36 / 40
第36話 聖女の業! 最後の刺客!
しおりを挟む
「アンゼリカが結婚? それはいい」
テーズは大笑いした。
「笑い事ではありません。これが案外、聖伯領の運営としても救世をしていくとしても、理に適った提案なのです。断る理由が見当たらないのです」
「アンゼリカ様の気持ち的にどうなのよ」
北西八華戦、鋼鉄のゾビィから質問が来る。
「あまり興味がありません」
アンゼリカの言葉に、誰もが「そうだろうなー」と頷いた。
そもそも、戦うことと救世にしか興味がない御仁なのである。
それは直に彼女と渡り合った八華戦が、よく知っていた。
「確かに王子の言うことにも一理ある! 一人でできることには限界がある故な。わしはいいとおもう」
割と現実的な話をしてくる、元バルバロッサ監獄の獄長ダンカン。
他の八華戦も同じ気持ちのようだ。
皆、アンゼリカと戦い、敗れ、浄化された感じの人々である。
「聖女様けっこんするの? おめでとうー!!」
お茶を持ってきたミーナが、素直に祝福の言葉を告げた。
八華戦がほっこりする。
「まだそうと極まった……いえ、決まったわけでは」
「珍しい。聖女様が悩んでるぜ」
シーゲルが驚いた。
それはそうだろう。
何事も、即断即決即実行であった聖女アンゼリカが、今回ばかりは実に歯切れが悪い。
これは、半身があのレスラーなので、あっち側が悩んでいるのだろうか。
いや、実は……。
『うーむむむむむ』
『どうしたんだ嬢ちゃん』
『私、聖女で道半ばなのに、こういうのいいんですかねえー。聖女はそもそも生涯を独身で神に仕え、神の伴侶として尽くしていくものだと思っていたのですが……』
『いいんじゃないのか? 誰かと一緒になったところで根っこの部分は変わらんだろ。そもそもお前さん、あの神様に仕えられるか? 俺、あの神の顔、実況席で見たことあるような気がするんだよな』
『そうなんですか!? あの神様、ずっとこっちの世界をご覧になってなかったんだ……。なんという怠慢。許せません』
『次に会ったら脳天唐竹割りだな。おっと、こりゃああいつの技か』
アンゼリカの脳内で、久々に現れた半身同士の会議が行われている。
『だが、あいつも死んだし、こっちの世界に神が呼び込みそうだよな。俺と会うの嫌がるだろうなあ』
レスラー側の半身がわははと笑った。
『あなたもお知り合い多いですものね。私はまだ、18の小娘ですから。世間ではもう、結婚しててもおかしくない年ではあるのですけど』
聖女アンゼが、唇を尖らせてぼやく。
『ま、外の連中もまさかと思うだろうさ。俺は別に構わねえのに、嬢ちゃんがぐずって判断できてねえとはな。一年くらいゆっくり考えてみろよ。時間はたっぷりあるぜ。少なくとも、酒はほどほどしかやってねえし、暴れる癖もないし、興奮剤もやってない。俺みたいに死ぬことはないからよ』
そう言うと、また笑うレスラーなのだった。
『笑い事じゃありませーん!』
脳内会議が終了する。
傍からは、じっと目を閉じて考えているように見えたアンゼリカ。
突然、カッと目を見開いた。
「一年猶予をいただき考えます」
これには、八華戦も苦笑い。
自分たちの盟主たる最強の聖女も、年頃の女の子なのである。
「焦ることはない。君の中の彼も、そう言っていたのだろう?」
テーズだけはよく分かっているようであった。
「それに、この世界はあの神が仕事を始めた世界なんだ。これまで起きなかった事件が次々に発生する気がする。例えば……この間のタッグ戦のように、我々の因縁とかそういうものを呼び起こすような事件とかね」
「因縁ですか。業のようなものですね」
『俺の業か』
アンゼリカの中で、レスラーが呟く。
『じゃあ、あいつが来ていても何もおかしくないよな』
その後、王子にあと一年の猶予と伝えたアンゼリカである。
クラウディオ王子は微笑みながら、
「ああ、一年もあれば式の準備ができるだろうね。正直、すぐに結婚しようと言われたら大変だぞと身構えていたんだ」
などと発した。
なかなか食えぬ男である。
アンゼリカが何とも言えぬ顔になった。
「聖女様がいろんな顔をしてる!」
ミーナとしては、表情豊かなアンゼリカが楽しいようだ。
「あと一年あれば、国中……いや、世界中に根回しが済むことだろう。幸い、君の活躍が、サウザン帝国との国交を開いてくれた。合衆国や共和国とも、交流を持てるようになるのは遠い日の話ではないだろうね。一年。なるほど、絶妙な時間だ」
アンゼリカがさらに、何とも言えぬ顔になる。
これでは、一年後にプロポーズを受諾すると公言したようなものではないか。
いや、そもそもアンゼリカの中にいる、聖女アンゼが返答を保留している理由も大したものではないのだが。
なんか、こう、もやもやする……程度のものだ。
「ここからの一年、ノーザン王国は全力で君を、聖女アンゼリカを援助する。聖女としてのさらなる活動に邁進して欲しい! 世界を救世し、人と人を繋げていくんだ」
「はい、それはもちろん。そして援助のお話、ありがとうございます」
救世せよという話であれば、悩む必要もない。
アンゼリカはうやうやしく礼の姿勢を取るのだった。
ここで、王子クラウディオとの逢瀬は終わりを迎える……はずだったのだが。
人の業というものは、ちょうどいい機会を待ってはくれないものである。
「救世か。それはどちらが行わんとしているものか? まあ、それはどうでもいい」
クラウディオの後ろから声が掛かった。
女の声である。
「貴様、何者だ!」
「止まれ! 殿下に近づくことは許さん!」
兵士達が、その声の主を押し留めようとする。
だが、それは次の瞬間、悲鳴に変わった。
「ウグワーッ!?」
兵士の体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。
ちゃんと頭を打たぬよう、襟口を掴んで持ち上げてある辺り、気遣いができている。
一人は背負投げ。
一人は内股。
ぽんぽんと、面白いように兵士が倒されていく。
その誰もが、倒された後は衝撃で動けないながら、意識をハッキリとさせていた。
「ほう、あれは」
アンゼリカの口から、先程までの少女然としたものとは明らかに異なる言葉が漏れる。
「手加減が上手くなったではありませんか」
「なに。俺もいい年まで生きたからな」
クラウディオはここでようやく、振り返ることができた。
背後には、自分よりもやや背の低い女が立っている。
アンゼリカと比べれば小兵と言えるかも知れない。
だが、彼女の持つ雰囲気が、決して小さいと思わせないものだった。
一言で言うなら、分厚い。
がっしりとした鍛え抜かれた体躯、地に根ざしたように堂々と立つ足。
両脇に垂らされた腕は、無形ながらも、ここからあらゆる形の組技に移行できるであろう。
「今度も当身禁止でやるか?」
女の目が、アンゼリカを見据える。
「いいえ。全てを解禁して行いましょう。なるほど……私の業、ですか」
向かい合う、アンゼリカと女。
女の名はキムラ。
異世界にて、最強の柔道家の魂を受け継いだ存在である。
こうして、二人は再会する事となる。
テーズは大笑いした。
「笑い事ではありません。これが案外、聖伯領の運営としても救世をしていくとしても、理に適った提案なのです。断る理由が見当たらないのです」
「アンゼリカ様の気持ち的にどうなのよ」
北西八華戦、鋼鉄のゾビィから質問が来る。
「あまり興味がありません」
アンゼリカの言葉に、誰もが「そうだろうなー」と頷いた。
そもそも、戦うことと救世にしか興味がない御仁なのである。
それは直に彼女と渡り合った八華戦が、よく知っていた。
「確かに王子の言うことにも一理ある! 一人でできることには限界がある故な。わしはいいとおもう」
割と現実的な話をしてくる、元バルバロッサ監獄の獄長ダンカン。
他の八華戦も同じ気持ちのようだ。
皆、アンゼリカと戦い、敗れ、浄化された感じの人々である。
「聖女様けっこんするの? おめでとうー!!」
お茶を持ってきたミーナが、素直に祝福の言葉を告げた。
八華戦がほっこりする。
「まだそうと極まった……いえ、決まったわけでは」
「珍しい。聖女様が悩んでるぜ」
シーゲルが驚いた。
それはそうだろう。
何事も、即断即決即実行であった聖女アンゼリカが、今回ばかりは実に歯切れが悪い。
これは、半身があのレスラーなので、あっち側が悩んでいるのだろうか。
いや、実は……。
『うーむむむむむ』
『どうしたんだ嬢ちゃん』
『私、聖女で道半ばなのに、こういうのいいんですかねえー。聖女はそもそも生涯を独身で神に仕え、神の伴侶として尽くしていくものだと思っていたのですが……』
『いいんじゃないのか? 誰かと一緒になったところで根っこの部分は変わらんだろ。そもそもお前さん、あの神様に仕えられるか? 俺、あの神の顔、実況席で見たことあるような気がするんだよな』
『そうなんですか!? あの神様、ずっとこっちの世界をご覧になってなかったんだ……。なんという怠慢。許せません』
『次に会ったら脳天唐竹割りだな。おっと、こりゃああいつの技か』
アンゼリカの脳内で、久々に現れた半身同士の会議が行われている。
『だが、あいつも死んだし、こっちの世界に神が呼び込みそうだよな。俺と会うの嫌がるだろうなあ』
レスラー側の半身がわははと笑った。
『あなたもお知り合い多いですものね。私はまだ、18の小娘ですから。世間ではもう、結婚しててもおかしくない年ではあるのですけど』
聖女アンゼが、唇を尖らせてぼやく。
『ま、外の連中もまさかと思うだろうさ。俺は別に構わねえのに、嬢ちゃんがぐずって判断できてねえとはな。一年くらいゆっくり考えてみろよ。時間はたっぷりあるぜ。少なくとも、酒はほどほどしかやってねえし、暴れる癖もないし、興奮剤もやってない。俺みたいに死ぬことはないからよ』
そう言うと、また笑うレスラーなのだった。
『笑い事じゃありませーん!』
脳内会議が終了する。
傍からは、じっと目を閉じて考えているように見えたアンゼリカ。
突然、カッと目を見開いた。
「一年猶予をいただき考えます」
これには、八華戦も苦笑い。
自分たちの盟主たる最強の聖女も、年頃の女の子なのである。
「焦ることはない。君の中の彼も、そう言っていたのだろう?」
テーズだけはよく分かっているようであった。
「それに、この世界はあの神が仕事を始めた世界なんだ。これまで起きなかった事件が次々に発生する気がする。例えば……この間のタッグ戦のように、我々の因縁とかそういうものを呼び起こすような事件とかね」
「因縁ですか。業のようなものですね」
『俺の業か』
アンゼリカの中で、レスラーが呟く。
『じゃあ、あいつが来ていても何もおかしくないよな』
その後、王子にあと一年の猶予と伝えたアンゼリカである。
クラウディオ王子は微笑みながら、
「ああ、一年もあれば式の準備ができるだろうね。正直、すぐに結婚しようと言われたら大変だぞと身構えていたんだ」
などと発した。
なかなか食えぬ男である。
アンゼリカが何とも言えぬ顔になった。
「聖女様がいろんな顔をしてる!」
ミーナとしては、表情豊かなアンゼリカが楽しいようだ。
「あと一年あれば、国中……いや、世界中に根回しが済むことだろう。幸い、君の活躍が、サウザン帝国との国交を開いてくれた。合衆国や共和国とも、交流を持てるようになるのは遠い日の話ではないだろうね。一年。なるほど、絶妙な時間だ」
アンゼリカがさらに、何とも言えぬ顔になる。
これでは、一年後にプロポーズを受諾すると公言したようなものではないか。
いや、そもそもアンゼリカの中にいる、聖女アンゼが返答を保留している理由も大したものではないのだが。
なんか、こう、もやもやする……程度のものだ。
「ここからの一年、ノーザン王国は全力で君を、聖女アンゼリカを援助する。聖女としてのさらなる活動に邁進して欲しい! 世界を救世し、人と人を繋げていくんだ」
「はい、それはもちろん。そして援助のお話、ありがとうございます」
救世せよという話であれば、悩む必要もない。
アンゼリカはうやうやしく礼の姿勢を取るのだった。
ここで、王子クラウディオとの逢瀬は終わりを迎える……はずだったのだが。
人の業というものは、ちょうどいい機会を待ってはくれないものである。
「救世か。それはどちらが行わんとしているものか? まあ、それはどうでもいい」
クラウディオの後ろから声が掛かった。
女の声である。
「貴様、何者だ!」
「止まれ! 殿下に近づくことは許さん!」
兵士達が、その声の主を押し留めようとする。
だが、それは次の瞬間、悲鳴に変わった。
「ウグワーッ!?」
兵士の体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。
ちゃんと頭を打たぬよう、襟口を掴んで持ち上げてある辺り、気遣いができている。
一人は背負投げ。
一人は内股。
ぽんぽんと、面白いように兵士が倒されていく。
その誰もが、倒された後は衝撃で動けないながら、意識をハッキリとさせていた。
「ほう、あれは」
アンゼリカの口から、先程までの少女然としたものとは明らかに異なる言葉が漏れる。
「手加減が上手くなったではありませんか」
「なに。俺もいい年まで生きたからな」
クラウディオはここでようやく、振り返ることができた。
背後には、自分よりもやや背の低い女が立っている。
アンゼリカと比べれば小兵と言えるかも知れない。
だが、彼女の持つ雰囲気が、決して小さいと思わせないものだった。
一言で言うなら、分厚い。
がっしりとした鍛え抜かれた体躯、地に根ざしたように堂々と立つ足。
両脇に垂らされた腕は、無形ながらも、ここからあらゆる形の組技に移行できるであろう。
「今度も当身禁止でやるか?」
女の目が、アンゼリカを見据える。
「いいえ。全てを解禁して行いましょう。なるほど……私の業、ですか」
向かい合う、アンゼリカと女。
女の名はキムラ。
異世界にて、最強の柔道家の魂を受け継いだ存在である。
こうして、二人は再会する事となる。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
異世界転生しか勝たん
shiyushiyu
ファンタジー
JK…通称自宅警備員であった私は売れないラノベ作家として、売れる日をいつしか夢見ていた。
決してニートではない。
バイトは作家活動が忙しいからしてないけれど、ラノベ書いてるからニートじゃないし。
確かに冗談で異世界転生してみたいとか思ったけどさ、本当に叶うなんて思わないじゃん?
しかも何の冗談?転生した先が自分が書いてたラノベの世界ってそりゃないでしょー!
どうせ転生するならもっとちゃんと転生したかったよ!
先の展開が丸わかりの、ドキドキもハラハラもない異世界転生!
――――――――――――
アヤメ…主人公のデブスニート
転生先の小説:#自発ください#いいねで気になった人お迎え~お別れはブロ解で~←これのせいで異世界転生しましたw
登場人物:カラアゲ…大男の戦士
ナポリタン…イケメンチャラ男タンク
アヤメ…勇者(男)に転生した主人公のデブスニート(転生した姿はハンサムな男)
世界を支配しようとする魔王に3人のパーティーで挑む!
基本は勇者の魔法で一発
転生先の小説:バンパイアくんとフェアリーちゃん
登場人物:パセリ…主人公(アヤメが転生した姿)
バジル…口の悪いフェアリー
ルッコラ…泣き虫バンパイア
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
udonlevel2
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
【完結24万pt感謝】子息の廃嫡? そんなことは家でやれ! 国には関係ないぞ!
宇水涼麻
ファンタジー
貴族達が会する場で、四人の青年が高らかに婚約解消を宣った。
そこに国王陛下が登場し、有無を言わさずそれを認めた。
慌てて否定した青年たちの親に、国王陛下は騒ぎを起こした責任として罰金を課した。その金額があまりに高額で、親たちは青年たちの廃嫡することで免れようとする。
貴族家として、これまで後継者として育ててきた者を廃嫡するのは大変な決断である。
しかし、国王陛下はそれを意味なしと袖にした。それは今回の集会に理由がある。
〰️ 〰️ 〰️
中世ヨーロッパ風の婚約破棄物語です。
完結しました。いつもありがとうございます!
生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる