上 下
11 / 16

11.アユイ

しおりを挟む
 うるんだマトリの瞳に、アユイは唾を呑み込んだ。

「いま……なんて言ったんだ」

 体の芯が動揺しているせいで、うろたえた声になったアユイに、マトリは熱っぽく艶やかな笑みで答えた。

「僕は……アユイとツガイになりたいんだ」

(まさか!)

 頭の中で叫んだアユイは、手の中に包んでいるマトリの欲の熱さに胸を焦がした。これは、自分を想っている証拠だとマトリは言いたいのかと、アユイは呼気を荒くする。

「ずっと、アユイとツガイになりたいと思っていたんだ……だから、アユイ……僕のぜんぶを、アユイのものにして」

 マトリのせつない声の響きに、ウソは感じられなかった。アユイは股間を熱くたぎらせながら、情動に呑まれないよう目を閉じて深い呼吸をした。

「アユイ」

「マトリ……それは、本当なんだな」

 念を押したアユイに、マトリはきっぱりとうなずいた。思いがけないよろこびに打たれて、アユイはマトリの唇に噛みついた。

「んっ、ふ……んぅうっ、う、ふ、うう、んっ」

 くぐもったマトリの声もすべて食べつくすほど、愛しい人の唇をむさぼったアユイは性急に服を脱いだ。広い肩やたくましい胸郭から腰にかけてのなめらかなラインに、マトリの視線が注がれる。その目が腰で止まり、キラキラとかがやいた。ほうっと息の塊を吐き出したマトリの、途方もない色気にアユイはクラクラする。いますぐにマトリを貫き、すべてを手に入れてしまいたい。

(だめだ)

 そんな乱暴なことはできないと、アユイは暴れたがる性欲を叱りつけた。濡れたマトリの目じりに唇を落とし、首筋にキスをする。

「あっ」

 ちいさな声に鼓膜が震えた。アユイの頭に狼の耳が現れ、尻にしっぽが揺れる。本能を示したアユイに、マトリがしあわせそうにほほえんだ。唇をついばんだアユイは、桃色に染まった胸に顔を落とした。カブフリの名残を上書きすると、マトリが「いたっ」と声を出す。それでもアユイはやめなかった。マトリがすべてをくれるというなら、ほかのオスの痕跡を残しておくわけにはいかない。

「ぁ、あ……アユイ」

 可憐な声に狼の耳を揺らして、アユイはマトリの胸の突起に舌を伸ばした。チロチロと舌先でくすぐり、軽く歯の間で転がすとマトリが細い悲鳴を漏らす。脚を開いて腰を浮かせるマトリの股間は、しとどに濡れて脈打っていた。その奥にアユイは手を伸ばす。オメガだけが、尻の谷の奥が濡れる。そこに指をあてると、蜜があふれていた。

「マトリ」

 感激に胸を震わせ、アユイはマトリを抱きしめた。勇む股間がちいさな孔に入りたいと天を向いている。

「アユイ……僕を、アユイのツガイにして……いますぐに!」

 力いっぱい、マトリはアユイにしがみついた。うなずいたアユイはマトリにキスをし、うつぶせに寝かせた。なにも言わなくても、マトリは肩を寝台につけて尻だけを高くあげた。ふさふさの白銀のしっぽが持ち上がり、アユイを誘う谷を見せる。

 小ぶりな尻を両手で掴んで、アユイは顔を近づけた。マトリのそこは、めまいがするほどかぐわしく甘い匂いがする。舌を伸ばして蜜を舐めると、強い酒を呑んだような恍惚とした気分になった。

「ぁ、ああ……は、ぁ……あっ、ふ、んううっ」

 あふれる蜜に負けないほど、甘ったるいマトリの悲鳴に誘われて、アユイは狭い入り口に舌をねじ込み、たっぷりと濡れているそこをあやした。

「は、はふっ、ん、ぅうっ、あ、ああ……アユイ、あ、ああっ」

 興奮しきってるアユイの股間に先走りがにじむ。いますぐに舌ではなく、己を突き入れたい。けれど舌でこれほど狭いと感じるのだから、ほぐさなければ苦しめる。

 欲望に言い聞かせて、アユイは舌を抜いて指を入れた。一本だけなら、すんなりと入った。ゆるゆると抜き差しをすれば、それに合わせてマトリの喉から声が出る。

(苦しくはなさそうだ)

 アユイは指を増やした。

「うっ、は、ぁあ……っ、あ」

「きついか?」

「へ、いき……っ、アユイ」

 伸ばされたマトリの手を、アユイは握った。細くしなやかなマトリの指に、アユイの節くれだった指が絡まる。アユイは緊張しているマトリの内壁を、傷つけないようやさしく撫でた。抜き差しされる指と秘孔の口の間から、蜜があふれて肌を流れる。マトリの蜜嚢を通って陰茎にまで垂れた蜜は、幹を伝って先端に到達し、先走りと交じって寝台にしたたり落ちる。アユイは揺れるマトリの蜜嚢を口に含んだ。

「はぁうっ、あ、んは、ぁ、ああ」

 アユイの指を、マトリの指が強く握った。内壁が指にキュウッとすがりつく。その感覚が、アユイの意識を刺激して股間をさらに昂らせた。

(もう、限界だ)

 指を抜いて、アユイは立ち上がった。マトリの尻の肉を左右に開き、谷に欲熱を擦りつける。蜜で濡れたそこは、ぬるぬるとして気持ちがよかった。このまま挿入せずに、互いのたかぶりを放って終わらせようかと、アユイは考えた。

(だれも、俺とマトリがツガイになるなんて予想もしていない)

 マトリはカブフリとツガイになるものだと、だれもが思っている。そうなることが自然だと、アユイすらも思っていた。しかしマトリはアユイを選んだ。アユイもマトリがほしい。全身全霊を賭けて手に入れたいほど、愛おしい。だが、ここでマトリを貫いて、契りを交わせばどうなるか。だれも予想していなかった、望んでいなかった結果となる。

 当人同士の気持ちが優先されるとはいえ、釈然としないものはすくなくないだろう。群れ社会の中では、過ごしにくくなる。だからといって、ふたりでどこかへ行くというのも、なにか違う気がする。

(俺が、カブフリと対抗できるほどの実力があると、皆に認めさせればいい)

 そうなってから、きちんとツガイになればいいのではないか。そう考えたアユイは、尻の谷に陰茎を擦りつけ、マトリの肉欲を手淫した。

「っ、は、ぁ……ああっ、あ、アユイ、はやく……アユイ」

 欲しがるマトリの声に抗うのは、かなりの精神力が必要だった。パクパクと動くマトリの秘孔がアユイの陰茎の横腹をくすぐり誘う。

「くっ」

 陰茎の傘が秘孔の口をかすめるたびに、アユイは突き入れたい情動にかられた。

「んぁっ、あ、アユイ……っ、アユイ……っ!」

 全身で叫ぶマトリの陰茎が、アユイの手の中ではじけた。手のひらに伝わった衝撃と、締まった臀部に圧迫されて、マトリも絶頂を迎える。

「っう」

 放たれたアユイの精が、マトリのしっぽの根元を濡らした。

「アユイ、どうして」

 荒い息でかなしげにマトリが言う。アユイはマトリを抱き起こし、あぐらをかいて膝に乗せた。

 目じりを赤くしたマトリが、キュッと眉をつりあげてアユイをにらむ。眉間のシワにキスをして、アユイは首を振った。

「僕とは、ツガイになれないの?」

 上がっていたマトリの眉が下がった。

「そうじゃない」

「じゃあ、どうして」

「周囲が納得をしない」

「きちんと言えば、大丈夫だよ」

 アユイはまた、首を振った。マトリの目に涙がにじむ。しかしそれは、こぼれ落ちなかった。マトリは目を伏せて深呼吸をし、気持ちをなだめた。そんなしぐさがいじらしいと、アユイは想いを募らせる。

「だれにも文句を言わせないくらいのことを、してみせる。すぐにでも」

「どういうこと?」

「カブフリに引けを取らないと、知らしめる。そうすれば俺がマトリをツガイにしても、だれも文句を言わないはずだ」

 ちょっと考えてから、マトリが口を開く。

「そんな簡単にいくものなのかな。僕はアユイがすごいことを、昔から知っているけど。でも、気がついていない子のほうがおおかったし、いまだってそれを知っている人って、すくないんじゃないかな」

「だからこそ、それだけのことをするんだ」

 アユイの頭の中には、黒々とかがやくおおきな姿があった。勢いよく潮を吹き、悠々と大海原をいく威風堂々とした姿。

「クジラをマトリに贈ると約束する」

「クジラ?」

 目をまるくしたマトリに、アユイはそうだと顎を引いて不敵に笑った。

「クジラをしとめれば、だれもが俺を認める。あれほど実力を示すのに適した獲物はいない」

「だけど、とてつもなくおおきくて、ひとりではしとめられないんだよね」

 不安そうなマトリに、大丈夫だとアユイは額を重ねた。

「どちらにせよ、クジラ漁の継承はしなければならないんだ。それをする。時期的にも、ちょうどいい。これは、海が俺に与えてくれた機会なのかもしれないな」

「海が? 機会って」

 どういうこと? と表情で問うマトリの鼻先に、アユイはキスをした。

「マトリの発情の時期と、クジラの来訪の時期が重なっている。覚悟を決めて、気持ちを貫けと言われている気になったということだ」

 不安を残したまま、マトリはほほえんだ。

「ぜったいに、危ないことにはならないよね」

「かならずクジラをしとめて帰る。そして堂々と、皆の前でマトリに求愛をすると約束する。そのときに、きちんと繋がろう」

 静かな決意を込めたアユイのまなざしに、はにかみながらマトリはうなずいた。

 そのままふたりはしばらく眠り、目覚めると体を洗ってマトリは狼の姿になって集落に帰った。

 アユイは長の小屋へ、クジラ漁をしたいと告げに出た。

「クジラ、か」

 片手を上げた長は、前回のクジラ漁で一番銛をつとめたオスを呼べと息子に命じた。

「クジラ漁の技の継承は、しなければならないとは考えていた。それを言い出されるとはな」

 ニヤリとした長は、老齢ながらも全身から野性的な凄みを放った。いまでも現役でクジラに挑めると言わんばかりの迫力に、アユイも剣呑な笑みを返す。

「しかし、なぜ急にそれを言い出した。しかも、明日だと?」

「早急にクジラをしとめて、俺の力を示したいんです」

「なんのために」

「ツガイになってほしい相手がいます」

 長が笑みを消した。アユイも表情を引き締める。

「カブフリと対抗をしたい、と?」

「わかりますか」

「ほかに、理由が思いつかん」

 やれやれと息を抜いた長とアユイは、無言で見つめあった。しばらくして長の息子が壮年のオスを連れて戻ってきた。

「明日、クジラを狩る」

「クジラですか」

 壮年のオスはアユイに流し目をくれた。アユイはわずかに頭を下げる。

「アユイが一番銛だ。指示はおまえにまかせる。クジラに挑めそうなものに声をかけておけ。明日、クジラに挑む」

「これはまた、急ですね。なにかあったんですか」

 アユイの隣に、壮年の男が座った。

「カブフリに負けてはいられない、のだと」

 長がクックッと喉を震わせた。

「そういうことですので、よろしくお願いします」

 壮年のオスに体を向けたアユイは、深々と頭を下げた。壮年のオスはよくわからないと顔中で示しながら頭を掻き、わかったと言って立ち上がった。

「明日なら、いそいで声をかけて準備をしなきゃならん。一番銛はアユイだと、触れまわっておく。クジラは手ごわいぞ。おまえが急所を打てなければ、あとはいくら銛を打ち当てても、ほぼ確実に逃げられる。それほど生命力が強く、難しい相手だ」

「だからこそ、いいんですよ。でなければ、カブフリに引けを取らないと示せないでしょう」

「おまえ……もしかして、マトリとツガイになるつもりか」

 不敵な笑みで、アユイは答えた。深いため息をついた壮年のオスは、アユイの肩に手を乗せて長に頭を下げると去っていった。

「ありがとうございます」

「礼を言われることじゃない」

 長とアユイは、悪童めいた笑みを交わした。

「クジラのここを、確実に打て」

 トン、と長が自分の脳天をつつく。

「かならず」

 短く答えたアユイは礼をして、長の前から辞した。

「明日、クジラを獲るんだって?」

 アユイが小屋の外に出れば、同年代のオスが頬を紅潮させて走り寄ってきた。

「ああ、そうだ。一番銛は、俺がやる」

「主舟には、だれが乗るんだろう」

「おまえも声をかけられたんだろう? 聞いてないのか」

 なにも、と首を振られた。

「ただ、クジラ漁に出るから準備をしておけと言われただけだよ。銛を念入りに手入れして、太い縄をつけておけって」

 そうかとアユイはうなずいた。

「俺も帰って準備をする。明日がたのしみだ」

「俺もだ。クジラに挑むのは、はじめてだからな。でも、どうして急に……なにも明日じゃなくても、準備期間を取ってから、挑めばいいのにな」

「クジラが狙い通りに現れるとは、限らないからだろう」

 じゃあなと別れたアユイは、自分の言葉を反芻する。

(明日、かならずクジラが現れるとは限らない)

 しかし長はクジラ漁を認めた。現れる可能性が低ければ、いまはまだ無理だと言われるはず。つまり、可能性は高いということだと、アユイは気持ちを奮い立たせた。

(マトリ)

 小屋の扉に手をかけたアユイは、森の集落の方向に首をめぐらせ、胸中で呼びかけた。

「かならず、しとめる」

 つぶやいたアユイは手持ちの銛のすべてを丹念に磨き、荒縄の具合を確かめて明日に備えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 まったり書いていきます。 2024.05.14 閲覧ありがとうございます。 午後4時に更新します。 よろしくお願いします。 栞、お気に入り嬉しいです。 いつもありがとうございます。 2024.05.29 閲覧ありがとうございます。 m(_ _)m 明日のおまけで完結します。 反応ありがとうございます。 とても嬉しいです。 明後日より新作が始まります。 良かったら覗いてみてください。 (^O^)

毒/同級生×同級生/オメガバース(α×β)

ハタセ
BL
βに強い執着を向けるαと、そんなαから「俺はお前の運命にはなれない」と言って逃げようとするβのオメガバースのお話です。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

その溺愛は伝わりづらい!気弱なスパダリ御曹司にノンケの僕は落とされました

海野幻創
BL
人好きのする端正な顔立ちを持ち、文武両道でなんでも無難にこなせることのできた生田雅紀(いくたまさき)は、小さい頃から多くの友人に囲まれていた。 しかし他人との付き合いは広く浅くの最小限に留めるタイプで、女性とも身体だけの付き合いしかしてこなかった。 偶然出会った久世透(くぜとおる)は、嫉妬を覚えるほどのスタイルと美貌をもち、引け目を感じるほどの高学歴で、議員の孫であり大企業役員の息子だった。 御曹司であることにふさわしく、スマートに大金を使ってみせるところがありながら、生田の前では捨てられた子犬のようにおどおどして気弱な様子を見せ、そのギャップを生田は面白がっていたのだが……。 これまで他人と深くは関わってこなかったはずなのに、会うたびに違う一面を見せる久世は、いつしか生田にとって離れがたい存在となっていく。 【7/27完結しました。読んでいただいてありがとうございました。】 【続編も8/17完結しました。】 「その溺愛は行き場を彷徨う……気弱なスパダリ御曹司は政略結婚を回避したい」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/962473946/911896785 ↑この続編は、R18の過激描写がありますので、苦手な方はご注意ください。

キンモクセイは夏の記憶とともに

広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。 小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。 田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。 そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。 純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。 しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。 「俺になんてもったいない!」 素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。 性描写のある話は【※】をつけていきます。

しのぶ想いは夏夜にさざめく

叶けい
BL
看護師の片倉瑠維は、心臓外科医の世良貴之に片想い中。 玉砕覚悟で告白し、見事に振られてから一ヶ月。約束したつもりだった花火大会をすっぽかされ内心へこんでいた瑠維の元に、驚きの噂が聞こえてきた。 世良先生が、アメリカ研修に行ってしまう? その後、ショックを受ける瑠維にまで異動の辞令が。 『……一回しか言わないから、よく聞けよ』 世良先生の哀しい過去と、瑠維への本当の想い。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話

ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。 βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。 そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。 イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。 3部構成のうち、1部まで公開予定です。 イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。 最新はTwitterに掲載しています。

処理中です...