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第三部:セントロー王国の冒険 6
第114話 王都オートローでの出会い その1
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大図書館はすぐに見つかった。
何のことはない。
お城にくっついていたのだ。
濠を隔てて、直接は繋がっていないようだが……。
城の方に、図書館の最上階に渡される橋のようなものがある。
あれを下ろして、王族が図書館にやって来るらしい。
「いいないいな、ワクワクする」
俺は足取りも軽く、図書館に向かっていった。
「としょかんというのはそんなにすごいのですか! 美味しいものがたくさんあるです?」
「うーん、どちらかと言うと頭の栄養があるところだな」
「上手いこと言いますわねえ」
入り口では、特に門番みたいなものはいない。
ただ、開け放たれた間口の両脇に、石像が立っているだけだ。
俺たちがやってくると、石像の目がギラリと輝いた。
『新しい来場者ですね。どなたの紹介ですか』
「おお、喋った! これ、ゴーレムかな」
「よくできてるですねー」
『生意気にゃ』
ドレが近づいていって、触手でペチペチ叩いた。
『ピガー!』
「あ、なんか悲鳴あげてる。ドレやめろやめろ」
『弱いやつにゃ』
ドレがトコトコと戻ってきた。
「ごめんごめん。俺達は、ビブリオス男爵とロネス男爵の紹介だよ」
『事実確認をします…………ビブリオス男爵、ロネス男爵からの連名での申請あり。お通りください、モフライダーズ』
「ありがとう」
どういう仕組なのか、俺達を通すように、二人の男爵からの申請が先に来ていたようだった。
転移魔法を利用したものかも知れないな。
大手を振って、図書館へ入った。
驚くべきことに、うちのモフモフ達も通っていいようだ。
彼らもモフライダーズだからな。
入り口のゴーレムは、人とモフモフを見分ける機能は無いようだった。
『わふふ』
「うん? ブランはローズを連れて、子ども向けコーナーでまったりしてる? 気を遣わせちゃってごめんな」
『わふわふ』
気にするな、と告げたブラン。トコトコと子どもコーナーに行くと、そこにどっかりと座り込んだ。
ここには、来館者の子どもが時間つぶしをするための場所が設けられており、明らかにいいところの生まれであろうお子さんが、唖然としてブランを見つめている。
「な、な、なんだあのおおきい犬は!」
「ハムスターもいる!」
「坊ちゃま、あれもまた、名のある家が飼っている動物でございましょう。図書館に入れたということはしつけはしてあると思いますが、無茶をすると噛まれますぞ」
「ひええ、こわい!」
執事とお坊ちゃんが何やらやりとりをしている。
「むむむ!!」
クルミがこれを見て、走り出した。
「これは、ブランがこわくないのをクルミが教えてあげなきゃいけないですね! 行ってくるです!」
「あらあら、クルミさんを含めて三人もモフモフがあちらにいるならば、わたくしも行かねばなりませんわねえ……。ああ、仕方ありませんわ~」
ニコニコしながら、アリサもクルミに続いた。
「……ということは」
『己とご主人の一匹と一人だにゃ。さあ、さっさと行くにゃ。人間が残した叡智がどの程度のものか、己が見極めてやるにゃ』
ドレが偉そうなことを言って、お尻をぷりぷり振りながら先を進んでいく。
すぐに、たくさんの書架が設けられた場所に到着した。
「どれどれ……。ここは郷土史のコーナーか……。うほー、宝の山だあ」
『最初のコーナーでご主人が捕まったにゃ!!』
衝撃を受けるドレ。
『ま、いいにゃ。己は己で適当に本を読むにゃ』
ドレはにゅーっと触手を伸ばすと、魔法知識コーナーから何冊か取り出して、テーブルの上に。
そして本人も卓上に跳び上がると、ペラペラとめくって読み始めた。
これを見て、図書館利用者達が目を丸くしている。
だが、図書館では騒がないことが不文律のようで、何も言ってこない。
じーっとドレを見ているだけだ。
『ははあ。この世界の魔法は二系統あるにゃ。一つはアリサが使う魔法にゃ。世界の外から来た魔法にゃ。むしろこっちが邪道にゃあ。ラグナは直接魔法という形で、神様から送られてきたものを使うにゃ。ザクサーンは行使する人間本体が一定量の魔法を受け取って、一日何回と決まってるのを使うにゃ。エルドは魔法ではなく技術として道具に加工して用いるにゃ』
「ドレは音読派だなあ」
俺は郷土史に目を通しながら、できるだけの小声で言った。
『テレパシーは外にもれないようにしてるにゃ。んで、この国の魔法は全部精霊の力を使った魔法にゃ。人間向けに加工したのが奇跡と普通の魔法で、ワイルドエルフが使う精霊魔法が一番純粋な魔法で強力にゃねー』
ドレがすごい速度で積み上げた本を読んでいっている。
傍目には、ページをバラバラと捲り続けているようにしか見えない。
だが、この速さで、彼はしっかりと中身を精査しているらしい。
『はあー、この国の魔法は大体分かったにゃ。あのマルコシアスとかジーンとかいう男爵が持ってた魔法はその範疇じゃなかったにゃ。きっとレアケースだから記述がないにゃ。よくあることにゃ』
ドレはお行儀よく、一冊ずつ本を元のところに戻していく。
偉い。
「お行儀がいいね。彼は……君の飼っている猫なのかね」
突然、俺に声がかけられた。
驚いて顔を上げると、そこに柔和な印象の中年の男が立っている。
周囲の利用者が彼を見て、口をパクパクさせていた。
男性は彼らに向かって、口の前で指を一本立てる。
「読書中済まないね。だが、知識を愛することに、人もモンスターも変わりはないなと思ったんだ」
『なんにゃこいつ。心を読むにゃ』
「ドレ、いきなり人の心を読んだらだめだろう」
『なんにゃー! ちょっとくらいいいにゃー!』
ドレが俺のスネに肉球パンチをして来た。
全然痛くない。
男はこれを見て笑った。
そして、俺達の前に腰掛ける。
彼も本を手にしていて、その著者は知っている人物だった。
『セントロー王国植物図鑑 著 ジーン・ビブリオス』
「私はね、この著者の大ファンなんだ」
男は俺達に向かってウィンクしたのだった。
何のことはない。
お城にくっついていたのだ。
濠を隔てて、直接は繋がっていないようだが……。
城の方に、図書館の最上階に渡される橋のようなものがある。
あれを下ろして、王族が図書館にやって来るらしい。
「いいないいな、ワクワクする」
俺は足取りも軽く、図書館に向かっていった。
「としょかんというのはそんなにすごいのですか! 美味しいものがたくさんあるです?」
「うーん、どちらかと言うと頭の栄養があるところだな」
「上手いこと言いますわねえ」
入り口では、特に門番みたいなものはいない。
ただ、開け放たれた間口の両脇に、石像が立っているだけだ。
俺たちがやってくると、石像の目がギラリと輝いた。
『新しい来場者ですね。どなたの紹介ですか』
「おお、喋った! これ、ゴーレムかな」
「よくできてるですねー」
『生意気にゃ』
ドレが近づいていって、触手でペチペチ叩いた。
『ピガー!』
「あ、なんか悲鳴あげてる。ドレやめろやめろ」
『弱いやつにゃ』
ドレがトコトコと戻ってきた。
「ごめんごめん。俺達は、ビブリオス男爵とロネス男爵の紹介だよ」
『事実確認をします…………ビブリオス男爵、ロネス男爵からの連名での申請あり。お通りください、モフライダーズ』
「ありがとう」
どういう仕組なのか、俺達を通すように、二人の男爵からの申請が先に来ていたようだった。
転移魔法を利用したものかも知れないな。
大手を振って、図書館へ入った。
驚くべきことに、うちのモフモフ達も通っていいようだ。
彼らもモフライダーズだからな。
入り口のゴーレムは、人とモフモフを見分ける機能は無いようだった。
『わふふ』
「うん? ブランはローズを連れて、子ども向けコーナーでまったりしてる? 気を遣わせちゃってごめんな」
『わふわふ』
気にするな、と告げたブラン。トコトコと子どもコーナーに行くと、そこにどっかりと座り込んだ。
ここには、来館者の子どもが時間つぶしをするための場所が設けられており、明らかにいいところの生まれであろうお子さんが、唖然としてブランを見つめている。
「な、な、なんだあのおおきい犬は!」
「ハムスターもいる!」
「坊ちゃま、あれもまた、名のある家が飼っている動物でございましょう。図書館に入れたということはしつけはしてあると思いますが、無茶をすると噛まれますぞ」
「ひええ、こわい!」
執事とお坊ちゃんが何やらやりとりをしている。
「むむむ!!」
クルミがこれを見て、走り出した。
「これは、ブランがこわくないのをクルミが教えてあげなきゃいけないですね! 行ってくるです!」
「あらあら、クルミさんを含めて三人もモフモフがあちらにいるならば、わたくしも行かねばなりませんわねえ……。ああ、仕方ありませんわ~」
ニコニコしながら、アリサもクルミに続いた。
「……ということは」
『己とご主人の一匹と一人だにゃ。さあ、さっさと行くにゃ。人間が残した叡智がどの程度のものか、己が見極めてやるにゃ』
ドレが偉そうなことを言って、お尻をぷりぷり振りながら先を進んでいく。
すぐに、たくさんの書架が設けられた場所に到着した。
「どれどれ……。ここは郷土史のコーナーか……。うほー、宝の山だあ」
『最初のコーナーでご主人が捕まったにゃ!!』
衝撃を受けるドレ。
『ま、いいにゃ。己は己で適当に本を読むにゃ』
ドレはにゅーっと触手を伸ばすと、魔法知識コーナーから何冊か取り出して、テーブルの上に。
そして本人も卓上に跳び上がると、ペラペラとめくって読み始めた。
これを見て、図書館利用者達が目を丸くしている。
だが、図書館では騒がないことが不文律のようで、何も言ってこない。
じーっとドレを見ているだけだ。
『ははあ。この世界の魔法は二系統あるにゃ。一つはアリサが使う魔法にゃ。世界の外から来た魔法にゃ。むしろこっちが邪道にゃあ。ラグナは直接魔法という形で、神様から送られてきたものを使うにゃ。ザクサーンは行使する人間本体が一定量の魔法を受け取って、一日何回と決まってるのを使うにゃ。エルドは魔法ではなく技術として道具に加工して用いるにゃ』
「ドレは音読派だなあ」
俺は郷土史に目を通しながら、できるだけの小声で言った。
『テレパシーは外にもれないようにしてるにゃ。んで、この国の魔法は全部精霊の力を使った魔法にゃ。人間向けに加工したのが奇跡と普通の魔法で、ワイルドエルフが使う精霊魔法が一番純粋な魔法で強力にゃねー』
ドレがすごい速度で積み上げた本を読んでいっている。
傍目には、ページをバラバラと捲り続けているようにしか見えない。
だが、この速さで、彼はしっかりと中身を精査しているらしい。
『はあー、この国の魔法は大体分かったにゃ。あのマルコシアスとかジーンとかいう男爵が持ってた魔法はその範疇じゃなかったにゃ。きっとレアケースだから記述がないにゃ。よくあることにゃ』
ドレはお行儀よく、一冊ずつ本を元のところに戻していく。
偉い。
「お行儀がいいね。彼は……君の飼っている猫なのかね」
突然、俺に声がかけられた。
驚いて顔を上げると、そこに柔和な印象の中年の男が立っている。
周囲の利用者が彼を見て、口をパクパクさせていた。
男性は彼らに向かって、口の前で指を一本立てる。
「読書中済まないね。だが、知識を愛することに、人もモンスターも変わりはないなと思ったんだ」
『なんにゃこいつ。心を読むにゃ』
「ドレ、いきなり人の心を読んだらだめだろう」
『なんにゃー! ちょっとくらいいいにゃー!』
ドレが俺のスネに肉球パンチをして来た。
全然痛くない。
男はこれを見て笑った。
そして、俺達の前に腰掛ける。
彼も本を手にしていて、その著者は知っている人物だった。
『セントロー王国植物図鑑 著 ジーン・ビブリオス』
「私はね、この著者の大ファンなんだ」
男は俺達に向かってウィンクしたのだった。
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