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さくらの向かった先
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「って、無視しないで見てよ!!さくらはいっつもせっかちだなー。もかはそんなに早く遊び始めたら、お母さんに叱られるよって言ってるのに、いっつもすぐにおもちゃを投げてきてたんだから。………あれ?どうしてこんなヘンテコなことを言って………、」
「あぁー、もか!!なにが『じゃじゃーん!!』なの?」
思考の渦に入り込んで、さくらのことを思い出そうと手足をじたばたとしていたもかを見つめながら、さくらは焦ったようにもかに問いかけた。
「えっと!きのこだよ!!」
「!?」
どこから取り出したのかわからないきのこを持っているもかは、にかっと笑う。
「さあ!これで扉の先に向かおう!!」
もふっと愛らしい真っ白な尻尾を揺らしたもかに、さくらは優しく微笑んだ。
「えぇ、そうしましょう。もかはやっぱりとってもいい子ね」
さくらはきのこをぱくぱくと食べて背を調節し、さくらは小さな黄金の扉を通ることができた。
通り抜けた先は美しい庭だった。そこでは、手足の生えたさまざまな柄の古典的なトランプが庭木の色の塗り替えをしている。ハート、ダイヤ、スペード、クローバー、どれもさくらの世界でも一般的なデザインのトランプだった。
「王さま並びに女王さま、おな~り~!!」
唐突に地面を揺るがすような大きなファンファーレがなり始め、周囲のざわめきがなくなった。ファンファーレの音にビクビクと震えて丸まっているもかを抱きしめながら、さくらはじっと女王がくる方向を向いた。
******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
最終話までストックが溜まった為毎日更新を復帰します。
最後までお付き合いください!!
「あぁー、もか!!なにが『じゃじゃーん!!』なの?」
思考の渦に入り込んで、さくらのことを思い出そうと手足をじたばたとしていたもかを見つめながら、さくらは焦ったようにもかに問いかけた。
「えっと!きのこだよ!!」
「!?」
どこから取り出したのかわからないきのこを持っているもかは、にかっと笑う。
「さあ!これで扉の先に向かおう!!」
もふっと愛らしい真っ白な尻尾を揺らしたもかに、さくらは優しく微笑んだ。
「えぇ、そうしましょう。もかはやっぱりとってもいい子ね」
さくらはきのこをぱくぱくと食べて背を調節し、さくらは小さな黄金の扉を通ることができた。
通り抜けた先は美しい庭だった。そこでは、手足の生えたさまざまな柄の古典的なトランプが庭木の色の塗り替えをしている。ハート、ダイヤ、スペード、クローバー、どれもさくらの世界でも一般的なデザインのトランプだった。
「王さま並びに女王さま、おな~り~!!」
唐突に地面を揺るがすような大きなファンファーレがなり始め、周囲のざわめきがなくなった。ファンファーレの音にビクビクと震えて丸まっているもかを抱きしめながら、さくらはじっと女王がくる方向を向いた。
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