もふもふ好きのお姫様

夕食へレッツゴー

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夕食の時間になる頃、私とケイは正装をしました。

「お似合いですよ。」

レムがお世辞感満載な言葉をかけてくれます。本当に王女相手に彼女は不遜な態度です。ある意味本当にすごいです。

「じゃあ行ってきます。」

「ま～しゅ！！」

私はレムを諌めるのを諦めて、元気に挨拶しました。ケイもそれの倣います。
元気に手を振る姿は本当に愛らしいです。

「シャル、遅いぞ！！」

「正装もよく似合っているよ、シャル。」

扉を開けると、アルノルトお兄様からの叱責とアインスお兄様の褒め言葉が飛んできました。
レディーの準備には時間がかかるって知らないのでしょうか？

「ケイ、カッコいいぞー！！」

「あぁ、アル兄上の言う通り、とっても素敵だね。」

私は叱ってケイは褒めるとは、アルノルトお兄様は私を怒らせたいみたいですね。
まぁ、ケイがカッコよくて素敵なのは認めますが！！

「ひとまず行こうか。シャル、ケイ、父上と母上がお待ちかねだよ。」

私の気配がゆらりと揺れたことにいち早く気がついたアインスお兄様が、わざとらしく私とアルノルトお兄様の間に入り込んできました。正直に言って邪魔です。

「………はあ、仕方がありませんね。今日のところは、お父様とお母様に免じて許して差し上げますわ。」

「許したのならばその物騒な魔力はポイして、さっさと父上と母上のところに行こうね。」

アインスお兄様は本当に、アルノルトお兄様とは違って人のことを手のひらの上でコロコロコロコロ転がすのがお上手です。

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