上 下
95 / 255
東征の魔剣士編

熟練度カンストの祭り人3

しおりを挟む
 大歓声の中、俺の部分は終了である。
 これって、勝ち抜きとかあるのか?

「うむ、今審査をしているぞ。見てみよ」

 ローザが、向こうで緑竜と各種族の長っぽい連中が角を突き合わせているのを指し示す。
 なるなる。
 演奏の合間に、緑竜がああやって長たちと審査しているのだな。

「ユーマは満場一致で勝ち抜けだがな」

「はっちゃけたからな」

 我ながら、あんなにリズムに乗って動き回ったのは初めてではあるまいか。
 子供の頃には、ゲーセンで遊ぶダンスゲームがあったが、結局見ているばかりでシャイだった俺は遊ぶことも無かったな。
 まさかこんなところで、リズムゲームめいた事をするとは思いもしなかった。

「おう、それじゃあ次は俺だな! あんたもすげえが、俺もすげえぞ。見てろよ」

 チャンピオンのオーガが出ていった。
 相手は、俺に声をかけてきたアンドロスコルピオである。
 スコルピオは、両手とハサミにも棒を構えている。
 四刀流か。
 対するオーガは二刀流だが、腰に予備の棒を何本も突き刺している。
 あれを叩かれて、まとめて折られたら悲惨だなあ。

「そぉら、行くぜい!」

 伴奏が始まった。
 アンドロスコルピオは足の数が多いから、ステップも独特である。
 シャカシャカ動き回って、オーガの周囲を回ろうとする。
 オーガは同時に、力強く大地を踏みしめながら、アンドロスコルピオに正面を向け続ける。

「さあっ、さあさあ、行くぜ行くぜ!」

 挑発しながら、ダンダンと床を踏みしめるオーガ。

「あやつも厳つい鎧が映えそうな体をしているな」

「ローザの視点おかしいぞ」

 観戦モードの俺たち。
 すると何やら、みんなに食べ物を配っているらしい髭の小人がやって来た。
 なんだろう。ノームは土の精霊だし……妖精……?
 差し出された蒸しパンみたいなのを受け取り、ローザと二人で齧りながら観戦する。
 おっ、この蒸しパン甘くて美味しいな。

「うむ……辛い酒が欲しくなるな」

「あっ、ローザいける口なのか」

 とか俺たちが雑談していると、立て続けに甲高い反響音が響き渡る。
 思わず目線を向けた。
 オーガが舞い踊る、世にも珍しい光景がそこには広がっている。
 アンドロスコルピオも、激しく棒を突き出して攻撃してくるのだが、これをオーガは棒で持って弾く、弾く、そこで砕け散る棒が音を立て、すかさずオーガは腰に刺した棒を抜いて叩きつける。
 反響が消えない間に、砕ける音が響き渡り……これはなかなか面白いではないか。
 あらかじめ装備して……なるほど、なるほど。

「ユーマ、貴様、何か学んでいるな……?」

「いや、世の中勉強になる事だらけだよ」

 万が一にも、バルゴーン一本じゃやってられなくなる可能性があるからな。
 隠し玉を用意しておくに越したことはない。
 オーガが動く度に、俺は奴の動きをトレースしてみる。
 これは、通常の生身ならば動きを阻害するだけだな。だが、武器をホールドできる箇所が多数用意できる鎧を装備できれば……。

「ふむ……貴様はその虹の剣一本で十分であろうとは思うが。何を、そこまで戦うために備え続ける必要があるのだ……?」

「さあなあ。本能みたいなもんかもしれんな」

 結局、勝利したのはオーガである。
 スコルピオのハサミを踏み台にして、頭上からの連続棒アタックはなかなかの見物だった。
 勝つだけならば大した難易度でも無いだろう。
 だが、これはもっと勝利条件が複雑なのだ。致命的な効果が無い武器を使い、どれだけ打ち合ってもダメージにはなり辛い。
 で、なので、この勝負の決着方法は、どれだけ効果的に武器を相手に当て、どれだけ美しい音を立てて砕くかなのだ。
 そのためならば、どんなやり方をしても問題は無い。

「よし、なら、貴様の鎧、この場でアレンジしてやろう」

 ローザは俺の考えを聞くと、実に楽しげに笑った。
 手をのばすと、彼女の手が触れた鎧が変形していく。
 一見すると歪な、とても実用的とは言えない形状である。
 ほうほう、なるほど、なるほど……。

「存分に試すがいい」

「感謝感謝だ」

 出番がやって来る。
 俺はありったけの棒を装備して、舞台へと向かう。
 で、結論だ。
 俺は決勝? それにあたるところまで勝った。勝って勝って勝ちまくりである。
 ……組み合わせに恣意的な者を感じる。
 明らかに対戦相手が徐々に強くなっていって、そして決勝であたる相手がだ。

「よう! 実にドラマチックじゃねえか! 俺とあんたで決勝とはな!」

 緑竜がドヤ顔をしているぞ。
 奴め、仕組んだな。
 いや、練習する機会を多く得られたのだから、こちらとしては感謝するばかりだ。
 そして最後は、俺のスタイルの発想元であるこの男との戦い、と。

「名乗っておくぜ。人間の世界では、決闘ってのをする奴はそうするんだろ?」

「おっ、そういうところもあるだろうな」

「ギューンだ」

「戦士ユーマだ」

 互いに名乗りあった直後、音楽が始まった。
 俺はトントンと軽いステップ。
 ギューンはダンダンと地面を踏みしめるステップ。
 互いに間合いを取りながら、ゆっくりと舞台を回る。
 これは攻撃する隙を伺っているのではない。
 いつもの俺だったら、伴奏で流ている音楽を無視して間合いを詰める。
 初見で相手のペースを崩して一挙に片付けるのがスタイルだからだ。
 だが、この戦闘……いや、イベントは違う。
 こいつは、その場の空気やノリ、盛り上がりってのが重視されるのだろう。
 周囲を取り巻く妖精たちが、期待に満ちた目で見つめつつ歓声をあげている。

「それじゃあ、そろそろ」

「やるか」

 俺とギューンが選んだタイミングは一緒だったらしい。
 一際大きく打楽器が打ち鳴らされた瞬間だ。
 互いに地面を蹴って走る。
 オーガであるギューンとの体格差はかなりのものだ。
 だが、俺はこの無駄に張り出した肩アーマーに、無駄に翻るマントがある。
 実体以上に嵩張る装備なのだ。
 さらに、そこには無数に棒を装備しているので、全身から棘や角を生やしたような姿である。
 なんというか実に悪の幹部っぽい。

「おぉぉらっ!」

「おうよ!」

 ギューンが振り下ろした棒を、俺も棒で受け止める。
 均等な衝撃が加わり、双方の棒が甲高い音を立てて砕け散った。
 すぐさま、俺は肩に設置した棒キャリアーから棒を引っこ抜く。
 ギューンも腰から棒を補充したようだ。
 また、激しく打ち合う。
 今度は互いのノリが分かってきたから、棒と棒をぶつけ合い、砕いた次の瞬間からまた次弾を装填。
 俺はギューンの脇腹を目掛け。
 奴は俺の方を目掛けて叩き込む。
 おおっ、そっちの肩はやばい! まだ使ってない棒が差してあるのだ!
 ギリギリ回避が間に合わず、見事に肩の棒を砕かれてしまった。
 だが、俺もやつの腹に巻きつけてあった棒を粉砕しておく。
 複雑な音が絡み合う、共鳴が飛び交う地下の空間。

『おお……これは楽しい……。素晴らしい音です……!』

 緑竜が喜ぶ声が聴こえる。
 まだまだ。
 目の前で、ギューンが笑う。
 こいつは、間違いなくこの祭りのエキスパートだ。
 だが、同時にこの腕、戦場で活かせばかなりの戦士になるのではないだろうか。
 そんな事を思う。

「そろそろかね」

「音楽の終わりか」

 この祭りには、制限時間がある。
 今までは、割りと短期決戦で棒が砕けて来たから、それは明らかになっていなかった。
 演奏には終わりがあるのだ。
 それが、このやり取りのタイムリミット。

「スパート、かけるぜ! 付いてこれるか!!」

「おう、俺もギアを上げていこう……!」

 ギューンが複数の棒を手指に挟み込み、複雑な動きで叩き込んでくる。
 俺はそれらに向かって、次々に抜き放つ棒で迎撃しつつ、片腕で鎧に設置した棒をさらに抜きながら、頭上へと投げる。

「うおっ、何をっ!?」

 ギューンは驚きながらも、攻撃の手を緩めない。
 そこへ向かって、降り注いでくるのは俺が投擲した棒である。

「行くぞ」

 俺は片腕側にある棒を一挙にギューン目掛けて放った。
 同時に、もう片腕は上空から落ちてくる棒をキャッチ……すぐさまギューン目掛けて打ち込む。
 二連続の攻撃に、ギューンは慌てて防御に入った。

「うおおっ!? この状況で手数で……なんだとぉ!?」

 このオーガが目を剥いたのには理由がある。
 それは、叩きつけて砕けた棒の後に、既に俺の手には新たな棒が握られている。
 振り上げ、叩きつけ、振り切った後の手にはまた棒。
 それを叩きつける。
 落下してくる棒を次々に足で受け止めて、また上空へ蹴り上げつつ、片腕で受け止めて、放り投げつつ、ジャグリングしながらの連打、連打、連打。

「ぬうおおおおおおおおっ!?」

 これについてくるギューンもすげえ。
 だが、俺のほうがもっと凄いのだ。
 落下してくる棒を受け止め、打ち上げていた足が、動きを変える。
 棒をギューン目掛けて蹴りつける動作を行っているのだ。
 つまり、手数がさらに倍になる。
 弾数がものすごい速度で減っていくが、そんなもん、ゼロになるまえにやり切ってしまえばよろしい。

「おおおおおっ!! むっ、むむむ無理だろこれええええ!!」

 ギューンは一声叫んだ。
 もう、奴の手に棒は無い。
 弾数の違いが勝敗を分けたな……!
 全ての棒が連鎖して砕け散る、結晶音が空間を包み込んでいく……!
 すぐに、満面の笑みを浮かべた緑竜が勝者の名を告げた。

『祭りの勝者……! 祝祭は、灰色の王ユーマを祝福します……!』

「やったぞ!!」

 視界の端でガッツポーズ決めてるローザが妙に可愛い。

「私の鎧の力を見たか! ああ、ユーマもかなり凄かったがな」

 へえへえ、そりゃあありがとうございます。
 そして、祭りの参加者たちがわーっと集まってきた。

「うわっ、なんだなんだ」

「そりゃあ、あんた決まってるだろうが!」
「勝者を胴上げするんだよ!」
「うおー! 灰色の王! すげえぜー!」
「想像以上にやるねえ!」
「参ったど! ビギナーズラックとか言う次元でないど!」

「ぐわーっ、お前ら手荒に胴上げやめろー」

 俺、初胴上げかもしれん。
 ケラミスの鎧でフル装備、例え軽量級の素材で作られた鎧でも、これだけの装備ならかなり重いはずなのに、軽々と宙を舞う俺。
 何度もやられている内に、段々気分が良くなってきたぞ。

「よ、よーし! お前ら、黙って俺についてこい……!」

「黙ってってのは無理だけどなあ!」
「だけど、あんたならついていってもいいね!」

「この男……実は人たらしなのかも知れんな……」

 妙に楽しそうなローザの声が印象的なのであった。
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

ステータス999でカンスト最強転移したけどHP10と最低ダメージ保障1の世界でスローライフが送れません!

矢立まほろ
ファンタジー
 大学を卒業してサラリーマンとして働いていた田口エイタ。  彼は来る日も来る日も仕事仕事仕事と、社蓄人生真っ只中の自分に辟易していた。  そんな時、不慮の事故に巻き込まれてしまう。  目を覚ますとそこはまったく知らない異世界だった。  転生と同時に手に入れた最強のステータス。雑魚敵を圧倒的力で葬りさるその強力さに感動し、近頃流行の『異世界でスローライフ生活』を送れるものと思っていたエイタ。  しかし、そこには大きな罠が隠されていた。  ステータスは最強だが、HP上限はまさかのたった10。  それなのに、どんな攻撃を受けてもダメージの最低保証は1。  どれだけ最強でも、たった十回殴られただけで死ぬ謎のハードモードな世界であることが発覚する。おまけに、自分の命を狙ってくる少女まで現れて――。  それでも最強ステータスを活かして念願のスローライフ生活を送りたいエイタ。  果たして彼は、右も左もわからない異世界で、夢をかなえることができるのか。  可能な限りシリアスを排除した超コメディ異世界転移生活、はじまります。

赤毛のアンナ 〜極光の巫女〜

桐乃 藍
ファンタジー
幼馴染の神代アンナと共に異世界に飛ばされた成瀬ユウキ。 彼が命の危機に陥る度に発動する[先読みの力]。 それは、終焉の巫女にしか使えないと伝えられる世界最強の力の一つだった。 世界の終わりとされる約束の日までに世界を救うため、ユウキとアンナの冒険が今、始まる! ※2020年8月17日に完結しました(*´꒳`*) 良かったら、お気に入り登録や感想を下さいませ^ ^ ------------------------------------------------------ ※各章毎に1枚以上挿絵を用意しています(★マーク)。 表紙も含めたイラストは全てinstagramで知り合ったyuki.yukineko様に依頼し、描いて頂いています。 (私のプロフィール欄のURLより、yuki.yukineko 様のインスタに飛べます。綺麗で素敵なイラストが沢山あるので、そちらの方もご覧になって下さい)

辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう

なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。 だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。 バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。 ※他サイトでも掲載しています

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

筑豊国伝奇~転生した和風世界で国造り~

九尾の猫
ファンタジー
亡くなった祖父の後を継いで、半農半猟の生活を送る主人公。 ある日の事故がきっかけで、違う世界に転生する。 そこは中世日本の面影が色濃い和風世界。 しかも精霊の力に満たされた異世界。 さて…主人公の人生はどうなることやら。

目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し

gari
ファンタジー
 突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。  知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。  正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。  過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。  一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。  父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!  地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……  ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!  どうする? どうなる? 召喚勇者。  ※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。  

異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆

八神 凪
ファンタジー
   日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。    そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。  しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。  高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。    確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。  だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。  まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。  ――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。  先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。    そして女性は信じられないことを口にする。  ここはあなたの居た世界ではない、と――  かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。  そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

処理中です...