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金をよこせ!旦那を拉致する浮気相手と結託してお金を催促するので怒りの強行手段!お金はあるルートで調達します。
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時計の針が21時をまわっても夫は帰ってこなかった。
「今日はずいぶんと遅いのね。19時前には帰ってこれるのに」
事故にでも遭ったんじゃないかと思い、ご飯どころではなかった。
「大丈夫かしら?スマホに電話をしても出ないし…会社にでも電話してみようかしら」
そう思っていると家の電話が鳴った。
「もう、心配させて!」その電話が夫であると思い込む私は「広幸さん!心配かけて!今どこにいるの?」と聞いた。
「あたし、広幸さんじゃないわよ。付き合ってる淳子よ!」いきなり叫んでくる浮気相手。
気が強そうだと、話し方から相手の性格が伝わってくる。
「広幸さんが浮気をしてる…ひどい」
「あなたの大事な旦那を拉致したの」
「ら、拉致?!拉致って、どういうことです?」
「だから、あたしの家にあんたの旦那を預かってるって言ってんの!早く理解しなさいよね」
「どうしてそんなことをするんですか?!」
「あたしと別れたいとかぬかすからよ。このあたしが振られるわけがないのよね。いつもこっちから振ってやってるっていうのに。なのにこの男、気が強くてもう嫌だなんて言いやがってさ!だから家に帰れないように拉致したってわけ」
かなり興奮している女を刺激しないように、旦那を解放してもらえるよう交渉することにした。
「それで、旦那を解放してもらうにはどうしたらいいの?」
「あたしと別れないよう旦那を説得しなさいよ!いま電話を代わるから」
「あなた?大丈夫?」
「あのさ、俺を家に帰すにはお金が必要だって言うんだよね。用意してくれよ」
「お金?なによそれ。自分で用意したら?」
「俺、いま金欠なんだ。だから、お前が用意してよ」
浮気しておいて、勝手なことばかり言う旦那に同情心も薄れてしまう。
「な、早くお金を持ってきてくれよ。な!」
「いったいいくらくらい必要なのよ」
「200万、いや300万円がいいな」
「…」
言い方が妙にイラついた私は、夫にしっかり反省してもらいましょう。
「なら、1000万円用意してあげるわ」
「い、1000万!!!本当かよ!ありがとう」
「ただ、お金を用意しなきゃいけないから3日は我慢してくれる?」
「ああ、わかった!」
なんだかすごく嬉しそうなテンションで返事をする旦那にますますイラつく私。
3日後。
「お金を用意したわ」
「やった!いや、ありがとう。それで、お金はどうやって受け渡すんだ?」
「直接渡すわよ。浮気相手に」
「そうか、じゃ、よろしく頼むよ」
私は浮気相手の女に直接お金を渡した。
「じゃ、旦那は返すわ」
「いえ、いらないわ。あなたが好きなようにしてちょうだい」
「そう?じゃ、そうするわ」
1週間後。
「な、あの金、どこから調達してきたんだよ!」
「会社から退職金を前借りしてもらったんだけど」
「はあ?嘘だろ?よくそんなことができたな!」
「ええ、家のローンの返済に充てたいからって伝えたら前借りできたのよね」
「ってことは、退職するときにもう退職金は貰えないってことだよな?」
「そういうことね。元を取れるように浮気相手と今のうちに遊んでおくのね」
「あ、あああーーー」
浮気相手にまんまと退職金を全額奪われてしまった旦那。
その後は死に物狂いで会社で働き、家のローンを返済した。
が、その返済が完済した日、私は離婚届を突きつけてやり、旦那にふたたび衝撃を与えてやったのだった。
「今日はずいぶんと遅いのね。19時前には帰ってこれるのに」
事故にでも遭ったんじゃないかと思い、ご飯どころではなかった。
「大丈夫かしら?スマホに電話をしても出ないし…会社にでも電話してみようかしら」
そう思っていると家の電話が鳴った。
「もう、心配させて!」その電話が夫であると思い込む私は「広幸さん!心配かけて!今どこにいるの?」と聞いた。
「あたし、広幸さんじゃないわよ。付き合ってる淳子よ!」いきなり叫んでくる浮気相手。
気が強そうだと、話し方から相手の性格が伝わってくる。
「広幸さんが浮気をしてる…ひどい」
「あなたの大事な旦那を拉致したの」
「ら、拉致?!拉致って、どういうことです?」
「だから、あたしの家にあんたの旦那を預かってるって言ってんの!早く理解しなさいよね」
「どうしてそんなことをするんですか?!」
「あたしと別れたいとかぬかすからよ。このあたしが振られるわけがないのよね。いつもこっちから振ってやってるっていうのに。なのにこの男、気が強くてもう嫌だなんて言いやがってさ!だから家に帰れないように拉致したってわけ」
かなり興奮している女を刺激しないように、旦那を解放してもらえるよう交渉することにした。
「それで、旦那を解放してもらうにはどうしたらいいの?」
「あたしと別れないよう旦那を説得しなさいよ!いま電話を代わるから」
「あなた?大丈夫?」
「あのさ、俺を家に帰すにはお金が必要だって言うんだよね。用意してくれよ」
「お金?なによそれ。自分で用意したら?」
「俺、いま金欠なんだ。だから、お前が用意してよ」
浮気しておいて、勝手なことばかり言う旦那に同情心も薄れてしまう。
「な、早くお金を持ってきてくれよ。な!」
「いったいいくらくらい必要なのよ」
「200万、いや300万円がいいな」
「…」
言い方が妙にイラついた私は、夫にしっかり反省してもらいましょう。
「なら、1000万円用意してあげるわ」
「い、1000万!!!本当かよ!ありがとう」
「ただ、お金を用意しなきゃいけないから3日は我慢してくれる?」
「ああ、わかった!」
なんだかすごく嬉しそうなテンションで返事をする旦那にますますイラつく私。
3日後。
「お金を用意したわ」
「やった!いや、ありがとう。それで、お金はどうやって受け渡すんだ?」
「直接渡すわよ。浮気相手に」
「そうか、じゃ、よろしく頼むよ」
私は浮気相手の女に直接お金を渡した。
「じゃ、旦那は返すわ」
「いえ、いらないわ。あなたが好きなようにしてちょうだい」
「そう?じゃ、そうするわ」
1週間後。
「な、あの金、どこから調達してきたんだよ!」
「会社から退職金を前借りしてもらったんだけど」
「はあ?嘘だろ?よくそんなことができたな!」
「ええ、家のローンの返済に充てたいからって伝えたら前借りできたのよね」
「ってことは、退職するときにもう退職金は貰えないってことだよな?」
「そういうことね。元を取れるように浮気相手と今のうちに遊んでおくのね」
「あ、あああーーー」
浮気相手にまんまと退職金を全額奪われてしまった旦那。
その後は死に物狂いで会社で働き、家のローンを返済した。
が、その返済が完済した日、私は離婚届を突きつけてやり、旦那にふたたび衝撃を与えてやったのだった。
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