もふもふ好きのお姫様

桐生桜月姫

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交渉?

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「アルお兄様!魔道具を作って差し上げます!そのかわり、城下町、特に平民街について教えてください!!あ、お父様とお義母様、アインお兄様には秘密で!!」

ビシッとアルノルトお兄様に人差し指を向けながら言います。真面目な表情で言ってはずが、ぶはっとアルノルトお兄様に笑われた挙句、ケイに人を指さしちゃダメだよと注意を受けてしまいました。あぅ……。

「ごほん、と、とりあえずこれで構いませんか、アルお兄様。」

しきり直してから話し合い?交渉?を再開しましす。

「ん?あぁ。いいぜ。でも、そんな事でいいのか?」

「えぇ、いいんです。私が良いと言えばいいのです。」

「しゃるー、それりくちゅににゃっちぇにゃいよー。」

う、ケイはいつも痛い所を突いてきます。……あれ?最近ケイの注意の仕方がアインスお兄様と似てきたような……。き、気にしたらいけませんね。きっと気のせいですよ、気のせい。多分……。

「と、いう事で魔道具は作って差し上げます。アルお兄様はどんな風に変装したのですか?」

「どういう事だよ!?まぁ、それはさておき、できれば瞳の色を変えて欲しいかな~。例えば、そうだな~、紅の瞳とか!」

キレの良いツッコミご苦労様です。ですが、流石に紅の瞳はまずいので止めておきましょうか。

「却下です。赤色の瞳は珍しいですし、確か北の方の国で差別を受けている人種で見られる色彩のはずですから。まぁでも、紅ではなく、桃色くらいなら、構わないと思いますよ。」

「じゃあ、それで頼むよ。部屋から出てった方がいいか?」

それは今すぐ作れば良いという事でしょうか?

一波乱が起こる予感です。

*******************

読んでいただきありがとうございます♪😊

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