52 / 506
宝石選び
しおりを挟む
「えぇ、そうよ。お忍び用の、ね。」
私が唇に人差し指を置きながら小首を傾げると、ケイが真似っこしました。可愛い……。
「こうえんちゃにょしみ!!」
「誰にも言っては駄目よ。」
ふふふと微笑みながら、ケイに忠告します。周りの人にバレてはいけませんからね。
「うん!えっちょ、ほうしぇきえりゃぶにょをてちゅじゃっちぇほしいんじゃよね?」
「えぇ。ケイはどれがいい?」
「うーんとね……。ぼくのはどれじぇもいいよ。しゃるもどれじぇもいいんじゃよね。」
「え?えぇ。そうだけれど……、どうしたの?」
「うーとね、えりゃびあいっこしたいにゃって……だめ?」
こてんと小首を傾げるケイはとっても可愛いです。ご馳走です♪
選び合いっこ…確かに楽しいかもしれませんね。
「いいですよ。ケイは私に何を選んでくれるのですか?」
「うーん……、こにょ“ぱぱらちあさふぁいあ”にしゅる!!」
そう言ってケイは美しいパパラチアサファイアのネックレスを私に差し出しました。ケイは石言葉を知っていてこの宝石を私に選んだのでしょうか?それとも自分の赤い瞳の色に合わせて選んだのでしょうか?……もしかすると、純粋に他意はなくこの宝石を選んだのかもしれませんね。だって、とっても綺麗だもの。
「ありがとう、ケイ。」
私は花が綻ぶような優しい微笑みをケイに向けました。
じゃあ、次は私の番ですね。
宝石箱に目を向けて青い色彩の宝石の中で目に付いた宝石を詳しく見て、石言葉を思い出します。
「じゃあ、ケイのはこのラピスラズリにしようかしら。」
「うん!きれー。ありがとう!!」
この幸せそうな笑みを堪える事なく浮かべるケイに幸多からんことを。
私はラピスラズリを選びながらそう静かに願いました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊!
次の更新は明日の午後4時です♪
私が唇に人差し指を置きながら小首を傾げると、ケイが真似っこしました。可愛い……。
「こうえんちゃにょしみ!!」
「誰にも言っては駄目よ。」
ふふふと微笑みながら、ケイに忠告します。周りの人にバレてはいけませんからね。
「うん!えっちょ、ほうしぇきえりゃぶにょをてちゅじゃっちぇほしいんじゃよね?」
「えぇ。ケイはどれがいい?」
「うーんとね……。ぼくのはどれじぇもいいよ。しゃるもどれじぇもいいんじゃよね。」
「え?えぇ。そうだけれど……、どうしたの?」
「うーとね、えりゃびあいっこしたいにゃって……だめ?」
こてんと小首を傾げるケイはとっても可愛いです。ご馳走です♪
選び合いっこ…確かに楽しいかもしれませんね。
「いいですよ。ケイは私に何を選んでくれるのですか?」
「うーん……、こにょ“ぱぱらちあさふぁいあ”にしゅる!!」
そう言ってケイは美しいパパラチアサファイアのネックレスを私に差し出しました。ケイは石言葉を知っていてこの宝石を私に選んだのでしょうか?それとも自分の赤い瞳の色に合わせて選んだのでしょうか?……もしかすると、純粋に他意はなくこの宝石を選んだのかもしれませんね。だって、とっても綺麗だもの。
「ありがとう、ケイ。」
私は花が綻ぶような優しい微笑みをケイに向けました。
じゃあ、次は私の番ですね。
宝石箱に目を向けて青い色彩の宝石の中で目に付いた宝石を詳しく見て、石言葉を思い出します。
「じゃあ、ケイのはこのラピスラズリにしようかしら。」
「うん!きれー。ありがとう!!」
この幸せそうな笑みを堪える事なく浮かべるケイに幸多からんことを。
私はラピスラズリを選びながらそう静かに願いました。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊!
次の更新は明日の午後4時です♪
4
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私をもう愛していないなら。
水垣するめ
恋愛
その衝撃的な場面を見たのは、何気ない日の夕方だった。
空は赤く染まって、街の建物を照らしていた。
私は実家の伯爵家からの呼び出しを受けて、その帰路についている時だった。
街中を、私の夫であるアイクが歩いていた。
見知った女性と一緒に。
私の友人である、男爵家ジェーン・バーカーと。
「え?」
思わず私は声をあげた。
なぜ二人が一緒に歩いているのだろう。
二人に接点は無いはずだ。
会ったのだって、私がジェーンをお茶会で家に呼んだ時に、一度顔を合わせただけだ。
それが、何故?
ジェーンと歩くアイクは、どこかいつもよりも楽しげな表情を浮かべてながら、ジェーンと言葉を交わしていた。
結婚してから一年経って、次第に見なくなった顔だ。
私の胸の内に不安が湧いてくる。
(駄目よ。簡単に夫を疑うなんて。きっと二人はいつの間にか友人になっただけ──)
その瞬間。
二人は手を繋いで。
キスをした。
「──」
言葉にならない声が漏れた。
胸の中の不安は確かな形となって、目の前に現れた。
──アイクは浮気していた。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
新婚なのに旦那様と会えません〜公爵夫人は宮廷魔術師〜
秋月乃衣
恋愛
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
婚姻初日、「好きになることはない」と宣言された公爵家の姫は、英雄騎士の夫を翻弄する~夫は家庭内で私を見つめていますが~
扇 レンナ
恋愛
公爵令嬢のローゼリーンは1年前の戦にて、英雄となった騎士バーグフリートの元に嫁ぐこととなる。それは、彼が褒賞としてローゼリーンを望んだからだ。
公爵令嬢である以上に国王の姪っ子という立場を持つローゼリーンは、母譲りの美貌から『宝石姫』と呼ばれている。
はっきりと言って、全く釣り合わない結婚だ。それでも、王家の血を引く者として、ローゼリーンはバーグフリートの元に嫁ぐことに。
しかし、婚姻初日。晩餐の際に彼が告げたのは、予想もしていない言葉だった。
拗らせストーカータイプの英雄騎士(26)×『宝石姫』と名高い公爵令嬢(21)のすれ違いラブコメ。
▼掲載先→アルファポリス、小説家になろう、エブリスタ
あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる