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二年目な私の色々企画編
第212話 町中陰陽師伝説
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事務所に行ったら陰陽師がいた。
「あひー、本当に陰陽師!!」
烏帽子に平安っぽい衣装、手になんかしゃもじみたいなのを持っていて、のっぺりとしたしょうゆ顔の男の人だった。
「きら星はづきさん、お初にお目にかかる。私は安倍宇宙明(あべのそらあきら)、宇宙(うちゅう)さんと呼んでいただきたい」
「あ、はい宇宙さん」
「この間も話しただろう。うちの顧問陰陽師だ。二人でダンジョンを見に行って欲しい。今週末には二人のデビューイベントだからな。これが終われば、イカルガも一息つける」
ずっと会社に泊まっている兄である。
社長室に寝袋が設置されていて、小型の冷蔵庫に電子レンジまである。
生活空間になったなあー。
「なんだ? もう一ヶ月は家に帰ってないぞ」
「うひー、体に気をつけて……」
「あいつが色々なんか気を使ってくるからそこら辺は平気だが……」
受付さんも事務所で寝泊まりして、毎日激務に挑んでるらしいけど……。
「あらはづきちゃん! 勉強と配信の両立大変だけど頑張ってね! 私も頑張るからねー! お姉さん頑張る!」
おかしい……。
妙につやつやしている。
同じ部屋で寝泊まりはしてるもんなあ。
何かいかがわしいことが……いやいや、大人の男女の関係に口出しはするまい……。
私は宇宙さんと一緒に会社を出た。
当然ながら、平安衣装の宇宙さんはとても目立つ……。
「その格好どうにかならないんですか」
「ふふふ、実はこれもバーチャライズで再現されているのだよ」
宇宙さんはそう告げると、普通のスーツ姿になった。
おお、しょうゆ顔の会社員みたいな感じになった。
彼は、日本で五人しかいない陰陽師一級の資格を持つ人らしい。
なんと、もともとは兄の同級生だったとか。
そういう伝手でうちの顧問になったんだなあ。
「彼の妹がデビューしたことは知っていたが、これほどまでに影響力を拡大させるとは……。私もいっちょ噛みして美味しい汁を吸う……いやいや、配信の手伝いをし、世界の均衡を保ちたいと思って協力をね」
「ほえー、一瞬本音が漏れましたけど、陰陽師はそういう仕事なんですねえ……」
ものすごく胡散臭い人だけど、どことなく八咫烏さんに雰囲気が似ているのであまり緊張しない。
二人で電車に乗り、確保されているダンジョンまでやって来た。
アワチューバーっぽい人がいて、なんかダンジョンを指さしてわあわあ言ってる。
ダンジョンの姿は、ちょっと変わった形をしたマンション。
怨念が渦巻いている気がするなあ。
「入り口から侵入しようとしたが、結界に守られていて入れなかったので騒いでいるのだろう。不法侵入だというのに。ああ、これは私がここにダンジョンを閉じ込めているのだよ」
よく見ると、建物のあちこちにプラスチック製の御札が貼られている。
表面には赤い文字でもにゃもにゃ書かれていて、そこをさらに消えないよう保護シールで覆ってるんだそうだ。
「術者の血を混ぜた墨を使うのが一般的だが、私は痛いのは嫌なので、血と同じ成分であるという髪やヒゲを使うことにした。抜けたりひげそり後のこれを集めてフードプロセッサーにかけ、墨と混ぜてからそれっぽくコチニール色素を足す……」
「最近は陰陽術も現代的なんですねえ」
「ああ。意外と陰陽道のやり方は現代科学で応用したり変化させたりできるものだ」
「なるほどー。それでどうします? ダンジョンは変わってない感じですけど……」
「いや、内部から瘴気が溢れ出そうとしている。私の計算通りだ。そのために君に同行を願ったのだ、きら星はづきさん」
「そうなんですか」
「そうなんだ」
つまり、しばらくこうして結界で封じていると、生きの良いダンジョンは内部で成長を続けることがあるとか。
そうすると、結界を破って外にダンジョンハザードを溢れさせたりする。
そうなる前に、私が軽くひねって力を弱めたりするのが大事らしい。
「配信しちゃうとダンジョンの姿が見えちゃうから、リスナーさんのサプライズにならないのでは……」
「ショート配信でダンジョン全体にモザイクをかけて行こう。君のAフォンに新しい術式を送る。ちょっと待ってて」
宇宙さんは自分のAフォンをいじりだした。
あ、フリック入力で印を結んでる。
すると私のAフォン目掛けて、何かが飛んできたみたい。
ブルブルっと振動する。
「これでダンジョンをモザイク化する機能を得た。配信画面上で人々の認識を変えさせるものだがね。元はダンジョンに巻き込まれた人間の視界を書き換え、恐怖を和らげるためのものだ」
「なるほどー。ちょこちょこ変な機能があると思ったら、宇宙さんも一枚噛んでたんですね」
「そういう仕事だからね」
陰陽師も色々大変なのだなあ。
私は感心しながら、バーチャライズすることにした。
宇宙さんが周りに、暗幕みたいに見えるミニ結界を張ってくれる。
便利~!!
その中でバーチャライズすると全く目立たないのだ。
「お前ら、こんきらー! 今日はですねー。一瞬だけの配信なんですが、デビューイベントの下準備をします。溢れ出しそうなダンジョンハザードを事前に八割くらい削るお仕事で……あちょっ」
『ウグワーッ!!』
※『こんきらー!』『こんきらー』『駆けつけで巨大なモンスターを粉砕したぞw』『ダンジョンが全体的にもやもやしてるのなぁぜなぜ?』
「ダンジョンが見えるとイベントに差し支えるからですねー。うっわ狭い」
※『ダンジョンの感想を言うなw』『内部想像できちゃうでしょ!』
「あっ、そうだった! ごめんごめん……それでですねーあちょっ!」
『ウグワーッ!!』
※『いつもながら、喋りつつどんどんダンジョン突き進むの凄いな』『久々の単独配信だから攻略が早い早い』『モンスター多くね?』もんじゃ『ダンジョンハザードが近かったんだろう。そこを配信者を突っ込ませてモンスター減らして管理する、とかは企業系ではよくある』
らしいねー。
宇宙さんから聞いた。
迷宮省としては、育つ可能性があるダンジョンは素早く潰したいらしいんだけど。
配信者側も見栄えのする配信にしないと登録者や同接が集まらないから、それなりの規模を維持しておいて、機会を見て潰すんだとか。
このバランスは難しいよねーという話が、この業界ではいつも語られてるそうだ。
というわけで、ダンジョンとなる三つの部屋を軽く行き来したのでこれで終わりです。
ダンジョンボスっぽい怨霊がウボアーっと襲いかかってきたので、ゴボウを向けて威嚇した。
「これ以上近づくと撃破するので、そこまで、そこまで」
『ウ、ウボアー……』
光り輝くゴボウに、たじろく怨霊。
よしよし。
触ったら溶けて消えてしまう儚い存在だもんね……。
※『はづきっち、怨霊に慈母の微笑みを向ける』『なんでだw』『怨霊は保護されている……w!!』
ということで、週末イベントまでこれで大丈夫。
宇宙さんと合流して会社に帰るとするのだ。
「あひー、本当に陰陽師!!」
烏帽子に平安っぽい衣装、手になんかしゃもじみたいなのを持っていて、のっぺりとしたしょうゆ顔の男の人だった。
「きら星はづきさん、お初にお目にかかる。私は安倍宇宙明(あべのそらあきら)、宇宙(うちゅう)さんと呼んでいただきたい」
「あ、はい宇宙さん」
「この間も話しただろう。うちの顧問陰陽師だ。二人でダンジョンを見に行って欲しい。今週末には二人のデビューイベントだからな。これが終われば、イカルガも一息つける」
ずっと会社に泊まっている兄である。
社長室に寝袋が設置されていて、小型の冷蔵庫に電子レンジまである。
生活空間になったなあー。
「なんだ? もう一ヶ月は家に帰ってないぞ」
「うひー、体に気をつけて……」
「あいつが色々なんか気を使ってくるからそこら辺は平気だが……」
受付さんも事務所で寝泊まりして、毎日激務に挑んでるらしいけど……。
「あらはづきちゃん! 勉強と配信の両立大変だけど頑張ってね! 私も頑張るからねー! お姉さん頑張る!」
おかしい……。
妙につやつやしている。
同じ部屋で寝泊まりはしてるもんなあ。
何かいかがわしいことが……いやいや、大人の男女の関係に口出しはするまい……。
私は宇宙さんと一緒に会社を出た。
当然ながら、平安衣装の宇宙さんはとても目立つ……。
「その格好どうにかならないんですか」
「ふふふ、実はこれもバーチャライズで再現されているのだよ」
宇宙さんはそう告げると、普通のスーツ姿になった。
おお、しょうゆ顔の会社員みたいな感じになった。
彼は、日本で五人しかいない陰陽師一級の資格を持つ人らしい。
なんと、もともとは兄の同級生だったとか。
そういう伝手でうちの顧問になったんだなあ。
「彼の妹がデビューしたことは知っていたが、これほどまでに影響力を拡大させるとは……。私もいっちょ噛みして美味しい汁を吸う……いやいや、配信の手伝いをし、世界の均衡を保ちたいと思って協力をね」
「ほえー、一瞬本音が漏れましたけど、陰陽師はそういう仕事なんですねえ……」
ものすごく胡散臭い人だけど、どことなく八咫烏さんに雰囲気が似ているのであまり緊張しない。
二人で電車に乗り、確保されているダンジョンまでやって来た。
アワチューバーっぽい人がいて、なんかダンジョンを指さしてわあわあ言ってる。
ダンジョンの姿は、ちょっと変わった形をしたマンション。
怨念が渦巻いている気がするなあ。
「入り口から侵入しようとしたが、結界に守られていて入れなかったので騒いでいるのだろう。不法侵入だというのに。ああ、これは私がここにダンジョンを閉じ込めているのだよ」
よく見ると、建物のあちこちにプラスチック製の御札が貼られている。
表面には赤い文字でもにゃもにゃ書かれていて、そこをさらに消えないよう保護シールで覆ってるんだそうだ。
「術者の血を混ぜた墨を使うのが一般的だが、私は痛いのは嫌なので、血と同じ成分であるという髪やヒゲを使うことにした。抜けたりひげそり後のこれを集めてフードプロセッサーにかけ、墨と混ぜてからそれっぽくコチニール色素を足す……」
「最近は陰陽術も現代的なんですねえ」
「ああ。意外と陰陽道のやり方は現代科学で応用したり変化させたりできるものだ」
「なるほどー。それでどうします? ダンジョンは変わってない感じですけど……」
「いや、内部から瘴気が溢れ出そうとしている。私の計算通りだ。そのために君に同行を願ったのだ、きら星はづきさん」
「そうなんですか」
「そうなんだ」
つまり、しばらくこうして結界で封じていると、生きの良いダンジョンは内部で成長を続けることがあるとか。
そうすると、結界を破って外にダンジョンハザードを溢れさせたりする。
そうなる前に、私が軽くひねって力を弱めたりするのが大事らしい。
「配信しちゃうとダンジョンの姿が見えちゃうから、リスナーさんのサプライズにならないのでは……」
「ショート配信でダンジョン全体にモザイクをかけて行こう。君のAフォンに新しい術式を送る。ちょっと待ってて」
宇宙さんは自分のAフォンをいじりだした。
あ、フリック入力で印を結んでる。
すると私のAフォン目掛けて、何かが飛んできたみたい。
ブルブルっと振動する。
「これでダンジョンをモザイク化する機能を得た。配信画面上で人々の認識を変えさせるものだがね。元はダンジョンに巻き込まれた人間の視界を書き換え、恐怖を和らげるためのものだ」
「なるほどー。ちょこちょこ変な機能があると思ったら、宇宙さんも一枚噛んでたんですね」
「そういう仕事だからね」
陰陽師も色々大変なのだなあ。
私は感心しながら、バーチャライズすることにした。
宇宙さんが周りに、暗幕みたいに見えるミニ結界を張ってくれる。
便利~!!
その中でバーチャライズすると全く目立たないのだ。
「お前ら、こんきらー! 今日はですねー。一瞬だけの配信なんですが、デビューイベントの下準備をします。溢れ出しそうなダンジョンハザードを事前に八割くらい削るお仕事で……あちょっ」
『ウグワーッ!!』
※『こんきらー!』『こんきらー』『駆けつけで巨大なモンスターを粉砕したぞw』『ダンジョンが全体的にもやもやしてるのなぁぜなぜ?』
「ダンジョンが見えるとイベントに差し支えるからですねー。うっわ狭い」
※『ダンジョンの感想を言うなw』『内部想像できちゃうでしょ!』
「あっ、そうだった! ごめんごめん……それでですねーあちょっ!」
『ウグワーッ!!』
※『いつもながら、喋りつつどんどんダンジョン突き進むの凄いな』『久々の単独配信だから攻略が早い早い』『モンスター多くね?』もんじゃ『ダンジョンハザードが近かったんだろう。そこを配信者を突っ込ませてモンスター減らして管理する、とかは企業系ではよくある』
らしいねー。
宇宙さんから聞いた。
迷宮省としては、育つ可能性があるダンジョンは素早く潰したいらしいんだけど。
配信者側も見栄えのする配信にしないと登録者や同接が集まらないから、それなりの規模を維持しておいて、機会を見て潰すんだとか。
このバランスは難しいよねーという話が、この業界ではいつも語られてるそうだ。
というわけで、ダンジョンとなる三つの部屋を軽く行き来したのでこれで終わりです。
ダンジョンボスっぽい怨霊がウボアーっと襲いかかってきたので、ゴボウを向けて威嚇した。
「これ以上近づくと撃破するので、そこまで、そこまで」
『ウ、ウボアー……』
光り輝くゴボウに、たじろく怨霊。
よしよし。
触ったら溶けて消えてしまう儚い存在だもんね……。
※『はづきっち、怨霊に慈母の微笑みを向ける』『なんでだw』『怨霊は保護されている……w!!』
ということで、週末イベントまでこれで大丈夫。
宇宙さんと合流して会社に帰るとするのだ。
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