4 / 32
第一章
3
しおりを挟む
「だって……こんなに美しい人が、この世に二人もいるなんて、思いもしないじゃないか……」
リリーアが勧めた丸椅子に腰かけて、王子めいた美貌の男はがっくりとうなだれる。
輝く髪が白い頬にかかる横顔は、愁いを帯びて美しい。
「国中を探し回り、この地方が最後だった……最近になって町はずれに住み始めた、人間離れした美しさの娘がいると聞いて、やっと見つけたと思った……実際にこうして会っても、あなたは、デモネイラの妖精と呼ばれるコンスタンツェ姫、本人にしか見えない……それなのに……?」
いくら、願いを込めた縋るような眼差しを向けられても、リリーアは正直に答えることしかできない。
「……別人だと思います」
「思います?」
言葉尻を鋭く捉えたのは、別の男だった。
椅子に座っている美男子――名前はフィオレンツィオというらしい――の従者だというその男は、小屋の入口を入ってすぐの場所に立っている。
フィオレンツィオが窓枠を飛び越えて、小屋の中へ入って来たのと同時に、正当な手段で入口から入って来たようだが、リリーアは気が付いていなかった。
まるで気配を感じさせなかったからだ。
それなのに、リリーアの否定の言葉を聞いたフィオレンツィオが、驚きに思わず膝をついた瞬間、すかさず腰に佩いた剣を抜いたので、主人を守ることに並々ならぬ情熱を注いでいることは確かだ。
見た目は優しげな雰囲気の、榛色の目をした薄茶色の髪の男なのだが、表情は穏やかな笑みを浮かべているようでも、目が笑っていない。
今も、リリーアを探るような目で見つめる。
「ずいぶん歯切れが悪いんですね」
「ドナテーノ!」
疑うような物言いをフィオレンツィオに咎められて、ドナテーノと呼ばれた男は口を噤んだが、鋭い眼差しは緩まない。
リリーアは、慎重に口を開く。
「私……十日以前の記憶がないので……」
フィオレンツィオの顔が、ぱあっと輝いた。
「えっ……じゃあ……!」
「でも、姫ではないと思います」
即座に否定されて、またがっくりとうなだれる。
どうやら彼は、感情がそのまま表に出る素直な性質のようだ。
「どうしてそう思うのです?」
ドナテーノの問いかけに、リリーアは体ごと彼のほうへ向き直った。
「私はこの小屋に住むようになってから、自分で料理をしています。掃除もしますし、編み物も出来ます。もちろん身支度も、全部自分でやります」
長い銀髪を器用に編みこんでいるリリーアの複雑な髪型を見て、ドナテーノは頷いた。
「なるほど」
身の回りのことは全て侍女がやってくれるような身分の者ではないと、理解してくれたようだ。
リリーア自身も、だからこそ、自分は彼らが捜している『姫』などではないと思っている。
「だとしたら、もう他に手がかりはない……これからいったいどうしたら……!」
柔らかそうな金髪をぐしゃぐしゃとかきむしって、悲嘆にくれるフィオレンツィオが気の毒で、リリーアは頭を下げた。
「すみません……」
「いや! きみが謝ることじゃない! こちらこそ……すまない」
すぐに謝り返して、リリーアより深く頭を下げるフィオレンツィオからは、実直さがにじみ出ている。
飾緒や肩章や金釦が美しい上着に、マントを羽織り、ブーツを履いて剣を携えているので、おそらく城に仕える騎士だろう。
(護衛役……とか言ってたような……)
彼が護らなければならない『姫』が行方不明なのだとしたら、見つからないまま城へ帰った場合、フィオレンツィオはどうなるのだろう。
(気の毒だけど……私には、どうすることもできないし……)
困った思いで、頭を抱えるフィオレンツィオを見ていると、耳元で話しかけられた。
「ひとつ……あなたにご提案があるのですが?」
「――――!」
突然、頬が触れそうな距離に誰かの顔の気配を感じ、リリーアは驚いてその場から飛び退いたが、にじり寄った本人は全く動じた様子がない。
眉一つ動かさず、涼しい顔をしている。
ドナテーノだった。
小屋の入口に立っていたはずが、いったいいつの間にリリーアのすぐ傍に迫っていたのか、何の気配もなかった。
「提案……?」
用心深く彼から距離を取りながら、聞き返したリリーアへ、ドナテーノは恭しくお辞儀をしてみせた。
顔は笑顔の形になったが、やはり目は笑っていない。
「はい。コンスタンツェ姫として城へ来ていただき、しばらく姫として過ごしていただけないでしょうか?」
「それって……」
思いがけない提案に息を呑むリリーアへ、ドナテーノはにっこりと笑いかける。
相変わらず目は笑っていない。
「身代わりのご提案です。その間に、我々が本物のコンスタンツェ姫を捜し出します。ようは……時間稼ぎですね」
「時間稼ぎ……」
二人の会話を聞いたフィオレンツィオが、ドナテーノにきりっとした目を向けた。
「何を言ってるんだ。彼女にそんなことをする義務はない。我々の事情に巻き込むな」
「義務ですか……」
ドナテーノは顎に指を当てて、何かを考える仕草をしたが、すぐにまた口を開く。
「だったら……交換条件というのはどうでしょう。身代わりをしていただいている間に、我々が、あなたの本当の素性を調べてさしあげます。記憶がなくて困ってらっしゃいますよね? 自分がこれまでどんな生活をしていたのか……知りたいですよね?」
「私は……」
実を言えば、リリーアは自分の過去にそれほどの執着はなかった。
のんびりとここで暮らすうちに、いつか思い出せれば、それでいいという程度に思っていた。
しかし、いかにも「そうですよね?」とドナテーノに圧をかけられて、返答に困る。
こちらを見ているフィオレンツィオの、淡い期待を込めた眼差しも無視できない。
(そんな、捨てられた子犬みたいな目で、こっちを見ないで……)
葛藤した挙句、リリーアはドナテーノに頷いた。
「わかりました。私でよければ、ご協力します……できる範囲で、ですけど」
瞬間、フィオレンツィオが椅子を蹴倒さんばかりの勢いで立ち上がり、リリーアに駆け寄ってきた。
リリーアの手を取り、感動に瞳を潤ませて、半泣きの笑顔でリリーアの顔をのぞき込む。
「ありがとう! 本当にありがとう! きみのことは、俺が絶対に護る! きみの本当の素性も……必ず調べてみせる!」
感激に任せてぶんぶんと手を上下に振られ、リリーアは反動でよろけながらも、かろうじて頷いた。
「……はい」
その様子を見ていたドナテーノが、したり顔で笑っていることに気が付き、早まったことをしてしまったかもと、軽く後悔を覚えずにはいられなかった。
リリーアが勧めた丸椅子に腰かけて、王子めいた美貌の男はがっくりとうなだれる。
輝く髪が白い頬にかかる横顔は、愁いを帯びて美しい。
「国中を探し回り、この地方が最後だった……最近になって町はずれに住み始めた、人間離れした美しさの娘がいると聞いて、やっと見つけたと思った……実際にこうして会っても、あなたは、デモネイラの妖精と呼ばれるコンスタンツェ姫、本人にしか見えない……それなのに……?」
いくら、願いを込めた縋るような眼差しを向けられても、リリーアは正直に答えることしかできない。
「……別人だと思います」
「思います?」
言葉尻を鋭く捉えたのは、別の男だった。
椅子に座っている美男子――名前はフィオレンツィオというらしい――の従者だというその男は、小屋の入口を入ってすぐの場所に立っている。
フィオレンツィオが窓枠を飛び越えて、小屋の中へ入って来たのと同時に、正当な手段で入口から入って来たようだが、リリーアは気が付いていなかった。
まるで気配を感じさせなかったからだ。
それなのに、リリーアの否定の言葉を聞いたフィオレンツィオが、驚きに思わず膝をついた瞬間、すかさず腰に佩いた剣を抜いたので、主人を守ることに並々ならぬ情熱を注いでいることは確かだ。
見た目は優しげな雰囲気の、榛色の目をした薄茶色の髪の男なのだが、表情は穏やかな笑みを浮かべているようでも、目が笑っていない。
今も、リリーアを探るような目で見つめる。
「ずいぶん歯切れが悪いんですね」
「ドナテーノ!」
疑うような物言いをフィオレンツィオに咎められて、ドナテーノと呼ばれた男は口を噤んだが、鋭い眼差しは緩まない。
リリーアは、慎重に口を開く。
「私……十日以前の記憶がないので……」
フィオレンツィオの顔が、ぱあっと輝いた。
「えっ……じゃあ……!」
「でも、姫ではないと思います」
即座に否定されて、またがっくりとうなだれる。
どうやら彼は、感情がそのまま表に出る素直な性質のようだ。
「どうしてそう思うのです?」
ドナテーノの問いかけに、リリーアは体ごと彼のほうへ向き直った。
「私はこの小屋に住むようになってから、自分で料理をしています。掃除もしますし、編み物も出来ます。もちろん身支度も、全部自分でやります」
長い銀髪を器用に編みこんでいるリリーアの複雑な髪型を見て、ドナテーノは頷いた。
「なるほど」
身の回りのことは全て侍女がやってくれるような身分の者ではないと、理解してくれたようだ。
リリーア自身も、だからこそ、自分は彼らが捜している『姫』などではないと思っている。
「だとしたら、もう他に手がかりはない……これからいったいどうしたら……!」
柔らかそうな金髪をぐしゃぐしゃとかきむしって、悲嘆にくれるフィオレンツィオが気の毒で、リリーアは頭を下げた。
「すみません……」
「いや! きみが謝ることじゃない! こちらこそ……すまない」
すぐに謝り返して、リリーアより深く頭を下げるフィオレンツィオからは、実直さがにじみ出ている。
飾緒や肩章や金釦が美しい上着に、マントを羽織り、ブーツを履いて剣を携えているので、おそらく城に仕える騎士だろう。
(護衛役……とか言ってたような……)
彼が護らなければならない『姫』が行方不明なのだとしたら、見つからないまま城へ帰った場合、フィオレンツィオはどうなるのだろう。
(気の毒だけど……私には、どうすることもできないし……)
困った思いで、頭を抱えるフィオレンツィオを見ていると、耳元で話しかけられた。
「ひとつ……あなたにご提案があるのですが?」
「――――!」
突然、頬が触れそうな距離に誰かの顔の気配を感じ、リリーアは驚いてその場から飛び退いたが、にじり寄った本人は全く動じた様子がない。
眉一つ動かさず、涼しい顔をしている。
ドナテーノだった。
小屋の入口に立っていたはずが、いったいいつの間にリリーアのすぐ傍に迫っていたのか、何の気配もなかった。
「提案……?」
用心深く彼から距離を取りながら、聞き返したリリーアへ、ドナテーノは恭しくお辞儀をしてみせた。
顔は笑顔の形になったが、やはり目は笑っていない。
「はい。コンスタンツェ姫として城へ来ていただき、しばらく姫として過ごしていただけないでしょうか?」
「それって……」
思いがけない提案に息を呑むリリーアへ、ドナテーノはにっこりと笑いかける。
相変わらず目は笑っていない。
「身代わりのご提案です。その間に、我々が本物のコンスタンツェ姫を捜し出します。ようは……時間稼ぎですね」
「時間稼ぎ……」
二人の会話を聞いたフィオレンツィオが、ドナテーノにきりっとした目を向けた。
「何を言ってるんだ。彼女にそんなことをする義務はない。我々の事情に巻き込むな」
「義務ですか……」
ドナテーノは顎に指を当てて、何かを考える仕草をしたが、すぐにまた口を開く。
「だったら……交換条件というのはどうでしょう。身代わりをしていただいている間に、我々が、あなたの本当の素性を調べてさしあげます。記憶がなくて困ってらっしゃいますよね? 自分がこれまでどんな生活をしていたのか……知りたいですよね?」
「私は……」
実を言えば、リリーアは自分の過去にそれほどの執着はなかった。
のんびりとここで暮らすうちに、いつか思い出せれば、それでいいという程度に思っていた。
しかし、いかにも「そうですよね?」とドナテーノに圧をかけられて、返答に困る。
こちらを見ているフィオレンツィオの、淡い期待を込めた眼差しも無視できない。
(そんな、捨てられた子犬みたいな目で、こっちを見ないで……)
葛藤した挙句、リリーアはドナテーノに頷いた。
「わかりました。私でよければ、ご協力します……できる範囲で、ですけど」
瞬間、フィオレンツィオが椅子を蹴倒さんばかりの勢いで立ち上がり、リリーアに駆け寄ってきた。
リリーアの手を取り、感動に瞳を潤ませて、半泣きの笑顔でリリーアの顔をのぞき込む。
「ありがとう! 本当にありがとう! きみのことは、俺が絶対に護る! きみの本当の素性も……必ず調べてみせる!」
感激に任せてぶんぶんと手を上下に振られ、リリーアは反動でよろけながらも、かろうじて頷いた。
「……はい」
その様子を見ていたドナテーノが、したり顔で笑っていることに気が付き、早まったことをしてしまったかもと、軽く後悔を覚えずにはいられなかった。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
何もできない王妃と言うのなら、出て行くことにします
天宮有
恋愛
国王ドスラは、王妃の私エルノアの魔法により国が守られていると信じていなかった。
側妃の発言を聞き「何もできない王妃」と言い出すようになり、私は城の人達から蔑まれてしまう。
それなら国から出て行くことにして――その後ドスラは、後悔するようになっていた。
もう彼女でいいじゃないですか
キムラましゅろう
恋愛
ある日わたしは婚約者に婚約解消を申し出た。
常にわたし以外の女を腕に絡ませている事に耐えられなくなったからだ。
幼い頃からわたしを溺愛する婚約者は婚約解消を絶対に認めないが、わたしの心は限界だった。
だからわたしは行動する。
わたしから婚約者を自由にするために。
わたしが自由を手にするために。
残酷な表現はありませんが、
性的なワードが幾つが出てきます。
苦手な方は回れ右をお願いします。
小説家になろうさんの方では
ifストーリーを投稿しております。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
壊れた心はそのままで ~騙したのは貴方?それとも私?~
志波 連
恋愛
バージル王国の公爵令嬢として、優しい両親と兄に慈しまれ美しい淑女に育ったリリア・サザーランドは、貴族女子学園を卒業してすぐに、ジェラルド・パーシモン侯爵令息と結婚した。
政略結婚ではあったものの、二人はお互いを信頼し愛を深めていった。
社交界でも仲睦まじい夫婦として有名だった二人は、マーガレットという娘も授かり、順風満帆な生活を送っていた。
ある日、学生時代の友人と旅行に行った先でリリアは夫が自分でない女性と、夫にそっくりな男の子、そして娘のマーガレットと仲よく食事をしている場面に遭遇する。
ショックを受けて立ち去るリリアと、追いすがるジェラルド。
一緒にいた子供は確かにジェラルドの子供だったが、これには深い事情があるようで……。
リリアの心をなんとか取り戻そうと友人に相談していた時、リリアがバルコニーから転落したという知らせが飛び込んだ。
ジェラルドとマーガレットは、リリアの心を取り戻す決心をする。
そして関係者が頭を寄せ合って、ある破天荒な計画を遂行するのだった。
王家までも巻き込んだその作戦とは……。
他サイトでも掲載中です。
コメントありがとうございます。
タグのコメディに反対意見が多かったので修正しました。
必ず完結させますので、よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる