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みけとここなっつの過去編
1 幼馴染!?
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とある日の朝。
「詩ちゃぁん、起きてよ~」
「いやだ…寝かせてぇ」
いつものようにここなっつがみゅーを散歩に誘っていた。
そこに、完全朝型のみけがリビングに降りてきた。
「おーい、まぁた迷惑かけてんの?」
「めっ、迷惑じゃない…よね?」
「迷惑…」
「ほれほれ、散った散った~、詩は寝かせてあげなさい」
「うるさいよっ、理玖くん!ほんと、昔からそーゆーとこが…」
「ちょっ…」
「昔から…?」
「…はぁ…」
「ご、ごめ…」
みゅーに気づかれてしまった。
みけとここなっつが幼馴染だと言うことを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
みけたちは赤ちゃんからの幼馴染だ。
家も隣、家族ぐるみの付き合い。
いわゆる典型的な少女漫画のあるある設定だ。
それを連想させないため、みんなには黙っておく予定だった。が…
「詩ちゃんたちって、幼馴染だったんだね」
れんが興味深そうに聞いた。
「「うん…」」
みけとここなっつが気まずそうに答えた。
「べっつに、そんなの気にしねぇのにさ」
まかろんが面倒くさそうに言った。
「ダメだよ『恋愛禁止』って言ったリーダーがこんな感じだったらさ、僕が嫌なんだよ」
「でも、恋愛感情を抱いてるわけじゃないよね」
まなつが不思議そうに尋ねた
「…まぁ、今はね」
「え?今はって何…?」
みゅーが驚きながら聞いた。
ここまで来られたらしょうがないと、みけたちは昔のことを話し始めた。
「実は…」
みけとここなっつが5歳の頃。
「理玖くん!あーそぼ!」
「いいよ!なにしてあーそぶ?」
「かくれんぼ!」
『ほんと、理玖くんと茲は仲良しですねぇ』
『ほんとほんと』
「僕たち仲良しじゃなきゃいけないんだよ!」
『ん?なんで?』
「「結婚するから!!」」
『まぁ!未来のお嫁さん候補なのね』
『きっとお似合いだわぁ』
幼い時期ながら、婚約をした2人。
普通なら忘れているが、2人は違った。覚えていたのだ。婚約をしたことを。
「旦那さん♡帰りましょ~」
「はいはい、お嫁さん」
『あの2人、マジ仲良いよな』
『それな!もうこのまま流れで結婚しそうwてかするかもな』
なんて言われていた。
2人の関係が崩れ始めたのは高校生になってからのことだ。
周りの目を本格的にみけとここなっつが見始めた。そのことをお互い口にはしなかったが、段々と2人の距離は遠ざかっていった。
「とまぁ、こんなことがあってね…」
「でも、まだここで再開した時の話を聞いてないよ」
こーちゃんが突っ込んだ
「バレちゃったかぁ…」
ここなっつが困った顔で言った
「じゃあ、教えてあげる。私と理玖くんは、配信がきっかけでまた仲良くなったんだよ」
「詩ちゃぁん、起きてよ~」
「いやだ…寝かせてぇ」
いつものようにここなっつがみゅーを散歩に誘っていた。
そこに、完全朝型のみけがリビングに降りてきた。
「おーい、まぁた迷惑かけてんの?」
「めっ、迷惑じゃない…よね?」
「迷惑…」
「ほれほれ、散った散った~、詩は寝かせてあげなさい」
「うるさいよっ、理玖くん!ほんと、昔からそーゆーとこが…」
「ちょっ…」
「昔から…?」
「…はぁ…」
「ご、ごめ…」
みゅーに気づかれてしまった。
みけとここなっつが幼馴染だと言うことを。
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みけたちは赤ちゃんからの幼馴染だ。
家も隣、家族ぐるみの付き合い。
いわゆる典型的な少女漫画のあるある設定だ。
それを連想させないため、みんなには黙っておく予定だった。が…
「詩ちゃんたちって、幼馴染だったんだね」
れんが興味深そうに聞いた。
「「うん…」」
みけとここなっつが気まずそうに答えた。
「べっつに、そんなの気にしねぇのにさ」
まかろんが面倒くさそうに言った。
「ダメだよ『恋愛禁止』って言ったリーダーがこんな感じだったらさ、僕が嫌なんだよ」
「でも、恋愛感情を抱いてるわけじゃないよね」
まなつが不思議そうに尋ねた
「…まぁ、今はね」
「え?今はって何…?」
みゅーが驚きながら聞いた。
ここまで来られたらしょうがないと、みけたちは昔のことを話し始めた。
「実は…」
みけとここなっつが5歳の頃。
「理玖くん!あーそぼ!」
「いいよ!なにしてあーそぶ?」
「かくれんぼ!」
『ほんと、理玖くんと茲は仲良しですねぇ』
『ほんとほんと』
「僕たち仲良しじゃなきゃいけないんだよ!」
『ん?なんで?』
「「結婚するから!!」」
『まぁ!未来のお嫁さん候補なのね』
『きっとお似合いだわぁ』
幼い時期ながら、婚約をした2人。
普通なら忘れているが、2人は違った。覚えていたのだ。婚約をしたことを。
「旦那さん♡帰りましょ~」
「はいはい、お嫁さん」
『あの2人、マジ仲良いよな』
『それな!もうこのまま流れで結婚しそうwてかするかもな』
なんて言われていた。
2人の関係が崩れ始めたのは高校生になってからのことだ。
周りの目を本格的にみけとここなっつが見始めた。そのことをお互い口にはしなかったが、段々と2人の距離は遠ざかっていった。
「とまぁ、こんなことがあってね…」
「でも、まだここで再開した時の話を聞いてないよ」
こーちゃんが突っ込んだ
「バレちゃったかぁ…」
ここなっつが困った顔で言った
「じゃあ、教えてあげる。私と理玖くんは、配信がきっかけでまた仲良くなったんだよ」
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