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第38話 いきなり女神

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大領主のバアルゼブルとの戦闘を終えたタケミ達は、次の目的地である港街のマリンネに向かっていた。


「では、私はここで!」
そんな道中でウェルズは帽子をとってお辞儀する。

「え?もう日が落ち始めてるぞ、大丈夫か?」
「もうここまで来たら街に行っちまえば良いのに」
タケミとユイはそういう。

確かに彼らの言う通りもうすぐ夜になる。
周囲には街どころか家屋すらない。

「いやぁ、もちろんマリンネという街も非常に興味はあるのです。ですがちょっと別に行きたい場所が頭の中にポンッと出てきたもので」

「なら仕方ねぇか。じゃあこいつらともここでお別れだな」
タケミはすり寄ってきた首無し黒馬のウェイキーをなでた。

「なんにせよ、ここまでありがとな、このウェイキーだっけ?にも感謝しねぇとな、お陰でだいぶ楽させてもらった」
「最初はちょっと怖かったけど、凄い助かったよ」
ネラとユイも撫でながら感謝の言葉を伝えた。

「きっとウェイキーちゃんも喜んでいますよ。今回の旅の間はいつもよりも優しかったですし」

そういうウェルズはだいぶボロボロだった。

「それで優しいんだ……結局最後まで引きずり回されてたけど」

「ええ、手綱に首を締められながら走っていた時に比べたらだいぶ甘々ですよ!ねーウェイキーちゃーん、ってあああれぇぇぇ」

ウェイキーに抱きつこうとしたウェルズは蹴り飛ばされた。
宙を舞い地面に突き刺さるウェルズ。

「で、ではウェイキーちゃんそろそろお家に戻りましょうか」
地面に顔が埋もれたままだが彼はカバンの口を広げる。

するとウェイキーはスゥーッとカバンの中に吸い込まれていく。

「ではでは!皆様のこれからの旅路も実りあるものになるよう祈っておりますよ!また近いうちにお会いしましょうねー!」

そういってウェルズは一礼し、鼻歌交じりに軽快な足取りで歩き出した。



「最後まで面白いやつだったな」
タケミたちは夕食をとっていた。

「へぇーそうなの、あ、私もそれ頂いていいかしら?」
「ああ、はいどうぞ……ん?」

頼まれたユイは料理を皿によそって渡す、しかしその声に聴き覚えはなかった。

彼ら3人の輪の中に1人、見知らぬ者が混ざっていた

「おわ!誰だお前!」
「一体どうやって!?」
タケミとユイは驚いて立ち上がる。

そのものは野宿に全く似つかわしくない真っ青なフリルのドレスを身に着けている女性だった。ドレスの至る所に、リボンなどがついており、どこにいても一目で分かるほど目立つ服装だ。

しかし、彼らはそんな目立つ彼女が目の前に現れるまで全く気付かなかった。

「なんだお前か、全く急に出てくんなって言ってるだろ」
ネラは落ち着いた様子でそう話す。

「あーん!お姉様ぁ!お久しぶりですー!」

その女性は姿を消したと思えば、次の瞬間ネラに抱きついていた。

「気を付けろコイツは女神だ、それもただの女神じゃねえ。上級女神って呼ばれるやつだ。名前はリベリオ」
ネラは抱きつかれながらも鎌を取り出し、そのリベリオに突きつける。

「女神なのに上級やら下級やらあるのも面白いわよねー。ああそれとあなた達が今思っている【主神】って言うのは私達の上司みたいなものよ」

すると一瞬姿を消してユイとタケミの背後に現れた。

「まただ、なんなのその移動の仕方!?」
「うふふ、さーてどうなってるでしょーか?」
リベリオはそう言って笑う。

「貴女は魔力を球体状に張っているのね。これなら魔力だけでなく形状もわかるものね。でもそれじゃあ私を捉えられないわ」

再び彼女が姿を消す。
「ん?」
タケミは横を向く。

今度はタケミ側にリベリオが現れ彼の腕に彼女の腕を絡ませていた。
フワッといい花の香りがする。常人には丁度良い香りなのだろうか。

「あら、ちょっと私を捉えられているみたいね。ふふふっ、それに結構いい男、傷だらけで逞しい胸板、大木のような腕、岩のような拳。どれもとっても素敵よ」

彼女はギュッと身体をタケミの身体に押し付ける。

「そりゃあどうも。アンタも整った顔してて美人ってやつなんじゃないか?」
「あら、意外とお世辞が上手いのね」
二人は互いの視線を一切離さないで話す。

「ふん、でもアンタが敵だったら、この岩みてえな拳でその顔面を殴り飛ばすことになるがな」

タケミの表情からみても、この言葉が冗談ではないことは明白だった。リベリオは小さく笑った。

「ふふふ、本当にお上手。凄い殺気、ビンビンに感じちゃうわ。こういうタイプも結構いいかもゾクゾクする」


「結局なんのようだ?」
ネラはリベリオに質問する。

彼女はパッと消える。

「やっぱり私の事が気になるのね!お姉様ったらツンデレっ……!」

ネラの隣に現れた彼女だが出現と同時に腹に蹴りを入れられる。
彼女はくの字になって地面に倒れた。

「さ、流石……お姉様、私の能力もお姉様には全く通じないわね」

「うざい、さっさと答えろ。敵意がねぇのは分かってるが、妙なこと考えんならここで……」
鎌をリベリオの首にかけるネラ。

「ちょ!お姉様、冗談スパイシー過ぎ!ただ近くに来たから寄っただけよ」
そう彼女が答えるとネラは鎌をしまった。

「なら最初からそういえ」


「あ、あの!さっきからお姉様って言ってるけどというか、めっちゃ親しい感じですが。お二人はどういったご関係で?」

「ご関係ですってお姉様!そりゃあもう私達は共に熱烈なあれやこれやを」
「黙れ、まあ腐れ縁というか、親戚というか。こいつが勝手に呼んでいるだけだ」

リベリオを蹴りネラはそういった。

「あれ?そういえばお姉様教えてないの?自分が女神だったって」

リベリオがポロっとそんなことを言った。

「え……」
「そ、そんな……」

タケミとネラは口を開けて固まる。

「い、いや別に隠すつもりはなかったんだけどよ。タイミングが無かったというか……いつかは言おうと思ってたんだが」
ネラがチラッと二人をみる。

するとタケミとユイは大爆笑、地面を転げ回りながら笑い始めた。

「アハハハッ!!!ネラが……女神!!似合わねー!だめだ!笑いすぎて腹とほっぺたがつりそうだ!!」

「私も……ッ!!無理!ぜんぜん笑いが止まらない!!ゼェゼェッ!面白すぎ!」

「お、おまえら……!」
その光景をみて顔を引きつらせるネラであった。


「本当に良いお友達ができたわね、お姉様。そうだ!挨拶のついでに興味がありそうな話持ってたの、聞きたい?どうしても聞きたい?」

「良いからさっさと話せ」
ドライにそういうネラ。

「はーい!最近ね、私達すごい魔石を集めてるの。上からの命令でね、お姉様がオスティウムであったあの女神ちゃんも中々悪どいやり方だったけど結構集めてたみたいね」

「魔石ってこの世界の金だろ?あとは燃料だっけか。そんなの集めて何ができるんだ」

タケミが質問する。

「それがなぜ集めさせられてるのかは分からないの。でも魔石は色々な事に使えるわ、魔力が込められてるもの。この魔力を使えば一時的にパワーアップが出来るわ」

「パワーアップ!どうやんだ、それ!」
タケミが食いつく。

「やめとけ、お前が魔石使っても大元の魔力がからっきしなんだから」
「えー、なんだよそうなのか」
ネラに止められ残念そうにするタケミ。

「それに魔石でのパワーアップはかなり危険なのよ。本来自分が持ち得ない量の魔力を扱う訳だからね。一歩間違えたらその場で吹き飛んじゃうかも」

「そんな魔石を集めてる、ただキレイな石を集めたいってわけじゃなさそう」

ユイがそういうとリベリオは笑う。

「そうね、とにかく近いうちに私たち女神とその配下である勇者たちが何かをする。それはかなり大事になるのは間違いないわ。お姉様は女神達の標的No.1なのだから気をつけてね?」


彼女が話していると向こうから誰かが走ってきた。

「ぜぇ……!ぜぇ……!女神、様!ようやく!」

それは丸メガネをかけた少年の勇者だった。

「イサムくーん!迎えに来てくれたの?健気ねぇ!大好き!」
リベリオはそのイサムという勇者に抱きついた。

「わ!?め、女神様!そんなくっついたら!」
イサムは顔を真っ赤にする。

「あれがアイツの勇者?随分と素朴な感じのやつだなー。敵意のかけらもない」
タケミがイサムをみてそう言った。

「そうだ!あなた達二人も気をつけるのよ。オスティウムの件と今回のバアル・ゼブルの件で、本格的にあなた達を狙わないとって話があがってるから」

「え?女神様、バアル・ゼブルってあの大領主の?この人たちは一体?」
イサムが質問する。

「すごいのよ、あの魔神軍の最古参、大領主バアル・ゼブルとその部下二人を倒したのよ!」

「もうそんな話が広まってるのか」
ネラがそういうとリベリオが笑う。

「あれだけの存在だもの、すぐに気付くわよ」

「す、凄い!!勇者や女神たちが全く敵わなかった大領主をたった三人で倒してしまうなんて!すごいなぁ、かっこいいな!」
イサムは大変感動したようで震えていた。

「さっ、それじゃあ行きましょ!イサムくん」
リベリオは彼を担ぎ上げる。

「え、そっちが持ち上げるの」
ユイが思わずツッコむ。

「あ、そうだ!す、すみません!皆様のお名前は?も、もしよろしければ……僕はゴウ・イサムです」

担がれた状態でイサムがタケミ達にきく。

「タケミだ、カヅチ・タケミ」
「ユイ、イトウ・ユイだよー」
「敵にバラすかよ」
最後にネラがそういうと。

タケミとユイが前に出る。

「コイツはネラだ」
「ごめんねー愛想悪くて」
「おい、バラすなよ」

そんな会話をする彼女らにイサムは手を振った。

「タケミさん!ユイさん!ネラさん!ありがとうございます!またどこかでおあいしましょー!」
彼がそう言い終えるとリベリオと共に彼は姿を消した。


「女神にもいろんなのが居るんだな。ふふ、女神……!ネラが!女神!!」
「ちょっやめてよ!その話!くっ、また思い出して、ははは!」
二人は地面を転がって笑っている。

「お前ら当分そのネタ擦る気だな」
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