ー天皇復活ー貪欲なる一族

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ー天皇復活ー貪欲なる一族

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※この物語はフィクションです実在の人物、国、団体とは関係ありません。


 22XX年、日本の実権は天皇が握っていた。
 1946年に発布された「象徴天皇制しょうちょうてんのうせい」により天皇に権力はなくなった。
その後、天皇は仁徳者にんとくしゃとして日本の象徴に君臨していた。国民はその仁徳さに魅せられ畏敬の念を抱いていた。
そんな仁徳者の天皇がなぜ日本の実権を握っているのだろうか。
 始まりは1946年、象徴天皇制が発布された時から始まった。天皇は権力にものを言わせることはなかった。力あるものに権力の一部を上げたりと持ち前の処世術で常に国民の上にいた。天皇はこのように立ち回れば権力がいずれ自分のもとに戻ってくることが分かっていた。だから天皇は待った。人々に好かれる仁徳者として、日本の象徴として国民の上に佇み、静かに待ち続けた。
 22XX年、天皇に好機が訪れた。

  -第三次世界大戦だ。-

「第三次世界大戦」- 当時アメリカの力が強くなりすぎていたことを危惧したアジア・ヨーロッパ諸国が同盟を結びアメリカに攻撃を仕掛けた。
それに対してアメリカは南アメリカ州の国々、日本、オーストラリアと同盟を結び、迎え撃った。しかし両国の国民の不満が高まり勝者が決まることなく終戦となった。アメリカ、ヨーロッパ・アジア諸国は甚大な被害を受け世界的な力が弱まった。日本はアメリカへの援助を主な役割としていたため大戦の被害はあまりなかったが、大戦への政府の対応の無駄の多さに国民の不満が募った。

 結果天皇は、不満を持った国民を今までに積み上げてきた仁徳者な天皇の印象、知識を使い、言葉巧みに国民を操り政府を崩壊させた。わずか戦後二年の出来事である。
 統治者としての天皇の復活である。
日本は大戦への被害があまりなかったため経済が好況になった。天皇はこの状況を巧みに使いアメリカに恩を売った。

  -日本はアメリカに経済的支援をする代わりに日本の企業のアメリカへの進出を容易にするという-

 日本はアメリカへの企業の進出を進め、アメリカの経済は日本の企業が牛耳ることになった。
 結果日本は大国となった。腐っていた政府に代わり新しく日本のトップとなった天皇は恐るべき手腕で日本を大国へと変えた。
 果報は寝て待てとは言うがこれほど待てる人はいるだろうか、しかもただ待つのではなくいつになるかわからない未来へ向けて仁徳者を演じ続けるのだ、自分が死んでも未来の天皇が権力を持てばいいという考え方を教育するのだ。これほど権力に貪欲な一族はいるだろうか、さすがと言わざるを得ない。きっとこの先権力がなくなっても、また権力が戻るその時を待ち、日本の象徴として君臨し続けるだろう。その権力への貪欲さは隠して。


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