17 / 517
冴えない私の助走編
第17話 直接的お誘い伝説
しおりを挟む
事故物件ダンジョン。
長ネギ、殺虫剤、レーザーソード。
色々使ってダンジョンのモンスターと戦ってみたんだけれど……。
「じゃあ次はゴボウをですね」
※『うおおおおおお』『きたああああああ』『伝家の宝刀』
あっ、今までとは比べ物にならない速度で流れるチャット。
そして強く輝くゴボウ!
みんなこれに期待してたんだなあ……。
私はもしかすると、ゴボウとともに生きていくしか無いのかも知れない……!
その配信者の特徴にもなりうる道具って、まさしく当人と強く結びついた伝説みたいになるんだそうで。
私にとって、まさかそれがゴボウ……?
いやいやいや!
ゴボウで活躍する配信者なんて他にいないじゃん!
風紀委員長風神雷火は鞭と魔法だし、八咫烏はラーフと呼ばれる、スポンジの弾丸を発射する大型ライフル。
カンナちゃんは剣と魔法の王道だ。
そして私がゴボウ……?
いやいやいやいやいや。
※『葛藤してる』『はづきっちと言えばゴボウだもんな』たこやき『受け入れよう』
ううっ、し、仕方ない!
世の中、これこそ自分の象徴! みたいなものが無い配信者の方が多いんだし。
それに、チャンネル一万人を超えた私の登録者数って、個人勢としてはとんでもないレベルなんだし。
『ウボアーっ!!』
ダンジョンの壁から湧き上がってきた、平たいモンスターが襲いかかってきた。
こいつは、フロアイミテーター。
壁や床、天井に擬態して、通りかかる冒険配信者を襲う。
「読んでた! あちょーっ!!」
『ウグワーッ!』
ゴボウでポコポコ叩いたら、フロアイミテーターが光になって消えていく。
うーん、威力が段違いだ。
ここは事故物件ダンジョン最後の部屋だから、このままずんずん突き進んで終わらせちゃおう。
この後はどうやら、もっと大きな仕事が私を待っているっぽいし。
多分、企業案件……。
この私が?
企業案件?
ついこの間まで、学校に一人も友達がいなかった私が!
いや、今も一人も学校に友達いないけどね!
ダンジョン配信は人生が変わるなあ……。
※『よそ見しながら戦ってる』『あれは人生を見つめてるんだ』『陰キャほど自省するからなあ』
私の内心を読んでくる!
「心読むのやめてください! せ、セクハラ……いや、これはなんか違うな。マインドハラスメントですよ!」
※『マイハラ!』『こいつ、心を直接……!』『新語作ってて草』
そんな話をしながらも、和気あいあいと突き進む私。
このままボスである怨霊をやっつけて終わりかなー……なんて思っていたんだけど。
「ウグワーッフロアイミテーター!!」
なんか、入り口の方で叫び声が聞こえるんだけど!?
※『新しい配信者が参加してるな』『これってはづきっちの受けた案件だったんじゃ?』『横入りか』『迷惑系配信者かな』
迷惑系!?
それは困る。
迷惑系配信者というのは、正式な依頼も受けていないのに、他人が受注したダンジョン攻略に勝手に入ってきちゃう個人勢のこと。
大体、無理やりコラボを狙って目立とうとしてたり、炎上からの売名を狙ったりしてるんだけど……。
みんな変な人たちなんだよね!
怖い怖い。
私は普通の女子高生だぞ?
変な人に対抗できるわけないじゃん。
「む、無視して進もう……。きっとフロアイミテーターがお掃除してくれるから」
※『迷惑系はスルー』『基本ね』『迷惑系ってよくダンジョンで死んでるってマ?』
「死ぬの!? せめてひどい目に遭って帰ってくれれば……」
※『さっきお掃除とか言ってたのに』『根が善良なんだよね』『そういうタイプの方が安心して推せる』
推し!?
わ、私が推し?
「ウグワーッ! た、助けてー! エロゲーみたいな展開になってるぅーっ」
※『ざわざわ』『女の子の声じゃね?』おこのみ『この展開、以前にも……!!』
古参おこのみ!
エッチな事にばかり反応するこの人が気にするということは。
そっか、これってカンナちゃんの時に似てるのか!
そう思ったら、私の体は勝手に動いていた。
道を戻りながら、ゴボウを振りかぶる。
「いっ、今、たす、たす、助けます!!」
※『コミュ障っぽいところは出てるのに、勇ましい』『推せる』『いけいけいけいけいけ』
たどり着いたそこでは、天井と床と壁の四方から出現したフロアイミテーターが、触手みたいになって絡みついているところだった。
真ん中には、青いショートカットでメガネを掛けた女の子がいる。
彼女の服はもう脱がされそうになっていて、大ピンチ!
これじゃ配信できなくなっちゃうよ!?
「誰だか知らないけど! そのままだとエッチ過ぎるって、アワチューブが配信止めちゃうから!」
そしたら死ぬ!
なので、私は迷いなくゴボウを振り切った。
ゴボウに触れられたフロアイミテーターが、二体まとめて消し飛ぶ。
「た、助かった! 炎の魔本に告げる! 焼き払え!」
メガネの彼女の周囲に炎が生まれる。
それが、フロアイミテーターを薙ぎ払った。
「あっぶない……!! ありがとう、助けてくれて……」
メガネの彼女は床に落ちた後、私に向かって微笑みかけた。
「あのまま拘束されてヤニが切れたら、ニコチンの禁断症状で死ぬところだった」
「そっち!? な、なんかまた個性的な人がいるんですけど!」
※おこのみ『ご存知ないのですか!? 彼女こそ!』『NAA(ネクスト・アドベンチャラー・アカデミー)三期生三人娘の一人!』『水無月ミナちゃんです!』
うわーっ!
おこのみみたいなのがあと二人も!
いつのまに増殖したんだ。
※『コメント揃ってて草』『練習したのか』『あー、切り抜きで見たところだわ!』
「はいご紹介ありがとうございまーす。私、水無月ミナでーす。はづきちゃんのリスナーさん、どうもよろしくう。今日は、カンナに紹介されて会いに来ちゃったんですよね。一応、会社には許可もらってます」
なんかダウナー系のテンションの人だ。
「あっ、ど、どうも!」
私はペコペコ頭を下げた。
※『水飲み鳥の動き』『新しいファイトスタイルを身につけたな』『見ろよあの体のキレ』『残像が見えるな』
うるさいぞお前ら!?
顔を上げたら、私より頭一つぶん上に、水無月さんの顔があった。
うおーっ、背、高っ!!
「改めて、助けてくれてありがとうねー。それでね、はづきちゃんにはこういうお誘いが……」
水無月さんが見せてくれたのは、彼女のAフォン。
そこには、冒険配信者団体、なうファンタジーから最新のツブヤキがあった。
【三名の配信者がデビュー! カンナ・アーデルハイド! 水無月ミナ! 卯月桜! 三人のデビュー配信日はこちら! それから、ビッグゲストも……】
「お、お、おおおおおお!?」
驚愕する私。
ついに正式デビューするんだ、カンナちゃん!
「そのスペシャルゲストとして、あなたをお招きします、きら星はづきちゃん」
「な、な、な!?」
※『『『『なんだってーっ!?』』』』
私とチャット欄の心が、今、一つに!!
あ、ダンジョンのボス怨霊は二人で倒しました。
長ネギ、殺虫剤、レーザーソード。
色々使ってダンジョンのモンスターと戦ってみたんだけれど……。
「じゃあ次はゴボウをですね」
※『うおおおおおお』『きたああああああ』『伝家の宝刀』
あっ、今までとは比べ物にならない速度で流れるチャット。
そして強く輝くゴボウ!
みんなこれに期待してたんだなあ……。
私はもしかすると、ゴボウとともに生きていくしか無いのかも知れない……!
その配信者の特徴にもなりうる道具って、まさしく当人と強く結びついた伝説みたいになるんだそうで。
私にとって、まさかそれがゴボウ……?
いやいやいや!
ゴボウで活躍する配信者なんて他にいないじゃん!
風紀委員長風神雷火は鞭と魔法だし、八咫烏はラーフと呼ばれる、スポンジの弾丸を発射する大型ライフル。
カンナちゃんは剣と魔法の王道だ。
そして私がゴボウ……?
いやいやいやいやいや。
※『葛藤してる』『はづきっちと言えばゴボウだもんな』たこやき『受け入れよう』
ううっ、し、仕方ない!
世の中、これこそ自分の象徴! みたいなものが無い配信者の方が多いんだし。
それに、チャンネル一万人を超えた私の登録者数って、個人勢としてはとんでもないレベルなんだし。
『ウボアーっ!!』
ダンジョンの壁から湧き上がってきた、平たいモンスターが襲いかかってきた。
こいつは、フロアイミテーター。
壁や床、天井に擬態して、通りかかる冒険配信者を襲う。
「読んでた! あちょーっ!!」
『ウグワーッ!』
ゴボウでポコポコ叩いたら、フロアイミテーターが光になって消えていく。
うーん、威力が段違いだ。
ここは事故物件ダンジョン最後の部屋だから、このままずんずん突き進んで終わらせちゃおう。
この後はどうやら、もっと大きな仕事が私を待っているっぽいし。
多分、企業案件……。
この私が?
企業案件?
ついこの間まで、学校に一人も友達がいなかった私が!
いや、今も一人も学校に友達いないけどね!
ダンジョン配信は人生が変わるなあ……。
※『よそ見しながら戦ってる』『あれは人生を見つめてるんだ』『陰キャほど自省するからなあ』
私の内心を読んでくる!
「心読むのやめてください! せ、セクハラ……いや、これはなんか違うな。マインドハラスメントですよ!」
※『マイハラ!』『こいつ、心を直接……!』『新語作ってて草』
そんな話をしながらも、和気あいあいと突き進む私。
このままボスである怨霊をやっつけて終わりかなー……なんて思っていたんだけど。
「ウグワーッフロアイミテーター!!」
なんか、入り口の方で叫び声が聞こえるんだけど!?
※『新しい配信者が参加してるな』『これってはづきっちの受けた案件だったんじゃ?』『横入りか』『迷惑系配信者かな』
迷惑系!?
それは困る。
迷惑系配信者というのは、正式な依頼も受けていないのに、他人が受注したダンジョン攻略に勝手に入ってきちゃう個人勢のこと。
大体、無理やりコラボを狙って目立とうとしてたり、炎上からの売名を狙ったりしてるんだけど……。
みんな変な人たちなんだよね!
怖い怖い。
私は普通の女子高生だぞ?
変な人に対抗できるわけないじゃん。
「む、無視して進もう……。きっとフロアイミテーターがお掃除してくれるから」
※『迷惑系はスルー』『基本ね』『迷惑系ってよくダンジョンで死んでるってマ?』
「死ぬの!? せめてひどい目に遭って帰ってくれれば……」
※『さっきお掃除とか言ってたのに』『根が善良なんだよね』『そういうタイプの方が安心して推せる』
推し!?
わ、私が推し?
「ウグワーッ! た、助けてー! エロゲーみたいな展開になってるぅーっ」
※『ざわざわ』『女の子の声じゃね?』おこのみ『この展開、以前にも……!!』
古参おこのみ!
エッチな事にばかり反応するこの人が気にするということは。
そっか、これってカンナちゃんの時に似てるのか!
そう思ったら、私の体は勝手に動いていた。
道を戻りながら、ゴボウを振りかぶる。
「いっ、今、たす、たす、助けます!!」
※『コミュ障っぽいところは出てるのに、勇ましい』『推せる』『いけいけいけいけいけ』
たどり着いたそこでは、天井と床と壁の四方から出現したフロアイミテーターが、触手みたいになって絡みついているところだった。
真ん中には、青いショートカットでメガネを掛けた女の子がいる。
彼女の服はもう脱がされそうになっていて、大ピンチ!
これじゃ配信できなくなっちゃうよ!?
「誰だか知らないけど! そのままだとエッチ過ぎるって、アワチューブが配信止めちゃうから!」
そしたら死ぬ!
なので、私は迷いなくゴボウを振り切った。
ゴボウに触れられたフロアイミテーターが、二体まとめて消し飛ぶ。
「た、助かった! 炎の魔本に告げる! 焼き払え!」
メガネの彼女の周囲に炎が生まれる。
それが、フロアイミテーターを薙ぎ払った。
「あっぶない……!! ありがとう、助けてくれて……」
メガネの彼女は床に落ちた後、私に向かって微笑みかけた。
「あのまま拘束されてヤニが切れたら、ニコチンの禁断症状で死ぬところだった」
「そっち!? な、なんかまた個性的な人がいるんですけど!」
※おこのみ『ご存知ないのですか!? 彼女こそ!』『NAA(ネクスト・アドベンチャラー・アカデミー)三期生三人娘の一人!』『水無月ミナちゃんです!』
うわーっ!
おこのみみたいなのがあと二人も!
いつのまに増殖したんだ。
※『コメント揃ってて草』『練習したのか』『あー、切り抜きで見たところだわ!』
「はいご紹介ありがとうございまーす。私、水無月ミナでーす。はづきちゃんのリスナーさん、どうもよろしくう。今日は、カンナに紹介されて会いに来ちゃったんですよね。一応、会社には許可もらってます」
なんかダウナー系のテンションの人だ。
「あっ、ど、どうも!」
私はペコペコ頭を下げた。
※『水飲み鳥の動き』『新しいファイトスタイルを身につけたな』『見ろよあの体のキレ』『残像が見えるな』
うるさいぞお前ら!?
顔を上げたら、私より頭一つぶん上に、水無月さんの顔があった。
うおーっ、背、高っ!!
「改めて、助けてくれてありがとうねー。それでね、はづきちゃんにはこういうお誘いが……」
水無月さんが見せてくれたのは、彼女のAフォン。
そこには、冒険配信者団体、なうファンタジーから最新のツブヤキがあった。
【三名の配信者がデビュー! カンナ・アーデルハイド! 水無月ミナ! 卯月桜! 三人のデビュー配信日はこちら! それから、ビッグゲストも……】
「お、お、おおおおおお!?」
驚愕する私。
ついに正式デビューするんだ、カンナちゃん!
「そのスペシャルゲストとして、あなたをお招きします、きら星はづきちゃん」
「な、な、な!?」
※『『『『なんだってーっ!?』』』』
私とチャット欄の心が、今、一つに!!
あ、ダンジョンのボス怨霊は二人で倒しました。
20
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
社畜探索者〜紅蓮の王と異界迷宮と配信者〜
代永 並木
ファンタジー
井坂蓮二、23歳 日々サービス残業を繰り返し連続出勤更新し続け精神が疲弊しても働き続ける社畜
ふと残業帰りにダンジョンと呼ばれる物を見つけた
ダンジョンとは10年ほど前に突如現れた謎の迷宮、魔物と呼ばれる存在が闊歩する危険なダンジョンの内部には科学では再現不可能とされるアイテムが眠っている
ダンジョンが現れた影響で人々の中に異能と呼ばれる力を得た者が現れた
夢か金か、探索者と呼ばれる人々が日々ダンジョンに挑んでいる
社畜の蓮二には関係の無い話であったが疲れ果てた蓮二は何をとち狂ったのか市販の剣(10万)を持ってダンジョンに潜り己の異能を解放する
それも3等級と呼ばれる探索者の最高峰が挑む高難易度のダンジョンに
偶然危機に瀕していた探索系配信者竜胆天音を助け社畜の傍ら配信の手伝いをする事に
配信者や異能者に出会いながら探索者として活躍していく
現2章
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
名無し
ファンタジー
ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる