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解放
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『ごちそうさまでした。』
という挨拶を締めくくりに、会食はやっとのことで終了しました。
本当に長かったです。どれが私の逆鱗なのかとビクビクと震えながら会話の糸口を探そうとする大臣に、ケイや私を何の遠慮もなく睨みつける大臣、言葉の端々に色々な裏を混ぜ込んでテストをしてくる大臣、本当に何度も氷漬けにしてやりたい衝動に駆られました。
「よく頑張ったな、シャル。被害者が1人で済んだとは大進歩だ。」
「………それは褒めていらっしゃるんですか?それとも貶しているのですか?」
先に退場した私に対して、アインスお兄様が失礼なことをおっしゃってきたので、ちょっとだけ魔力を漏らして尋ねると、アインスお兄様は肩をすくめました。
「そんなことをしていたら、ケイが怯えるぞ?」
「ケイは慣れているので大丈夫です。………アルお兄様のお迎えにはこのまま行きますか?」
何食わぬ顔でちょっと口元に手を持っていくようにして話しかければ、アインスお兄様が首を振りました。
「いや、1度部屋に戻ってからにする。このまま行けば、下手な詮索をされかねない。」
同じく口元に手を持っていったアインスお兄様は、これまた何食わぬ顔で答えます。
ここは陰謀渦巻く王宮、誰が敵か味方かなんて分かりません。ちょっとした拍子に敵味方がくるくる変わる様は見ている分には楽しいのですが、実際に巻き込まれるとなると話が別なのです。
「承知いたしました。私は西ルートから参ります。」
「じゃあ私は、東から行くとしようか。」
私達は自室に向けて歩みを進めました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
新作です!
題名は『私の刺繍が必要?無能は要らないって追い出したのは貴方達でしょう?』です!!
紹介文は
『無能はいらない』
魔力を持っていないという理由で婚約破棄されて従姉妹に婚約者を取られたアイーシャは、実は特別な力を持っていた!?
大好きな刺繍でわたしを愛してくれる国と国民を守ります。
無能はいらないのでしょう?わたしを捨てた貴方達を救う義理はわたしにはございません!!
です。
読んでいただけると嬉しいです!!
という挨拶を締めくくりに、会食はやっとのことで終了しました。
本当に長かったです。どれが私の逆鱗なのかとビクビクと震えながら会話の糸口を探そうとする大臣に、ケイや私を何の遠慮もなく睨みつける大臣、言葉の端々に色々な裏を混ぜ込んでテストをしてくる大臣、本当に何度も氷漬けにしてやりたい衝動に駆られました。
「よく頑張ったな、シャル。被害者が1人で済んだとは大進歩だ。」
「………それは褒めていらっしゃるんですか?それとも貶しているのですか?」
先に退場した私に対して、アインスお兄様が失礼なことをおっしゃってきたので、ちょっとだけ魔力を漏らして尋ねると、アインスお兄様は肩をすくめました。
「そんなことをしていたら、ケイが怯えるぞ?」
「ケイは慣れているので大丈夫です。………アルお兄様のお迎えにはこのまま行きますか?」
何食わぬ顔でちょっと口元に手を持っていくようにして話しかければ、アインスお兄様が首を振りました。
「いや、1度部屋に戻ってからにする。このまま行けば、下手な詮索をされかねない。」
同じく口元に手を持っていったアインスお兄様は、これまた何食わぬ顔で答えます。
ここは陰謀渦巻く王宮、誰が敵か味方かなんて分かりません。ちょっとした拍子に敵味方がくるくる変わる様は見ている分には楽しいのですが、実際に巻き込まれるとなると話が別なのです。
「承知いたしました。私は西ルートから参ります。」
「じゃあ私は、東から行くとしようか。」
私達は自室に向けて歩みを進めました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
新作です!
題名は『私の刺繍が必要?無能は要らないって追い出したのは貴方達でしょう?』です!!
紹介文は
『無能はいらない』
魔力を持っていないという理由で婚約破棄されて従姉妹に婚約者を取られたアイーシャは、実は特別な力を持っていた!?
大好きな刺繍でわたしを愛してくれる国と国民を守ります。
無能はいらないのでしょう?わたしを捨てた貴方達を救う義理はわたしにはございません!!
です。
読んでいただけると嬉しいです!!
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