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ケイは今日もやっぱり最高
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「はい、完成です。」
「ふにゃっ!!」
いつの間にか眠ってしまっていた私を、侍女が揺り起こしました。鏡の前には深い海色のドレスに紅い宝石を身につけた大人びた表情をした綺麗な少女こと、私が座っています。宝石はケイとの話し合いの末、お互いの瞳の色を交換することになったのですよね。ルビー、真っ赤でとっても綺麗です。ドレスの色と合うように工夫したのが功を奏したようです。
コンコンコン!!
「ケイでしゅ。」
「どうぞ。」
可愛らしい声で入室許可を求めてきたケイは、魔法で耳と尻尾を隠して私の部屋に入室してきました。今日のように人が多く出入りする日は、ケイは常に魔法を使わなければなりません。本当に悲しい国です。
「「ふぁー!!」」
ですが、人間化の彼もとってもとっても素敵です。私とケイは同時に歓声を上げてお互いの元に向かいました。あったかい手を取り合うと、お人形のように愛らしくて綺麗なケイが人間であることを自覚させてくれます。今日の私が身につけているドレスと、ケイが身につけているタキシードはシルフィさんが急いで仕上げて下さったもので、ペアルックなるものです。ケイのタキシードもメインが私のドレスと同色の深い海色の布地です。リボンタイと胸元のハンカチーフの紅色が良いアクセントになっていて、とってもかっこいいです。
「かっこいいです!ケイ!!」
「ありがとー!!しゃるもきれー!!」
あぁ、ケイは今日もやっぱり最高です。これ以上に愛らしくて賢くて、尊い生き物ってこの世に存在しますか?しませんよね!?もう、さいっこうです!!
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「ふにゃっ!!」
いつの間にか眠ってしまっていた私を、侍女が揺り起こしました。鏡の前には深い海色のドレスに紅い宝石を身につけた大人びた表情をした綺麗な少女こと、私が座っています。宝石はケイとの話し合いの末、お互いの瞳の色を交換することになったのですよね。ルビー、真っ赤でとっても綺麗です。ドレスの色と合うように工夫したのが功を奏したようです。
コンコンコン!!
「ケイでしゅ。」
「どうぞ。」
可愛らしい声で入室許可を求めてきたケイは、魔法で耳と尻尾を隠して私の部屋に入室してきました。今日のように人が多く出入りする日は、ケイは常に魔法を使わなければなりません。本当に悲しい国です。
「「ふぁー!!」」
ですが、人間化の彼もとってもとっても素敵です。私とケイは同時に歓声を上げてお互いの元に向かいました。あったかい手を取り合うと、お人形のように愛らしくて綺麗なケイが人間であることを自覚させてくれます。今日の私が身につけているドレスと、ケイが身につけているタキシードはシルフィさんが急いで仕上げて下さったもので、ペアルックなるものです。ケイのタキシードもメインが私のドレスと同色の深い海色の布地です。リボンタイと胸元のハンカチーフの紅色が良いアクセントになっていて、とってもかっこいいです。
「かっこいいです!ケイ!!」
「ありがとー!!しゃるもきれー!!」
あぁ、ケイは今日もやっぱり最高です。これ以上に愛らしくて賢くて、尊い生き物ってこの世に存在しますか?しませんよね!?もう、さいっこうです!!
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