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初夏な私の下準備編
第451話 息抜きコラボ?ダンジョン攻略伝説
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「こんばすたー! 南くろすです!」
「こんきらー。きら星はづきです~」
「ということでですね、今日ははづきちゃんをゲストにお迎えして一緒に歌ったりゲームしていこうという雑談枠でして」
南くろすさんとコラボしておりまーす!
息抜きは大事ですよね。
息抜きコラボ。
南くろすさんは私の学校のOGであり、この間教育実習生で来た人でもあり、そして私のロケット関連の頼れる相談役でもある。
中の人は知的な感じのお姉さんなんだけど、南くろすさんになると、ギャラクシーな感じの銀色の髪色をした宇宙っぽい美少女になる。
なので本日は私も宇宙服アバターでですね……。
※『超豪華ゲスト!』『歌ったりゲームをする雑談枠!?』『カオスだ』
「宇宙の始まりはそもそもカオスであったガスの中から星々が生まれたものですからね。さもありなん。えー、ではオープニングの歌は……」
「あひー、こ、このイントロは私の歌……」
「あっ、打ち合わせしてませんでしたっけ!!」
「来ていきなり配信始まりましたよー」
「すみませんすみません、最近私も配信忙しくて頭がプーに」
南さんも大忙しらしい!
それはそれとして、バリバリユニゾンして私の一曲目の歌を一緒に歌ったのだ。
うーん、南さんも上手い。
その後、エアホッケーのゲームで対決。
互角の勝負……!!
どっちも下手っぴなので、お互いが自殺点を決めまくってマッチポイントまで行ったのだ。
※『一進一退の下手っぷり!!』『はづきっちがゲーム苦手なのガチだったか!』『純粋に運が関わるゲームだと無敵だけどなw』
結局ギリギリで南さんが勝利し、わあわあと盛り上がったのだった。
そしてここからまったり雑談。
「実は配信者が宇宙で活動するという計画はどんどん進んでいて、はづきさんで得られたデータがフィードバックされているんですよ」
「な、なんだってー」
いや知ってました。
アバターを被ることで配信中は、より安全な状態で宇宙に上がることができる。
これ、アバターが強力な防護服になり、訓練の浅い配信者が纏っても対Gとか対放射線と言った役割を果たせるのだ。
ただまあ、やっぱり宇宙が危険なことは変わらないので。
財力があり、きちんと訓練するモチベーションがあり、さらに身体的に鍛えてて危険OKの人だけが宇宙配信を予定しているという感じ。
早ければ今年の夏には宇宙での配信が始まるんだそうだ。
危険なこともたくさんだけど、宇宙はなかなか刺激的なので体験できる人ならやって欲しいですね!
大魔将戦もエキサイティングでしたし。
「私は最近ですね、あまりダンジョン配信少なめなのも良くないなと」
「はづきちゃん、ちょっとダンジョン少なめになっていますもんね」
「ですです。ということで、これからはバンバンダンジョン配信に挑戦してみようかなと」
そういう話をして、今回のコラボは終わったのだった。
その後、二人でご飯を食べに行ったりした。
駅前商店街のちょっといいお店とかにですね。
こういうところは大体個室が設けてあるから、本当に便利。
秘密の話ができちゃうからね。
そこで南さんと、個人配信者はいかに配信以外も使ってマネタイズしていくのか、みたいな話をしたりしたのだ。
私はずーっと兄任せだから、そこら辺は疎いなあ。
個人勢さすが……。
そう言えばスパイスちゃんはコラボしたゲーミングPC出してたし、そのPCも普通に三十万近くしたもんなあ。
「まあ、はづきちゃんがコラボしてる案件一つ一つがとんでもない額だと思うけど……」
「えっ、そうなんですか!?」
そうだったらしい。
なんということでしょう。
楽しいお喋りの最中、お店がドシン、と揺れた気がした。
なんだなんだ?
地震かな……?
個室の外がわあわあと騒がしくなる。
扉がノックされ、慌てた様子の店員さんが現れた。
「お、お客様! 当店がダンジョン化……はやく、避難をウグワーッ」
ぼぼぼぼーっと灰色のスライムみたいな波が起きて、店員さんを押し流した。
「え、ええーっ!? なんでいきなり!? ダンジョンって、ええーっ!!」
南さんが慌てている!
ここは安心していただかないと。
「大丈夫、私がいるんで。えー、では突発配信をするんで南さんもアバターを被ってください……。あ、冒険配信者ではないからAフォンがない?」
彼女の場合、PCのカメラを通してアバター化する擬似的なタイプだった!
でも、そこはお任せ。
「ベルっちお願い!」
『オッケー。魔王変身、Aフォンの術~!』
出てきたベルっちがノリノリでむにゃむにゃ呪文を唱えたら、Aフォンが二つになった。
これは、私のAフォンをベルっちの魔力で複製したやつね。
その場にある最も優れたものに、準ずるくらいのものを作り上げる。
嫉妬の大罪の能力みたい。
ベルっちが維持しないといけないから、実用性は本来薄いんだけど。
あ、そうそう。ベルっちは今まで食らってきた大罪の権能が使えるっぽいです。最近知った。
「じゃあ一緒に変身しちゃおう、南さん!」
「わっ、私は一般人なので戦闘力とかまーったく無いんですけど!」
「アバター被ってたほうが安全なので。じゃあバーチャライズ!」
「ば、バーチャライズっ!」
二人で変身しての、配信開始なのだ。
「こんきらー!」
「こ、こんばすたー! ダンジョンに巻き込まれちゃいましたーっ!!」
「こんきらー。きら星はづきです~」
「ということでですね、今日ははづきちゃんをゲストにお迎えして一緒に歌ったりゲームしていこうという雑談枠でして」
南くろすさんとコラボしておりまーす!
息抜きは大事ですよね。
息抜きコラボ。
南くろすさんは私の学校のOGであり、この間教育実習生で来た人でもあり、そして私のロケット関連の頼れる相談役でもある。
中の人は知的な感じのお姉さんなんだけど、南くろすさんになると、ギャラクシーな感じの銀色の髪色をした宇宙っぽい美少女になる。
なので本日は私も宇宙服アバターでですね……。
※『超豪華ゲスト!』『歌ったりゲームをする雑談枠!?』『カオスだ』
「宇宙の始まりはそもそもカオスであったガスの中から星々が生まれたものですからね。さもありなん。えー、ではオープニングの歌は……」
「あひー、こ、このイントロは私の歌……」
「あっ、打ち合わせしてませんでしたっけ!!」
「来ていきなり配信始まりましたよー」
「すみませんすみません、最近私も配信忙しくて頭がプーに」
南さんも大忙しらしい!
それはそれとして、バリバリユニゾンして私の一曲目の歌を一緒に歌ったのだ。
うーん、南さんも上手い。
その後、エアホッケーのゲームで対決。
互角の勝負……!!
どっちも下手っぴなので、お互いが自殺点を決めまくってマッチポイントまで行ったのだ。
※『一進一退の下手っぷり!!』『はづきっちがゲーム苦手なのガチだったか!』『純粋に運が関わるゲームだと無敵だけどなw』
結局ギリギリで南さんが勝利し、わあわあと盛り上がったのだった。
そしてここからまったり雑談。
「実は配信者が宇宙で活動するという計画はどんどん進んでいて、はづきさんで得られたデータがフィードバックされているんですよ」
「な、なんだってー」
いや知ってました。
アバターを被ることで配信中は、より安全な状態で宇宙に上がることができる。
これ、アバターが強力な防護服になり、訓練の浅い配信者が纏っても対Gとか対放射線と言った役割を果たせるのだ。
ただまあ、やっぱり宇宙が危険なことは変わらないので。
財力があり、きちんと訓練するモチベーションがあり、さらに身体的に鍛えてて危険OKの人だけが宇宙配信を予定しているという感じ。
早ければ今年の夏には宇宙での配信が始まるんだそうだ。
危険なこともたくさんだけど、宇宙はなかなか刺激的なので体験できる人ならやって欲しいですね!
大魔将戦もエキサイティングでしたし。
「私は最近ですね、あまりダンジョン配信少なめなのも良くないなと」
「はづきちゃん、ちょっとダンジョン少なめになっていますもんね」
「ですです。ということで、これからはバンバンダンジョン配信に挑戦してみようかなと」
そういう話をして、今回のコラボは終わったのだった。
その後、二人でご飯を食べに行ったりした。
駅前商店街のちょっといいお店とかにですね。
こういうところは大体個室が設けてあるから、本当に便利。
秘密の話ができちゃうからね。
そこで南さんと、個人配信者はいかに配信以外も使ってマネタイズしていくのか、みたいな話をしたりしたのだ。
私はずーっと兄任せだから、そこら辺は疎いなあ。
個人勢さすが……。
そう言えばスパイスちゃんはコラボしたゲーミングPC出してたし、そのPCも普通に三十万近くしたもんなあ。
「まあ、はづきちゃんがコラボしてる案件一つ一つがとんでもない額だと思うけど……」
「えっ、そうなんですか!?」
そうだったらしい。
なんということでしょう。
楽しいお喋りの最中、お店がドシン、と揺れた気がした。
なんだなんだ?
地震かな……?
個室の外がわあわあと騒がしくなる。
扉がノックされ、慌てた様子の店員さんが現れた。
「お、お客様! 当店がダンジョン化……はやく、避難をウグワーッ」
ぼぼぼぼーっと灰色のスライムみたいな波が起きて、店員さんを押し流した。
「え、ええーっ!? なんでいきなり!? ダンジョンって、ええーっ!!」
南さんが慌てている!
ここは安心していただかないと。
「大丈夫、私がいるんで。えー、では突発配信をするんで南さんもアバターを被ってください……。あ、冒険配信者ではないからAフォンがない?」
彼女の場合、PCのカメラを通してアバター化する擬似的なタイプだった!
でも、そこはお任せ。
「ベルっちお願い!」
『オッケー。魔王変身、Aフォンの術~!』
出てきたベルっちがノリノリでむにゃむにゃ呪文を唱えたら、Aフォンが二つになった。
これは、私のAフォンをベルっちの魔力で複製したやつね。
その場にある最も優れたものに、準ずるくらいのものを作り上げる。
嫉妬の大罪の能力みたい。
ベルっちが維持しないといけないから、実用性は本来薄いんだけど。
あ、そうそう。ベルっちは今まで食らってきた大罪の権能が使えるっぽいです。最近知った。
「じゃあ一緒に変身しちゃおう、南さん!」
「わっ、私は一般人なので戦闘力とかまーったく無いんですけど!」
「アバター被ってたほうが安全なので。じゃあバーチャライズ!」
「ば、バーチャライズっ!」
二人で変身しての、配信開始なのだ。
「こんきらー!」
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