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スローライフから逃げられると思うな編
第83話 ガーディアンまでプカプカ浮かんでる理由
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キャロルの果物は大変好評であった。
そして俺もお料理レシピが生まれた。
▶DIYお料理レシピ
※ヘルズテーブルロール
素材:果物+お米(代用可)
「米なんかこの世界にあるのか。というかこれ、カリフォルニアロールみたいな巻き寿司だな。キャロルの果物を寿司にする……? その発想はなかった」
このレシピシステムの奇想天外さに脱帽である。
すると、ラムザーとキャロルが難しい顔をする俺に気付いたようだ。
『タマル様、何を感心しているのですかな』
「この果物を寿司にだな」
『なに? あたしの果物がなんかになるの? 美味しくなる!? それは食べる』
「自分が実らせた果物なのに」
『植物は自分が散らした葉だって栄養にするわよ』
もっともである。
これは米を発見せねばならない。でも、代用可ってなんだ。
強く決意していたら、ちょっと膨れたポタルが俺の脇腹を突付いてきた。
「うおーっ」
「そっちばっかりお話するのはだめだよ! ううーん、でも私は果物を用意できないし、無精卵も産めないからどうするか……むむむむむ」
「そんな方向で対抗意識燃やさなくていいのではないか」
なんか悩んでいるポタルを、分からないなりになだめつつ。
俺たちは迷宮探索を続行するのだった。
掘り進んでいくのだが、あちこち爆発跡があり、そこは広い空間になっていた。
ちょいちょい休憩しながら進んでいく。
生きている怪物には全く出会わない。
「拍子抜けだなあ」
『ここはマグマ地帯だったんでしょうな。火山の噴火口にある迷宮ですからなあ。そこに水が流れ込んだので、炎に親しんでいた怪物たちは一網打尽にされてしまったのでしょう』
「そうかあ。つまり俺たちは、機能停止した迷宮をまったり進んでいることになるのか。これはこれで新鮮だ」
海底神殿と同じパターンかなーと思ったが、結構違うもんだ。
そしてどれだけ掘り進んだことだろう。
俺たちみんな、穴を掘るのがめちゃくちゃ上手くなった。
お陰で後半戦はもりもり掘れた。
ハンドドリルがおかしい性能だったというのもあるかもしれない。
「ここが迷宮のガーディアンのいる部屋だな? 明らかに広大過ぎる」
『オー、ガーディアンがデッドして浮いてまーす』
「ほんとだ」
巨大な赤いエイみたいなのが、白目を剥いて水の中にぷかあ……と浮いている。
死んでるなあ……。
俺はふわふわーっと泳いでいって、エイみたいなのをピョインッ!
タモ網でゲットした。
『ウグワーッ! 迷宮の守護者を倒しました! 2000ptゲット!』
「そんなばかな」
倒したのは流れ込んできた湖水であろう。
『いやいやタマル様。迷宮に続く穴をこじ開けて、湖水をめちゃくちゃに流し込んだのは我らですぞ』
「ほんとだ。広義では俺たちが倒したことになるのか」
何の抵抗もなく、迷宮核もぶっこ抜いてきた。
「拍子抜けだな。どうしてこんな湖底に火山の迷宮なんか作ったんだ。水が流れ込んできたらおしまいじゃない? しかも中身がしっかり作られてるのか、爆発が起きても外まで漏れてこないし」
『ふむ、我が考えますに、魔人侯が何らかの方法で迷宮に攻め入ろうとしたなら、火山の迷宮という難攻不落の状態で攻略を許さず。魔人候が倒されてカルデラ湖が復活したら、その後に続く者に迷宮を解放する作りだったのでは』
ラムザーの解説が実に分かりやすい。
「なーるほど! 魔人侯を先に倒したかどうかで、難易度が変わるってわけか! でもそれって、他の魔人侯が倒したかも知れないじゃん?」
『そこまで神は考えてなかったのでしょうな』
『オー! ベーシックなスタンスが嫌がらせのゴッドですからねー! さもありなんでーす!』
「フランクリン、難しい言葉遣いを知っているなあ」
『こう見えてミーはゴッドチルドレンですからねー』
そうだった。
ただの雪だるまではなかった。
我ら男たちがわいわい喋っている間に、女子チームが天井辺りまで泳いでいき、ドリルを構えている。
「どこに行こうというのだね」
「これさ、こんなの大きい部屋なら、天井に穴を開けたら湖まで出られないかな?」
「その発想はなかった」
ポタル曰く、この迷宮は下までぐーっと潜っていくものではあるが、ガーディアンの部屋は天井が物凄く高く、明らかに今まで潜ってきた階層をぶち抜いているということである。
つまり、割りと地上に近いところにある。
「どれどれ、やってみよう。ここが開けば、魚も回遊できる場所が増える。するともっとたくさん魚が生息できるようになり、俺たちはたくさん魚を食べられるようになるかも知れん」
『やるしかないわ』
キャロルが目に炎を宿した。
めちゃくちゃやる気だ。
今回はポルポルがスポットライト役になり、キャロルが猛然とハンドドリルを回し始めた。君、腕力が足りないのではなかったのかい?
果たして、ポタルの予想は正しかったらしい。
ちょっと掘り進んだところで、ボコッと天井が崩れた。
ぐわーっと大量の岩盤が落下してくるのを、こんなこともあろうかと、対衝ブロック塀を装備していたラムザーが弾く。
瓦礫が大体落ちきったなーという辺りで……燦々と日差しが差し込んできた。
「本当にカルデラ湖に出た。この迷宮、湖の底をくりぬいて作られてるんだなあ。噴火したらどうするんだ」
創造神のことだから、噴火は抑える仕組みなんかを考えてあったのかもしれない。
『掘ったー!! だけどあたしは限界だわ……』
キャロルがパワーを使い果たして、ふよふよーっと漂っている。
『ピピー』
これをポルポルが頭に載せて、ぶいーんと湖面まで泳いでいく。
すげえパワーだ。
というか今思ったんだが、ポルポル水に浮くんだな。
「比重どうなってんの」
「ほらー、タマルも行くよー!」
ポタルに背中を掴まれて、俺も湖面へと引っ張られていくのである。
遠くでこちらに気付いた潜水艇もやって来た。
いつの間に呼び出されたのか、骨たちがみんなで潜水艇から顔を出し、手を振っているではないか。
「おーい! 今帰ったぞー!」
俺も手を振り返す。
理想的大団円の姿なのだった。
タマル村に帰還したところ、ヌキチータが飛び跳ねながら大興奮してる。
『く、く、来るんだなもしーっ!!』
「なんだなんだ」
『宇宙的シンガー、全てのオーバーロードの間で話題沸騰のドクトル太郎さんが、ヘルズテーブルにやってくるんだなもしー!!』
「ドクトル太郎本体が来るのか!!」
数々の楽曲を俺たちに提供し、旅を楽しく彩ってくれたドクトル太郎。
ついに降臨である。
▶UGWポイント
6200pt
そして俺もお料理レシピが生まれた。
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「米なんかこの世界にあるのか。というかこれ、カリフォルニアロールみたいな巻き寿司だな。キャロルの果物を寿司にする……? その発想はなかった」
このレシピシステムの奇想天外さに脱帽である。
すると、ラムザーとキャロルが難しい顔をする俺に気付いたようだ。
『タマル様、何を感心しているのですかな』
「この果物を寿司にだな」
『なに? あたしの果物がなんかになるの? 美味しくなる!? それは食べる』
「自分が実らせた果物なのに」
『植物は自分が散らした葉だって栄養にするわよ』
もっともである。
これは米を発見せねばならない。でも、代用可ってなんだ。
強く決意していたら、ちょっと膨れたポタルが俺の脇腹を突付いてきた。
「うおーっ」
「そっちばっかりお話するのはだめだよ! ううーん、でも私は果物を用意できないし、無精卵も産めないからどうするか……むむむむむ」
「そんな方向で対抗意識燃やさなくていいのではないか」
なんか悩んでいるポタルを、分からないなりになだめつつ。
俺たちは迷宮探索を続行するのだった。
掘り進んでいくのだが、あちこち爆発跡があり、そこは広い空間になっていた。
ちょいちょい休憩しながら進んでいく。
生きている怪物には全く出会わない。
「拍子抜けだなあ」
『ここはマグマ地帯だったんでしょうな。火山の噴火口にある迷宮ですからなあ。そこに水が流れ込んだので、炎に親しんでいた怪物たちは一網打尽にされてしまったのでしょう』
「そうかあ。つまり俺たちは、機能停止した迷宮をまったり進んでいることになるのか。これはこれで新鮮だ」
海底神殿と同じパターンかなーと思ったが、結構違うもんだ。
そしてどれだけ掘り進んだことだろう。
俺たちみんな、穴を掘るのがめちゃくちゃ上手くなった。
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ハンドドリルがおかしい性能だったというのもあるかもしれない。
「ここが迷宮のガーディアンのいる部屋だな? 明らかに広大過ぎる」
『オー、ガーディアンがデッドして浮いてまーす』
「ほんとだ」
巨大な赤いエイみたいなのが、白目を剥いて水の中にぷかあ……と浮いている。
死んでるなあ……。
俺はふわふわーっと泳いでいって、エイみたいなのをピョインッ!
タモ網でゲットした。
『ウグワーッ! 迷宮の守護者を倒しました! 2000ptゲット!』
「そんなばかな」
倒したのは流れ込んできた湖水であろう。
『いやいやタマル様。迷宮に続く穴をこじ開けて、湖水をめちゃくちゃに流し込んだのは我らですぞ』
「ほんとだ。広義では俺たちが倒したことになるのか」
何の抵抗もなく、迷宮核もぶっこ抜いてきた。
「拍子抜けだな。どうしてこんな湖底に火山の迷宮なんか作ったんだ。水が流れ込んできたらおしまいじゃない? しかも中身がしっかり作られてるのか、爆発が起きても外まで漏れてこないし」
『ふむ、我が考えますに、魔人侯が何らかの方法で迷宮に攻め入ろうとしたなら、火山の迷宮という難攻不落の状態で攻略を許さず。魔人候が倒されてカルデラ湖が復活したら、その後に続く者に迷宮を解放する作りだったのでは』
ラムザーの解説が実に分かりやすい。
「なーるほど! 魔人侯を先に倒したかどうかで、難易度が変わるってわけか! でもそれって、他の魔人侯が倒したかも知れないじゃん?」
『そこまで神は考えてなかったのでしょうな』
『オー! ベーシックなスタンスが嫌がらせのゴッドですからねー! さもありなんでーす!』
「フランクリン、難しい言葉遣いを知っているなあ」
『こう見えてミーはゴッドチルドレンですからねー』
そうだった。
ただの雪だるまではなかった。
我ら男たちがわいわい喋っている間に、女子チームが天井辺りまで泳いでいき、ドリルを構えている。
「どこに行こうというのだね」
「これさ、こんなの大きい部屋なら、天井に穴を開けたら湖まで出られないかな?」
「その発想はなかった」
ポタル曰く、この迷宮は下までぐーっと潜っていくものではあるが、ガーディアンの部屋は天井が物凄く高く、明らかに今まで潜ってきた階層をぶち抜いているということである。
つまり、割りと地上に近いところにある。
「どれどれ、やってみよう。ここが開けば、魚も回遊できる場所が増える。するともっとたくさん魚が生息できるようになり、俺たちはたくさん魚を食べられるようになるかも知れん」
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めちゃくちゃやる気だ。
今回はポルポルがスポットライト役になり、キャロルが猛然とハンドドリルを回し始めた。君、腕力が足りないのではなかったのかい?
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ぐわーっと大量の岩盤が落下してくるのを、こんなこともあろうかと、対衝ブロック塀を装備していたラムザーが弾く。
瓦礫が大体落ちきったなーという辺りで……燦々と日差しが差し込んできた。
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創造神のことだから、噴火は抑える仕組みなんかを考えてあったのかもしれない。
『掘ったー!! だけどあたしは限界だわ……』
キャロルがパワーを使い果たして、ふよふよーっと漂っている。
『ピピー』
これをポルポルが頭に載せて、ぶいーんと湖面まで泳いでいく。
すげえパワーだ。
というか今思ったんだが、ポルポル水に浮くんだな。
「比重どうなってんの」
「ほらー、タマルも行くよー!」
ポタルに背中を掴まれて、俺も湖面へと引っ張られていくのである。
遠くでこちらに気付いた潜水艇もやって来た。
いつの間に呼び出されたのか、骨たちがみんなで潜水艇から顔を出し、手を振っているではないか。
「おーい! 今帰ったぞー!」
俺も手を振り返す。
理想的大団円の姿なのだった。
タマル村に帰還したところ、ヌキチータが飛び跳ねながら大興奮してる。
『く、く、来るんだなもしーっ!!』
「なんだなんだ」
『宇宙的シンガー、全てのオーバーロードの間で話題沸騰のドクトル太郎さんが、ヘルズテーブルにやってくるんだなもしー!!』
「ドクトル太郎本体が来るのか!!」
数々の楽曲を俺たちに提供し、旅を楽しく彩ってくれたドクトル太郎。
ついに降臨である。
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