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第93話
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秋に入り、冒険者達を保護してしばらく経った。彼らは亡くなった二人の葬儀を済ませ残った八人はここで静養している。
「いだだだだっ」
「おっさん腹に穴開いてるんだから無茶しないで寝ててくれない?」
「しかしなぁ……」
「主様も傷が癒えるまでここに居ていいって言ってるんだからさぁ?」
医療室のベッドで寝ているガタイのいい包帯まみれのおっさん、彼がこの冒険者パーティのリーダーバルガスだ。仲間を庇って一番の重傷を負っていた人物でここに連れてこなければ間違いなく死んでいただろう。
「終焉の森、魔竜領域の最深部がまさか村だったとはなぁ……しかもただの村とは思えないほど快適だ……」
「主様が居るからね。貴方達は運が良かったのよ、まぁあの人は友好的な相手には優しいしね」
「ヴリトラ様を見てドラゴンの印象がだいぶ変わったよ」
「じゃあまた見に来るわね、くれぐれも安静にね!」
マリーはそう言うと部屋を後にした。生き残った冒険者の中で未だに動けないのはバルガスだけで他の七人は既に歩き回ったりある程度の行動は出来るくらいに回復している。
「うわっとと!? いったぁ……」
キッドはリハビリも兼ねた模擬戦をしていたのだが、見事な放物線を描いて地面に転がっていた。
「キッド! 大丈夫?」
「だい……じょうぶっ」
「ご、ごめんなさい。ちょっとやり過ぎちゃいましたね」
キッドを華麗に放り投げたのはアルだった、見事な体術でキッドの攻撃を躱しあっという間に懐に飛び込むとそのまま投げ飛ばしてしまったのだ。
「あの、僕そんなに弱いですか?」
彼らの模擬戦を見学していて気づいたのだが。一般の冒険者や兵士から見てうちの家族は皆異様に強いらしい、まぁサラ達も睦に居た時兵士を掃討してたし結構圧倒的なのかもしれない?
「そうですね、キッドさんは動きが素直すぎて見切りやすいんです。殺す剣じゃなくて見せる剣って感じなんですよね」
「見せる剣……」
アルって結構スパッと言い放つんだなぁ。お姉さんだしそういうところはしっかりしているのかな。
「申し訳ないのですが、格上相手には全く通用しないと思います」
キッドは俯いて落ち込んでしまった。残酷かもしれないけど命懸けの世界、成長できなければ死ぬしかないのだ。
「でも、基礎はしっかりできています。後は経験だと思いますよ!!」
ちゃんとフォローしてくれる辺りアルは優しい。
「アルさんありがとうございます! もう一度お願いしてもいいですか?」
「構いませんよ。ただせっかくなので私以外の方とも戦ってみてください、絶対いい経験になりますから」
「はい!」
アルがいい感じに師匠をしている、ちょっと見てて面白いかも。
「キッド、まだ完治してないんだから無茶しちゃダメだからね!」
「わかってる!」
レフカだったかな? 神官の娘は目が覚めてからずっとキッドにくっついている。これは素人でもわかる、惚れてるね! あのキッドっていう子は真っ直ぐだしアニメやゲームだと王道主人公的な雰囲気を持っている。もしかしたら勇者とか英雄になるかもしれないね!
「あぁぁぁっ! うっめぇ!! ここの酒はなんでこんな美味いんだよ!」
「そりゃワシが丹精込めて作った酒じゃ! 上手くないわけがないじゃろ!!」
エイダだったかな? 彼女はここのお酒をすっかり気に入ってしまい酒造に入り浸りサガイと昼間っから飲みまくってる……運動性重視なのかビキニアーマーを着てハルバードを振り回していた彼女の性格は豪快そのもだった。パーティの中で一番早く目覚めてたし仲良くなるのも早かったなぁ。
「エランさん、まだ怪我治ってないのでしょ? 無理しないでね」
「セナさん、大丈夫です。適度に動かさないと体が鈍ってしまいますし、畑仕事は丁度いいです」
エランはエルフの女性で弓をメインに扱う斥候だった。彼女は同族と会えたのが嬉しいのか目覚めてからセナ達とずっと一緒に行動している、こちらとしては収穫など畑仕事を手伝ってくれてるからありがたい限りだけど。やっぱり苦労してたんだろうなっていう雰囲気を感じる。
「ヴリトラ様!」
皆の生活を眺めていると突然声がかかった。まさに魔女っ娘という服を身にまとった女の子、冒険者パーティに居た魔法使いだ。名前は確か、ユユだったかな?
「君は、ユユだったね、どうかした?」
「私は、ここに居てもいいんでしょうか?」
彼女は俗に言うハーフエルフ、今までの話からしてそうとう冷遇されているハーフ種族。ユユ自信もどんな目に合って冒険者になったのか想像もできないほど過酷な人生だったんだろうと思う。
「マリーにも言われたと思うけど、ここで種族差は関係ない。どんな存在であろうと共にあろうという意思があるなら受け入れるし手を差し伸べる、今まで苦労した結果ここにたどり着いたのならそれも運命だったんじゃない? 気にせずゆっくり静養して回復するといい。そのあと今後どうするか考えても遅くはないし、治ったなら出ていけみたいなことはしないから安心していいよ。俺はドラゴンだけど悪魔じゃないしね」
それを聞いた彼女は嬉しそうに微笑んでいた気がする。彼女みたいな存在にとってここは間違いなく楽園だろうしね。
「ありがとうございます! 必ずご恩はお返しします!!」
「もしよかったらマリーにいろいろ教えてもらうといいよ。あいつ結構面倒見いいし同じハーフエルフとして君の事を気にしてたからね」
「そうなんですね。正直ここで楽しそうに暮らしているマリエールさんを見て目を疑いました……ハーフエルフでもこんなに活き活き暮らせる場所があったんだって」
「いろいろあったんだろうけど。俺も家族も差別なんてするつもりは無い、全てをとはいかないだろうが君の中で一つの答えが出るくらいの時間と環境はあると思うよ」
「はい!」
ユユは嬉しそうに走って行った。彼女は魔力切れで魔法が使えなくなった後も杖やナイフを使って必死に戦っていた、しかし多勢に無勢、倒れてしまったらしい。あのパーティは他種族も受け入れているし良い場所だったんだろうな。リーダーもしっかりしているようだし今後の事はちゃんと考えるだろう。そういえば、サムだったかな? もう一人の男神官は最初は出歩いてたみたいだけどすっかり部屋に引きこもってしまっている。まぁ合う合わないはあるよね。
「あともう一人は、確かリザードマンだったなぁ……ここに同族達も居るしここで産まれた子供達と楽しそうに話してたし。彼も問題なさそうだな、むしろ馴染んでる……」
冒険者にもいろいろな事情がある。この八人がここで何を得て何を決めるかは好きにするといい、うちの家族に害をもたらさなければね。
「いだだだだっ」
「おっさん腹に穴開いてるんだから無茶しないで寝ててくれない?」
「しかしなぁ……」
「主様も傷が癒えるまでここに居ていいって言ってるんだからさぁ?」
医療室のベッドで寝ているガタイのいい包帯まみれのおっさん、彼がこの冒険者パーティのリーダーバルガスだ。仲間を庇って一番の重傷を負っていた人物でここに連れてこなければ間違いなく死んでいただろう。
「終焉の森、魔竜領域の最深部がまさか村だったとはなぁ……しかもただの村とは思えないほど快適だ……」
「主様が居るからね。貴方達は運が良かったのよ、まぁあの人は友好的な相手には優しいしね」
「ヴリトラ様を見てドラゴンの印象がだいぶ変わったよ」
「じゃあまた見に来るわね、くれぐれも安静にね!」
マリーはそう言うと部屋を後にした。生き残った冒険者の中で未だに動けないのはバルガスだけで他の七人は既に歩き回ったりある程度の行動は出来るくらいに回復している。
「うわっとと!? いったぁ……」
キッドはリハビリも兼ねた模擬戦をしていたのだが、見事な放物線を描いて地面に転がっていた。
「キッド! 大丈夫?」
「だい……じょうぶっ」
「ご、ごめんなさい。ちょっとやり過ぎちゃいましたね」
キッドを華麗に放り投げたのはアルだった、見事な体術でキッドの攻撃を躱しあっという間に懐に飛び込むとそのまま投げ飛ばしてしまったのだ。
「あの、僕そんなに弱いですか?」
彼らの模擬戦を見学していて気づいたのだが。一般の冒険者や兵士から見てうちの家族は皆異様に強いらしい、まぁサラ達も睦に居た時兵士を掃討してたし結構圧倒的なのかもしれない?
「そうですね、キッドさんは動きが素直すぎて見切りやすいんです。殺す剣じゃなくて見せる剣って感じなんですよね」
「見せる剣……」
アルって結構スパッと言い放つんだなぁ。お姉さんだしそういうところはしっかりしているのかな。
「申し訳ないのですが、格上相手には全く通用しないと思います」
キッドは俯いて落ち込んでしまった。残酷かもしれないけど命懸けの世界、成長できなければ死ぬしかないのだ。
「でも、基礎はしっかりできています。後は経験だと思いますよ!!」
ちゃんとフォローしてくれる辺りアルは優しい。
「アルさんありがとうございます! もう一度お願いしてもいいですか?」
「構いませんよ。ただせっかくなので私以外の方とも戦ってみてください、絶対いい経験になりますから」
「はい!」
アルがいい感じに師匠をしている、ちょっと見てて面白いかも。
「キッド、まだ完治してないんだから無茶しちゃダメだからね!」
「わかってる!」
レフカだったかな? 神官の娘は目が覚めてからずっとキッドにくっついている。これは素人でもわかる、惚れてるね! あのキッドっていう子は真っ直ぐだしアニメやゲームだと王道主人公的な雰囲気を持っている。もしかしたら勇者とか英雄になるかもしれないね!
「あぁぁぁっ! うっめぇ!! ここの酒はなんでこんな美味いんだよ!」
「そりゃワシが丹精込めて作った酒じゃ! 上手くないわけがないじゃろ!!」
エイダだったかな? 彼女はここのお酒をすっかり気に入ってしまい酒造に入り浸りサガイと昼間っから飲みまくってる……運動性重視なのかビキニアーマーを着てハルバードを振り回していた彼女の性格は豪快そのもだった。パーティの中で一番早く目覚めてたし仲良くなるのも早かったなぁ。
「エランさん、まだ怪我治ってないのでしょ? 無理しないでね」
「セナさん、大丈夫です。適度に動かさないと体が鈍ってしまいますし、畑仕事は丁度いいです」
エランはエルフの女性で弓をメインに扱う斥候だった。彼女は同族と会えたのが嬉しいのか目覚めてからセナ達とずっと一緒に行動している、こちらとしては収穫など畑仕事を手伝ってくれてるからありがたい限りだけど。やっぱり苦労してたんだろうなっていう雰囲気を感じる。
「ヴリトラ様!」
皆の生活を眺めていると突然声がかかった。まさに魔女っ娘という服を身にまとった女の子、冒険者パーティに居た魔法使いだ。名前は確か、ユユだったかな?
「君は、ユユだったね、どうかした?」
「私は、ここに居てもいいんでしょうか?」
彼女は俗に言うハーフエルフ、今までの話からしてそうとう冷遇されているハーフ種族。ユユ自信もどんな目に合って冒険者になったのか想像もできないほど過酷な人生だったんだろうと思う。
「マリーにも言われたと思うけど、ここで種族差は関係ない。どんな存在であろうと共にあろうという意思があるなら受け入れるし手を差し伸べる、今まで苦労した結果ここにたどり着いたのならそれも運命だったんじゃない? 気にせずゆっくり静養して回復するといい。そのあと今後どうするか考えても遅くはないし、治ったなら出ていけみたいなことはしないから安心していいよ。俺はドラゴンだけど悪魔じゃないしね」
それを聞いた彼女は嬉しそうに微笑んでいた気がする。彼女みたいな存在にとってここは間違いなく楽園だろうしね。
「ありがとうございます! 必ずご恩はお返しします!!」
「もしよかったらマリーにいろいろ教えてもらうといいよ。あいつ結構面倒見いいし同じハーフエルフとして君の事を気にしてたからね」
「そうなんですね。正直ここで楽しそうに暮らしているマリエールさんを見て目を疑いました……ハーフエルフでもこんなに活き活き暮らせる場所があったんだって」
「いろいろあったんだろうけど。俺も家族も差別なんてするつもりは無い、全てをとはいかないだろうが君の中で一つの答えが出るくらいの時間と環境はあると思うよ」
「はい!」
ユユは嬉しそうに走って行った。彼女は魔力切れで魔法が使えなくなった後も杖やナイフを使って必死に戦っていた、しかし多勢に無勢、倒れてしまったらしい。あのパーティは他種族も受け入れているし良い場所だったんだろうな。リーダーもしっかりしているようだし今後の事はちゃんと考えるだろう。そういえば、サムだったかな? もう一人の男神官は最初は出歩いてたみたいだけどすっかり部屋に引きこもってしまっている。まぁ合う合わないはあるよね。
「あともう一人は、確かリザードマンだったなぁ……ここに同族達も居るしここで産まれた子供達と楽しそうに話してたし。彼も問題なさそうだな、むしろ馴染んでる……」
冒険者にもいろいろな事情がある。この八人がここで何を得て何を決めるかは好きにするといい、うちの家族に害をもたらさなければね。
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