哀しい愛

まめ太郎

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 指がある個所に触れた瞬間、俺の体がびくりとしなる。
「どうした?」
「んっ、なんか変」
 小糸の指が中の一点を執拗に攻める。
「あっ、あ、やっ、変、変って言ったからぁ」
「ふぅん。ここが鈴賀の前立腺か。意外と大きいんだな」
 そんな感想を呟かれるのは恥ずかしかった。
 小糸は見つけたそこにぎゅっと指を押し込む。
「あっ、あああ、い」
 黒目をひっくり返しながら、俺はまたイってしまう。

「そんなに良かったか?じゃあ、今度は俺の番だな」
 達したばかりでぼんやりとした俺の耳にチャックを下ろす音が聞こえる。
「ひっ」
 目の前に晒された小糸の性器は太さは俺の倍、長さは俺の三倍はあるだろう。
 黒々とした茂みから天を突くようなそれは、先端から幾筋も露を零していた。

「そんなじろじろ見るなよ。お前にだって付いてるモノだろ?」
 小糸が苦笑する。
「だって俺のとは全然違う」
「触ってみるか?」
 小糸が俺の手を引き、自分のそれに近づける。
 俺が恐る恐る根元から撫で上げると、先走りがドッと溢れた。
 雄の生々しい匂いが辺りに充満し、俺は思わず唾を飲んだ。
 大きく張り出したカリの部分を、親指でゆっくり辿ると、頭上から「くっ」と呻き声が漏れる。
 顔を上げると、膝立ちで目を閉じた小糸が見える。その頬が上気している。

 俺の拙い技巧で感じてくれてるんだ。

 そう思うと、手の中のモノが急に愛しくなる。 
 これを口に含んだら小糸は喜んでくれるだろうか。
 俺が顔を近づけると、小糸は腰を引いた。

「そこまでしなくていい」
 小糸は不機嫌そうに呟くと、俺を押し倒した。
 後口に熱を感じ、俺はハッと息を飲んだ。
「入れるぞ」
 小糸が腰を進め、みちりと俺の肉の輪が開く。
 俺は眉を顰め、目を閉じた。
「痛いか?」
 小糸の問いに黙って首を振った。
 本当は痛くて堪らなかった。本来入れるべきところではない場所に、あんなに大きなものを受け入れているのだからそれも当たり前だった。

 小糸が動きを止め、息を吐くと、俺の萎えた性器を握り、上下に扱いた。
「あっ、あっ、や」
 その瞬間、小糸は自らの切っ先で、俺のこりっとでた前立腺を抉った。
「ああ、ああっ。はあ、いっ、イイ」
 辺りに水音が響き、俺の腰が勝手に跳ねる。
 また少量の白濁を、小糸の手に放ってしまった。
「全部入った」
 小糸の声で下を見ると、俺の下肢にぴったりと小糸の腰がくっついていた。
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