24 / 173
第一部:都市国家アドポリスの冒険 4
幕間 Sランクパーティ、空中分解する
しおりを挟む
「はぁ、はぁ……」
「待って! 置いていかないで!」
逃げているのは、かつてショーナウン・ウインドだった、盗賊とヒーラーだ。
彼らは追われていた。
『待て……待て、裏切り者ども……!!』
背後からは、ガシャン、ガシャン、と金属が擦れる音が響く。
何者かが追ってきているのだ。
ここは冒険者の街、アドポリス。
そろそろ日が暮れ、辺りが暗闇になるころ。
黄昏時というやつだ。
普段なら家路を急ぐ人々で賑わう大通り。
だが、今は人っ子一人いない。
盗賊とヒーラーの足音。
そして追ってくる金属の音だけが響き渡る。
「許して、許してくれショーナウン! お前についていったら終わっちまうんだ! 駄目だったんだよ! 俺達じゃ、Sランク冒険者としてはやってけなかったんだ!」
『裏切り者め……裏切り者め……』
「ひいっ、ごめんなさい! 戻るから! パーティに戻るから!」
ヒーラーの懇願が聞こえる。
『パーティは……終わりだ。お前達が裏切ったせいだ……! いや、何もかも、あいつだ。オースが悪い……』
「そ、そうだよね! オースが悪いよね! だから私は見逃して、お願い見逃し……ぎゃあっ」
ヒーラーの叫び声が上がり、すぐに途切れた。
盗賊は真っ青になり、必死に走る。
ヒーラーの足音はもうしない。
殺された。
ショーナウンに殺されたのだ。
なんでこうなった!?
こんな理不尽な状況に、どうしてなった!?
盗賊は何も理解できないまま、無人の街を走る。
オースに謝ると言ってパーティを抜けたが、結局会うことはできなかった。
各地で発生している、呪いのモンスター依頼を請け負って旅立ったのだという。
それならば待たせてもらうかと、ゆっくりしたのが間違いだった。
自分達もオースの後を追うべきだったのだ。
「くそっ、くそっ、くそっ! 助けてくれ! 誰か、助けてくれ!!」
叫んでも、誰も応えてはくれない。
この街には、自分とヒーラーとショーナウン以外、誰もいないのだ。
ここは、魔法の結界に包まれていた。
『追いついたぞ』
すぐ後ろで声がした。
「ぎゃ、ぎゃあああああああ!! や、やめてくれショーナウン! 俺とお前の仲じゃないか! 俺はお前の最初の仲間で、Eランクの頃から一緒に……」
『お前は俺を裏切った。裏切り者め、裏切り者め……!!』
ショーナウンの声がくぐもって聞こえる。
盗賊の視界の端に、真っ黒な鎧兜に身を包んだショーナウンの姿が見えた。
兜の奥で、赤く目が輝いている。
ショーナウンは変わってしまった。
化け物になってしまったのだ。
それを実感する。
「頼む……頼む、助けてくれ。俺が悪かった。俺が……」
『裏切り者は……死ね……!!』
剣が振り上げられ、振り下ろされた。
「ぎゃあーっ!!」
盗賊の絶叫が響き渡る。
そしてすぐに途切れた。
ショーナウンは血に濡れた剣をだらりと下げ、棒立ちになった。
『裏切り者は……死んだ。だが、まだ裏切り者はいる……。オース。オース、オース、オース……!!』
ショーナウンは叫んだ。
あの黒いローブの男の力を得てから、彼は変わったのだ。
この肉体にみなぎる力はなんだ。
今ならば、バジリスクにだって絶対に負けない。
石化の呪いだろうが、跳ね返してみせよう。
そんな自信が沸いてくる。
当たり前だ。
ショーナウンは今や、呪いそのものになっている。
呪いの騎士、あるいは、アンデッドナイト。
それが彼の姿だった。
ショーナウンに斬り殺された、盗賊とヒーラーが起き上がる。
彼らの目が黄色く濁り、全身から淡い輝きを放つようになっている。
アンデッドナイトに殺された者は、レブナントになって蘇る。
言わば、高ランクのゾンビである。
『お前達はもう、二度と俺を裏切らない』
盗賊とヒーラーは、頷いた。
『もちろんだ、ショーナウン』
『任せてよ、ショーナウン』
『いいだろう。ショーナウン・ウインド再結成だ。俺達は最強の冒険者、Sランク冒険者だ。Sランクパーティだ。それを分からせてやろう……! 俺達をあざ笑った連中に! 裏切り者のオースに……!!』
ショーナウンは剣を天にかざした。
彼の口から、人間のものとは思えない、恐ろしい叫び声が上がる。
そして……叫び声と同時に、魔法の結界が消滅した。
ショーナウン達の姿もまた、無い。
そこは、いつものアドポリスだった。
冒険者の街は夕暮れになっても賑わっている。
「あら?」
所用で外に出ていた、冒険者ギルドの受付嬢は妙なものに気付いた。
「道端に、血が……。でも、誰もいない……。なんなのかしら、この血は……」
陰謀が、蠢き始めている。
誰も知らないところで。
「待って! 置いていかないで!」
逃げているのは、かつてショーナウン・ウインドだった、盗賊とヒーラーだ。
彼らは追われていた。
『待て……待て、裏切り者ども……!!』
背後からは、ガシャン、ガシャン、と金属が擦れる音が響く。
何者かが追ってきているのだ。
ここは冒険者の街、アドポリス。
そろそろ日が暮れ、辺りが暗闇になるころ。
黄昏時というやつだ。
普段なら家路を急ぐ人々で賑わう大通り。
だが、今は人っ子一人いない。
盗賊とヒーラーの足音。
そして追ってくる金属の音だけが響き渡る。
「許して、許してくれショーナウン! お前についていったら終わっちまうんだ! 駄目だったんだよ! 俺達じゃ、Sランク冒険者としてはやってけなかったんだ!」
『裏切り者め……裏切り者め……』
「ひいっ、ごめんなさい! 戻るから! パーティに戻るから!」
ヒーラーの懇願が聞こえる。
『パーティは……終わりだ。お前達が裏切ったせいだ……! いや、何もかも、あいつだ。オースが悪い……』
「そ、そうだよね! オースが悪いよね! だから私は見逃して、お願い見逃し……ぎゃあっ」
ヒーラーの叫び声が上がり、すぐに途切れた。
盗賊は真っ青になり、必死に走る。
ヒーラーの足音はもうしない。
殺された。
ショーナウンに殺されたのだ。
なんでこうなった!?
こんな理不尽な状況に、どうしてなった!?
盗賊は何も理解できないまま、無人の街を走る。
オースに謝ると言ってパーティを抜けたが、結局会うことはできなかった。
各地で発生している、呪いのモンスター依頼を請け負って旅立ったのだという。
それならば待たせてもらうかと、ゆっくりしたのが間違いだった。
自分達もオースの後を追うべきだったのだ。
「くそっ、くそっ、くそっ! 助けてくれ! 誰か、助けてくれ!!」
叫んでも、誰も応えてはくれない。
この街には、自分とヒーラーとショーナウン以外、誰もいないのだ。
ここは、魔法の結界に包まれていた。
『追いついたぞ』
すぐ後ろで声がした。
「ぎゃ、ぎゃあああああああ!! や、やめてくれショーナウン! 俺とお前の仲じゃないか! 俺はお前の最初の仲間で、Eランクの頃から一緒に……」
『お前は俺を裏切った。裏切り者め、裏切り者め……!!』
ショーナウンの声がくぐもって聞こえる。
盗賊の視界の端に、真っ黒な鎧兜に身を包んだショーナウンの姿が見えた。
兜の奥で、赤く目が輝いている。
ショーナウンは変わってしまった。
化け物になってしまったのだ。
それを実感する。
「頼む……頼む、助けてくれ。俺が悪かった。俺が……」
『裏切り者は……死ね……!!』
剣が振り上げられ、振り下ろされた。
「ぎゃあーっ!!」
盗賊の絶叫が響き渡る。
そしてすぐに途切れた。
ショーナウンは血に濡れた剣をだらりと下げ、棒立ちになった。
『裏切り者は……死んだ。だが、まだ裏切り者はいる……。オース。オース、オース、オース……!!』
ショーナウンは叫んだ。
あの黒いローブの男の力を得てから、彼は変わったのだ。
この肉体にみなぎる力はなんだ。
今ならば、バジリスクにだって絶対に負けない。
石化の呪いだろうが、跳ね返してみせよう。
そんな自信が沸いてくる。
当たり前だ。
ショーナウンは今や、呪いそのものになっている。
呪いの騎士、あるいは、アンデッドナイト。
それが彼の姿だった。
ショーナウンに斬り殺された、盗賊とヒーラーが起き上がる。
彼らの目が黄色く濁り、全身から淡い輝きを放つようになっている。
アンデッドナイトに殺された者は、レブナントになって蘇る。
言わば、高ランクのゾンビである。
『お前達はもう、二度と俺を裏切らない』
盗賊とヒーラーは、頷いた。
『もちろんだ、ショーナウン』
『任せてよ、ショーナウン』
『いいだろう。ショーナウン・ウインド再結成だ。俺達は最強の冒険者、Sランク冒険者だ。Sランクパーティだ。それを分からせてやろう……! 俺達をあざ笑った連中に! 裏切り者のオースに……!!』
ショーナウンは剣を天にかざした。
彼の口から、人間のものとは思えない、恐ろしい叫び声が上がる。
そして……叫び声と同時に、魔法の結界が消滅した。
ショーナウン達の姿もまた、無い。
そこは、いつものアドポリスだった。
冒険者の街は夕暮れになっても賑わっている。
「あら?」
所用で外に出ていた、冒険者ギルドの受付嬢は妙なものに気付いた。
「道端に、血が……。でも、誰もいない……。なんなのかしら、この血は……」
陰謀が、蠢き始めている。
誰も知らないところで。
12
お気に入りに追加
3,102
あなたにおすすめの小説
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる