もふもふ好きのお姫様

帰ってきた日常

「ここはこうです。殿下」

「あ、そうなのですね。ではここの答えはこうなると。」

私は2週間の遅れを取り戻すべくここ数日休む間もなく勉強詰めになっています。本当は目覚めた次の日から勉強を再開したかったのですが、心配性なお父様の許可が降りず、1週間ベッドで寝て過ごす羽目となりました。元々先に進んでいた私はもうあまり勉強をする必要がないのですが、好きでやっています。勉強は私にとって第2の刃ですからね。
ケイも元々高い教養があり、自分から希望したことによりアインスお兄様の休憩時間にアインスお兄様に勉強を教えて貰っています。そのかわりアインスお兄様は獣人の間で使われている語学や作法などをケイに教わっている様です。お互いにメリットのある交換条件な様です。
そんな感じで考えながらさらさらと問題を解いていきます。

「切りがいいので今日はここまでに致しましょう。」

先生からのストップがかかってしまいました。もう少し先まで進みたかったのですが仕方がありません。3時間ぶっ続けでやっているので先生の方がへばってしまっていますからね。

「ありがとうございました！」

楽しかったのですが、物足りないですね…。次の先生が来るのが30分後ですから先程の復習をして待っていましょう。そうすれば楽しいですし、遅れを取り戻すことができますから一石二鳥ですよね！

「ふんふふ～ん♪ふんふんふ～ん♪」

鼻歌を歌いながら問題を解いているとノックの音が聞こえてきました。

コンコッココン

このご機嫌なノックはケイですね。どうしたのでしょうか？

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読んでいただきありがとうございます😊