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ひと休み
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「よー!!」
ルドルフがダイニングに片手を上げて入っていくのを後ろから私は見守りました。やっぱり、なんというか彼はフットワークが軽いですよね。
「んー!ーーーっ、げほっ、げほっげほっ、」
アスィミがぶんぶん手を振ってルドルフにお返事をして、そしてフルーツタルトを気管に入れてしまって咳き込み始めました。
「うっさい!馬鹿ルディ!!少女のお部屋に入るとは何事よ!!」
「血圧上がんと死んじまうぞクロエ。ほら、顔が真っ赤。」
ぽんぽんとクロエーラの頭を撫でたルドルフは、ムッキー!となおのこと顔を赤くしたクロエーラのことを見て爆笑しました。
「久しぶり、ルディ。」
「おう、久しぶり。ケイト。あいっ変わらず美少年だなー。お色気満載だ。」
「好きな人には効いていないみたいなのだけれどね………。」
………うちの可愛いケイに好きな人が………。
ずきっと胸が痛くなった私は、泣きそうな気持ちを我慢して桃のコンポートのプリンをかぷっとお口の中に入れました。心地の良い甘さにほっぺたが落ちそうです。
「はい、紅茶、アスィミ。」
「けほっ、………あ、ありがとう。」
「うわー、それはかっころすぎるでしょう、ケイト。」
アスィミの背中を撫でながら紅茶を差し出したケイに、クロエーラが頭を抱えています。やっぱりクロエーラも、いくらかっこよくても乙女なのですね………。
「ふふふっ、うちの弟はとーっても紳士なのよ。自慢の弟。」
ズキズキという胸の痛みが悪化するのを必死で我慢して、私はケイの頭に手を伸ばしてふわふわと撫でます。
今、私は上手に笑えているのでしょうか?
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
今日から新作、
『婚約破棄されたのでお針子になりました。~私が元婚約だと気づかず求婚してくるクズ男は、裸の王子さまで十分ですわよね?~』
を始めました。
紹介文は、
「老婆のような白髪に、ちょっと賢いからって生意気な青い瞳が気に入らん!!よって婚約を破棄する!!せいぜい泣き喚くんだな!!」
「そうですか。わたくし、あなたのことを愛せませんでしたので、泣けませんの。ごめんなさいね」
理不尽な婚約破棄を受けたマリンソフィアは………
「うふふっ、あはははっ!これでわたくしは正真正銘自由の身!!わたくしの夢を叶えるためじゃないとはいえ、婚約破棄をしてくれた王太子殿下にはとーっても感謝しなくっちゃ!!」
落ち込むどころか舞い上がって喜んでいた。
そして、意気揚々と自分の夢を叶えてお針子になって自由気ままなスローライフ?を楽しむ!!
だが、ある時大嫌いな元婚約者が現れて………
「あぁ、なんと美しい人なんだ。絹のように美しく真っ白な髪に、サファイアのような知性あふれる瞳。どうか俺の妃になってはくれないだろうか」
なんと婚約破棄をされた時と真反対の言葉でマリンソフィアだと気が付かずに褒め称えて求婚してくる。
「あぁ、もう!!こんなうっざい男、裸の王子さまで十分よ!!」
お針子マリンソフィアの楽しい楽しいお洋服『ざまあ』が今開幕!!
です。是非読んでみてください!!
ルドルフがダイニングに片手を上げて入っていくのを後ろから私は見守りました。やっぱり、なんというか彼はフットワークが軽いですよね。
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「好きな人には効いていないみたいなのだけれどね………。」
………うちの可愛いケイに好きな人が………。
ずきっと胸が痛くなった私は、泣きそうな気持ちを我慢して桃のコンポートのプリンをかぷっとお口の中に入れました。心地の良い甘さにほっぺたが落ちそうです。
「はい、紅茶、アスィミ。」
「けほっ、………あ、ありがとう。」
「うわー、それはかっころすぎるでしょう、ケイト。」
アスィミの背中を撫でながら紅茶を差し出したケイに、クロエーラが頭を抱えています。やっぱりクロエーラも、いくらかっこよくても乙女なのですね………。
「ふふふっ、うちの弟はとーっても紳士なのよ。自慢の弟。」
ズキズキという胸の痛みが悪化するのを必死で我慢して、私はケイの頭に手を伸ばしてふわふわと撫でます。
今、私は上手に笑えているのでしょうか?
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そして、意気揚々と自分の夢を叶えてお針子になって自由気ままなスローライフ?を楽しむ!!
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なんと婚約破棄をされた時と真反対の言葉でマリンソフィアだと気が付かずに褒め称えて求婚してくる。
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