一条物語

いしぽよ

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第1章 序章

第12話 初任務

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頼経は、10人を1小隊として90人を9つの小隊に分けた。
第一小隊は、柔道10名。第二小隊は、弓10名。第三小隊は、プロレス10名。第四小隊は、棍棒10名。第五小隊は、刀10名。第六小隊は、鉄球10名。第七小隊は、短刀・クナイ10名。第八小隊は、槍10名。第九小隊は、空手10名という割り振りをした。といっても戦闘スタイル毎に小隊を組んだだけだが。課題はやはり小隊長か。
まだ何の実績もない、出来たばかりのこの組織では、名門といわれる家からは、中々人材を派遣してはもらえないだろうし。こればかりは仕方ないか。と、妥協する頼経。ひとまず小隊の中で一番の年長者にやってもらうか。機械的に選べば文句を言う者はおるまい。そして小隊毎に一番の年長者が便宜上小隊長に選ばれ、ひとまず形としては組織が出来上がった。

そこへ、慌てて走りこんでくる者がひとり。
「頼経様!い、一大事で御座います!」
頼経「なんじゃ?」
「大変です!六条河原にてあの面をした男達が暴れまわっておりまする!」
頼経「なんと!奴らか!して数は?」
「10名程です。しかし、その中に異様に強いものが一人いまして、その男は、たいそう立派な鎧に身を包み、たいそう立派な太刀を振るっているとか。しかもその男は面をしておらず、素顔を晒しているそうです。」
頼経「なんと、ではその男の顔を見れば、奴らの素性がわかるかもしれんな。よし、者ども、初任務じゃ!第二小隊
   と第五小隊は付いて来い!」
「たったそれだけでよいのですか?もっと多く連れていかれては?」
頼経「たくさん連れて行くと、移動が遅くなる。その間に奴らに逃げられてしまう。必要最低限、2倍の人数がいれ
   ば十分だろう。」
頼経は第二・第五小隊20名を引き連れて六条河原へと急ぐ。刀でオーソドックスに近距離戦に対応、弓で遠距離からサポートして戦いを有利に進めるつもりだろう。頼経一行は六条河原に到着するやいなや、目の前に広がる光景に度肝を抜かれる。ひどく殴られた男達がそこら中に転がっており、女子供達は、何やら怪しい箱に次々と放り込まれている。拉致されているようだ。
頼経「なんということじゃ、許せぬ!者ども、あの女子供達を救うのじゃ!行くぞ!先ずは第二小隊、射かけよ!」
弓小隊が次々と矢を放つ。何人かに命中し、2.3人が倒れた。
頼経「よし!第五小隊、かかれぇ!」
刀小隊が一気に雪崩れ込み、切り合いとなる。初めは、数で勝る頼経方が押していたが、
中央にいる立派な鎧を着た男の強力な一振りで第五小隊の者が一気に4人切られ、その場に倒れる。
どうやらあの男が例の面をしていない男のようだ。
頼経「あの男か、素顔を晒している男というのは。確かに立派な鎧に立派な太刀、一体何者じゃ。」
第五小隊の隊員「あ、あの男は、平重盛!!!」
50代くらいの隊員がそう叫ぶ。
頼経「平重盛?おじい様から聞いた話では、平重盛は平清盛の嫡男と聞いている。なら、もうとっくに死んでいるは
   ずだが、どういうことだ?」
第五小隊の隊員「よくわかりませんが、彼は大変武勇に長けた男です!用心なされませ!」
頼経「わ、訳が分からぬ。一体どうなっておるのだ」
頼経が混乱してる間に、気づけば第五小隊はほぼ全員大けがを負ってしまっており、その場にうずくまってしまっていた。皆、平重盛にやられてしまったのである。そのあまりにもの強さに足がすくんで動けなくなってしまう頼経。
そこに重盛が接近し、頼経に切りかかる!
頼経「うわぁぁぁぁ!父上ぇ!お助けくださぇぇぇぇ!」
ガチィィン!!
頼経「!!?」
恐怖から目をつぶってしまった頼経は、恐る恐る目を開けると、目の前に一人の女がいた。そしてこの女が、重盛の太刀を受け止めていた。どうやら頼経は、この女によって命を救われたようだ。
それにしても、この女、顔は見えぬがこれまたたいそう立派な着物を着ている。加えて、重盛の太刀を受け止めるとは、この女は一体何者なのか?(続く)
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