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私の最終決戦?編
第483話 夏休みの終わりと最終局面へ伝説
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夏休みがそろそろ終わろうとしている中、皆様どうお過ごしでしょうか。
結局ほとんど遊ばず、配信ぐらしになってしまったきら星はづきです。
「うーんうーん、高校最後の夏休みがこんなになってしまった。本当に良かったのか……」
「リーダーのお陰で救われた人がたくさんいたんでしょ? だったらいいじゃない。ホリデイで世界を救うなんて、なかなかできる使い方じゃないわ」
本日はオフのビクトリア。
シャツ一枚にホットパンツのだらーっとした格好で、棒付きアイスを食べながらそんなことを仰るのだ。
「確かに充実はしてたかなあ。中国とオーストラリアを助けたし」
「残る大魔将は一体なんでしょ? 信じられない速度で攻略したじゃない。話を聞いてるだけでおかしいもの」
「それほどまで!」
でも、私が関わらないのに大魔将を撃退したイギリスとインドとアメリカは大したものだなあ。
何より、私の像が動き出して大魔将を倒したとか言ってるアメリカ。
あなたは何を言っているんだ。
三人目だとでも言うの……?
それともロボになったの?
「リーダー今度はロボになったの? 会ってみたいかもー」
ビクトリアがへらへら笑った。
私も会ってはみたい。
さてさてそんな感じで今この瞬間はフリーな私。
裏でたくさんの計画が動いてて、対魔王という大きい動きで言えば、今はまさに正念場!
夏の間にどうにかはできなかったけど、めちゃくちゃ向こうを追い詰めたと思うんで、まあもうすぐ終わりでしょう。
私は立ち上がると、パソコン前の椅子に座った。
ここはエアコンがガンガン当たる。
私以外の女子は冷える冷えると言って恐れる場所だが、私はなんか体温が高いらしくて全然平気なのだ!
すーずしーい。
「あっ、イカルガマンションでラテン系がうるさいって社内ニュースが来てる」
「リーダー、濃いの連れてきたもんね。カイワレが三人になったみたい」
「あーあーあー、ホセ&パンチョはカイワレに似てるんだ! 納得~」
勇者パーティは今も大活躍中。
全員の実力が上がっていっているから、もう残るジーヤはおまかせしていいと思う。
「あっ、オーストラリアのジュエンさんからメール来てる。コンサート見に行きますだって。あっ、リーさんも来るんだ」
「はづきオールスターじゃない」
「確かに……」
この人たちには計画が知らされていないはずなのに、示し合わせたように来るとは!
まあ、単独コンサートは初だし、気持ちは分かる……。
配信を始める前の私なら、人混みが恐ろしくて参加しなかっただろう。
だが今の私は違う!
なんか興味があるイベントならホイホイ参加してしまう陽キャになってしまったんだぜ。
「あっあっ、カンナちゃんもくるって! VIP席用意しておく……。すきすき、ちゅっちゅっ」
「リーダー、ディスプレイにキスするとあとで掃除大変よ」
「そうだった……」
画面横に設置してあるカンナちゃんのプラモを愛でるに留めておこう。
社内のプラモ達人にお願いして、新衣装のパーツを作ってもらったのだ!
今はカンナちゃん最新バージョンにして飾ってある。
彩色は私。
「あと、私もリーダーのコンサート行くから」
「えっ、ビクトリア、暇ができたの!?」
「作ったの! それに魔王とやるんでしょ? 私だって参加させてよ。私、リーダーの一番最初の眷属なんだからね」
「そう言えば……!!」
いや、そうだったかな。
『そうだったかも知れないし、そうでなかったかも知れない。はい二人ともー、スイカ切ってきたよー』
「わーい」
「ベルゼブブがスイカ切ってくれるの、よく考えたら凄い話よねえ」
そんな話をしながら、窓の外の雲一つ無い青空を見ながらスイカを食べるのだった。
暇があったのはこの日くらい。
あとは目が回るような忙しさだった!
コンサートをおろそかにできないから、ひたすらレッスンレッスン。
歌も練習しないとだし、私の持ち歌は四つだけだから、あとは版元さんの許可を頂いてのカバー曲!
えっ、原曲の歌手の方がレッスンしてくれるんですか!!
ひえー、ありがたい~。
「先輩、最初の頃は歌とかなんてとんでもない! って言ってたのに、今は一人でできちゃうんだから凄いよねー」
「もみじちゃんがダンスのコーチとかしてくれるお陰だよ~」
「いやいや、先輩の頑張りが凄いんだってー! 歌だってもう超上手くなってるもん!」
「えー、本当にござるかあ?」
今も録音した歌を聞き返すと、私の妙に個性的な声が流れてくるのだが。
これは上手いのか?
ヘタウマの部類ではないか。
私は訝しく思った。
だけど、持ち歌三曲の売上でイカルガはもう二棟イカルガビルを建てられるくらい儲けたそうだし、発売元であるインペリアルレコードの夏のボーナスは凄いことになったそうだし。
世の中は分からないものです。
他にも、コンサート会場を下見したり。
みんなで段取りの確認をするなどした。
コンサートスタッフと、陰陽術スタッフが打ち合わせしたりしている光景は独特。
ステージは丸ごと、術式によって組み立てられてるもんね。
演出が変わることはすなわち、術式の段階が進行し、魔王ごと私を宇宙に打ち上げる準備が整っていくことを意味している。
「普通なら自殺行為というか、自爆みたいな術式なんですが」
「現実に宇宙空間で大魔将を倒したはづきさんですからね……」
「人智を超えた存在をサポートできるなんて光栄です。この時代に陰陽術を学んでいて本当に良かった」
陰陽師の人たちに握手を求められたりするのだった。
なんだなんだこの状況は。
自分が始めたことだけど、本当にカオスなのだ!
結局ほとんど遊ばず、配信ぐらしになってしまったきら星はづきです。
「うーんうーん、高校最後の夏休みがこんなになってしまった。本当に良かったのか……」
「リーダーのお陰で救われた人がたくさんいたんでしょ? だったらいいじゃない。ホリデイで世界を救うなんて、なかなかできる使い方じゃないわ」
本日はオフのビクトリア。
シャツ一枚にホットパンツのだらーっとした格好で、棒付きアイスを食べながらそんなことを仰るのだ。
「確かに充実はしてたかなあ。中国とオーストラリアを助けたし」
「残る大魔将は一体なんでしょ? 信じられない速度で攻略したじゃない。話を聞いてるだけでおかしいもの」
「それほどまで!」
でも、私が関わらないのに大魔将を撃退したイギリスとインドとアメリカは大したものだなあ。
何より、私の像が動き出して大魔将を倒したとか言ってるアメリカ。
あなたは何を言っているんだ。
三人目だとでも言うの……?
それともロボになったの?
「リーダー今度はロボになったの? 会ってみたいかもー」
ビクトリアがへらへら笑った。
私も会ってはみたい。
さてさてそんな感じで今この瞬間はフリーな私。
裏でたくさんの計画が動いてて、対魔王という大きい動きで言えば、今はまさに正念場!
夏の間にどうにかはできなかったけど、めちゃくちゃ向こうを追い詰めたと思うんで、まあもうすぐ終わりでしょう。
私は立ち上がると、パソコン前の椅子に座った。
ここはエアコンがガンガン当たる。
私以外の女子は冷える冷えると言って恐れる場所だが、私はなんか体温が高いらしくて全然平気なのだ!
すーずしーい。
「あっ、イカルガマンションでラテン系がうるさいって社内ニュースが来てる」
「リーダー、濃いの連れてきたもんね。カイワレが三人になったみたい」
「あーあーあー、ホセ&パンチョはカイワレに似てるんだ! 納得~」
勇者パーティは今も大活躍中。
全員の実力が上がっていっているから、もう残るジーヤはおまかせしていいと思う。
「あっ、オーストラリアのジュエンさんからメール来てる。コンサート見に行きますだって。あっ、リーさんも来るんだ」
「はづきオールスターじゃない」
「確かに……」
この人たちには計画が知らされていないはずなのに、示し合わせたように来るとは!
まあ、単独コンサートは初だし、気持ちは分かる……。
配信を始める前の私なら、人混みが恐ろしくて参加しなかっただろう。
だが今の私は違う!
なんか興味があるイベントならホイホイ参加してしまう陽キャになってしまったんだぜ。
「あっあっ、カンナちゃんもくるって! VIP席用意しておく……。すきすき、ちゅっちゅっ」
「リーダー、ディスプレイにキスするとあとで掃除大変よ」
「そうだった……」
画面横に設置してあるカンナちゃんのプラモを愛でるに留めておこう。
社内のプラモ達人にお願いして、新衣装のパーツを作ってもらったのだ!
今はカンナちゃん最新バージョンにして飾ってある。
彩色は私。
「あと、私もリーダーのコンサート行くから」
「えっ、ビクトリア、暇ができたの!?」
「作ったの! それに魔王とやるんでしょ? 私だって参加させてよ。私、リーダーの一番最初の眷属なんだからね」
「そう言えば……!!」
いや、そうだったかな。
『そうだったかも知れないし、そうでなかったかも知れない。はい二人ともー、スイカ切ってきたよー』
「わーい」
「ベルゼブブがスイカ切ってくれるの、よく考えたら凄い話よねえ」
そんな話をしながら、窓の外の雲一つ無い青空を見ながらスイカを食べるのだった。
暇があったのはこの日くらい。
あとは目が回るような忙しさだった!
コンサートをおろそかにできないから、ひたすらレッスンレッスン。
歌も練習しないとだし、私の持ち歌は四つだけだから、あとは版元さんの許可を頂いてのカバー曲!
えっ、原曲の歌手の方がレッスンしてくれるんですか!!
ひえー、ありがたい~。
「先輩、最初の頃は歌とかなんてとんでもない! って言ってたのに、今は一人でできちゃうんだから凄いよねー」
「もみじちゃんがダンスのコーチとかしてくれるお陰だよ~」
「いやいや、先輩の頑張りが凄いんだってー! 歌だってもう超上手くなってるもん!」
「えー、本当にござるかあ?」
今も録音した歌を聞き返すと、私の妙に個性的な声が流れてくるのだが。
これは上手いのか?
ヘタウマの部類ではないか。
私は訝しく思った。
だけど、持ち歌三曲の売上でイカルガはもう二棟イカルガビルを建てられるくらい儲けたそうだし、発売元であるインペリアルレコードの夏のボーナスは凄いことになったそうだし。
世の中は分からないものです。
他にも、コンサート会場を下見したり。
みんなで段取りの確認をするなどした。
コンサートスタッフと、陰陽術スタッフが打ち合わせしたりしている光景は独特。
ステージは丸ごと、術式によって組み立てられてるもんね。
演出が変わることはすなわち、術式の段階が進行し、魔王ごと私を宇宙に打ち上げる準備が整っていくことを意味している。
「普通なら自殺行為というか、自爆みたいな術式なんですが」
「現実に宇宙空間で大魔将を倒したはづきさんですからね……」
「人智を超えた存在をサポートできるなんて光栄です。この時代に陰陽術を学んでいて本当に良かった」
陰陽師の人たちに握手を求められたりするのだった。
なんだなんだこの状況は。
自分が始めたことだけど、本当にカオスなのだ!
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