19 / 196
ワンザブロー帝国編
第19話 チュートリアルとはサクッとな
しおりを挟む
サクッとチュートリアルをやってみることにする。
帝国の使節団は、チュートリアル世界に入っては来れなかった。
自動的に動くその世界の一要素として存在しているだけだ。
これはこれで扱いやすい。
「どうして入ってこれなかったんでしょうね? まあわたし、あの人たちが入ってきても困りますけど! 帝国の人だいっきらいなんですよね」
「あいつらを好きなヤツいないだろ」
「ですよねえ」
ルミイと深く分かり合ってしまった。
帝国は、この件が終わったらガツンとかましてやらなければなと思っているところだ。
「じゃあ、自動的に動く帝国使節団を使ってチュートリアルと行こう。スタート!」
チュートリアルモードの時間を動かす俺だ。
すると、帝国使節団は魔法をぶっ放し、わあわあ叫びながら突っ込んでいくのだった。
おお、分かりやすい。
見ている内に、次々アイナのチャームにやられて寝返り、同士討ちを始める。
全滅まではおよそ三分か。
立派立派。
この間に、他のチャームされた人々をかなりたくさん倒している。
そして全滅は、彼らの同士討ちだけが原因ではない。
最終盤にヘカトンケイル二体が動き出したのだ。
そろそろ寿命になってるっぽい儚い命の彼らが、ギギギギギ、と言う動きとともに地面へ武器を叩きつけた。
これで使節団壊滅。
「あひー! 死にかけでも怖いですよー!」
「うんうん、直撃したら即死だな。しかも地面が乾燥してるからか、巻き上がった土煙で何も見えない。何も……見え……」
俺、ピンと来る。
とりあえず元の世界に戻ると、使節団にダメ元で聞いてみた。
「遠距離攻撃できる武器貸して」
「ええー」
めちゃくちゃ嫌がるじゃん。
「だってこれ、お前らが持ってても無駄だろ。アイナに勝てないんだから。俺が持てば勝てるんだから俺に貸せよ。ほら、事が終わったらすぐ返すから」
事が終わったら返す相手が全員死ぬので、返す必要はない。
うーん、世の中上手くできている。
「くっ……。こ、こいつに我が帝国の魔法兵装を手渡すことになるとは……」
「これなあに?」
「爆裂火球の杖だ。念のために三発だけチャージしてある。これなら早々に使い切って悪さはできまい」
「ケチだなあ」
だが、十分である。
「マナビさん、わたしも何かします? 魔法使えますよ!」
「そうだった! ルミイも魔法いけるなら、二人で同時にやろうか。俺にはゲイルハンマーもあるし」
ということで、チュートリアルモードに戻った。
使節団が全滅するところまでやって、ヘカトンケイルが振り下ろす武器の近くまで進んでおく。
「あ、危ないですよう!!」
「武器が叩きつけられる瞬間にな。衝撃が起こるんだ。これで俺たちがちょっと空に飛べる。それからゲイルハンマーを起動させてだな」
ぶっつけ本番だったが上手く行った。
衝撃で浮き上がった俺たちを、ゲイルハンマーの風が高く打ち上げてくれる。
そして向こうにはアイナの姿。
あんまり長く見てるとチャームされてしまうので……。
「爆裂火球! どーん!」
杖を振りかざすと、そこから巨大な炎の球が出現した。
猛烈な勢いでアイナに向かい、爆発する。
おお、思ったよりも広範囲で爆発するんだな。
アイナの周辺にあった、彼女を飾り立てるための像やら壁面やらが崩れていった。
「風よ! 降り立つわたしたちを守って!」
ルミイの言葉と同時に、足元に猛烈な風が巻起こった。
これが、俺たちの着地を助けてくれるというわけだ。
で、地面に降り立つ俺たち。
そこはもう、瓦礫にアイナが埋もれたところが目前。
「勝ったな。……いや、こういうのはフラグなんだった」
「フラグってなんですか?」
「よくないジンクスみたいなもんだ」
「ほえー。……それ、だめじゃないですかあ」
本当にダメだった。
瓦礫を押しのけて、鬼のような形相になったアイナが這い出してくる。
やばいやばい。
この距離だとチャームを避けるのが難しい。
だが、その時である。
空がキラッと光って、そこから刃が雨のように降り注いだのだ。
こっ、これはーっ!
執念深いやつだ。
もう来たのか!!
何度かチュートリアルを終えた後、精神的に疲れて戻ってきた。
「あひー、もうだめですー」
「おう、ひとっ風呂浴びたいな」
いきなりぐったりしている俺たちを見て、使節団が首を傾げた。
一瞬でいきなり疲れたんだから、理解できまいな。
「でもマナビさん、お風呂ってあの温かいお湯のことを言ってますよね」
「うむ」
お風呂と同時に呼び起こされる記憶は、ルミイのけしからん肢体のものである。
あれを見て、彼女を守護らねばならぬと俺は心に決めたのだ。
俺のモチベーションの源泉である。
「普通の街にはお湯のお風呂はありません」
「なっ……なんだってー!!」
どうやら、お湯の風呂というものは魔法使いの道楽らしい。
というのも、大量の水をわざわざ魔力で温めて使い捨てにするからだ。
普通は水浴び程度なんだと。
「ということで水浴び行ってきます! マナビさんも一緒にします?」
「します」
ノーウェイトで答えた。
こう……ルミイにはこの辺りの恥じらいが欠けているような気がする……。
バーバリアンの習慣的なものだろうか。
だが、ここで恥ずかしかったりしない? と聞いてこのチャンスをフイにするわけにはいかん。
俺は鋼の心で、一緒に水浴びをするのだった。
うわーっ!!
と、とんでもないお体をされてますねえ!!
ありがたや、ありがたや……。
「マナビさんどうしたんですか、座り込んじゃって」
「うむ、立ち上がることができなくなっただけです。それはそうと、誰も覗きに来たりしないのな」
「ですねえ。多分、アイナのチャームにやられたら彼女しか見えなくなるんじゃないでしょうか」
「なるほど。みんな目が節穴になるってわけか。お陰でルミイは独り占めだぜ……」
「? わたしがどうかしました?」
「なんでもござらん」
ということで、本番の前に大いに英気を養った俺なのだった。
さあ、サクッとアイナ攻略をスタートしよう。
帝国の使節団は、チュートリアル世界に入っては来れなかった。
自動的に動くその世界の一要素として存在しているだけだ。
これはこれで扱いやすい。
「どうして入ってこれなかったんでしょうね? まあわたし、あの人たちが入ってきても困りますけど! 帝国の人だいっきらいなんですよね」
「あいつらを好きなヤツいないだろ」
「ですよねえ」
ルミイと深く分かり合ってしまった。
帝国は、この件が終わったらガツンとかましてやらなければなと思っているところだ。
「じゃあ、自動的に動く帝国使節団を使ってチュートリアルと行こう。スタート!」
チュートリアルモードの時間を動かす俺だ。
すると、帝国使節団は魔法をぶっ放し、わあわあ叫びながら突っ込んでいくのだった。
おお、分かりやすい。
見ている内に、次々アイナのチャームにやられて寝返り、同士討ちを始める。
全滅まではおよそ三分か。
立派立派。
この間に、他のチャームされた人々をかなりたくさん倒している。
そして全滅は、彼らの同士討ちだけが原因ではない。
最終盤にヘカトンケイル二体が動き出したのだ。
そろそろ寿命になってるっぽい儚い命の彼らが、ギギギギギ、と言う動きとともに地面へ武器を叩きつけた。
これで使節団壊滅。
「あひー! 死にかけでも怖いですよー!」
「うんうん、直撃したら即死だな。しかも地面が乾燥してるからか、巻き上がった土煙で何も見えない。何も……見え……」
俺、ピンと来る。
とりあえず元の世界に戻ると、使節団にダメ元で聞いてみた。
「遠距離攻撃できる武器貸して」
「ええー」
めちゃくちゃ嫌がるじゃん。
「だってこれ、お前らが持ってても無駄だろ。アイナに勝てないんだから。俺が持てば勝てるんだから俺に貸せよ。ほら、事が終わったらすぐ返すから」
事が終わったら返す相手が全員死ぬので、返す必要はない。
うーん、世の中上手くできている。
「くっ……。こ、こいつに我が帝国の魔法兵装を手渡すことになるとは……」
「これなあに?」
「爆裂火球の杖だ。念のために三発だけチャージしてある。これなら早々に使い切って悪さはできまい」
「ケチだなあ」
だが、十分である。
「マナビさん、わたしも何かします? 魔法使えますよ!」
「そうだった! ルミイも魔法いけるなら、二人で同時にやろうか。俺にはゲイルハンマーもあるし」
ということで、チュートリアルモードに戻った。
使節団が全滅するところまでやって、ヘカトンケイルが振り下ろす武器の近くまで進んでおく。
「あ、危ないですよう!!」
「武器が叩きつけられる瞬間にな。衝撃が起こるんだ。これで俺たちがちょっと空に飛べる。それからゲイルハンマーを起動させてだな」
ぶっつけ本番だったが上手く行った。
衝撃で浮き上がった俺たちを、ゲイルハンマーの風が高く打ち上げてくれる。
そして向こうにはアイナの姿。
あんまり長く見てるとチャームされてしまうので……。
「爆裂火球! どーん!」
杖を振りかざすと、そこから巨大な炎の球が出現した。
猛烈な勢いでアイナに向かい、爆発する。
おお、思ったよりも広範囲で爆発するんだな。
アイナの周辺にあった、彼女を飾り立てるための像やら壁面やらが崩れていった。
「風よ! 降り立つわたしたちを守って!」
ルミイの言葉と同時に、足元に猛烈な風が巻起こった。
これが、俺たちの着地を助けてくれるというわけだ。
で、地面に降り立つ俺たち。
そこはもう、瓦礫にアイナが埋もれたところが目前。
「勝ったな。……いや、こういうのはフラグなんだった」
「フラグってなんですか?」
「よくないジンクスみたいなもんだ」
「ほえー。……それ、だめじゃないですかあ」
本当にダメだった。
瓦礫を押しのけて、鬼のような形相になったアイナが這い出してくる。
やばいやばい。
この距離だとチャームを避けるのが難しい。
だが、その時である。
空がキラッと光って、そこから刃が雨のように降り注いだのだ。
こっ、これはーっ!
執念深いやつだ。
もう来たのか!!
何度かチュートリアルを終えた後、精神的に疲れて戻ってきた。
「あひー、もうだめですー」
「おう、ひとっ風呂浴びたいな」
いきなりぐったりしている俺たちを見て、使節団が首を傾げた。
一瞬でいきなり疲れたんだから、理解できまいな。
「でもマナビさん、お風呂ってあの温かいお湯のことを言ってますよね」
「うむ」
お風呂と同時に呼び起こされる記憶は、ルミイのけしからん肢体のものである。
あれを見て、彼女を守護らねばならぬと俺は心に決めたのだ。
俺のモチベーションの源泉である。
「普通の街にはお湯のお風呂はありません」
「なっ……なんだってー!!」
どうやら、お湯の風呂というものは魔法使いの道楽らしい。
というのも、大量の水をわざわざ魔力で温めて使い捨てにするからだ。
普通は水浴び程度なんだと。
「ということで水浴び行ってきます! マナビさんも一緒にします?」
「します」
ノーウェイトで答えた。
こう……ルミイにはこの辺りの恥じらいが欠けているような気がする……。
バーバリアンの習慣的なものだろうか。
だが、ここで恥ずかしかったりしない? と聞いてこのチャンスをフイにするわけにはいかん。
俺は鋼の心で、一緒に水浴びをするのだった。
うわーっ!!
と、とんでもないお体をされてますねえ!!
ありがたや、ありがたや……。
「マナビさんどうしたんですか、座り込んじゃって」
「うむ、立ち上がることができなくなっただけです。それはそうと、誰も覗きに来たりしないのな」
「ですねえ。多分、アイナのチャームにやられたら彼女しか見えなくなるんじゃないでしょうか」
「なるほど。みんな目が節穴になるってわけか。お陰でルミイは独り占めだぜ……」
「? わたしがどうかしました?」
「なんでもござらん」
ということで、本番の前に大いに英気を養った俺なのだった。
さあ、サクッとアイナ攻略をスタートしよう。
21
お気に入りに追加
675
あなたにおすすめの小説

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

「スキル:くさい息で敵ごと全滅するところだった!」と追放された俺は理解ある女騎士と出会って真の力に覚醒する~ラーニング能力で楽々冒険ライフ~
あけちともあき
ファンタジー
初級冒険者ドルマには特技があった。
それは、巻き込まれたもの全てを昏倒させるくっさいくっさい息、バッドステータスブレス。
かつてモンスターにやられた時に身に着けたこれが、彼の唯一にして最大の技だった。
彼はともに村を出た仲間たちとともに冒険者となり、依頼でピンチに陥る。
そこで放たれたバッドステータスブレスは、凄まじい威力を発揮する。
モンスターは全滅!
仲間も全滅!
ということで、どうにか生きていた仲間たちから、くさい息は追放ですわーっ!!と追放されてしまう。
失意のドルマは、大騎士を目指す風変わりな少女エリカと出会う。
騎士は強いのでくさい息も我慢できると、エリカはドルマを仲間にする。
新の仲間を得たドルマは、数々の冒険の中、己の力を自覚した。
それは受けた敵の技をラーニングする、伝説の職業青魔道士。
敵が強ければ強いほどドルマも強くなる。
どんな危機でも、エリカの笑顔があれば頑張れる。
今ここに幕開く、ドルマの充実冒険ライフ!
……は、傍からは新たなる英雄の道行にしか見えなかったりするのだ。
転生者は冒険者となって教会と国に復讐する!
克全
ファンタジー
東洋医学従事者でアマチュア作家でもあった男が異世界に転生した。リアムと名付けられた赤子は、生まれて直ぐに極貧の両親に捨てられてしまう。捨てられたのはメタトロン教の孤児院だったが、この世界の教会孤児院は神官達が劣情のはけ口にしていた。神官達に襲われるのを嫌ったリアムは、3歳にして孤児院を脱走して大魔境に逃げ込んだ。前世の知識と創造力を駆使したリアムは、スライムを従魔とした。スライムを知識と創造力、魔力を総動員して最強魔獣に育てたリアムは、前世での唯一の後悔、子供を作ろうと10歳にして魔境を出て冒険者ギルドを訪ねた。
アルファポリスオンリー

異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

外れスキル【転送】が最強だった件
名無し
ファンタジー
三十路になってようやくダンジョン入場試験に合格したケイス。
意気揚々と冒険者登録所に向かうが、そこで貰ったのは【転送】という外れスキル。
失意の中で故郷へ帰ろうとしていた彼のもとに、超有名ギルドのマスターが訪れる。
そこからケイスの人生は目覚ましく変わっていくのだった……。

外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる