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40 混ぜるな危険

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「アイーシャちゃん、ショーン、大丈夫ですよ。いずれまともになります」
「ユージオも昔酷かったのよー、寝起き」

 仲良く腕を組んで食堂にやってきたユージオとシャロンはにこやかに言った。ユージオも確かに昨日の夜の比べれば全くもって覇気がないが、アイーシャやユジンみたいにぼーやぽややーんとはしていない。

「………そうで、あることを願うわ」
「………そうだね」

 ショーンとアイーシャはユジンよりも実の姉弟らしかった。

「朝食にしよう」

 ラインハルトの一声で皆席についた。食事の開始の挨拶と共に、精霊達はご機嫌に揺れて主人から食べ物をねだるように欲しいものをじっと見つめていた。
 わいわいと言った形容詞の似合うお寝ぼけさんが混じってのポンコツありな雰囲気の楽しい食事は、あっという間に終了を迎えた。

「じゃあ、アイーシャちゃんは私とお義母様と一緒にお買い物に行きましょう!!」
「はい」

 寝ぼけがだいぶ抜けたアイーシャは微笑んで答えた。

「途中でお手紙を出したいのだけれど、構わないかしら?」
「えぇ!誰に出すの?」
「わたしがここに来る手筈を整えてくれた人に」

 アイーシャの返答に、シャロンはポンと手を打った。

「カリーナ夫人!!」
「はい。叔母さま、彼女のことがお気に召したの?」
「えぇ、だって彼女、私ととっても趣味が合いそうなんだもの!!」

 アイーシャはカリーナのことを思い出してふむふむと頷いた。確かにシャロンとカリーナはとても気が合うだろう。だが、アレは絶対に混ぜるな危険だ。絶対に混ぜてはいけない。混ぜたら身に危険が及ぶとアイーシャの本能は警鐘を鳴らしていた。

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読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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感想 22

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