1 / 1
ー天皇復活ー貪欲なる一族
しおりを挟む
※この物語はフィクションです実在の人物、国、団体とは関係ありません。
22XX年、日本の実権は天皇が握っていた。
1946年に発布された「象徴天皇制」により天皇に権力はなくなった。
その後、天皇は仁徳者として日本の象徴に君臨していた。国民はその仁徳さに魅せられ畏敬の念を抱いていた。
そんな仁徳者の天皇がなぜ日本の実権を握っているのだろうか。
始まりは1946年、象徴天皇制が発布された時から始まった。天皇は権力にものを言わせることはなかった。力あるものに権力の一部を上げたりと持ち前の処世術で常に国民の上にいた。天皇はこのように立ち回れば権力がいずれ自分のもとに戻ってくることが分かっていた。だから天皇は待った。人々に好かれる仁徳者として、日本の象徴として国民の上に佇み、静かに待ち続けた。
22XX年、天皇に好機が訪れた。
-第三次世界大戦だ。-
「第三次世界大戦」- 当時アメリカの力が強くなりすぎていたことを危惧したアジア・ヨーロッパ諸国が同盟を結びアメリカに攻撃を仕掛けた。
それに対してアメリカは南アメリカ州の国々、日本、オーストラリアと同盟を結び、迎え撃った。しかし両国の国民の不満が高まり勝者が決まることなく終戦となった。アメリカ、ヨーロッパ・アジア諸国は甚大な被害を受け世界的な力が弱まった。日本はアメリカへの援助を主な役割としていたため大戦の被害はあまりなかったが、大戦への政府の対応の無駄の多さに国民の不満が募った。
結果天皇は、不満を持った国民を今までに積み上げてきた仁徳者な天皇の印象、知識を使い、言葉巧みに国民を操り政府を崩壊させた。わずか戦後二年の出来事である。
統治者としての天皇の復活である。
日本は大戦への被害があまりなかったため経済が好況になった。天皇はこの状況を巧みに使いアメリカに恩を売った。
-日本はアメリカに経済的支援をする代わりに日本の企業のアメリカへの進出を容易にするという-
日本はアメリカへの企業の進出を進め、アメリカの経済は日本の企業が牛耳ることになった。
結果日本は大国となった。腐っていた政府に代わり新しく日本のトップとなった天皇は恐るべき手腕で日本を大国へと変えた。
果報は寝て待てとは言うがこれほど待てる人はいるだろうか、しかもただ待つのではなくいつになるかわからない未来へ向けて仁徳者を演じ続けるのだ、自分が死んでも未来の天皇が権力を持てばいいという考え方を教育するのだ。これほど権力に貪欲な一族はいるだろうか、さすがと言わざるを得ない。きっとこの先権力がなくなっても、また権力が戻るその時を待ち、日本の象徴として君臨し続けるだろう。その権力への貪欲さは隠して。
22XX年、日本の実権は天皇が握っていた。
1946年に発布された「象徴天皇制」により天皇に権力はなくなった。
その後、天皇は仁徳者として日本の象徴に君臨していた。国民はその仁徳さに魅せられ畏敬の念を抱いていた。
そんな仁徳者の天皇がなぜ日本の実権を握っているのだろうか。
始まりは1946年、象徴天皇制が発布された時から始まった。天皇は権力にものを言わせることはなかった。力あるものに権力の一部を上げたりと持ち前の処世術で常に国民の上にいた。天皇はこのように立ち回れば権力がいずれ自分のもとに戻ってくることが分かっていた。だから天皇は待った。人々に好かれる仁徳者として、日本の象徴として国民の上に佇み、静かに待ち続けた。
22XX年、天皇に好機が訪れた。
-第三次世界大戦だ。-
「第三次世界大戦」- 当時アメリカの力が強くなりすぎていたことを危惧したアジア・ヨーロッパ諸国が同盟を結びアメリカに攻撃を仕掛けた。
それに対してアメリカは南アメリカ州の国々、日本、オーストラリアと同盟を結び、迎え撃った。しかし両国の国民の不満が高まり勝者が決まることなく終戦となった。アメリカ、ヨーロッパ・アジア諸国は甚大な被害を受け世界的な力が弱まった。日本はアメリカへの援助を主な役割としていたため大戦の被害はあまりなかったが、大戦への政府の対応の無駄の多さに国民の不満が募った。
結果天皇は、不満を持った国民を今までに積み上げてきた仁徳者な天皇の印象、知識を使い、言葉巧みに国民を操り政府を崩壊させた。わずか戦後二年の出来事である。
統治者としての天皇の復活である。
日本は大戦への被害があまりなかったため経済が好況になった。天皇はこの状況を巧みに使いアメリカに恩を売った。
-日本はアメリカに経済的支援をする代わりに日本の企業のアメリカへの進出を容易にするという-
日本はアメリカへの企業の進出を進め、アメリカの経済は日本の企業が牛耳ることになった。
結果日本は大国となった。腐っていた政府に代わり新しく日本のトップとなった天皇は恐るべき手腕で日本を大国へと変えた。
果報は寝て待てとは言うがこれほど待てる人はいるだろうか、しかもただ待つのではなくいつになるかわからない未来へ向けて仁徳者を演じ続けるのだ、自分が死んでも未来の天皇が権力を持てばいいという考え方を教育するのだ。これほど権力に貪欲な一族はいるだろうか、さすがと言わざるを得ない。きっとこの先権力がなくなっても、また権力が戻るその時を待ち、日本の象徴として君臨し続けるだろう。その権力への貪欲さは隠して。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる