もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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第2王子は面倒くさい

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「あははは、そうだね。いじりがいもあるよね。」

「えぇ。」

爆笑したアインスお兄様は、右手でお腹を押さえて左手で涙を拭いながら、私に同感しました。
それにしても、これだけのことに笑いすぎだと思います。

「どうする?シャル、彼こっちに転移させる?」

笑いすぎてひーひー言っているアインスお兄様は、高位魔法である転移魔法を、日用品を気軽に使うような気軽さで使用するかどうか聞いてきました。

「………そうですねー。
 時間も惜しいですし、さっさと呼び戻して話にしましょう。」

「えー、残念だなー。」

………アインスお兄様は、こういう時必ずと言っていいほど面白いことを優先させてしまうので、非効率的ですし、合わせるのがとても面倒くさいです。

「呼び戻したくないのでしたら、私に意見を求めずに、最初からそう言ってくださると助かるのですが。」

ですので、こういう時の私のアインスお兄様への扱いは、当然ながら雑なものへと変化していきます。

「ごめんごめん、一応聞いておくのが礼儀かと思ってね。」

ニコニコ笑っているアインスお兄様からは一切の反省の気配を感じることができません。本当に、言うだけ無駄ですし、労力の無駄です。

「面倒くださいだけですね。」

一応そう言う事を回りくどく伝えておきました。
面倒くさいから、もうしないでくださいと。

「分かったよ。ひとまず私達だけでもこの部屋でお茶にしようか。」

半分の扉を片手で開けながら、アインスお兄様が楽しそうに言います。

「分かりました。」

これは何か大きくて危険な企みがありそうです。

*******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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