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第三章 やんちゃな王子は木々に囲まれ、のびのびと
「城の中では触れられぬのなら、外に出るしかあるまい?」
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* * *
何の変哲もないところで馬から下ろされ、抱きしめられたまま座らされた。大木の幹にもたれかかるサイラスの体はどっしりとしていて、ソファの背もたれよりも安定感がある。鍛えられた太ももの座り心地も悪くない。けれど気持ちは落ち着かなかった。彼の腕はしっかりと腰に回っており、離さないという強い意志が感じられた。
馬はのんびりとした顔で、草を食んでいる。サイラスの視線はティファナに向けられており、見つめ返すのは気恥ずかしくて景色をながめた。
どうしてここで休憩をすると決めたのか、理由が見つからないかと周囲に視線をめぐらせる。
「どうした。なにか、珍しいのか」
「ううん……どうして、ここで馬を止めたのか考えていたの」
「特別な理由があるとでも?」
「私が気がつかないだけで、いままでの景色とは違ったものがあるのかもしれないと思ったのよ」
「なにもない」
あっさりと答えられ、サイラスを見る。澄んだ瞳に見つめられ、心音が高まった。
(もう、何度も間近で見つめられているのに、どうしていちいち心臓がうるさくなるのかしら)
心の底まで見透かすような、青空よりも深く透明な瞳がすこし怖い。真っ正直でいながらも、得体の知れないなにかを抱えている気もしてくる。人の考えなど、及びもつかないところで物事を動かしてしまいそうだ。
「馬が疲れてきたとか」
「いいや」
「じゃあ、どうして?」
「ここなら、城とも里とも充分に離れている」
だから? と首をかしげれば、サイラスはいたずらっぽく白い歯をひらめかせた。
「人目があるところでは、ならぬと言っただろう。ここなら、誰の目を気にすることもない」
「えっ……あっ」
するりとドレスの裾に手を入れられて、内ももを撫でられる。指先で脚の根元をくすぐられ、真っ赤になった。
「サイラス」
とがめる声音で呼んでも、サイラスは笑顔のままだ。
「城の中では触れられぬのなら、外に出るしかあるまい?」
「そう、だけど……こんなところで」
人の目はないかもしれないが、野外で行為に及ぶなどとんでもない。肩に手を置いて押しのけようとしても、びくともしなかった。
「だめよ! こんな、外でするなんて」
「はじめても、空の下だった」
首筋にキスをされ、耳裏を舌先でくすぐられると背骨がとろけた。ゾクゾクと腰が震えて、腹の奥がじんわりとあたたまる。淫靡な熱の気配を感じて身をよじり、拒絶しようとすれば唇をふさがれた。
「んっ、う……ふ……んんっ、ん、ぅうっ」
大きく開いた口から舌が伸び、口腔を愛撫される。呼気を奪うほどに激しいキスに、頭の芯が痺れてしまった。抵抗の力は失せて、官能の興奮と入れ替わる。肌が粟立ち、淡く火照って桃色に染まった。
「んっ、う」
「ああ、ティファナ」
うっとりとした熱っぽい呼び声に心臓が震えた。愛おしさがあふれ出て、彼を受け入れたいと思ってしまう。
(でも、だめよ……こんなところで、はしたない)
頭ではそう考えても、体は抵抗ができなかった。興奮にきらめく青い瞳に目がくらみ、ほうっと浮わついた息が漏れた。サイラスの唇が鎖骨に落ちて、ドレスのリボンがほどかれる。あらわになった乳房に唇が触れると、快感のうめきが喉に生まれた。色づきをくすぐられ、尖りを軽く食まれると甘美な電流が血液に溶けて巡り、蜜壺を潤ませる。湧いた蜜が隘路を通り、女の肉花が湿った。
「んっ、ぁ……は、ぁあ……あっ、サイラス」
肉花を指の腹でなぞられて、淫靡な悪寒が背筋に走った。ゆっくりと沈んだ指は胸乳とたわむれる唇の激しい動きとはうらはらに、もどかしいほど緩慢だった。裂け目を上下にゆるゆると撫でられて、ゾワゾワと淡い快楽に太ももがわななく。しっとりと濡れたそこを、サイラスは貴重な品を味わうように丁寧に扱った。
「ふ、ぁあ、は、ああう……んっ、ぅう……ぁ、サイラスぅ」
「甘い、な」
濡れた胸に吹きかけられた彼の吐息が熱すぎて、火傷をしてしまいそうだ。じわじわと掻き立てられた悦楽にあぶられて、ティファナの内側はトロトロに溶けていた。グッと押し込まれた指に隘路を広げられ、擦られる。痺れるような快感を与えられ、自然と彼を求めるように脚が開いた。
「は、ぁあっ、あ、サイラス、ぅう……あっ、ああ、あっ」
「甘い声だ……もっと、聞かせてくれ」
「ふ、ぁううっ、ん、はぁあっ」
勇躍した指に翻弄されて、首を振りながら嬌声を上げる。快感に涙が滲むと、それを唇でぬぐわれた。
「ティファナ、俺のティファナ……もっと、もっと俺を求めてくれ」
「んっ、ぁあ、サイラスぅ……ふっ、ぁ、ああ」
意識がドロドロにとろけている。ここがどこだかも忘れて、あられもない声を上げて身もだえるティファナは、サイラスに支えられて彼にまたがり、落とされた。
「ひっ、ぁあ……あっ、は、ぁううっ」
息が詰まるような圧迫に内側を支配され、天を仰ぐ。溶けた隘路は熱杭に穿たれて痙攣し、それを癒そうと蜜壺からはとめどなく愛液があふれ出た。それをさらに引き出そうとサイラスは腰を突き上げ、ティファナは彼から振り落とされまいと肩にすがりつく。
「ふぁあっ、あっ、ん、ぁあっ、あ、は、ぁあううっ、く、ぅああんっ」
「ティファナ……森の獣よりも、ずっと美しく尊いな。もっと、甘美な啼き声を聞かせてくれ」
「んっ、うう、サイラス……ああっ」
ひときわ深く突き上げられて、熱波を注がれて硬直する。ドクドクと脈打つ彼を隘路が絞り、息をつけば力が抜けた。
「ふ、ぅ」
くたりと彼に寄りかかれば、汗の滲んだ肌にキスをされた。髪をかき上げられ、上向かされてキスを受ける。
「んっ、ん」
「ティファナ、愛している」
「サイラス」
吐息まじりの気だるい声で呼べば、無垢な子どもとおなじ笑みを返された。ズキリと心が痛んだのは、なぜだろう。
(サイラスは、純粋に私を想ってくれている)
身分も思惑もなにもかもを排除した、純粋な魂のままに求めてくれている。それがどうしようもなくうれしくて、切なくて、苦しかった。
(あれこれ考えてしまう私が、穢れているみたいだわ)
顔を曇らせると、目元にキスをされた。
「どうした」
「ううん。私、気にしなくてもいいことを、気にしてばかりいるのかなって思ったの」
不思議そうにされて、彼の鼻先にキスをした。
「ただの私として、あなたが好きだと示せばいいだけ。そう思っても、身分だとかいままでのことだとか、余計なことを考えてしまうのよ」
「それだけ、俺のいたらぬところを補おうとしてくれているのだろう? 俺のために、心を砕いてくれておるのだな」
そうだろうか。もしもそうなら、心が痛みに疼くなんてことは、ないのではないか。
(私、なにを気にしているの?)
自分のことなのに、はっきりとしない気持ちがもどかしい。自分のことは案外、自分でも気がつけないものなのか。
「愛している、ティファナ」
「私も、愛しているわ。だから、サイラス」
無邪気に求めてくる人に、純粋に応えよう。
「今度は、ふいうちみたいなやりかたじゃなくて、きちんとふたりで結ばれましょう」
艶めいた誘いをしながら乱れたドレスを草に落とすと、彼の目はうれしげに見開かれた。
何の変哲もないところで馬から下ろされ、抱きしめられたまま座らされた。大木の幹にもたれかかるサイラスの体はどっしりとしていて、ソファの背もたれよりも安定感がある。鍛えられた太ももの座り心地も悪くない。けれど気持ちは落ち着かなかった。彼の腕はしっかりと腰に回っており、離さないという強い意志が感じられた。
馬はのんびりとした顔で、草を食んでいる。サイラスの視線はティファナに向けられており、見つめ返すのは気恥ずかしくて景色をながめた。
どうしてここで休憩をすると決めたのか、理由が見つからないかと周囲に視線をめぐらせる。
「どうした。なにか、珍しいのか」
「ううん……どうして、ここで馬を止めたのか考えていたの」
「特別な理由があるとでも?」
「私が気がつかないだけで、いままでの景色とは違ったものがあるのかもしれないと思ったのよ」
「なにもない」
あっさりと答えられ、サイラスを見る。澄んだ瞳に見つめられ、心音が高まった。
(もう、何度も間近で見つめられているのに、どうしていちいち心臓がうるさくなるのかしら)
心の底まで見透かすような、青空よりも深く透明な瞳がすこし怖い。真っ正直でいながらも、得体の知れないなにかを抱えている気もしてくる。人の考えなど、及びもつかないところで物事を動かしてしまいそうだ。
「馬が疲れてきたとか」
「いいや」
「じゃあ、どうして?」
「ここなら、城とも里とも充分に離れている」
だから? と首をかしげれば、サイラスはいたずらっぽく白い歯をひらめかせた。
「人目があるところでは、ならぬと言っただろう。ここなら、誰の目を気にすることもない」
「えっ……あっ」
するりとドレスの裾に手を入れられて、内ももを撫でられる。指先で脚の根元をくすぐられ、真っ赤になった。
「サイラス」
とがめる声音で呼んでも、サイラスは笑顔のままだ。
「城の中では触れられぬのなら、外に出るしかあるまい?」
「そう、だけど……こんなところで」
人の目はないかもしれないが、野外で行為に及ぶなどとんでもない。肩に手を置いて押しのけようとしても、びくともしなかった。
「だめよ! こんな、外でするなんて」
「はじめても、空の下だった」
首筋にキスをされ、耳裏を舌先でくすぐられると背骨がとろけた。ゾクゾクと腰が震えて、腹の奥がじんわりとあたたまる。淫靡な熱の気配を感じて身をよじり、拒絶しようとすれば唇をふさがれた。
「んっ、う……ふ……んんっ、ん、ぅうっ」
大きく開いた口から舌が伸び、口腔を愛撫される。呼気を奪うほどに激しいキスに、頭の芯が痺れてしまった。抵抗の力は失せて、官能の興奮と入れ替わる。肌が粟立ち、淡く火照って桃色に染まった。
「んっ、う」
「ああ、ティファナ」
うっとりとした熱っぽい呼び声に心臓が震えた。愛おしさがあふれ出て、彼を受け入れたいと思ってしまう。
(でも、だめよ……こんなところで、はしたない)
頭ではそう考えても、体は抵抗ができなかった。興奮にきらめく青い瞳に目がくらみ、ほうっと浮わついた息が漏れた。サイラスの唇が鎖骨に落ちて、ドレスのリボンがほどかれる。あらわになった乳房に唇が触れると、快感のうめきが喉に生まれた。色づきをくすぐられ、尖りを軽く食まれると甘美な電流が血液に溶けて巡り、蜜壺を潤ませる。湧いた蜜が隘路を通り、女の肉花が湿った。
「んっ、ぁ……は、ぁあ……あっ、サイラス」
肉花を指の腹でなぞられて、淫靡な悪寒が背筋に走った。ゆっくりと沈んだ指は胸乳とたわむれる唇の激しい動きとはうらはらに、もどかしいほど緩慢だった。裂け目を上下にゆるゆると撫でられて、ゾワゾワと淡い快楽に太ももがわななく。しっとりと濡れたそこを、サイラスは貴重な品を味わうように丁寧に扱った。
「ふ、ぁあ、は、ああう……んっ、ぅう……ぁ、サイラスぅ」
「甘い、な」
濡れた胸に吹きかけられた彼の吐息が熱すぎて、火傷をしてしまいそうだ。じわじわと掻き立てられた悦楽にあぶられて、ティファナの内側はトロトロに溶けていた。グッと押し込まれた指に隘路を広げられ、擦られる。痺れるような快感を与えられ、自然と彼を求めるように脚が開いた。
「は、ぁあっ、あ、サイラス、ぅう……あっ、ああ、あっ」
「甘い声だ……もっと、聞かせてくれ」
「ふ、ぁううっ、ん、はぁあっ」
勇躍した指に翻弄されて、首を振りながら嬌声を上げる。快感に涙が滲むと、それを唇でぬぐわれた。
「ティファナ、俺のティファナ……もっと、もっと俺を求めてくれ」
「んっ、ぁあ、サイラスぅ……ふっ、ぁ、ああ」
意識がドロドロにとろけている。ここがどこだかも忘れて、あられもない声を上げて身もだえるティファナは、サイラスに支えられて彼にまたがり、落とされた。
「ひっ、ぁあ……あっ、は、ぁううっ」
息が詰まるような圧迫に内側を支配され、天を仰ぐ。溶けた隘路は熱杭に穿たれて痙攣し、それを癒そうと蜜壺からはとめどなく愛液があふれ出た。それをさらに引き出そうとサイラスは腰を突き上げ、ティファナは彼から振り落とされまいと肩にすがりつく。
「ふぁあっ、あっ、ん、ぁあっ、あ、は、ぁあううっ、く、ぅああんっ」
「ティファナ……森の獣よりも、ずっと美しく尊いな。もっと、甘美な啼き声を聞かせてくれ」
「んっ、うう、サイラス……ああっ」
ひときわ深く突き上げられて、熱波を注がれて硬直する。ドクドクと脈打つ彼を隘路が絞り、息をつけば力が抜けた。
「ふ、ぅ」
くたりと彼に寄りかかれば、汗の滲んだ肌にキスをされた。髪をかき上げられ、上向かされてキスを受ける。
「んっ、ん」
「ティファナ、愛している」
「サイラス」
吐息まじりの気だるい声で呼べば、無垢な子どもとおなじ笑みを返された。ズキリと心が痛んだのは、なぜだろう。
(サイラスは、純粋に私を想ってくれている)
身分も思惑もなにもかもを排除した、純粋な魂のままに求めてくれている。それがどうしようもなくうれしくて、切なくて、苦しかった。
(あれこれ考えてしまう私が、穢れているみたいだわ)
顔を曇らせると、目元にキスをされた。
「どうした」
「ううん。私、気にしなくてもいいことを、気にしてばかりいるのかなって思ったの」
不思議そうにされて、彼の鼻先にキスをした。
「ただの私として、あなたが好きだと示せばいいだけ。そう思っても、身分だとかいままでのことだとか、余計なことを考えてしまうのよ」
「それだけ、俺のいたらぬところを補おうとしてくれているのだろう? 俺のために、心を砕いてくれておるのだな」
そうだろうか。もしもそうなら、心が痛みに疼くなんてことは、ないのではないか。
(私、なにを気にしているの?)
自分のことなのに、はっきりとしない気持ちがもどかしい。自分のことは案外、自分でも気がつけないものなのか。
「愛している、ティファナ」
「私も、愛しているわ。だから、サイラス」
無邪気に求めてくる人に、純粋に応えよう。
「今度は、ふいうちみたいなやりかたじゃなくて、きちんとふたりで結ばれましょう」
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