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新婚旅行②

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「みーちゃん、あんまり走ってはしゃぐと危ないよ………」
「大丈夫よ!!わたくし、とーっても頑丈だもの!!」

 傭兵として異国の地で家族を養うために、戦場を次々と渡り歩いて働いていた王弟である父親に似て、元気で活発気味なミルフィーユは、ぴょんぴょんと飛んでみせた。ルイボスと2人の時にだけ見せる幼い子供のような元気な姿は、ルイボスにとって何物にも変えられない眼福だ。

「そんなに元気だったら、夜もうちょっと頑張ってもいいかもね?ミルフィー」
「ひいぃっ、そ、それは嫌!!」
(無理!身体がもたない!!)
「………みーちゃん、その反応は流石にひどいよ………………」

 ぎゅっとミルフィーユのことを抱きしめたルイボスに対して、ぷくうぅーっと頬を膨らませたミルフィーユは、ふんっ、とそっぽを向いた。

「新婚旅行の前日にルー君が意地悪をしたせいで、新婚旅行に行く日にちが1日遅れたこと、わたくしまだ根に持ってるんだからね!!」

 そう、前日の夜に散々意地悪をされたことによって出発が遅れてしまった、ミルフィーユとルイボスの新婚旅行は最初の頃、押し気味で行動せざるを得ない状況に陥っていた。

「ほらっ、行きましょう、ルー君。洞窟の奥にある天然石でできたアメジストの壁のお部屋で深いキスをするのでしょう?誰もいないうちじゃないと、わたくしそんなことしないからね」

 イヤイヤと言いながらも、ルイボスにゾッコンなミルフィーユは、永遠の愛を手に入れられると評判の洞窟の奥へとサクサク足を進める。ルイボスは強いお嫁さんを見つめながら苦笑して、一緒に洞窟の奥へと足を進めた。ー

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読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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