もふもふ好きのお姫様

ペアルック

「ペアルックとはズバリ……。」

「ズバリ……。」

シルフィさんが人差し指をピンと立てながら真顔で話し始めたのでついつい前のめりになってワクワクと続きを促してしまいました。仕方がありません。なんたって私は、新たな知識を得ることに貪欲なのですから。それに、シルフィさんが教えるのを渋るのが悪いのです。これでも私、焦る気持ちを抑えるのに必死なのですから。

「ズバリ、ペアルックとは2人が同一の柄の衣服を着用することです。つまり、同じ生地を使ってお洋服を仕立てるということです。」

私はガクンと項垂れてしまいました。だって、渋った割に出てきた知識がしょぼかったのですもの。もっと凄いものかと思って期待していたのですもの。落胆が大きくても仕方がないと思います。

「殿下？」

シルフィさんは怪訝な表情をして私を呼びました。垂れ目な感じが可愛らしくて、美しい精霊さんが私を上目遣いで見ています。ここは、正直に話した方が平和そうですね。

「いえ、なんでもありません。ただ、そんなことかと思っただけです。」

バン

「そんなことではありません！！ペアルックは、ペアルックは、正義です！」

シルフィさんがいきなり机を叩いて身を乗り出しながら、とんでも発言をしました。何故に？

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読んでいただきありがとうございます♪😊

この話を更新するにあたって、『新しいおもちゃ』の話を編集させて頂きました。読まなくてもこれからのお話に支障は出ませんが、お時間がある方は見てみてください！(シルフィさんの容姿についての説明が1部変更されています。)