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オトシマエ 2
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「う~ん、ねぇ、メイソン、アインお兄様をお亡くなりにさせない範囲で懲らしめる良い案はありませんか?私の案はどうにも過激なりがちで困ってしまって……。」
はぁー、と儚げに溜め息を漏らして困ったような表情を作ります。小首を傾げて頬に手を当てるのがポイントです。
「……。ごめんねー、姫さま。僕は王子さまについてはそこまで知らないんだよねー。アルについてなら相当知っているんだけれどねー。まぁ、もし知ってても今の殺気立ってる姫さまには教えてあげられないかな~。」
メイソンはやれやれと肩を竦めながら苦笑しました。
「あらまぁ、物好きは存外多いものですね。わざわざ私の怒りを買おうとするとは……、愚かなこと。」
私はにーっこりと深い笑みを浮かべながら言いました。
ちなみに、最後の方は瞳に深淵の色を覗かせながらブラッキーな声で脅しました。
「は、ははは……。お、王子、て、てめぇ、何て、何てことしてくれたんだ!!絶対に責任取れよ!?」
メイソンはプルプル震えながら自嘲的な感じで壊れたようにしばらく不気味な笑い声を上げていましたがやがて、アインスお兄様の胸ぐらをがっしりと掴んでブンブンと前後に振りました。
「あわわわわ……、と、とりあえず落ち着けメイソン。大丈夫だ。この私が最善を尽くして守ると誓うのだから。
……?ん?いや、待てよ?そもそもこの問題はメイソン、君の自業自得じゃないか?私がわざわざ力を貸す必要なんてあるのか?無いよな?うん、メイソン、悪いがやっぱり私は逃げる。せいぜい必死で生き残れ。健闘を祈る。」
アインスお兄様はブンブン振り回された反動で情け無い声を上げた後、突然開き直ってメイソン捲し立て、このお部屋から転移魔法で出て行ってしまいました。揃いも揃ってみんなが呆気に取られています。
「情け無いお兄様……。」
だから、私の怒りに染まった呟きは誰にも聞こえていなかった筈です。
*******************
読んでいただきありがとうございます♪♪♪
突然なのですが、作者の都合で12月に入るまで更新をお休みします。
楽しみにしてくださっていた方々には申し訳ないです……(>_<)
更新を復帰した際にはまたよろしくお願いいたします( ˘ω˘ )
はぁー、と儚げに溜め息を漏らして困ったような表情を作ります。小首を傾げて頬に手を当てるのがポイントです。
「……。ごめんねー、姫さま。僕は王子さまについてはそこまで知らないんだよねー。アルについてなら相当知っているんだけれどねー。まぁ、もし知ってても今の殺気立ってる姫さまには教えてあげられないかな~。」
メイソンはやれやれと肩を竦めながら苦笑しました。
「あらまぁ、物好きは存外多いものですね。わざわざ私の怒りを買おうとするとは……、愚かなこと。」
私はにーっこりと深い笑みを浮かべながら言いました。
ちなみに、最後の方は瞳に深淵の色を覗かせながらブラッキーな声で脅しました。
「は、ははは……。お、王子、て、てめぇ、何て、何てことしてくれたんだ!!絶対に責任取れよ!?」
メイソンはプルプル震えながら自嘲的な感じで壊れたようにしばらく不気味な笑い声を上げていましたがやがて、アインスお兄様の胸ぐらをがっしりと掴んでブンブンと前後に振りました。
「あわわわわ……、と、とりあえず落ち着けメイソン。大丈夫だ。この私が最善を尽くして守ると誓うのだから。
……?ん?いや、待てよ?そもそもこの問題はメイソン、君の自業自得じゃないか?私がわざわざ力を貸す必要なんてあるのか?無いよな?うん、メイソン、悪いがやっぱり私は逃げる。せいぜい必死で生き残れ。健闘を祈る。」
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「情け無いお兄様……。」
だから、私の怒りに染まった呟きは誰にも聞こえていなかった筈です。
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読んでいただきありがとうございます♪♪♪
突然なのですが、作者の都合で12月に入るまで更新をお休みします。
楽しみにしてくださっていた方々には申し訳ないです……(>_<)
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