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目が覚めたら、後輩と…9
しおりを挟む「おい、汚すなよッ」
そのまま快斗の膝上でオナニーを始めそうな気配を感じて声をかけると、一瞬熱い眼差しと視線が絡み合い、ドキッ! とする。
欲を覚え、ギラギラと光る…雄の双眸。
セックスの時はマジ男前度がアップすんのな、と内心で思っていると、知徳の視線が快斗の臍の辺りを見ていることに気がつき、ひやりとしたものが背筋を駆け抜ける。
まずい、と気づくには、時すでに遅し。
「や~め! ダメダメダメッ、止めろってば!」
汚すな、と言った快斗の言葉を耳にした知徳は、
快斗のスーツを汚す→脱がせてOKのサインが出た
と脳内で解釈したらしく、快斗のベルトに手をかけ、脱がせようとする。
快斗的には、
『明日も仕事なんだから、人の上で盛るな、退け』
という意味合いで放った言葉だったのだが、欲望の虜となっている男に対して言っていい言葉ではなかったのだと気づくには、遅すぎた。
「止めろッ、…やだって…触るなッ!」
必死に抵抗する手が拳となり、ガツッという鈍い手応えと共に、知徳の顎を捉えていた。
「……ワリ」
握りしめた拳が、ジンジンする。
襲われているのは快斗なのだから、正当防衛なのに思わず謝ると、殴られた方向に首を曲げていた知徳は緩く頭を振り、乱れた前髪を整えた。
「いえ…おかげで、目が覚めました」
殴られたショックを和らげようとしているのか、暫く目蓋を閉じていた知徳はそう言うと、快斗の脇腹の辺りに両手をつき、体を持ち上げた。
(マジかよ)
自分の上から退こうとしている気配に、殴って正気に戻るんだったらもっと早くにやっときゃ良かった、と、思わず安堵の息を漏らす。
やっぱり酔っ払ったせいで、おかしくなってたんだ――と、快斗が気を緩められたのは、その一瞬だけだった。
「はじめから、こうすれば良かったんです」
「え? うおッ」
大柄と評すまでは行かないが、全体的に肉つきの薄い快斗と違い筋肉の鎧で身を固める知徳にのしかかられていた圧迫感は、否めなかった。
それがなくなり、思わず笑みを浮かべていた快斗の肩を掴んだ知徳は、有無も言わさず俯せにすると、肩にかかっていたワイシャツをひん剥き、引き下ろしたそれで快斗を後ろ手に縛り上げてしまう。
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