28 / 135
2nd フェーズ 集
No.28 チザキ・アキナとシャーロット
しおりを挟む
ある部屋、真っ白な壁、床、天井に囲まれた場所。私はそこに座っていた。
私はその部屋に呼び出されていた。
どうやら紹介したい人がいるとの事だ。
少しばかり待っているとそこに1人の職員がやってきた。
若い職員だ、こんな人もここで働いてるのか。
この施設は働いている人間すらその全体を把握できない程に巨大な規模、当然知らない人もいる訳だが。この人は何をしているんだろうか、私達のように白衣を着ていない所をみると研究員ではないだろうけど。
「チザキさん、うちに新しい人が入ったの。ほら、入ってきて」
その職員が呼ぶと小さな女の子が入ってくる。
私は少しばかり驚いた。
その少女は自分と同じような白金色の髪、まるで物語から出て来たお姫様のように可愛らしい少女だった。
いや、そもそもこんな場所に子どもが来るなんて……
「どうも初めまして」
とりあえず私は彼女の前まで行き、しゃがんで挨拶をしてみた。
「……」
その子は部屋の入り口の影に隠れる。
「シャーロットちゃんです。まあ、人見知りな子ですが非常に優秀なので。仲良くしてあげてください」
「え、いやそれだけですか?なんでここに?どこから来たんですか?それとフルネームは?」
質問をしたがもうその場に職員はおらず、私とこのシャーロットという少女だけが部屋にいた。
こうして私達は出会ったのだった。
私はこの施設で微生物を研究していた。
この施設では他にも色いろな研究が行われている。それらで得たデータを元にナノマシンの開発するらしい。憧れのナノマシンに自分の研究が関われるのは光栄なことだ。
ピンポーン
部屋のインターホンが鳴る。
部屋を開けるとアンドロイドが立っていた。
その隣には食事が乗せてあるカートが。
「チザキ・アキナ様、昼食をお持ちしました。サンドイッチと野菜のスープでございます」
「はい、ありがと」
トレイに乗せられた食事を受け取る。
ここで行われている研究は極秘な為、私達研究員は他プロジェクトの人間と関わることを禁止されている。食堂もなく、食事は自分の部屋に頼んだものが届くだけ。
サンドイッチはここの人気メニューらしい、アンドロイドがそう言っていた。
恐らく私みたいに研究の片手間にパクつける物が好ましいと思う者が多いんだろう。
「ん?どうしたの、もういいよ行って。食事受け取ったし」
まだ部屋の外に立っていた。
「はい、こちらをシャーロット様に」
アンドロイドがもう一つのトレイを渡してきた。
そこには番号が書いてあった部屋の番号だ。
「え、私が?部屋にもってくの?」
「それではよろしくお願いします」
軽く会釈してアンドロイドが次の部屋に配膳するために行ってしまう。
「はぁ、まいっか」
一緒に食事でもして打ち解けろって事だろう。
だけど珍しい、確かにこの施設には事前に予約しておけば各種研究チームで集って食事をしたりすることは許可されている。
「こうやって部屋に行くの初めてだなー」
シャーロットの部屋の前に立ちインターホンに手を伸ばす。
すると私がインターホンを鳴らす前に部屋の扉が開く。
「……」
部屋の奥でこちらをじっと見つめている。
(やっぱ綺麗な子。スゴイ警戒されてるけど)
「ご飯持ってきたよー。一緒に食べよ」
私はテーブルに彼女のランチのトレーを乗せ、近くにあった椅子を借りて彼女の隣、少しだけ距離を置いて座った。
「ほら、サンドイッチとスープ!きゅうりとハムそれとチーズの奴だね、私も同じの頼んだんだー。あ、スープはコーンポタージュにしたんだ美味しいよねー!」
彼女の警戒を少しでも和らげる為に話しかける。
この業界はコミュニケーション取りづらい人がいるが、その時は自分から話しかけるのが大事。相手に流されてこちらも黙ると非常に気まずい沈黙だけが生れて何も進展しない。
「ん……」
彼女はトレイを手に取る。
すると彼女はそれをミキサーにかけた。
「ええッ?!」
思わず大きな声を出した私にビクッと驚くシャーロットちゃん。
「ああ、ごめん。大きな声だしちゃって」
彼女はミキサーにストローをさして飲む。
「スゴイ効率的だね。あー、その味はどう?」
私に向けたその顔はかなり微妙そうなものだった。
「ははは、だよねー。でもどんな感じか一口貰っていい?」
私は新しいストローを貰い飲んでみた。
うん、想像通り。
パン、ハム、きゅうり、チーズ、それとコーンポタージュをミキサーにかけた奴だ。
所々シャキッシャキときゅうりの食感がある。
「いつもご飯はこんな感じなの?まあ、食事を最適化したい気持ちは分かるよ。でももう少し加減してみたら?はい、1ついかが?」
私が差し出したサンドイッチを手にとり、シャーロットは食べ始めた。
「咀嚼して食べるのも悪くないでしょ?このサンドイッチは人気なんだよー。まあ皆食べながら作業出来るようにって感じだろうけど。それでもミキサーにかけちゃうと咀嚼出来ないし、血糖値も急に上がるからオススメしないよー」
「……うん、おいしい」
シャーロットちゃんはそう小さい声でつぶやく。
「そっか、それは良かった。あ!そういえばどうして私が部屋に来るの分かったの?もしかして施設のカメラ?」
「……うん、監視カメラ。簡単に入れた。それとこれとか」
彼女がいくつかの画面を見せてくれた。
監視カメラの映像だけじゃない。
私の経歴などの情報も表示されている。
「すっご、ここって色んな人がいるからこういう事を簡単に出来ないようにしてるって話なのに。スゴイよ!あなたがいれば研究が……」
私は画面に向けていた顔を彼女に向ける。
すると彼女はどこか嫌そうな顔をする。
「どうしたの?」
「私は使える?」
私は彼女の言葉にゾッとした。
そうだ、ここは子どもが望んで来られるような場所ではない。もしそうだとしたら彼女はもっと喜んでいる筈だ。こんな暗い、怯えた様子にはならない筈だ。
「その言葉を誰も正してくれなかったの?」
気付いたら私は彼女を抱きしめていた。
「大丈夫。無理しないで良いんだよ、私と楽しく研究しよ。あなたは道具じゃないのだから、疲れたら休んでいいし、嫌になったらやめて良いんだよ。好きな事をトコトンやろう!」
「え……好きな事?」
シャーロットちゃんは困った顔をする。
こういう言葉をかけてくれる人もいなかったのだろう。
「これからよろしくね」
私は彼女に微笑んでいた。
「え……う、うん、よろしく」
彼女も私の顔を見て真似てくれたのだろうか、少しぎこちないが花のような子が見せた初めての笑顔だった。
それからシャーロットちゃんは少しずつ打ち解け、気付けばお互いの部屋を気軽に行き来するようになっていた。
「これは?」
「ああ、それはラジオって言ってね。私の親が持っててね、一人暮らしする時に貰ったの。まあ今時はもう殆ど使えないけどね。これで送信して、これで受信するの」
私は彼女にラジオをもたせ、彼女の部屋に向かわせた。
そろそろ部屋に戻ったであろうタイミングで送信機をつけ、私はお気に入りの音楽を流した。
「どう?ラジオから聴ける音楽も中々いいでしょ?」
「音楽、ちょっと途切れてた……」
部屋に戻って来た彼女はラジオを手に持ってそう言った。
「え!あれ~故障かな~?私あんまり機械類得意じゃなくてさー。これも普段はインテリアで置いてて。あ!そうだ!シャーロットちゃん機械得意だよね!これ修理できたりする?」
「え……うん、出来ると思う。うん、出来る」
シャーロットちゃんはジッとラジオをみてそう言った。
「暇な時でも修理してもらえないでしょうか!もちろんお礼はするよ!」
私は拝むように彼女にそう言った。
「べ、別にそこまでしなくても。良いよ、それじゃあ借りるね」
ラジオ、彼女はまだ持ってるだろうか。
何でだろうか、こんな事を思い出すのは。
こんな古びたもの、彼女はもう持ってないだろうに。
あれ、彼女はなんて名前だっけ。
ああ、そうそう、シャーロット、シャーロットちゃん。
確か私と同じ真っ白な髪で、あれ、私って髪白かったんだっけ?
とりあえず、このラジオをつけないと。
それで助けを呼ばないと。
……私は、一体どうなるの?
「……おーい、おーい!」
誰かが私を呼んでいる。
「やっと起きたか。まったくの寝坊助だな」
「ダ……レ?」
あれ、口がうまく動かない。
「お前を捕まえたおまわりさんだ。まあ色々とこれから調べるが。その前にほら」
おまわりさんは箱をくれた。
ちいさい物がはいっていた。
何だろう、これは。
「シャーロットがお前に返すってよ」
「シャー……ロット」
あれ、よくみえない……涙が止まらない。
これがなにか、おもいだせない……けどとても大事な物
大事な人との何か、大切なものだったような。
「何度も修理や改造してたらそうなっちまったとさ。もし必要なら元の状態に戻すってよ。そんじゃあな、大人しくしてるんだぞ」
私はその物を胸に抱き寄せ泣き続けていた。
私はその部屋に呼び出されていた。
どうやら紹介したい人がいるとの事だ。
少しばかり待っているとそこに1人の職員がやってきた。
若い職員だ、こんな人もここで働いてるのか。
この施設は働いている人間すらその全体を把握できない程に巨大な規模、当然知らない人もいる訳だが。この人は何をしているんだろうか、私達のように白衣を着ていない所をみると研究員ではないだろうけど。
「チザキさん、うちに新しい人が入ったの。ほら、入ってきて」
その職員が呼ぶと小さな女の子が入ってくる。
私は少しばかり驚いた。
その少女は自分と同じような白金色の髪、まるで物語から出て来たお姫様のように可愛らしい少女だった。
いや、そもそもこんな場所に子どもが来るなんて……
「どうも初めまして」
とりあえず私は彼女の前まで行き、しゃがんで挨拶をしてみた。
「……」
その子は部屋の入り口の影に隠れる。
「シャーロットちゃんです。まあ、人見知りな子ですが非常に優秀なので。仲良くしてあげてください」
「え、いやそれだけですか?なんでここに?どこから来たんですか?それとフルネームは?」
質問をしたがもうその場に職員はおらず、私とこのシャーロットという少女だけが部屋にいた。
こうして私達は出会ったのだった。
私はこの施設で微生物を研究していた。
この施設では他にも色いろな研究が行われている。それらで得たデータを元にナノマシンの開発するらしい。憧れのナノマシンに自分の研究が関われるのは光栄なことだ。
ピンポーン
部屋のインターホンが鳴る。
部屋を開けるとアンドロイドが立っていた。
その隣には食事が乗せてあるカートが。
「チザキ・アキナ様、昼食をお持ちしました。サンドイッチと野菜のスープでございます」
「はい、ありがと」
トレイに乗せられた食事を受け取る。
ここで行われている研究は極秘な為、私達研究員は他プロジェクトの人間と関わることを禁止されている。食堂もなく、食事は自分の部屋に頼んだものが届くだけ。
サンドイッチはここの人気メニューらしい、アンドロイドがそう言っていた。
恐らく私みたいに研究の片手間にパクつける物が好ましいと思う者が多いんだろう。
「ん?どうしたの、もういいよ行って。食事受け取ったし」
まだ部屋の外に立っていた。
「はい、こちらをシャーロット様に」
アンドロイドがもう一つのトレイを渡してきた。
そこには番号が書いてあった部屋の番号だ。
「え、私が?部屋にもってくの?」
「それではよろしくお願いします」
軽く会釈してアンドロイドが次の部屋に配膳するために行ってしまう。
「はぁ、まいっか」
一緒に食事でもして打ち解けろって事だろう。
だけど珍しい、確かにこの施設には事前に予約しておけば各種研究チームで集って食事をしたりすることは許可されている。
「こうやって部屋に行くの初めてだなー」
シャーロットの部屋の前に立ちインターホンに手を伸ばす。
すると私がインターホンを鳴らす前に部屋の扉が開く。
「……」
部屋の奥でこちらをじっと見つめている。
(やっぱ綺麗な子。スゴイ警戒されてるけど)
「ご飯持ってきたよー。一緒に食べよ」
私はテーブルに彼女のランチのトレーを乗せ、近くにあった椅子を借りて彼女の隣、少しだけ距離を置いて座った。
「ほら、サンドイッチとスープ!きゅうりとハムそれとチーズの奴だね、私も同じの頼んだんだー。あ、スープはコーンポタージュにしたんだ美味しいよねー!」
彼女の警戒を少しでも和らげる為に話しかける。
この業界はコミュニケーション取りづらい人がいるが、その時は自分から話しかけるのが大事。相手に流されてこちらも黙ると非常に気まずい沈黙だけが生れて何も進展しない。
「ん……」
彼女はトレイを手に取る。
すると彼女はそれをミキサーにかけた。
「ええッ?!」
思わず大きな声を出した私にビクッと驚くシャーロットちゃん。
「ああ、ごめん。大きな声だしちゃって」
彼女はミキサーにストローをさして飲む。
「スゴイ効率的だね。あー、その味はどう?」
私に向けたその顔はかなり微妙そうなものだった。
「ははは、だよねー。でもどんな感じか一口貰っていい?」
私は新しいストローを貰い飲んでみた。
うん、想像通り。
パン、ハム、きゅうり、チーズ、それとコーンポタージュをミキサーにかけた奴だ。
所々シャキッシャキときゅうりの食感がある。
「いつもご飯はこんな感じなの?まあ、食事を最適化したい気持ちは分かるよ。でももう少し加減してみたら?はい、1ついかが?」
私が差し出したサンドイッチを手にとり、シャーロットは食べ始めた。
「咀嚼して食べるのも悪くないでしょ?このサンドイッチは人気なんだよー。まあ皆食べながら作業出来るようにって感じだろうけど。それでもミキサーにかけちゃうと咀嚼出来ないし、血糖値も急に上がるからオススメしないよー」
「……うん、おいしい」
シャーロットちゃんはそう小さい声でつぶやく。
「そっか、それは良かった。あ!そういえばどうして私が部屋に来るの分かったの?もしかして施設のカメラ?」
「……うん、監視カメラ。簡単に入れた。それとこれとか」
彼女がいくつかの画面を見せてくれた。
監視カメラの映像だけじゃない。
私の経歴などの情報も表示されている。
「すっご、ここって色んな人がいるからこういう事を簡単に出来ないようにしてるって話なのに。スゴイよ!あなたがいれば研究が……」
私は画面に向けていた顔を彼女に向ける。
すると彼女はどこか嫌そうな顔をする。
「どうしたの?」
「私は使える?」
私は彼女の言葉にゾッとした。
そうだ、ここは子どもが望んで来られるような場所ではない。もしそうだとしたら彼女はもっと喜んでいる筈だ。こんな暗い、怯えた様子にはならない筈だ。
「その言葉を誰も正してくれなかったの?」
気付いたら私は彼女を抱きしめていた。
「大丈夫。無理しないで良いんだよ、私と楽しく研究しよ。あなたは道具じゃないのだから、疲れたら休んでいいし、嫌になったらやめて良いんだよ。好きな事をトコトンやろう!」
「え……好きな事?」
シャーロットちゃんは困った顔をする。
こういう言葉をかけてくれる人もいなかったのだろう。
「これからよろしくね」
私は彼女に微笑んでいた。
「え……う、うん、よろしく」
彼女も私の顔を見て真似てくれたのだろうか、少しぎこちないが花のような子が見せた初めての笑顔だった。
それからシャーロットちゃんは少しずつ打ち解け、気付けばお互いの部屋を気軽に行き来するようになっていた。
「これは?」
「ああ、それはラジオって言ってね。私の親が持っててね、一人暮らしする時に貰ったの。まあ今時はもう殆ど使えないけどね。これで送信して、これで受信するの」
私は彼女にラジオをもたせ、彼女の部屋に向かわせた。
そろそろ部屋に戻ったであろうタイミングで送信機をつけ、私はお気に入りの音楽を流した。
「どう?ラジオから聴ける音楽も中々いいでしょ?」
「音楽、ちょっと途切れてた……」
部屋に戻って来た彼女はラジオを手に持ってそう言った。
「え!あれ~故障かな~?私あんまり機械類得意じゃなくてさー。これも普段はインテリアで置いてて。あ!そうだ!シャーロットちゃん機械得意だよね!これ修理できたりする?」
「え……うん、出来ると思う。うん、出来る」
シャーロットちゃんはジッとラジオをみてそう言った。
「暇な時でも修理してもらえないでしょうか!もちろんお礼はするよ!」
私は拝むように彼女にそう言った。
「べ、別にそこまでしなくても。良いよ、それじゃあ借りるね」
ラジオ、彼女はまだ持ってるだろうか。
何でだろうか、こんな事を思い出すのは。
こんな古びたもの、彼女はもう持ってないだろうに。
あれ、彼女はなんて名前だっけ。
ああ、そうそう、シャーロット、シャーロットちゃん。
確か私と同じ真っ白な髪で、あれ、私って髪白かったんだっけ?
とりあえず、このラジオをつけないと。
それで助けを呼ばないと。
……私は、一体どうなるの?
「……おーい、おーい!」
誰かが私を呼んでいる。
「やっと起きたか。まったくの寝坊助だな」
「ダ……レ?」
あれ、口がうまく動かない。
「お前を捕まえたおまわりさんだ。まあ色々とこれから調べるが。その前にほら」
おまわりさんは箱をくれた。
ちいさい物がはいっていた。
何だろう、これは。
「シャーロットがお前に返すってよ」
「シャー……ロット」
あれ、よくみえない……涙が止まらない。
これがなにか、おもいだせない……けどとても大事な物
大事な人との何か、大切なものだったような。
「何度も修理や改造してたらそうなっちまったとさ。もし必要なら元の状態に戻すってよ。そんじゃあな、大人しくしてるんだぞ」
私はその物を胸に抱き寄せ泣き続けていた。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる