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強くなります! の巻
第97話 伏兵だ!
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援軍が来たぞー! ただし、敵の。
わあー、プチサラマンダーが一杯だ! どうしよう、これ。完全に包囲されてる。
「ヤマト、ステイだよ」
まだヤマトは暴走しないけど、私たちにもときどきファイアーブレスが飛んでくるので、当たると嫌そうな顔はしてるね。
「ダメージ、本当に来ないな」
「うん、なんか当たってる『ぽすっ』て衝撃は感じるけど、それ以上のものはないね」
「ダメージは感じないけど、僕はちょっと怖くなってきたよ!」
私と蓮からちょっと離れたところで、特撮の爆発シーンかよって感じに炎に包まれながら聖弥くんが叫ぶ。
『絵面が凄え』
『ある意味火祭り事件再び……』
撮影してるスマホはちょっと高いところにあって、俯瞰っぽく映してる。ファイアーブレス当たって壊れたら嫌だしね。
モンスターはスマホのことは敵と認識しないっぽいので、安全っちゃ安全なんだけど。
「そのまま10分くらい耐えて! 頑張れ!」
「ゆ~か……さらっと鬼畜なこというなよ!」
「えー、絶対凄いRST上がる奴だよ? 私もLV10になる前にやればよかった!」
「ダメージは通らないけど、これ暑いんだけど!!」
確かに……。
ただでさえ暑いエリアなのに、プチサラマンダーが炎を吐きまくるので余計気温が上がってるね。
って、あれ? なんか、微動だにしないプチサラマンダーが何匹かいるな? 鑑定してみよ。
プチサラマンダー LV3
HP 12/12
MP 0/30
STR 4
VIT 7
MAG 10
RST 10
DEX 6
AGI 3
スキル 【ファイアーブレス】
「うわーっ! プチサラマンダーがMP切れ起こしてる!!」
『そんなに打たせたんかい!』
『あれだけ燃え上がってればなあ……』
『モンスをMP切れさせるとは』
『wwwww』
『ほんと、ゆ~かチャンネルは前代未聞の動画がたくさん見れるぜ』
コメント欄、大盛り上がりです! 何故かスパチャも入る!
「MP切れ!?」
「えっ、MP切れしてるのがいるの? じゃあそろそろ倒し始めていいかな?」
素直に驚く蓮に対して、そこで笑顔になる聖弥くんよ……。そういうとこだよ!
「仕方ないなー、そろそろ倒そうか! ヤマト、ゴー!」
聖弥くんを中心に半円になっているプチサラマンダーの中に、ヤマトが勢いよく飛び込んでいった。ワンパンチでどんどんプチサラマンダーが倒されていくね。
だけど、魔石出る度に拾って食べてるから、ちょっと倒す速度は遅いな……。
私も村雨丸を抜いて斬りかかっていく。聖弥くんもエクスカリバーを片手で振るって何匹かまとめてなぎ倒した。
「アクアフロウ!」
蓮がロータスロッドを構えて、この間憶えたばかりの水属性中級魔法を――って、なにあれー!!
回復魔法の時はぽわーって光るだけだったのに、杖の先に付いている蓮の花の蕾がパァァっと開いて、そこから水の塊が飛んでいった!
『魔法少女だー!!!』
同じコメントが荒れ狂う!! 私が思っても言わなかったことですよ!
「こんなギミックいらねえ!!」
杖を抱えたままで、蓮が4層に響き渡るような大声で叫んだ。
声、随分出るようになったね――じゃなくて。
「ロータスロッドの蓮の花、飾りじゃなかったんだ!?」
「俺も今知ったぞ!! 金沢さんー!!!!」
「多分金沢さんも知らない奴だよ!!」
『ごめん、僕も知らなかった!! wwwwww』
「ねえ、視聴者さんの中に金沢さんがいる!」
「くっそー……意図的に金沢さんがそうしたわけじゃないことはわかってるけど、なんか腹立つ!」
金沢さん、見ててくれたんだなー。きっと今頃お腹抱えて爆笑してる奴だよ、これ。
「アクアフロウ!!」
やけっぱちになった蓮が放った水球が、こっちに迫って――って、ぎゃー!
「キャイン!」
「キャーッ!」
周囲のプチサラマンダーごと巻き込まれて、吹っ飛ばされる私とヤマト!
痛ーっ、なにこれ!? いや、水の塊なんだから重くて当たり前か!?
『フレンドリーファイアーか……攻撃魔法に不慣れな初心者がやりがちなミスであるな』
『ヤマトとゆ~かが悲鳴上げてるぞ!?』
『ゆ~かちゃああああああああん!?』
えっと……5メートルくらい吹っ飛ばされましたかね……。蓮の魔法、威力おかしい!!
慌ててアプリ立ち上げてステータスを確認して、私は絶句した。
HPが半分以下になってる! 被害甚大すぎ!!
「ちょっとー、仲間殺す気!? HP半分持ってかれてるじゃん! 敵のどんな攻撃より痛いじゃん!
私とヤマトと聖弥くんだけで片付けられるから攻撃しないで! そこの隅っこで膝抱えて反省してて! あと、罰として配信の間中、自分のことを『俺様』って言うこと!」
「悪かった! 俺様もうヒールだけに徹するわ……」
蓮はしおしおとうなだれ、階段まで下がると本当に体育座りをした。
『wwww』
『蓮くん可哀想可愛い』
『こんな哀れな俺様キャラ初めて見たw』
『味方に当てる奴も初めて見たw』
コメントは盛り上がってるけど……確かに、撮れ高はよかったけど!!
「ゆ~かちゃん、大丈夫?」
聖弥くんがたいして心配もしてなさそうな顔で尋ねてくる。元気よく怒ってる私を見てるから大丈夫だってわかって言ってるんだろうけど、もう少し親身に心配しなさいよ!
「だいじょばない!! キエエエエエエ!」
私とヤマトは、鬱憤をプチサラマンダーにぶつけまくったのであった。
わあー、プチサラマンダーが一杯だ! どうしよう、これ。完全に包囲されてる。
「ヤマト、ステイだよ」
まだヤマトは暴走しないけど、私たちにもときどきファイアーブレスが飛んでくるので、当たると嫌そうな顔はしてるね。
「ダメージ、本当に来ないな」
「うん、なんか当たってる『ぽすっ』て衝撃は感じるけど、それ以上のものはないね」
「ダメージは感じないけど、僕はちょっと怖くなってきたよ!」
私と蓮からちょっと離れたところで、特撮の爆発シーンかよって感じに炎に包まれながら聖弥くんが叫ぶ。
『絵面が凄え』
『ある意味火祭り事件再び……』
撮影してるスマホはちょっと高いところにあって、俯瞰っぽく映してる。ファイアーブレス当たって壊れたら嫌だしね。
モンスターはスマホのことは敵と認識しないっぽいので、安全っちゃ安全なんだけど。
「そのまま10分くらい耐えて! 頑張れ!」
「ゆ~か……さらっと鬼畜なこというなよ!」
「えー、絶対凄いRST上がる奴だよ? 私もLV10になる前にやればよかった!」
「ダメージは通らないけど、これ暑いんだけど!!」
確かに……。
ただでさえ暑いエリアなのに、プチサラマンダーが炎を吐きまくるので余計気温が上がってるね。
って、あれ? なんか、微動だにしないプチサラマンダーが何匹かいるな? 鑑定してみよ。
プチサラマンダー LV3
HP 12/12
MP 0/30
STR 4
VIT 7
MAG 10
RST 10
DEX 6
AGI 3
スキル 【ファイアーブレス】
「うわーっ! プチサラマンダーがMP切れ起こしてる!!」
『そんなに打たせたんかい!』
『あれだけ燃え上がってればなあ……』
『モンスをMP切れさせるとは』
『wwwww』
『ほんと、ゆ~かチャンネルは前代未聞の動画がたくさん見れるぜ』
コメント欄、大盛り上がりです! 何故かスパチャも入る!
「MP切れ!?」
「えっ、MP切れしてるのがいるの? じゃあそろそろ倒し始めていいかな?」
素直に驚く蓮に対して、そこで笑顔になる聖弥くんよ……。そういうとこだよ!
「仕方ないなー、そろそろ倒そうか! ヤマト、ゴー!」
聖弥くんを中心に半円になっているプチサラマンダーの中に、ヤマトが勢いよく飛び込んでいった。ワンパンチでどんどんプチサラマンダーが倒されていくね。
だけど、魔石出る度に拾って食べてるから、ちょっと倒す速度は遅いな……。
私も村雨丸を抜いて斬りかかっていく。聖弥くんもエクスカリバーを片手で振るって何匹かまとめてなぎ倒した。
「アクアフロウ!」
蓮がロータスロッドを構えて、この間憶えたばかりの水属性中級魔法を――って、なにあれー!!
回復魔法の時はぽわーって光るだけだったのに、杖の先に付いている蓮の花の蕾がパァァっと開いて、そこから水の塊が飛んでいった!
『魔法少女だー!!!』
同じコメントが荒れ狂う!! 私が思っても言わなかったことですよ!
「こんなギミックいらねえ!!」
杖を抱えたままで、蓮が4層に響き渡るような大声で叫んだ。
声、随分出るようになったね――じゃなくて。
「ロータスロッドの蓮の花、飾りじゃなかったんだ!?」
「俺も今知ったぞ!! 金沢さんー!!!!」
「多分金沢さんも知らない奴だよ!!」
『ごめん、僕も知らなかった!! wwwwww』
「ねえ、視聴者さんの中に金沢さんがいる!」
「くっそー……意図的に金沢さんがそうしたわけじゃないことはわかってるけど、なんか腹立つ!」
金沢さん、見ててくれたんだなー。きっと今頃お腹抱えて爆笑してる奴だよ、これ。
「アクアフロウ!!」
やけっぱちになった蓮が放った水球が、こっちに迫って――って、ぎゃー!
「キャイン!」
「キャーッ!」
周囲のプチサラマンダーごと巻き込まれて、吹っ飛ばされる私とヤマト!
痛ーっ、なにこれ!? いや、水の塊なんだから重くて当たり前か!?
『フレンドリーファイアーか……攻撃魔法に不慣れな初心者がやりがちなミスであるな』
『ヤマトとゆ~かが悲鳴上げてるぞ!?』
『ゆ~かちゃああああああああん!?』
えっと……5メートルくらい吹っ飛ばされましたかね……。蓮の魔法、威力おかしい!!
慌ててアプリ立ち上げてステータスを確認して、私は絶句した。
HPが半分以下になってる! 被害甚大すぎ!!
「ちょっとー、仲間殺す気!? HP半分持ってかれてるじゃん! 敵のどんな攻撃より痛いじゃん!
私とヤマトと聖弥くんだけで片付けられるから攻撃しないで! そこの隅っこで膝抱えて反省してて! あと、罰として配信の間中、自分のことを『俺様』って言うこと!」
「悪かった! 俺様もうヒールだけに徹するわ……」
蓮はしおしおとうなだれ、階段まで下がると本当に体育座りをした。
『wwww』
『蓮くん可哀想可愛い』
『こんな哀れな俺様キャラ初めて見たw』
『味方に当てる奴も初めて見たw』
コメントは盛り上がってるけど……確かに、撮れ高はよかったけど!!
「ゆ~かちゃん、大丈夫?」
聖弥くんがたいして心配もしてなさそうな顔で尋ねてくる。元気よく怒ってる私を見てるから大丈夫だってわかって言ってるんだろうけど、もう少し親身に心配しなさいよ!
「だいじょばない!! キエエエエエエ!」
私とヤマトは、鬱憤をプチサラマンダーにぶつけまくったのであった。
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