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ノアの綿繊維のズボンの中心が、明らかに不自然なテントを張っている。
こ、これは……

「! なに見てんだッ!!」

ハッと私の視線に気付いたノアが、慌てたように下半身を抑えて前屈みになる。処女もびっくりの恥じらいぶりだ。
ノアだってもう良い大人の立派な男性だ。けれどあれだけ散々いやらしいことをされておいても、ノア自身が性的興奮を覚える事実と何故か結び付かなくて。なんていうか、素直に驚いてしまった。ノアが勃起している現状に。

ちらりと滝の方を見やるとまたこうも折も良く、アシュリーヌちゃんがマルクス様の下腹部に顔を埋め、その中心に位置する立派で凶悪すぎるモノをその愛らしいお口で奉仕している真っ最中であった。
マルクス様の逸物はそれはもうまさにロイヤル級といったほどにマグナムサイズで、スチル絵で見たモザイク処理されたモノなんて比じゃない。あんなので実際に突かれるアシュリーヌちゃんを想像すると、腰にまた重いものが募る。
アシュリーヌちゃんのいつもなら形良く整った薄桃色の愛らしいお口は下品に広げられ、マルクス様のモノを包み込みながらじゅぶんじゅぶんと一生懸命上下に往復している。その白くて細い喉まで唇から漏れた涎でべちゃべちゃだ。
そんなアシュリーヌちゃんを見下ろすマルクス様のエロさたるや。ここにノアがいなかったら両手を合わせて拝み倒していたかもしれない。美しいお顔を薄紅に染めながら、いつもより明らかに余裕の無い風に顔を歪めている。流石アシュリーヌちゃん、初体験ながらも18禁乙女ゲー主人公のスペックをもって、とんでもない快感をマルクス様に与えているに違いない。

不意に、先ほどのノアの顔が蘇る。
口周りを愛液と唾液まみれにしながら顔をこれでもかというほどに紅潮させ、浅い呼吸を繰り返すノア。その瞳にはいつも私に温かい笑顔を向けるノアの面影なんて見えなくてーー

ぞくりと、下半身にまた熱が灯るのを感じる。
あの顔をまた見たいと、いやもっと、マルクス様のように快楽に身を委ねるノアを見てみたいと、そう思ってしまった。

徐にノアを見上げるとビクッと全身を強張らせられた。

「ノアーー」
「俺はいいからな!!」

まだ何も言ってないのだが。
しかしノアには私の考えることは全てお見通しのようで。思わずきょとんと目を瞬かせた私を見た後視線を泳がせると、ノアは小さく溜息を吐いた。

「アシュリーヌがやってんのを自分もやるとか言い出すつもりだろ。やらなくていいから。つーか、嫌だろ普通。俺のはマルクス様のじゃ、ねーし……」
「べつにいやじゃないけど」
「ッ……」

最後の方は声が小さくてよく聞き取れなかったけれど、ノアのモノを触るのは別に嫌じゃない。と思う。むしろ見られたら触られたらどんな反応をするのか、それを見た自分がどんな快感を得るのか、気になってしょうがない。想像しただけでまたアソコがジワリと潤ってしまうのだから、とことんどうしようもない女である。友人がこんなド変態でごめんだよ。

「それにノアだって私にいっぱいしてくれたから、私もノアにしてあげたいよ」

これもまた本音だ。散々自分は触らせておいてなんなら舐めさせておいて、ノアの昂りは触りたくないなんて、そんなのあんまりだし不公平だ。気持ち良くしてもらった分はギブアンドテイクの気持ちで報いたいと思う。
半分以上は、ノアの痴態を見てみたいという不純な動機だけど。それは絶対に言わないでおこう。

頰を朱に染めたまま瞠目し、硬直するノアの隙を突いてそっとその股間の主張に手を這わせた。

「んなッ?!」

ビクッと分かりやすく反応すると、ノアはしゃがんでいた体勢を崩し尻餅を付いた。
完全に無防備な状態となったノアに隙あり! とにじり寄り、ノアの足の間を陣取る。煩わしいベルトを手早く外すと今も尚中のモノに窮屈そうに押し上げられているズボンのファスナーに手を掛け、一気に下ろした。

「まて、フェリシア、やめっ……ッッ?!」

ボクサータイプの下着の下に潜む逸物はズボンの上から見るよりもより主張が激しく、その中心は既に染みができている。当たり前だけどノアの下着姿を見るのもこれが初めてなので、素直にちょっと照れて顔が熱くなった。

「っ……!」

そっと昂りに触れると、面白い程にノアの体が跳ねた。
生温く、硬い。下着越しにその形を確かめるようにさわさわ撫で回す度中身がびくびくと反応した。恥ずかしながら男性の性器に触れるのは前世も合わせてこれが初めてなのだが、こんなソフトタッチでも気持ち良いものなのだろうか……。
私の手が触れる度健気に反応するものだからなんだかたまらない気持ちになって、知らずに息が上がってくる。正直、早く直に見て、触れてみたくて仕方がない。
気が急いてノアの下着に手を掛けた瞬間、その手が阻まれた。
手首を掴む大きな手から、その手の主のノアへ視線を移す。これでもかというほどに上気した顔は苦しそうに歪められ、私を見据える瞳はひどく辛そうだ。こんなにも余裕の無いノアの顔を見るのは初めてで、戦場でも見たことがないその表情にどうしようもない私の下腹部にはまたもや甘い刺激が走った。
ノアがほんとうに嫌がるのならやめるべきなのかもしれない。私とて唯一無二の大切な友人を失いたくはない。だけどーー

尚、ゆっくりと手を動かす。強く制止されている訳ではない。ノアの力なら力付くでも私の蛮行を止めることはできるはずだ。単に私を傷付けないためか、はたまたそれとも……

私は意を決して今度こそ下着を引き下ろした。
途端ぶるんっと勢い良く飛び出して目の前に鎮座したものに、一瞬息を呑んでしまう。
で、でかい…………
マルクス様のものと比べるとそりゃ小振りになってしまうのかもしれないけれど、中肉中背で、普段の優しい母のようなノアからは想像も付かないほど彼が所持していたモノは大きく、凶悪で少々びびってしまった。
ビキビキに血管の浮き出たペニスは特にまだ触れてもいないのに、ビクビクと脈打ち、先端からは透明の汁が漏れている。ノアさん既に発射間近の臨戦体勢なんだけどそんなにアシュリーヌちゃん達の痴態に興奮した? それともこれが通常運転?
ううんわからん。リアルおちんちんの生態わからん。

「フェリシア……っ……も、いいから離れ……ぅうッ?!」

ノアのか細い制止の声を無視して私は恐る恐る目の前の逸物に触れた。ひた、と手に伝わる生温かさと生々しい感触に肌が粟立つと同時に、ノアがこんな凶悪なモノを常にぶら下げていた事実にひどく興奮する。ノアだって男なのに、当たり前のことなのに。
どきどき喧しい心臓の音をBGMに、私は目の前の肉棒をゆっくりと両手で握り、上下に動かし始めた。

「っ……はぁっ、……、っ……」

ノアの荒い呼吸が耳に届く。やり方が合ってるか分からないけど、取り敢えず感じてはもらえてるみたいだ。くちくち手を動かしながら、ちらりとノアを見上げる。
ノアは耳まで顔を真っ赤にしながらぎゅむっと目を瞑り、明後日の方向へ顔を背けふるふると震えていた。
なん……なんだその反応は……生娘か?? それともそんなにも私の顔を見るのが嫌か??
いやまあ半ば襲うように行為に及んでしまったのは私だけれど。ノアのもっとえっちな反応が見たかった私はほんのり嗜虐心が擽られてぐり、と親指で先端の穴をほじるように弄った。

「~~~~ッッ?!」

瞬間ビクンビクンと手の中のブツが大きく脈打ち、ノアが目を見開く。発射までには至らなかったがこの様子を見るに時間の問題だろう。ダラダラ垂れる我慢汁が痛ましい。
ノアと視線が交わる。肩で息をし、とろんと潤んだ瞳で見下ろす姿はひどく煽情的で、自身の秘所からまた蜜が溢れるのを感じた。
私はそのままノアのモノに口を寄せると、思い切って口に含んだ。

「うぁッ」

一見しても大きなノアの肉棒はやはり私の口内キャパを遥かに超えていて、勢い余って沢山咥えてしまい息苦しさを覚えた私は慌てて亀頭部分まで後退する。

「ッッぅう……」

唇が肉棒を滑ると同時にビクビクと口の中で跳ねた。
技術的には間違い無く下手くそなんだけど、ノアはこれで気持ちいいのかな。私の手によってあのノアが快感を得ていると思うと胸がきゅぅと苦しくなって、また下腹部にも甘い快感が募る。
ちらりとアシュリーヌちゃん達の方を見ながら、見よう見まねで唾液を分泌させながら浅いながらも繰り返し口を上下に動かし、先端に戻ってはしょっぱい我慢汁をちゅうと吸ってやる。流石にアシュリーヌちゃんほど深く咥え込む事はできなかったけれど。

「ハァッ」

先端を口に含んだまま舌先で舐めほじると、また大きく脈打った。ちらりとそのままノアを見上げると、眉根を寄せ、苦しげながらも熱のこもった瞳と視線がかち合う。口の中のモノが蠢き、また大きくなった。なぜっ?!

「んむッ」

質量が増えたノアの肉棒に口内が圧迫され、唇の端から涎が垂れる。まって、たんま、くるしい、これ以上大きくなるなんて聞いてない。一旦口から出させてほしい。あまりにも苦しくて思わず涙目になりながらもう一度ノアを見上げると、一際肉棒が大きく脈打ち、みるみる熱が募っていく。

「ッッ……フェリシアッ……だめだ、うゥッッッ」
「んぶぅッ?! んんんっうむぅッッ」

ノアは私の肩と頰を掴み思いっ切り引き剥がそうとするが、時既に遅しで。
ぶびゅっっっっと勢い良く飛び出したノアの精液は私の口内に放たれ、突然の事態に硬直して動けなくなってしまった私は結局最後の一滴まで受け止めるしかなくて。質量に耐え兼ねていくらかは嚥下せざるを得ず、いくらかは口の端から涎と共に零れ落ち、それでも動かなかったのは全身精液まみれになって帰宅困難になるのは避けたいと本能で思ったからだろう。精液特有の生臭い匂いと息苦しさは不快だったけれど、ノアの吐き出したもので口内がいっぱいになっていると思うとひどい背徳感に満たされてまた蜜が溢れるのを感じた。
びくん、びくん、と口内のノアの分身とノア自身が数回痙攣すると一先ず発射は落ち着いた。口の中にあるモノが、未だ萎えていないのが気になるところだけど。

「ハァ、ハァ、……ッッ…………おい、フェリシアっ! 早く出せっ!」
「うぶっ……ぅっ……うぇえ……」

慌てた様子のノアに下腹部から退かされると、頰を掴み、地面へ向かされた。ドロォと口内に残っていた精液と唾液を吐き出すと、優しく背中を撫ぜられる。

「ほら、これで口ゆすげ」
「ん……ぅんありがと……」

ノアに水筒を差し出され、言われるがまま口をゆすぐ。まだ生臭さと喉のイガイガは取れていないけど幾分か口内がすっきりとした気がする。流石に私如きの初心者に吐き出された全てを飲み込む事は出来なかったけど、なんとも情けない。

「ほら、これで顔も拭いてーー」

くいとノアの手によって顎を上げられ、上向かされる。
未だ上気した頰に潤んだ瞳、額には汗が浮き出た、色気全開のノアの顔が目の前にあった。視線が交わった瞬間ビクンと体を硬直させ、また顔を赤らめてきたノアに、私も吊られて体を強張らせる。
暫しの沈黙の後、ゆっくりとノアの顔が近付いてきた。え、ちょ、顔を拭くにしては、近すぎるんじゃないか。まってまってこれってーー

「ぶっ?!」

口に思いっきり手巾を押し付けられ、ごしごしと力強く拭われた。

「ちょっ、まっ、ノアっんぶっ、痛い、痛い、」

一頻り拭われ、解放されたかと思うとノアは立ち上がり、てきぱきと私の手によって脱がされた服を身に付け始める。
荷物を担ぐと竜を繋いでいる方向へ歩き出した。


「……俺、先に帰ってるから。
もうこんなこと、すんなよな」


こちらを振り返る事なくそう告げると、ノアは本当にその場を去ってしまい、戻って来なかった。
辺りはマルクス様達の嬌声のみが響き渡っていたけれど、私はノアが去っていった方角から目が離せなかった。



「キス……されるかと思った……」



拭われすぎた口元がひりひりと痛んだ。
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