上 下
1 / 1

子供を預かって!夫の浮気相手が夫婦で旅行に行くからと私に無理矢理子供を預けてきた…やってやりましょう

しおりを挟む
お昼ごはんを食べていると、いきなり浮気相手が小さな子供を連れてやって来た。
そして、いきなり「子供を預かって」と私に子供を抱かせる。
「え!?いきなり子供を預かっててなんですか。夫の浮気相手の子供を預かる人がどこにいるんですか?」
「あなたの夫をしょっちゅう預かって、このあたしを抱かせてやってるのよ?今度はあんたが預かる番でしょうよ」
「訳のわからないことを言わないでください」
「訳をわからなくしてるのは、あんたの方なの!とにかく、ここに子供をおいていくから!1週間よろしくね!」
玄関のドアを勢いよくバタンッと閉めて、サッサと行ってしまう浮気相手の女。
なんて人なのかしら。

その時だった。
「アアーーーン!ママあーー」子供が派手に泣き出した。
「もう、泣きたいのはこっちの方よ!」子供の背中をポンポン叩いて、なんとか泣き止ませる。
子供を預かった私は、ご飯を作ってあげたり、オシメを取り替えたりして、その日は子供の面倒で終わってしまった。
「これがあと6日間続くって…無理よ!!」すやすや寝ている子供の顔を見ながら心の中で叫ぶ私!
夫が帰ってきたら、うんと叱ってやらなきゃ!!

ところが、その肝心の夫が帰って来ない。
「どうしたんだろう?もう夜中の11時だってのに」まさか…あの人、浮気相手と旅行に行ってるんじゃないでしょうね。
嫌な予感がした私は寝室に行き、クローゼットを開けた。
すると、「旅行カバンがないわ…」やっぱりね。
浮気相手の女と逃避行の旅に出かけたってわけだ。
「ママあーーー!!」泣き叫ぶ子供をあやしながら、私は復讐するべく、あることを考えつく。

次の日。
「はあ、朱美とこうやって一週間も旅行できるなんて最高だよ」
「ほんと、私もよ。今頃子供の面倒を見て、アタフタしてるわね」
「そうかしら?」
「ん?あ、千波!?やばい!」
「なにがやばいよ!浮気相手と一緒に旅行ですか?子供を嫁に預けてねえ」
「あ、いや、これはその」
「こんなことをして、あなたって最低な男ね。悪いけど私、これから家族とリゾートを満喫しないといけないので、子供を預かってください」
「どうも!よろしく!」
「ありがとうございまーす!」
子供を夫に預けて、私と仲良しの杏奈と夕美の3人でリゾートを満喫。

その後、1週間、たっぷりとリゾートを楽しんだ。
「じゃ、これね」
「はあ???!なんだよこれ!30万の請求書って?」
「ママ友も含めて、3人分の旅行代よ。もちろん、あなたの浮気の代償として払ってもらうの」
「浮気の代償にしては高いじゃないか!」

私は夫を睨みつけて「はあ?高くないでしょうよ!離婚した時に払う慰謝料よりはさ!!」と叫んでやった。

夫に深く反省させた私は、またママ友とそのお金でリゾートに旅行する計画を立てている。



しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

美しいお母さんだ…担任の教師が家庭訪問に来て私を見つめる…手を握られたその後に

マッキーの世界
大衆娯楽
小学校2年生になる息子の担任の教師が家庭訪問にくることになった。 「はい、では16日の午後13時ですね。了解しました」 電話を切った後、ドキドキする気持ちを静めるために、私は計算した。 息子の担任の教師は、俳優の吉○亮に激似。 そんな教師が

貴方にとって、私は2番目だった。ただ、それだけの話。

天災
恋愛
 ただ、それだけの話。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす

リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」  夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。  後に夫から聞かされた衝撃の事実。  アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。 ※シリアスです。 ※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。

華麗なる転生令嬢、逆境を超えて世界を掌握す!

 (笑)
恋愛
異世界の貧しい男爵家に生まれた病弱な令嬢、リーリエ・ド・エヴァンスは、突然の婚約破棄と家族からの追放により絶望の淵に立たされる。しかし、彼女は古びた魔導書を手に入れ、秘められた魔法の力を解放することで、自らの運命を変える決意をする。力を手にしたリーリエは、次第に王国を揺るがす陰謀に巻き込まれ、自分を捨てた者たちと対峙していく。復讐と新たな未来を求め、リーリエは強く成長し、王国の命運を左右する大きな選択を迫られる――。

魔道具作ってたら断罪回避できてたわw

かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます! って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑) フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。

別れた婚約者が「俺のこと、まだ好きなんだろう?」と復縁せまってきて気持ち悪いんですが

リオール
恋愛
婚約破棄して別れたはずなのに、なぜか元婚約者に復縁迫られてるんですけど!? ※ご都合主義展開 ※全7話  

悪役令嬢が王太子に掛けられた魅了の呪いを解いて、そのせいで幼児化した結果

下菊みこと
恋愛
愛する人のために頑張った結果、バブちゃんになったお話。 ご都合主義のハッピーエンドのSS。 アルファポリス様でも投稿しています。

処理中です...