だが、今生まれた」
「チートモードなのだ!」
カオルンがニコニコする。
うむ。
俺の能力は、ちょっとずつ発展してきているな。
チートモードを他人に対してももたらせるようになった。
まあ限定的なものだし、絶対に俺が関わらないといけないわけだが。
フィフスエレの住人と、帝都を触媒とする。
で、ルインマスターが呼び出された因果を使って、過去に召喚のために使われた魔力を再利用。
存在しないはずの消費済み魔力が使われたことで、逆説的に帝都に魔力が戻ってきて、するとルインマスターは召喚されてなかったことになって……。
『ぬおおおおおおおーっ!! わ、我の体が引き寄せられる! なんだこれはーっ!!』
遠景にいたルインマスターが、空中に吸い上げられる。
こっちに来るぞ。
「マスターの考えた理論、あまりにも難解過ぎます。見て下さい。ルミイは理解することを放棄してお弁当を食べ始めました」
「あの娘は難しいこと考えないからね。つまりな、世界を騙したんだよ。こんな儀式は行われなかった。だからルインマスターは元いた場所に戻る。いいね?」
「は、はい……」
解せぬ、という顔で頷くアカネル。
俺たちの眼の前で、世界の空に巨大な魔法陣が出現する。
飛来した黒竜は、魔法陣に吸い付くと、ゆっくりと飲み込まれていった。
『何だというのだ!? 我はこんなものは知らぬ! これはまるで、我を元の場所に送還するような──!!』
そこで、俺とルインマスターの目が合った。
やつは何もかも理解したらしい。
『お前か……!! やってくれたな、お前!! ええい、口惜しい! 力ではなく、世界を騙す策略で我を破るか!』
「コンボの達人にやられてるのに、元気だなあ」
『あれしきの攻撃、あと三度は喰らわねば堪えぬわ!! だが……この策には我も抗えぬ……! 口惜しい、実に口惜しい! お前と! やり合いたかった……!!』
「こっちは御免被るぞ」
俺はひらひら手を振った。
ルインマスターは、なんとも言えぬ顔をしながら姿を消した。
そして、魔法陣は一本一本の線が、動画の逆再生をするようにして消えていく。
なお、滅びた帝都は元通りにはならないよ!
あくまで俺が世界を騙したのは、ルインマスター関連のことのみだ。
ピコルが、フィフス・シーが呆然としていた。
『なんということだ……。前代未聞の儀式で、フィフスエレが命運を捧げた大召喚をチャラにしてしまった……』
「何も捧げてないのに……。魔力だって使ってないのに……」
「その代わり、一度こっきりの手段だからな。二度は使えない。いやあ、良かったな! みんなこれで助かったな!」
俺は二人の肩をポンポン叩いた。
これにて、黒竜の件は片付いたのである。
後はバーバリアン王バルクに、フィフスエレの今後について託すばかりとなるだろう。
なお、ナルカはポカーンとしたまま空を見上げており、俺が脇をくすぐるまで呆然としていたのだった。
0
お気に入りに追加
675
あなたにおすすめの小説
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います
長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。
しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。
途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。
しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。
「ミストルティン。アブソープション!」
『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』
「やった! これでまた便利になるな」
これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。
~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

「スキル:くさい息で敵ごと全滅するところだった!」と追放された俺は理解ある女騎士と出会って真の力に覚醒する~ラーニング能力で楽々冒険ライフ~
あけちともあき
ファンタジー
初級冒険者ドルマには特技があった。
それは、巻き込まれたもの全てを昏倒させるくっさいくっさい息、バッドステータスブレス。
かつてモンスターにやられた時に身に着けたこれが、彼の唯一にして最大の技だった。
彼はともに村を出た仲間たちとともに冒険者となり、依頼でピンチに陥る。
そこで放たれたバッドステータスブレスは、凄まじい威力を発揮する。
モンスターは全滅!
仲間も全滅!
ということで、どうにか生きていた仲間たちから、くさい息は追放ですわーっ!!と追放されてしまう。
失意のドルマは、大騎士を目指す風変わりな少女エリカと出会う。
騎士は強いのでくさい息も我慢できると、エリカはドルマを仲間にする。
新の仲間を得たドルマは、数々の冒険の中、己の力を自覚した。
それは受けた敵の技をラーニングする、伝説の職業青魔道士。
敵が強ければ強いほどドルマも強くなる。
どんな危機でも、エリカの笑顔があれば頑張れる。
今ここに幕開く、ドルマの充実冒険ライフ!
……は、傍からは新たなる英雄の道行にしか見えなかったりするのだ。

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる