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第15話
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「すごい……地下にこんな坑道があるなんて……いろんなことが調べられる!!」
「コボルト達の邪魔はしないでね」
「わかってます!」
あれから数日、マリーはすっかり元気になり土地を見て回っていた。特にコボルト達が地下を掘って開拓していると言ったらすごく見てみたいと興味を持っていたため連れてきている、丁度アルからよくわからない物質が出てきて扱いをどうするか聞かれていたので知恵を借りようとも思っていた。
「それで、すみませんがそろそろいいですか?」
「あ、正体不明な物質の解析よね? 任せて!」
アルの案内でその物質が出た場所に俺とマリーはやってきた。
「これなんですけど、すぐに崩れて採掘自体は全然問題ないんですけど廃棄するべきか保存するべきかわからなくて……」
それは白い塊のような物質で触ると簡単にぽろぽろと崩れ落ちる。地球で見た石灰みたいな感じだろうか?
「ちょっとまってね」
マリーはいろんな道具や本を取り出し調べ始めた。元々こういう研究が好きでしたかったらしいがなかなかできなくてやきもきしてたらしい。
「たぶんこれは、鹸結晶だと思う」
なんか初耳の物質が出てきた。
「帝国でも一部の貴族しか使えない高級品なんだけど、何かと混ぜるとシャボンっていう体を綺麗にする薬になるんだって」
少し脳内動画を検索、たぶんこれは話の内容からイオン結晶(危険物)と同じような物で混ぜるものはおそらく油と水だ。つまりこれがあれば石鹸が作れる、生活環境が良くなるのは間違いない。となれば答えは一つ!
「アル、これ保存しよう。シャボンが作れるなら欲しい」
「了解しました! ではこの白い鉱物は採取して保管しますね!」
「これちょっと危ない成分入ってるからできるだけ素手では触っちゃダメよ? 触っちゃったらすぐ手を洗ってね」
「わかりました!」
危ないよと言おうとしたらマリーがしっかり伝えてくれた。流石学士様!
「他にも何か出たら保管しておいてもらえると私が調べられると思うわ」
「はい! ではこれから用途不明の物質が出ましたらいったん保管し採取場所も保存しておきますね!」
「ありがと! 助かるわ」
アル達と話して今後の方針を決めたマリーはすごく嬉しそうに坑道から出てきた。
「はぁ~ここってホント最高っ! 研究したかった事がいっぱい過ぎて幸せ!!」
「それは何よりだよ」
外はまだ雪が降りだいぶ積もっている、春が来るのはもうちょっと先だろうか。
「そういえばさ」
「ん?」
「なんでここって井戸ないの? おっきな溜池だけあって川も何も繋がってないのも気になってたのよ」
外に出たマリーは思い出したように聞いてきた。確かに普通に生活する場所では必須の水を得る場所が無いのは疑問だろう。
「一応倉庫の奥に湧き水はあるんだけど、それ以外に水の出る場所わかんないし。アクアブレスで事足りちゃうしね」
説明しておく、アクアブレスは口を中心に大気中の水分を集めて放射する魔法でありけっして俺が口からゲローっと吐いてるわけではないのだ!! ちなみに、乾燥具合でチャージの時間がまちまちな欠点もあったりする。
「よかったら私探そうか? 水脈とか探知できるよ?」
「マジ!?」
「う、うん。ちょっとまってて、道具取ってくるから」
そういうと自分の借りている部屋へとマリーは戻っていった。
「おまたせ~」
「それは?」
マリーは二本の矢印のような棒を持ってきた。
「これは水脈探知の魔道具で、魔力を流すと地下の水の流れを検知してくれるの」
つまりダウジングマシーンの完成形のようなものだと思う!
「じゃあ始めるね!」
マリーは両手の棒に魔力を流すと、手のひらから道具が浮き上がり方位磁針のようにクルクル回り、やがて矢印が方角を示し始めた。
「えっと、こっちね!」
手のひらの上でふよふよ浮きながら右向いたり左向いたり、魔道具というのも不思議で面白い感じだなって思う。
「ここ! ここに大きな水脈があるみたい!」
しばらくして、一か所で魔道具の矢印がバツマークのようにクロスした。どうやらそこに水源があるらしい、場所的にも居住区に近くいい感じだと思う。
「なら掘ってみようか、凍ってなければいいけど」
「この道具、地下での水の流れに反応するから大丈夫だと思うよ」
「おっけー、じゃあ掘ってみようか、どうせ暇だし!」
俺はドラゴンモードになり、爪でその場を掘り始めた。
「これが、魔竜ヴリトラ……」
そういえばマリーの前では変身したことが無かったか。すごく驚いているようでちょっと面白かった。
「なんか、ドラゴンが水源掘りしてるのって初めて見た……」
「むしろ俺しかやらないんじゃない?」
「かもね」
マリーが楽しそうでよかった、実際農業するドラゴンなんて俺以外に存在しないと言い切る自信がある。
「結構深く掘らなきゃダメかな……」
しばらく掘っていたが体格の都合上結構な大穴になってしまい、何しているのかとアズハやセナ達が集まってきてしまった。
「……ちょっと魔法を試してみよう」
直下掘りしてドラゴンモードの体の半分が地面にめり込んだあたりでキリが無いと感じた。となれば魔法による力尽くの採掘を試してみよう。
「危ないかもだから下がってて」
この世界の魔法は要するにまず行使するイメージを整え、それに必要な属性適正があるかどうか、そして必要な制御できるマナの量があるかどうかで使用できる。つまりイメージ次第で好きなように魔法は撃てる! 理論上は。
「確か俺、土の適正なかったんだよな……」
俺が持つ属性適正は火、水、風の三属性らしい。今回使うのは風と水、螺旋状に回転させた風で土を削り取り更に水で周囲を脆く劣化させ風の回転力に乗せた高圧の水流で威力をあげる。要は高水圧で高速回転する水のドリルで掘削する魔法。
「ドリルスプラッシュ!!」
成功した! すごい勢いで穴を掘っていく。威力を前方に集中させているため周囲を巻き込む心配もない、イメージ通りいい感じ! 夢にまで見た魔法、それにこういう妄想は地球でも散々してきたんだ、なんだってやってみせる!!
「すごい、あんな魔法見たことない……」
この世界ではファイヤーボールは火の玉を飛ばす魔法である。というようイメージを固定化した教育をしているため、自分でオリジナルの魔法を考えて使うなどと言うことは滅多に無いらしいてか思いつく人が居ないとのことだ。どうやら俺はこの世界だと相当な異端らしい。ドラゴンやってる時点で今更感もすごいけどね!
「魔法はイメージと想像が全て! なんでもできるってタカトは喜んでたよ?」
「イメージ……」
マリーの中で何かが壊れ、何かが生まれた瞬間だったらしいけど。それはまた別のお話!
「およ?」
魔法で穴を掘ってしばらく経った時先端の感触が変わった、先端が降れていた感触が急になくなったのだ。恐らく水脈を掘り当てたらしい。
「よし、水脈に当たったみたい!」
水脈に穴が開いたことにより流れていた水の一部がこの穴を伝って噴き出してくる。ここを調整すれば井戸が完成する、そうすれば俺のアクアブレスに頼らなくても問題が無くなるのだ!
「……」
しばらくして噴き出した水源が俺の体を押し上げ始めた。
「あっつぅ!?」
それは水と言うには熱すぎる。普通の人が触ったら火傷するでしょこれっ!? 俺は穴から飛び出し積もっていた雪の山に思いっきりダイブしてゴロゴロ転がった、マジで熱かった。
「お湯、ですね……」
「このあたりで一番大きな水脈を見つけたと思ったんだけど……」
要するに、地下水脈を見つけようとしてたら温泉を掘り当ててしまったということだ。
「暖かい」
噴き出す間欠泉のお陰で周囲はすごく暖かくなった。てかこれで温泉作れるじゃん!
「タカト、大丈夫?」
「平気~……」
雪の中でゴロゴロしながら手を振ってみせる。温泉が作れるのはいいがドラゴンモードでこれだけ熱いと感じる温度だ、それを丁度いい温度に下げて尚且つ湯船の建築。今すぐは無理かなぁ……寒い冬に入りたかったぁ。
「コボルト達の邪魔はしないでね」
「わかってます!」
あれから数日、マリーはすっかり元気になり土地を見て回っていた。特にコボルト達が地下を掘って開拓していると言ったらすごく見てみたいと興味を持っていたため連れてきている、丁度アルからよくわからない物質が出てきて扱いをどうするか聞かれていたので知恵を借りようとも思っていた。
「それで、すみませんがそろそろいいですか?」
「あ、正体不明な物質の解析よね? 任せて!」
アルの案内でその物質が出た場所に俺とマリーはやってきた。
「これなんですけど、すぐに崩れて採掘自体は全然問題ないんですけど廃棄するべきか保存するべきかわからなくて……」
それは白い塊のような物質で触ると簡単にぽろぽろと崩れ落ちる。地球で見た石灰みたいな感じだろうか?
「ちょっとまってね」
マリーはいろんな道具や本を取り出し調べ始めた。元々こういう研究が好きでしたかったらしいがなかなかできなくてやきもきしてたらしい。
「たぶんこれは、鹸結晶だと思う」
なんか初耳の物質が出てきた。
「帝国でも一部の貴族しか使えない高級品なんだけど、何かと混ぜるとシャボンっていう体を綺麗にする薬になるんだって」
少し脳内動画を検索、たぶんこれは話の内容からイオン結晶(危険物)と同じような物で混ぜるものはおそらく油と水だ。つまりこれがあれば石鹸が作れる、生活環境が良くなるのは間違いない。となれば答えは一つ!
「アル、これ保存しよう。シャボンが作れるなら欲しい」
「了解しました! ではこの白い鉱物は採取して保管しますね!」
「これちょっと危ない成分入ってるからできるだけ素手では触っちゃダメよ? 触っちゃったらすぐ手を洗ってね」
「わかりました!」
危ないよと言おうとしたらマリーがしっかり伝えてくれた。流石学士様!
「他にも何か出たら保管しておいてもらえると私が調べられると思うわ」
「はい! ではこれから用途不明の物質が出ましたらいったん保管し採取場所も保存しておきますね!」
「ありがと! 助かるわ」
アル達と話して今後の方針を決めたマリーはすごく嬉しそうに坑道から出てきた。
「はぁ~ここってホント最高っ! 研究したかった事がいっぱい過ぎて幸せ!!」
「それは何よりだよ」
外はまだ雪が降りだいぶ積もっている、春が来るのはもうちょっと先だろうか。
「そういえばさ」
「ん?」
「なんでここって井戸ないの? おっきな溜池だけあって川も何も繋がってないのも気になってたのよ」
外に出たマリーは思い出したように聞いてきた。確かに普通に生活する場所では必須の水を得る場所が無いのは疑問だろう。
「一応倉庫の奥に湧き水はあるんだけど、それ以外に水の出る場所わかんないし。アクアブレスで事足りちゃうしね」
説明しておく、アクアブレスは口を中心に大気中の水分を集めて放射する魔法でありけっして俺が口からゲローっと吐いてるわけではないのだ!! ちなみに、乾燥具合でチャージの時間がまちまちな欠点もあったりする。
「よかったら私探そうか? 水脈とか探知できるよ?」
「マジ!?」
「う、うん。ちょっとまってて、道具取ってくるから」
そういうと自分の借りている部屋へとマリーは戻っていった。
「おまたせ~」
「それは?」
マリーは二本の矢印のような棒を持ってきた。
「これは水脈探知の魔道具で、魔力を流すと地下の水の流れを検知してくれるの」
つまりダウジングマシーンの完成形のようなものだと思う!
「じゃあ始めるね!」
マリーは両手の棒に魔力を流すと、手のひらから道具が浮き上がり方位磁針のようにクルクル回り、やがて矢印が方角を示し始めた。
「えっと、こっちね!」
手のひらの上でふよふよ浮きながら右向いたり左向いたり、魔道具というのも不思議で面白い感じだなって思う。
「ここ! ここに大きな水脈があるみたい!」
しばらくして、一か所で魔道具の矢印がバツマークのようにクロスした。どうやらそこに水源があるらしい、場所的にも居住区に近くいい感じだと思う。
「なら掘ってみようか、凍ってなければいいけど」
「この道具、地下での水の流れに反応するから大丈夫だと思うよ」
「おっけー、じゃあ掘ってみようか、どうせ暇だし!」
俺はドラゴンモードになり、爪でその場を掘り始めた。
「これが、魔竜ヴリトラ……」
そういえばマリーの前では変身したことが無かったか。すごく驚いているようでちょっと面白かった。
「なんか、ドラゴンが水源掘りしてるのって初めて見た……」
「むしろ俺しかやらないんじゃない?」
「かもね」
マリーが楽しそうでよかった、実際農業するドラゴンなんて俺以外に存在しないと言い切る自信がある。
「結構深く掘らなきゃダメかな……」
しばらく掘っていたが体格の都合上結構な大穴になってしまい、何しているのかとアズハやセナ達が集まってきてしまった。
「……ちょっと魔法を試してみよう」
直下掘りしてドラゴンモードの体の半分が地面にめり込んだあたりでキリが無いと感じた。となれば魔法による力尽くの採掘を試してみよう。
「危ないかもだから下がってて」
この世界の魔法は要するにまず行使するイメージを整え、それに必要な属性適正があるかどうか、そして必要な制御できるマナの量があるかどうかで使用できる。つまりイメージ次第で好きなように魔法は撃てる! 理論上は。
「確か俺、土の適正なかったんだよな……」
俺が持つ属性適正は火、水、風の三属性らしい。今回使うのは風と水、螺旋状に回転させた風で土を削り取り更に水で周囲を脆く劣化させ風の回転力に乗せた高圧の水流で威力をあげる。要は高水圧で高速回転する水のドリルで掘削する魔法。
「ドリルスプラッシュ!!」
成功した! すごい勢いで穴を掘っていく。威力を前方に集中させているため周囲を巻き込む心配もない、イメージ通りいい感じ! 夢にまで見た魔法、それにこういう妄想は地球でも散々してきたんだ、なんだってやってみせる!!
「すごい、あんな魔法見たことない……」
この世界ではファイヤーボールは火の玉を飛ばす魔法である。というようイメージを固定化した教育をしているため、自分でオリジナルの魔法を考えて使うなどと言うことは滅多に無いらしいてか思いつく人が居ないとのことだ。どうやら俺はこの世界だと相当な異端らしい。ドラゴンやってる時点で今更感もすごいけどね!
「魔法はイメージと想像が全て! なんでもできるってタカトは喜んでたよ?」
「イメージ……」
マリーの中で何かが壊れ、何かが生まれた瞬間だったらしいけど。それはまた別のお話!
「およ?」
魔法で穴を掘ってしばらく経った時先端の感触が変わった、先端が降れていた感触が急になくなったのだ。恐らく水脈を掘り当てたらしい。
「よし、水脈に当たったみたい!」
水脈に穴が開いたことにより流れていた水の一部がこの穴を伝って噴き出してくる。ここを調整すれば井戸が完成する、そうすれば俺のアクアブレスに頼らなくても問題が無くなるのだ!
「……」
しばらくして噴き出した水源が俺の体を押し上げ始めた。
「あっつぅ!?」
それは水と言うには熱すぎる。普通の人が触ったら火傷するでしょこれっ!? 俺は穴から飛び出し積もっていた雪の山に思いっきりダイブしてゴロゴロ転がった、マジで熱かった。
「お湯、ですね……」
「このあたりで一番大きな水脈を見つけたと思ったんだけど……」
要するに、地下水脈を見つけようとしてたら温泉を掘り当ててしまったということだ。
「暖かい」
噴き出す間欠泉のお陰で周囲はすごく暖かくなった。てかこれで温泉作れるじゃん!
「タカト、大丈夫?」
「平気~……」
雪の中でゴロゴロしながら手を振ってみせる。温泉が作れるのはいいがドラゴンモードでこれだけ熱いと感じる温度だ、それを丁度いい温度に下げて尚且つ湯船の建築。今すぐは無理かなぁ……寒い冬に入りたかったぁ。
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