もふもふ好きのお姫様

報告会

「ブラックムーン皇国が昨日国を出発して、こちらに向かい始めたという連絡が入った。」

　アインスお兄様は、前置きも何もなく、この部屋に入ってくるに至ったであろう要件を述べてきました。前置きなしとは、王子としていかがなものでしょうか。まあ前置きなど邪魔なので、こっちの方がやりやすいのでありがたいのですが。

「承知いたしました。こちらでも準備の方を整えておきます。」

　なんの前置きもない言葉に、私は事務的なお返事をしましたが、アインスお兄様は困ったように微笑みました。困った表情をされても、私には知ったことではありません。というか、ブラックムーン皇国の名前が出る度にアインスの表情がおかしくなるのですが、なぜなのでしょうか。私には情けのないことに、未だに知らないこと、分からないことばかりです。

「こちらからの報告は、さっきの豚さんとバシレウス王国についてです。さっきの豚さんは見ての通りお片付けが終了。バシレウス王国は明日出発を行うことになるそうです。友好の証につきましては、アスィミが我が国の勇者デイル・レイモンドとの婚姻を結ぶことにしたそうです。………アスィミはずっとデイルに恋慕しておりましたし、問題ないかと存じます。」

「じゃあ、魔人族国家との友情の証は片付いたっていうわけだな。王妹と英雄の婚姻ならば、影響力も抜群だろう。あとは、獣人族国家と妖精族国家の友好の証、か………。」



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リアルが忙しすぎる日々について………。
後書きが毎度愚痴大会になってしまい申し訳ないとは思っていながらも、呟かずに入られない作者であります。