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選択肢ABC
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僕は、いつも脳内に浮かぶ選択肢ABCの中から行動を選んできた。
たける「いやーやっぱり野球は楽しいなぁ!」
くにひろ「そうだなあ!でも疲れたな」
僕「確かに、疲れたね」
たける「あーなんか喉乾いたな。でも足が動かねぇー買いに行けねぇよこれじゃ」
くにひろ「ほんとだよなぁーあー喉乾いた」
たける「なぁ、僕、ジュース買ってきてくんねぇか?お金は渡すからよ」
僕→A.ジュースくらい自分たちで買ってこいよ
→B.無理。僕も疲れてるから
→C.仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ」
たける「俺は炭酸飲料が飲みてぇな」
くにひろ「俺は、乳酸菌飲料!よろしく!」
僕「了解。わかったよ」
たける「プハーやっぱジュースはうめぇー!」
くにひろ「スポーツ後はたまらんな!ありがとな!僕」
たける「ってか、急に降り出したな~、雨」
くにひろ「うわ!ホントじゃんやっば」
たける「俺早く帰って、課題やんないとやべぇんだよなぁ」
くにひろ「俺も今日バイトあるんだが。遅刻したら店長に怒られるぅ~」
僕は、こんなこともあろうかと傘を持参していた。
たける「お、僕、傘もってんじゃん!悪ぃけどさ、それ貸してくんね?」
くにひろ「ちょ、お前、ずるいぞ。それなら俺に貸してほしいんだが?」
僕→A.嫌だよ。なんで貸さなきゃいけないんだよ
→B.僕も用事があるから急がないと、だからごめん(嘘)
→C.仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ」
たける「ほんとか!助かる!」
くにひろ「悪いな。ありがとな!」
そうやって彼らは傘をさしながら二人で走って帰って行った。
僕は、選択肢の中で、Cを選択することが多い。でも、選択Cはいつも自分が損してる気がした。
たける「なんだよ、購買混んでるじゃねぇか」
僕「人いっぱいだね」
僕とたけるは翌日の昼休み、購買に昼食を買いに来ていた。
たける「あーあ、くにひろの奴、羨ましぃな。親に弁当作ってもらって」
僕「この人混みに並ばなくて済むからね、、」
しばらくもしないうちに人混みと商品はみるみると減っていった。
たける「うおー、焼きそばパン残り1個、何とか間に合った」
僕「あ、それ僕も欲しかったやつ。」
たける→A.済まねぇが、これは譲れねぇ。俺は焼きそばパンが大好きなんだよ
→B.俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?
たける「俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?」
僕「仕方ないなぁ、、じゃあ僕はあっちの菓子パンにするよ。」
たける「悪ぃな!ありがとな!」
クラス委員「えー、今回の文化祭で、実行委員を決めていきたいと思うんだが、立候補者はいるか?」
クラス中がしーん、となる。そんな中ひとつの声が上がった。
「僕君がいいと思いまーす」
え?僕?
クラス委員「ふむ、推薦か。そうだな、僕君、君としてはどうなんだい?」
僕「えぇっと、僕は」
みんなからの視線が向けられる。僕にやって欲しいという期待と、期待を裏切るなよという脅迫の目だ。
僕→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
僕の選択肢は、Cしか無くなっていた。
僕「はい、僕がやりま」
僕が選択Cを言おうとした時、遮る声が聞こえた。
「ちょっと待った!俺がやる!」
それは、たけるだった。
数分前の俺は、迷っていた。
ったく、あいつ、、推薦されてるけどなんかやりたくなさそうな顔してんなぁ。いつもああいう顔するけど断らないんだよなあいつ。
たける→A.見て見ぬふりをする
→B.「おー、僕がやるのか!いいじゃねぇか!」
→C.「ちょっと待った!俺がやる!」
俺は、俺の中に新たに生まれたCの選択肢を選ぶことに決めた。あいつには、借りがあるし、困った時はお互い様だ。たまには俺も借りを返さないとな、そんな気持ちが俺の選択肢を増やした。
たける「ちょっと待った!俺がやる!」
クラス委員「そうか、ならお願いするよたける君!」
たける「おーい、僕、購買行こうぜぇー」
僕「いいよ、行こう」
たける「あー、また混んでんなぁ、また売れちまうじゃねぇかぁ」
僕「かもね、でも並ぶしかないね」
今回も、購買の商品はどんどん売れていき、結局また、目玉の商品は残り1つのカツサンドだけになっていた。
僕「カツサンド、買う?」
たける→A.いいのか?ありがとな譲ってくれて
→B.悪ぃな、俺腹減っててさ、恩に着る
→C.いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし
たける「いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし」
僕「え、いいの?」
たける「あぁ、いい、いい。俺はあっちのクソ甘ぇ菓子パンにするからよ。別に甘いのも嫌いじゃないからな!」
僕「そっか、ありがとう」
たける「なんだよ。そんなニヤついて、、そんなにもカツサンドが好きだったのか?」
僕は、選択Cを選ぶことが多くて、我慢して、モヤモヤすることが多かったけど、彼の中の選択肢が増えたこと。
それが分かっただけでも僕は、それで十分だった。
たける「いやーやっぱり野球は楽しいなぁ!」
くにひろ「そうだなあ!でも疲れたな」
僕「確かに、疲れたね」
たける「あーなんか喉乾いたな。でも足が動かねぇー買いに行けねぇよこれじゃ」
くにひろ「ほんとだよなぁーあー喉乾いた」
たける「なぁ、僕、ジュース買ってきてくんねぇか?お金は渡すからよ」
僕→A.ジュースくらい自分たちで買ってこいよ
→B.無理。僕も疲れてるから
→C.仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ」
たける「俺は炭酸飲料が飲みてぇな」
くにひろ「俺は、乳酸菌飲料!よろしく!」
僕「了解。わかったよ」
たける「プハーやっぱジュースはうめぇー!」
くにひろ「スポーツ後はたまらんな!ありがとな!僕」
たける「ってか、急に降り出したな~、雨」
くにひろ「うわ!ホントじゃんやっば」
たける「俺早く帰って、課題やんないとやべぇんだよなぁ」
くにひろ「俺も今日バイトあるんだが。遅刻したら店長に怒られるぅ~」
僕は、こんなこともあろうかと傘を持参していた。
たける「お、僕、傘もってんじゃん!悪ぃけどさ、それ貸してくんね?」
くにひろ「ちょ、お前、ずるいぞ。それなら俺に貸してほしいんだが?」
僕→A.嫌だよ。なんで貸さなきゃいけないんだよ
→B.僕も用事があるから急がないと、だからごめん(嘘)
→C.仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ」
たける「ほんとか!助かる!」
くにひろ「悪いな。ありがとな!」
そうやって彼らは傘をさしながら二人で走って帰って行った。
僕は、選択肢の中で、Cを選択することが多い。でも、選択Cはいつも自分が損してる気がした。
たける「なんだよ、購買混んでるじゃねぇか」
僕「人いっぱいだね」
僕とたけるは翌日の昼休み、購買に昼食を買いに来ていた。
たける「あーあ、くにひろの奴、羨ましぃな。親に弁当作ってもらって」
僕「この人混みに並ばなくて済むからね、、」
しばらくもしないうちに人混みと商品はみるみると減っていった。
たける「うおー、焼きそばパン残り1個、何とか間に合った」
僕「あ、それ僕も欲しかったやつ。」
たける→A.済まねぇが、これは譲れねぇ。俺は焼きそばパンが大好きなんだよ
→B.俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?
たける「俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?」
僕「仕方ないなぁ、、じゃあ僕はあっちの菓子パンにするよ。」
たける「悪ぃな!ありがとな!」
クラス委員「えー、今回の文化祭で、実行委員を決めていきたいと思うんだが、立候補者はいるか?」
クラス中がしーん、となる。そんな中ひとつの声が上がった。
「僕君がいいと思いまーす」
え?僕?
クラス委員「ふむ、推薦か。そうだな、僕君、君としてはどうなんだい?」
僕「えぇっと、僕は」
みんなからの視線が向けられる。僕にやって欲しいという期待と、期待を裏切るなよという脅迫の目だ。
僕→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
僕の選択肢は、Cしか無くなっていた。
僕「はい、僕がやりま」
僕が選択Cを言おうとした時、遮る声が聞こえた。
「ちょっと待った!俺がやる!」
それは、たけるだった。
数分前の俺は、迷っていた。
ったく、あいつ、、推薦されてるけどなんかやりたくなさそうな顔してんなぁ。いつもああいう顔するけど断らないんだよなあいつ。
たける→A.見て見ぬふりをする
→B.「おー、僕がやるのか!いいじゃねぇか!」
→C.「ちょっと待った!俺がやる!」
俺は、俺の中に新たに生まれたCの選択肢を選ぶことに決めた。あいつには、借りがあるし、困った時はお互い様だ。たまには俺も借りを返さないとな、そんな気持ちが俺の選択肢を増やした。
たける「ちょっと待った!俺がやる!」
クラス委員「そうか、ならお願いするよたける君!」
たける「おーい、僕、購買行こうぜぇー」
僕「いいよ、行こう」
たける「あー、また混んでんなぁ、また売れちまうじゃねぇかぁ」
僕「かもね、でも並ぶしかないね」
今回も、購買の商品はどんどん売れていき、結局また、目玉の商品は残り1つのカツサンドだけになっていた。
僕「カツサンド、買う?」
たける→A.いいのか?ありがとな譲ってくれて
→B.悪ぃな、俺腹減っててさ、恩に着る
→C.いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし
たける「いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし」
僕「え、いいの?」
たける「あぁ、いい、いい。俺はあっちのクソ甘ぇ菓子パンにするからよ。別に甘いのも嫌いじゃないからな!」
僕「そっか、ありがとう」
たける「なんだよ。そんなニヤついて、、そんなにもカツサンドが好きだったのか?」
僕は、選択Cを選ぶことが多くて、我慢して、モヤモヤすることが多かったけど、彼の中の選択肢が増えたこと。
それが分かっただけでも僕は、それで十分だった。
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