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【第三章】皇子達の誕生記念式典。
⑧
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「……ミア嬢?」
「……あ、えーと……はい、よろこんでー!」
今夜の注目度ナンバーワン、皇子殿下からのダンスのお誘い。
この危機的状況から加入出来そうな保険はなさそうなので、貴族達の熱視線に焦がされないようさっさと済ませてしまうことにした。
普段ぐるぐる考え込むくせに変にこういう思いきりの良い所は、前世を思い出す前の、ミアの元の気質から来る性格なのだろうか。
お誘いを受け悩むこと数秒、またもや居酒屋的な場違いな返事をしてしまいつつ、下から差し出された片手を取り頷き返す。
そのまま嬉しそうに笑みを浮かべたオリオン殿下と腕を組みエスコートされながら、壁際から中心へと向かうけれど、数多の貴族の視線よりも、わたしの背を見送る父の視線が何やら一番湿っぽく熱かったのは、勘違いではないだろう。
「ミア嬢、舞踏会ははじめてでしたよね? 次の曲は分かりますか?」
「あ、はい……たぶん」
「素晴らしい。ですが、分からなければ僕に合わせてくださいね」
「ありがとうございます……」
曲が変わり、再び各々がダンスを始めると、周りの視線も気にならなくなる。
わたしはオリオン殿下と向かい合い、混乱から抜けきらない頭を何とか切り替えて、慣れないステップを踏み始めた。
先程のお父様とのダンスのような無様は晒せない、何と言っても相手は皇子様だ。足を踏んだら最後、不敬罪か何かで首が飛ぶかもしれない。
緊張から強張るわたしを見て、オリオン殿下はくすりと優しく笑みを浮かべた。
「ミア嬢、そんなに緊張しないで下さい」
「そ、そう言われましても……」
「大丈夫。僕がエスコート致します……あなたは、安心して僕に身を任せて下さい」
「は、はい……」
至近距離で満面の皇子様スマイルを向けられて、今度は別の意味で緊張してきた。先程まで、あんなに遠い世界の人のようだったのに、こんなに近くでそのキラキラオーラを浴びることになるとは。
正直ステップなんて頭から飛んでいって、もはや自分が何をしているのかわからない。
「あ、あの……何故わたしをお誘いに?」
「レディをダンスに誘うのに、理由が必要ですか?」
「そういう訳じゃ……でも、お誕生日式典でのファーストダンスなんですよ? もっとこう、お相手に選ぶのなら、ステラ様とか……」
「ああ、ステラ嬢の元へは、兄上が向かわれているはずですよ」
「レオンハルト殿下が……?」
思わずきょろきょろと辺りを見回すと、確かに会場内でも一際目立つカップルが一組。人混みの向こうに黄金の髪と漆黒の髪が見えた。
こちらのペアとは真逆で、皇族相手でも変わらず余裕な様子で朗らかな笑みを浮かべたステラと、僅かに頬を染めて緊張した様子のレオンハルト殿下の姿。
これは聖女と皇太子の王道ルートのフラグなのではと、ついそわりとしてしまう。
視線と意識がそちらにばかり向いていると、不意にオリオン殿下の手がわたしの頬へと触れて、彼の方を向かされる。
「……失礼、ミア嬢。今は僕のことを見て頂けますか? あなたと踊っているのは僕なのに……少し妬けてしまいます」
「ひぇ……す、すみません」
皇子のポテンシャル、恐るべし。
ステラから女性の扱いに長けているとは聞いていたけれど、これは完全に乙女ゲーの攻略対象だ。リアルイケメンからそれをダイレクトに向けられると、照れが物凄い。
彼の恋慕う女の子というのが誰かはわからないが、実在するのだとしたら即落ち待ったなしだ。
結局最後まで余裕のないまま、わたしとオリオン殿下のダンスは終わりを迎えた。
お辞儀をして離れる間際、彼がそっとわたしに耳打ちをする。
「すみません……あとで、少しお時間を頂けますか?」
「え……?」
「二人きりで、あなたにお話ししたいことがあります」
「……!?」
……もしかすると、彼の恋のお相手というのは、わたし?
などと勘違いしてしまいそうになるが、相手は一国の皇子。わたしはしがない悪役令嬢だ。
そもそも彼と会うのは今日が二度目。ステラという完璧な少女が近くに居るのに、わたしのような子供に好意が向くのはあり得ない。
瞬時にそう否定しかけて、はたと気付く。婚約破棄され断罪される悪役令嬢と言うのは、そもそも婚約するところから始まるのでは……?
「あ……」
「ミア嬢……? どうかされましたか?」
「……っ」
わたしは最悪のフラグの気配を察知して、青ざめる。そして、思わずその場から逃げ出してしまった。
「……あ、えーと……はい、よろこんでー!」
今夜の注目度ナンバーワン、皇子殿下からのダンスのお誘い。
この危機的状況から加入出来そうな保険はなさそうなので、貴族達の熱視線に焦がされないようさっさと済ませてしまうことにした。
普段ぐるぐる考え込むくせに変にこういう思いきりの良い所は、前世を思い出す前の、ミアの元の気質から来る性格なのだろうか。
お誘いを受け悩むこと数秒、またもや居酒屋的な場違いな返事をしてしまいつつ、下から差し出された片手を取り頷き返す。
そのまま嬉しそうに笑みを浮かべたオリオン殿下と腕を組みエスコートされながら、壁際から中心へと向かうけれど、数多の貴族の視線よりも、わたしの背を見送る父の視線が何やら一番湿っぽく熱かったのは、勘違いではないだろう。
「ミア嬢、舞踏会ははじめてでしたよね? 次の曲は分かりますか?」
「あ、はい……たぶん」
「素晴らしい。ですが、分からなければ僕に合わせてくださいね」
「ありがとうございます……」
曲が変わり、再び各々がダンスを始めると、周りの視線も気にならなくなる。
わたしはオリオン殿下と向かい合い、混乱から抜けきらない頭を何とか切り替えて、慣れないステップを踏み始めた。
先程のお父様とのダンスのような無様は晒せない、何と言っても相手は皇子様だ。足を踏んだら最後、不敬罪か何かで首が飛ぶかもしれない。
緊張から強張るわたしを見て、オリオン殿下はくすりと優しく笑みを浮かべた。
「ミア嬢、そんなに緊張しないで下さい」
「そ、そう言われましても……」
「大丈夫。僕がエスコート致します……あなたは、安心して僕に身を任せて下さい」
「は、はい……」
至近距離で満面の皇子様スマイルを向けられて、今度は別の意味で緊張してきた。先程まで、あんなに遠い世界の人のようだったのに、こんなに近くでそのキラキラオーラを浴びることになるとは。
正直ステップなんて頭から飛んでいって、もはや自分が何をしているのかわからない。
「あ、あの……何故わたしをお誘いに?」
「レディをダンスに誘うのに、理由が必要ですか?」
「そういう訳じゃ……でも、お誕生日式典でのファーストダンスなんですよ? もっとこう、お相手に選ぶのなら、ステラ様とか……」
「ああ、ステラ嬢の元へは、兄上が向かわれているはずですよ」
「レオンハルト殿下が……?」
思わずきょろきょろと辺りを見回すと、確かに会場内でも一際目立つカップルが一組。人混みの向こうに黄金の髪と漆黒の髪が見えた。
こちらのペアとは真逆で、皇族相手でも変わらず余裕な様子で朗らかな笑みを浮かべたステラと、僅かに頬を染めて緊張した様子のレオンハルト殿下の姿。
これは聖女と皇太子の王道ルートのフラグなのではと、ついそわりとしてしまう。
視線と意識がそちらにばかり向いていると、不意にオリオン殿下の手がわたしの頬へと触れて、彼の方を向かされる。
「……失礼、ミア嬢。今は僕のことを見て頂けますか? あなたと踊っているのは僕なのに……少し妬けてしまいます」
「ひぇ……す、すみません」
皇子のポテンシャル、恐るべし。
ステラから女性の扱いに長けているとは聞いていたけれど、これは完全に乙女ゲーの攻略対象だ。リアルイケメンからそれをダイレクトに向けられると、照れが物凄い。
彼の恋慕う女の子というのが誰かはわからないが、実在するのだとしたら即落ち待ったなしだ。
結局最後まで余裕のないまま、わたしとオリオン殿下のダンスは終わりを迎えた。
お辞儀をして離れる間際、彼がそっとわたしに耳打ちをする。
「すみません……あとで、少しお時間を頂けますか?」
「え……?」
「二人きりで、あなたにお話ししたいことがあります」
「……!?」
……もしかすると、彼の恋のお相手というのは、わたし?
などと勘違いしてしまいそうになるが、相手は一国の皇子。わたしはしがない悪役令嬢だ。
そもそも彼と会うのは今日が二度目。ステラという完璧な少女が近くに居るのに、わたしのような子供に好意が向くのはあり得ない。
瞬時にそう否定しかけて、はたと気付く。婚約破棄され断罪される悪役令嬢と言うのは、そもそも婚約するところから始まるのでは……?
「あ……」
「ミア嬢……? どうかされましたか?」
「……っ」
わたしは最悪のフラグの気配を察知して、青ざめる。そして、思わずその場から逃げ出してしまった。
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