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滝の前でのデートイベントは序盤は至って健全極まりないピクニックから始まる。
数刻前の私達と同様、アシュリーヌちゃんが持ってきた敷物にマルクス様と共に腰掛け、同じように彼女が持参したお弁当を口にする二人。勿論アシュリーヌちゃんの手作りのものである。
「普段王宮の料理人さん達のお料理を召し上がっているマルクス様のお口に合わないかもしれませんが……」
「いや、美味しいよ。料理人の腕に引けを取らないくらいだ」
アシュリーヌちゃんの作ったバゲットを口にしながら心からの笑顔を見せるマルクス様に、綻ぶように笑うアシュリーヌちゃん。なんとも絵になる光景だ。コラボカフェにもあったアシュリーヌちゃんのリアル手作りバゲット、私も食べたい。
「それに、この味付けも紅茶の蒸し具合も僕に合わせてくれたんだよね? その気遣いが何よりのご馳走だよ。ありがとうアシュリーヌ」
「マルクス様……」
ほぅう。思わず溜息が漏れる。スケベシーンを除いてはマルクス様は本当に理想のリアル王子で、これはアシュリーヌちゃんでなくてもイチコロだ。現に私もプレイ時の記憶と重なり紅潮するのを感じる。 ……ノアよその胡乱げな視線はなんだ。あくまで私はノアと遠乗りの果てに偶然二人のデート現場に遭遇した身。断じて覗きを目的としてここへやって来たのではないぞ。ええ断じて。
昼食を終え、暫く穏やかに談笑していたマルクス様達だが何杯目かの紅茶を飲み終えると次第に甘い空気が漂いだした。どちらからともなく口付けを交わし、寄り添い合う。次第に口付は深いものに変わり、辺りに水温が響き始めた。
「王宮の紅茶の味がするね……甘い」
ちゅっとアシュリーヌちゃんの唇から漏れた唾液を吸い上げると、艶やかに微笑むマルクス様。そのまま徐にアシュリーヌちゃんのスカートに手を掛けるが、その手は小さな愛らしい手に掴まれることによって阻まれた。
「アシュリーヌ……?」
「あっ……ごめんなさい……その、」
「いやだった?」
「違うんです……! その、私……」
耳まで赤くなりながらもじもじと両腿を擦り寄せ、チラチラ茂みの方を見るアシュリーヌちゃん。暫く沈黙が続いた後、ああ、と合点がいったようにマルクス様が頷き、にっこりと微笑む。
「ここでしたら?」
「?!?!」
き、きた~~~~!! マルクス様の問題の台詞とマルクス様√での一際スケべなシーン!!
緊張してお紅茶をがぶ飲みしてしまったアシュリーヌちゃんが行為に至る前に用を足したいと暗に訴え伝わったは良いものの、まさかの公開放尿を言い渡されるのだが、現実になって見るとどう見てもマルクス様が突拍子も無いヤバい奴である。
流石のアシュリーヌちゃんもドン引きの表情だ。
「ま、マルクス様、流石にそれは……」
「この後僕達がすることを考えたら瑣末な事じゃない? それに……僕はアシュリーヌのどんな姿でも愛したいし、どんな姿のアシュリーヌも見たいと思うのだけど、駄目かな?」
そう言って小首を傾げるとサラリと美しい金髪が揺れる。どう考えても現行犯逮捕、特殊性癖警察こちらです警報余裕のお願い事も、マルクス様の口から発されると何故か美しいものに思えてしまうから美形はずるい。
私がこうなのだから、主人公クオリティのチョロさの持ち主のアシュリーヌちゃんの防衛壁はお察し頂きたい。
「……ッ…………あまり、じっと見ないでくださいね……」
チョロチョロのチョロである。
どう考えてもおかしな状況下であってもこの世界は乙女ゲーム。介入しない限り設定された物語の進行は歪められない。
アシュリーヌちゃんは真っ赤になりながら芝生の上に立ち、ぎこちなく純白のショーツを自ら下ろす。ちらりとマルクス様を見やるとゆっくりとその場にしゃがみ込んだ。
「スカートをたくし上げて、足も広げてほしいな」
いやほんと何を言いやがるんだこの王子様はありがとうございます。とんでもない要求にアシュリーヌちゃんは瞠目したものの、意を決したようにスカートをたくし上げ、ぎこちない動作でゆっくりと畳んだ脚の膝を開いた。
温かな太陽降り注ぐ麗らかな午後の屋外、芝生の上で某女優も真っ青なM字開脚をする下半身に一糸纏わぬ美女と、それを座りながら満足げに眺める美青年。を、茂みの陰から覗き見るモブ二人。なんともカオスな空間である。
全身を真っ赤にしたアシュリーヌちゃんは目を瞑りながらふるふると震えている。そりゃそうだ普通人に見られながらなんて、できるもんじゃない。控えめな茂みから愛らしい薄桃色の割れ目、その下に控える菊の門に至るまで、全てがマルクス様とついでに私たちにまで丸見えだ。エロい。とんでもなくエロい。ショーツ以外靴まできちんと衣服を身に付けているのもまたエロい。
じわじわと自身の下腹部に甘い欲求が募るのを感じる。
「なんだか別のもので濡れてきたよ。僕に見られて興奮しちゃった?」
「ッッ」
マルクス様の言葉攻めも絶好調だ。私の方まで耳が幸せで顔が熱くなる。
暫しの沈黙の後、アシュリーヌちゃんの尿道口から黄金色の雫が散った。と思うと、立て続けに見事なまでの放物線を描きながら液体が噴出される。
じょろろろろろろ
勢いよく溢れた聖水はマルクス様の目の前の地面へ落ち、みるみる黄金色の水溜りを作っていった。
リアルアシュリーヌちゃんが恥じらいながらおしっこをしている。マルクス様の、目の前で。この事実だけで興奮で腰の疼きが止まらない。流石にこの間、ノアの方を見る勇気は私にはなかった。
放尿を終えてもアシュリーヌちゃんは動かない。顔を真っ赤にしながら荒い呼吸を繰り返している。
「……どうだった?」
「……ハァ……ハァ……きもち、よかったです……」
「そっか。もっときもちよくしてあげようね」
そう言うとマルクス様はアシュリーヌちゃんの側に歩み寄り、彼女を地面へと押し倒した。アシュリーヌちゃんの脚を地面へ膝が付くほどに大きく開くと、御天道様にまで丸出しになった秘所へ舌を這わせた。
「ぁああっ?!」
ぴちゃぴちゃ丹念に拭うように割れ目を舌でなぞり、その度にアシュリーヌちゃんの腰が踊るように跳ねている。
「だっだめッマルクス様ッッ……私さっき……あぁッ……きたないですからッ……んぁあっ」
「ン……しょっぱくておいしいよ……アシュリーヌにきたないとこなんて……ないから……」
割れ目に唇で吸い付き、じゅるじゅると愛液ごと残った小水を吸い上げると、アシュリーヌちゃんがびくんびくんと痙攣し、果てた。
あの美少女アシュリーヌちゃんのおしっこを、マルクス様の美しい唇が啜っている。流石にこの距離までアンモニア臭は届かないが、ゲーム画面とは違う実際に目の前で展開されるアブノーマルな情交に私の股間はもう限界だった。今すぐ弄りたくてたまらない。
そぉっとノアを見やるとバチリと視線がかち合った。また触ってもらえることを期待していたとは言え、少なくとも万人受けはしない小スカ展開を見せることになってしまい少なからず罪悪感を感じてはいた。人によってはドン引きの展開だろうし、ノアも耐え兼ねてこのまま帰ってしまうんじゃなかろうか。
しかし予想に反してノアの頰は紅潮しており、私と視線が合った瞬間、先ほどよりもみるみる頰が濃い赤に染まっていっている。
もしかして、ノアもアシュリーヌちゃんの放尿に興奮している……?
この感じだと今日も触ってもらえるかもしれない。流石に好きでもない女の股間を舐めてくれとまでは言えないから、上手くいっても指でお願いするつもりだったけれど。またあの夜のように気持ち良くしてもらえるかもしれない。思わずはぁと熱い溜息が漏れた。
両腿をもじ、と擦り寄せ、ノアの袖をちょんと引っ張る。びくりとノアの肩が跳ねた。
「えっと……ノア、……私も……」
「ッ……」
暫く逡巡した様子を見せたものの、ノアはこくりと頷いた。瞬間、ずくんと、胸とアソコが脈打った。またノアの手で、気持ちよくしてもらえる。期待に胸膨らませた私の正直な股間が蜜を溢れさせ、早く早くと疼いた。
この間のように高い生垣じゃないからどうしていたら良いだろうか。確かノアは照れるから顔を見ながらしたくないんだよね……? どうしたものかとしゃがみ込んだ態勢のままもたついていると、
「その……四つん這いが良いんじゃねーか?」
上ずった声でそう言われて確かに、と思う。素直に私は四つん這いになる。
「下も、脱いだ方が良いと思う」
下、とはズボンのことだろうか。確かに今日はショートパンツスタイルだし、この間のスカートの時と勝手が違うからノアとしてもやり辛いのかもしれない。少し恥ずかしいけど致し方ない。私は「そうだね」と言ってショートパンツを脱いで、若草色のショーツのみにお尻を守られた状態で再び膝を付こうとする。が、
「いや待て、それも」
ノアに制止をかけられ、私は固まった。それとは、おパンツのことだよね? これを脱いで四つん這いになれと、そう申すか。
「脱がないと汚れちまうぞ」
私から視線を逸らしながら言い辛そうに告げるノア。この間下着の中で散々ぐちゅぐちゅやった結果愛液まみれになったことを言っているのか?
そう言われれば確かに予め脱いでいた方が後始末が楽に違いない。こんな真昼間の屋外で恥部を晒す上にノアに見られるのは恥ずかしいけど、でも……。じゅんと、また下着の中に蜜が溢れる。
「わかっ、た」
それ以上に、私も見られてみたかった。アシュリーヌちゃんがマルクス様に見られるように、ノアに。
立ち上がるとショーツに手を掛け、ゆっくりと下ろす。現れた股間部分は愛液まみれで、アソコから糸を引いてぷつりと切れた。とてもじゃないがノアの方は見ることができなかったけれど、見られていると思うと恥ずかしさと居た堪れなさに腰の辺りがゾクゾクと疼く。今の私の顔はきっと茹で蛸のように赤くなっているに違いない。
既に愛液まみれになったショーツを荷物の近くへ置くと、私は腰回りのみ生まれたままの姿の状態で、再びノアに背を向けて四つん這いになった。
こ、今世紀最大に恥ずかしい……!!
私は今、ノアに向けて全てを晒している。茂みも、割れ目も、お尻の穴まで、きっと丸見えになっている。えっちなお汁に塗れたアソコを風が撫ぜる度、スースーとして気持ちが悪い。けれど、ノアに見られていると思うと何もされていないのにおまんこがヒクついて、またじゅわじゅわと愛液がしとどに溢れた。
しかしいくら待ってもノアは触れて来ず、ちっとも刺激は訪れない。
ま、まさかこの恥ずかしい格好で私一人を放置して、こっそり王都に帰るという私がこれまでノアに行わせた行為の復讐をされるのでは……?!
「の、ノアッ?!」
不安になり、慌てて背後を振り返るとノアは私のすぐ後ろにしゃがみ込んでいて、私の秘所を見つめていた。視線が交わった途端ぎょっとして、ノアは顔を真っ赤に紅潮させた。
「なっばっ……あっち向いてろバカッッ!!!!」
「ごごごごめんっ」
杞憂だった。というか、今私のアソコを見ていた、よね? ガン見してたよね? 羞恥にとぷ、とまた愛液がこぼれるのを感じる。
そんなに私の変だったかな……? 弄りすぎて形も色もおかしいとか?? 焦りと不安に駆られる反面、あんなに近距離で人に見られたことのない箇所をノアにじっと見られていた事実に興奮して心臓がどくどくと早鐘を打っている。
「……まだ出ねーのか」
「へっ?!」
唐突に投げかけられた問いの意味が分からず、また振り返りそうになるのを慌てて我慢する。
で、出ないとは一体なんぞや……? えっちな汁ならもうさっきからとめどなくどばどば垂れ流してしまっているんだけど……
「だから……! ……さっきアシュリーヌが、していたように、だよ……」
吐き捨てるように言うノアの声は照れ故なのか上擦っている。
さっきアシュリーヌちゃんがしていたように……? 数拍の後、ああ! と私は思い当たった。
「おしっこのことか!」
「皆まで言うなバカ!!!!」
いやだって他にどう言えと。
というか待て、待てよ。ということはもしかしなくても、ノアはアシュリーヌちゃんの放尿を見た私が、同じく一発公開放尿をやってみたくなったから見ていやがれよオラとお願いしたと勘違いしている……? だからノアは下着までも全て脱げと言ったのか? おしっこで濡れちゃうから?
そこまで考えてボッと顔が熱くなるのを感じる。
えええ私とんでもない変態と勘違いされてるじゃないか~~~~?! 流石にそんな特殊性癖は持ち合わせていない! ノアもよく引き受けてくれたな?! お人好しにも程があるでしょ?! もっと自分を大事にして?!
確かにさっきのアシュリーヌちゃんはめちゃくちゃ気持ち良さそうではあったけれど……
数刻前の、黄金色のシャワーをマルクス様に向かって噴射していたアシュリーヌちゃんの痴態を思い出して、びくんと腰の辺りがざわつくのを感じる。
待て待て待て流石にそれはまずい。五百歩譲って性器を指で弄って貰うのはいいけど、……いやこれも十分アウトだけど。でも友人の目の前で性器を丸出しにしながらおしっこしているのを性的な目的で晒すのは、いくらなんでもーー
「ふぁああッ」
アシュリーヌちゃんの嬌声が茂みの向こうから響いた。
……ごめんなさい私は既にド変態なので許してほしい。私もアシュリーヌちゃんみたいに、ノアにしてるところを見てほしくなってしまった。変態の極みとでも何とでも言ってほしい。欲望に忠実でなにが悪い。
「んっ……」
しかし見られているとなるとびっくりするほど出ない。試しに力んでみるが、尿道口のすぐ目の前にノアの顔があるかと思うと、おしっこよりもえっちな汁の方がじわじわ溢れてきてしまう。
「ふぅっ……んん……」
私もさっきまでそこそこ紅茶をがぶ飲みしてたから膀胱の貯水量はゼロではないはずなのに、視姦されている快感の方が勝ってしまう。ヒクンヒクンおまんこが収縮しては愛液が溢れるのみで、またその光景を見られていると思うと勝手に興奮して一人びくびく震えて終わるの繰り返しだ。
「んんんッ……ぁっあああ……」
漸く、チョロッと尿道口から水気のある液体が溢れた感覚がした。次いで下腹部と性器が収縮し、老廃物が排出される開放感に襲われる。あ、出る。
じょぉおおおおおおお
一度出てしまったら後はもう止められない。生温かい液体が尿道口から噴き出し、地面へと勢い良く流れ落ちて行く。飛び散った飛沫が内腿に掛かり、つうと伝い落ちた。
き、きもちい…………
晴れた昼下がりの開けた屋外で下半身丸出しで放尿してしまっており、そして何よりそれを至近距離でノアに視姦されている背徳感と罪悪感と開放感が綯い交ぜになって私の快楽神経を刺激している。
頭を埋め地面に突いている両腕の間から股間側を覗くと、足の間からじょろじょろと流れ落ちる黄金色の滝と、その下にできた水溜りからホカホカと上がる湯気、そしてその向こうに今も尚しゃがんでこちらを見続けているノアの足が見えた。
嗚呼私ノアに、ノアにおしっこしているとこを、見られてる……。
自覚すれば自覚するほど下腹部を甘い痺れが襲い、ビクンビクンと腰が跳ねてしまった。
ピチャンピチャンと最後の数滴が滴り落ちると、私はぶるりと身震いをした。
そして急激に冷静な気持ちになる。
や、やってしまった~~! いくらノアが許してくれたと言ってもこれは色々と範疇を超えている。早急に謝っておしっこの始末をしなければ……!
「ご、ごめんノア、私ーー」
突然ノアにがしりと両手でお尻を掴まれ、言葉を飲み込んだ。
ぬろりと、滑らかでぬめったものに割れ目をなぞられ、激しい快感が腰を貫く。うそ、うそ、
「のっ、ノア、まッ……ひぁあああッッ?!」
れろれろと、ノアが己の舌で私の花弁を舐めている。ぬめった舌で割れ目を往復し、時折ぽっちりを潰しては溢れた愛液ごと性器に滴っていたであろうおしっこを舐めあげられる。
「あぁっ……ンッ、のあ、だめッおしっ、こっ……きたなっ、ぁあああっ」
膣内に舌が侵入して、そのままおまんこに吸い付かれた。ノアの唇が、私の汚い部分を食べている。おしっこ、まだ付いたままなのに……
おしっこごと止まらない愛液を出るそばから吸われてじゅるじゅるという下品な音が後ろから聞こえる。その音をノアと私のえっちな汁が立てている事実にめちゃくちゃ興奮した。
「んんんっ、ぁッ……うっぅん」
じゅるじゅると啜るられながらじゅぷじゅぷ舌で膣内を往復され、感じたことのない新しい快感にびくんびくん腰が跳ねるのを止められない。
遠くでは同じように股間にマルクス様のお顔を受け入れたアシュリーヌちゃんがひっきりなしに喘いでいる。あのアシュリーヌちゃんと同じようなことを、私もされてしまっている……
「あぁああッッ」
ノアに膣内を舌でぐるりと舐め回されながらクリトリスを指で捻られ、あまりの快感に上半身を支えていた腕の力が抜け、がくりと地面へと倒れ伏してしまった。下半身のみ膝を突き、お尻を高く突き出す恥ずかしいポーズになってしまっている。
ノアは愛撫を中断することなくちゅぷんちゅぷん舌で膣をピストンし、同時に摘まれていたクリを揺すってきた。
いつも私に笑いかけるノアのあの口が、たまに覗く真っ赤な舌が、こんな、こんな……
どぶどぶ止まらない蜜が、ノアの唾液と絡まり腿を伝い落ちるのを感じる。
「はぁっ、ぁっ、ぁっ、やぁあッ……もっ……」
今にも昇天しそうなあまりの快感に、思わずずりずりと前へ移動してしまう。が、お尻を掴むノアの手に引き戻され、またじゅぅうううと豆ごとおまんこを吸われてしまった。
「ンぁあああッ?!……やっ、ぁあッ、のあ、のぁあ、」
私のナカがきゅんきゅんと収縮を始め、ノアの舌を締め付ける。も、だめ、きもちよすぎて限界……
抉るように膣内を舐めると、カリッとクリに噛み付かれた。
「んぁあああああああッッッ!!!!」
全身が強張り、腰がビクンビクンと跳ねる。絶頂を迎えた私はノアの舌をナカへ引きずり込もうと一頻り収縮した後、弛緩した。お尻を突き上げた体勢はそのまま、未だ痙攣しながらぐったりと地面へと倒れ伏す。
こ、今回も夢中になって途中からマルクス様達に集中できなかった……。今もまだ滝の前にいるだろうか。
ちゅぷんと舌が抜け、ノアが体から離れて行くのを感じてのろのろと後ろを振り返る。
口周りを唾液と愛液まみれにし、浅い呼吸を繰り返しているノアは私に見られていることに気付くと、ビクッと顔を強張らせ、既に紅潮していた顔を更に赤くした。
……えっちなお顔だ……。
ノアは決して絶世の美男子ではないけれど、今みたいな余裕の無い表情や戦闘時の男らしい顔はマルクス様には敵わずともそこそこイケている気がする。つまるところ、もっとその顔が見たいなどと思ってしまった。
私がぼんやりしているとノアは慌てながらもてきぱきと手巾に水を含ませたものを用意して己の顔を拭くと、私の元へやって来てもう一枚を差し出してくれた。目を合わせようとはしてくれなかったけれど。
受け取りながら、私は気付いてしまった。
しゃがみ込むノアの股間に位置するモノが、これでもかというほどにズボンを押し上げ盛り上がっていることに。
数刻前の私達と同様、アシュリーヌちゃんが持ってきた敷物にマルクス様と共に腰掛け、同じように彼女が持参したお弁当を口にする二人。勿論アシュリーヌちゃんの手作りのものである。
「普段王宮の料理人さん達のお料理を召し上がっているマルクス様のお口に合わないかもしれませんが……」
「いや、美味しいよ。料理人の腕に引けを取らないくらいだ」
アシュリーヌちゃんの作ったバゲットを口にしながら心からの笑顔を見せるマルクス様に、綻ぶように笑うアシュリーヌちゃん。なんとも絵になる光景だ。コラボカフェにもあったアシュリーヌちゃんのリアル手作りバゲット、私も食べたい。
「それに、この味付けも紅茶の蒸し具合も僕に合わせてくれたんだよね? その気遣いが何よりのご馳走だよ。ありがとうアシュリーヌ」
「マルクス様……」
ほぅう。思わず溜息が漏れる。スケベシーンを除いてはマルクス様は本当に理想のリアル王子で、これはアシュリーヌちゃんでなくてもイチコロだ。現に私もプレイ時の記憶と重なり紅潮するのを感じる。 ……ノアよその胡乱げな視線はなんだ。あくまで私はノアと遠乗りの果てに偶然二人のデート現場に遭遇した身。断じて覗きを目的としてここへやって来たのではないぞ。ええ断じて。
昼食を終え、暫く穏やかに談笑していたマルクス様達だが何杯目かの紅茶を飲み終えると次第に甘い空気が漂いだした。どちらからともなく口付けを交わし、寄り添い合う。次第に口付は深いものに変わり、辺りに水温が響き始めた。
「王宮の紅茶の味がするね……甘い」
ちゅっとアシュリーヌちゃんの唇から漏れた唾液を吸い上げると、艶やかに微笑むマルクス様。そのまま徐にアシュリーヌちゃんのスカートに手を掛けるが、その手は小さな愛らしい手に掴まれることによって阻まれた。
「アシュリーヌ……?」
「あっ……ごめんなさい……その、」
「いやだった?」
「違うんです……! その、私……」
耳まで赤くなりながらもじもじと両腿を擦り寄せ、チラチラ茂みの方を見るアシュリーヌちゃん。暫く沈黙が続いた後、ああ、と合点がいったようにマルクス様が頷き、にっこりと微笑む。
「ここでしたら?」
「?!?!」
き、きた~~~~!! マルクス様の問題の台詞とマルクス様√での一際スケべなシーン!!
緊張してお紅茶をがぶ飲みしてしまったアシュリーヌちゃんが行為に至る前に用を足したいと暗に訴え伝わったは良いものの、まさかの公開放尿を言い渡されるのだが、現実になって見るとどう見てもマルクス様が突拍子も無いヤバい奴である。
流石のアシュリーヌちゃんもドン引きの表情だ。
「ま、マルクス様、流石にそれは……」
「この後僕達がすることを考えたら瑣末な事じゃない? それに……僕はアシュリーヌのどんな姿でも愛したいし、どんな姿のアシュリーヌも見たいと思うのだけど、駄目かな?」
そう言って小首を傾げるとサラリと美しい金髪が揺れる。どう考えても現行犯逮捕、特殊性癖警察こちらです警報余裕のお願い事も、マルクス様の口から発されると何故か美しいものに思えてしまうから美形はずるい。
私がこうなのだから、主人公クオリティのチョロさの持ち主のアシュリーヌちゃんの防衛壁はお察し頂きたい。
「……ッ…………あまり、じっと見ないでくださいね……」
チョロチョロのチョロである。
どう考えてもおかしな状況下であってもこの世界は乙女ゲーム。介入しない限り設定された物語の進行は歪められない。
アシュリーヌちゃんは真っ赤になりながら芝生の上に立ち、ぎこちなく純白のショーツを自ら下ろす。ちらりとマルクス様を見やるとゆっくりとその場にしゃがみ込んだ。
「スカートをたくし上げて、足も広げてほしいな」
いやほんと何を言いやがるんだこの王子様はありがとうございます。とんでもない要求にアシュリーヌちゃんは瞠目したものの、意を決したようにスカートをたくし上げ、ぎこちない動作でゆっくりと畳んだ脚の膝を開いた。
温かな太陽降り注ぐ麗らかな午後の屋外、芝生の上で某女優も真っ青なM字開脚をする下半身に一糸纏わぬ美女と、それを座りながら満足げに眺める美青年。を、茂みの陰から覗き見るモブ二人。なんともカオスな空間である。
全身を真っ赤にしたアシュリーヌちゃんは目を瞑りながらふるふると震えている。そりゃそうだ普通人に見られながらなんて、できるもんじゃない。控えめな茂みから愛らしい薄桃色の割れ目、その下に控える菊の門に至るまで、全てがマルクス様とついでに私たちにまで丸見えだ。エロい。とんでもなくエロい。ショーツ以外靴まできちんと衣服を身に付けているのもまたエロい。
じわじわと自身の下腹部に甘い欲求が募るのを感じる。
「なんだか別のもので濡れてきたよ。僕に見られて興奮しちゃった?」
「ッッ」
マルクス様の言葉攻めも絶好調だ。私の方まで耳が幸せで顔が熱くなる。
暫しの沈黙の後、アシュリーヌちゃんの尿道口から黄金色の雫が散った。と思うと、立て続けに見事なまでの放物線を描きながら液体が噴出される。
じょろろろろろろ
勢いよく溢れた聖水はマルクス様の目の前の地面へ落ち、みるみる黄金色の水溜りを作っていった。
リアルアシュリーヌちゃんが恥じらいながらおしっこをしている。マルクス様の、目の前で。この事実だけで興奮で腰の疼きが止まらない。流石にこの間、ノアの方を見る勇気は私にはなかった。
放尿を終えてもアシュリーヌちゃんは動かない。顔を真っ赤にしながら荒い呼吸を繰り返している。
「……どうだった?」
「……ハァ……ハァ……きもち、よかったです……」
「そっか。もっときもちよくしてあげようね」
そう言うとマルクス様はアシュリーヌちゃんの側に歩み寄り、彼女を地面へと押し倒した。アシュリーヌちゃんの脚を地面へ膝が付くほどに大きく開くと、御天道様にまで丸出しになった秘所へ舌を這わせた。
「ぁああっ?!」
ぴちゃぴちゃ丹念に拭うように割れ目を舌でなぞり、その度にアシュリーヌちゃんの腰が踊るように跳ねている。
「だっだめッマルクス様ッッ……私さっき……あぁッ……きたないですからッ……んぁあっ」
「ン……しょっぱくておいしいよ……アシュリーヌにきたないとこなんて……ないから……」
割れ目に唇で吸い付き、じゅるじゅると愛液ごと残った小水を吸い上げると、アシュリーヌちゃんがびくんびくんと痙攣し、果てた。
あの美少女アシュリーヌちゃんのおしっこを、マルクス様の美しい唇が啜っている。流石にこの距離までアンモニア臭は届かないが、ゲーム画面とは違う実際に目の前で展開されるアブノーマルな情交に私の股間はもう限界だった。今すぐ弄りたくてたまらない。
そぉっとノアを見やるとバチリと視線がかち合った。また触ってもらえることを期待していたとは言え、少なくとも万人受けはしない小スカ展開を見せることになってしまい少なからず罪悪感を感じてはいた。人によってはドン引きの展開だろうし、ノアも耐え兼ねてこのまま帰ってしまうんじゃなかろうか。
しかし予想に反してノアの頰は紅潮しており、私と視線が合った瞬間、先ほどよりもみるみる頰が濃い赤に染まっていっている。
もしかして、ノアもアシュリーヌちゃんの放尿に興奮している……?
この感じだと今日も触ってもらえるかもしれない。流石に好きでもない女の股間を舐めてくれとまでは言えないから、上手くいっても指でお願いするつもりだったけれど。またあの夜のように気持ち良くしてもらえるかもしれない。思わずはぁと熱い溜息が漏れた。
両腿をもじ、と擦り寄せ、ノアの袖をちょんと引っ張る。びくりとノアの肩が跳ねた。
「えっと……ノア、……私も……」
「ッ……」
暫く逡巡した様子を見せたものの、ノアはこくりと頷いた。瞬間、ずくんと、胸とアソコが脈打った。またノアの手で、気持ちよくしてもらえる。期待に胸膨らませた私の正直な股間が蜜を溢れさせ、早く早くと疼いた。
この間のように高い生垣じゃないからどうしていたら良いだろうか。確かノアは照れるから顔を見ながらしたくないんだよね……? どうしたものかとしゃがみ込んだ態勢のままもたついていると、
「その……四つん這いが良いんじゃねーか?」
上ずった声でそう言われて確かに、と思う。素直に私は四つん這いになる。
「下も、脱いだ方が良いと思う」
下、とはズボンのことだろうか。確かに今日はショートパンツスタイルだし、この間のスカートの時と勝手が違うからノアとしてもやり辛いのかもしれない。少し恥ずかしいけど致し方ない。私は「そうだね」と言ってショートパンツを脱いで、若草色のショーツのみにお尻を守られた状態で再び膝を付こうとする。が、
「いや待て、それも」
ノアに制止をかけられ、私は固まった。それとは、おパンツのことだよね? これを脱いで四つん這いになれと、そう申すか。
「脱がないと汚れちまうぞ」
私から視線を逸らしながら言い辛そうに告げるノア。この間下着の中で散々ぐちゅぐちゅやった結果愛液まみれになったことを言っているのか?
そう言われれば確かに予め脱いでいた方が後始末が楽に違いない。こんな真昼間の屋外で恥部を晒す上にノアに見られるのは恥ずかしいけど、でも……。じゅんと、また下着の中に蜜が溢れる。
「わかっ、た」
それ以上に、私も見られてみたかった。アシュリーヌちゃんがマルクス様に見られるように、ノアに。
立ち上がるとショーツに手を掛け、ゆっくりと下ろす。現れた股間部分は愛液まみれで、アソコから糸を引いてぷつりと切れた。とてもじゃないがノアの方は見ることができなかったけれど、見られていると思うと恥ずかしさと居た堪れなさに腰の辺りがゾクゾクと疼く。今の私の顔はきっと茹で蛸のように赤くなっているに違いない。
既に愛液まみれになったショーツを荷物の近くへ置くと、私は腰回りのみ生まれたままの姿の状態で、再びノアに背を向けて四つん這いになった。
こ、今世紀最大に恥ずかしい……!!
私は今、ノアに向けて全てを晒している。茂みも、割れ目も、お尻の穴まで、きっと丸見えになっている。えっちなお汁に塗れたアソコを風が撫ぜる度、スースーとして気持ちが悪い。けれど、ノアに見られていると思うと何もされていないのにおまんこがヒクついて、またじゅわじゅわと愛液がしとどに溢れた。
しかしいくら待ってもノアは触れて来ず、ちっとも刺激は訪れない。
ま、まさかこの恥ずかしい格好で私一人を放置して、こっそり王都に帰るという私がこれまでノアに行わせた行為の復讐をされるのでは……?!
「の、ノアッ?!」
不安になり、慌てて背後を振り返るとノアは私のすぐ後ろにしゃがみ込んでいて、私の秘所を見つめていた。視線が交わった途端ぎょっとして、ノアは顔を真っ赤に紅潮させた。
「なっばっ……あっち向いてろバカッッ!!!!」
「ごごごごめんっ」
杞憂だった。というか、今私のアソコを見ていた、よね? ガン見してたよね? 羞恥にとぷ、とまた愛液がこぼれるのを感じる。
そんなに私の変だったかな……? 弄りすぎて形も色もおかしいとか?? 焦りと不安に駆られる反面、あんなに近距離で人に見られたことのない箇所をノアにじっと見られていた事実に興奮して心臓がどくどくと早鐘を打っている。
「……まだ出ねーのか」
「へっ?!」
唐突に投げかけられた問いの意味が分からず、また振り返りそうになるのを慌てて我慢する。
で、出ないとは一体なんぞや……? えっちな汁ならもうさっきからとめどなくどばどば垂れ流してしまっているんだけど……
「だから……! ……さっきアシュリーヌが、していたように、だよ……」
吐き捨てるように言うノアの声は照れ故なのか上擦っている。
さっきアシュリーヌちゃんがしていたように……? 数拍の後、ああ! と私は思い当たった。
「おしっこのことか!」
「皆まで言うなバカ!!!!」
いやだって他にどう言えと。
というか待て、待てよ。ということはもしかしなくても、ノアはアシュリーヌちゃんの放尿を見た私が、同じく一発公開放尿をやってみたくなったから見ていやがれよオラとお願いしたと勘違いしている……? だからノアは下着までも全て脱げと言ったのか? おしっこで濡れちゃうから?
そこまで考えてボッと顔が熱くなるのを感じる。
えええ私とんでもない変態と勘違いされてるじゃないか~~~~?! 流石にそんな特殊性癖は持ち合わせていない! ノアもよく引き受けてくれたな?! お人好しにも程があるでしょ?! もっと自分を大事にして?!
確かにさっきのアシュリーヌちゃんはめちゃくちゃ気持ち良さそうではあったけれど……
数刻前の、黄金色のシャワーをマルクス様に向かって噴射していたアシュリーヌちゃんの痴態を思い出して、びくんと腰の辺りがざわつくのを感じる。
待て待て待て流石にそれはまずい。五百歩譲って性器を指で弄って貰うのはいいけど、……いやこれも十分アウトだけど。でも友人の目の前で性器を丸出しにしながらおしっこしているのを性的な目的で晒すのは、いくらなんでもーー
「ふぁああッ」
アシュリーヌちゃんの嬌声が茂みの向こうから響いた。
……ごめんなさい私は既にド変態なので許してほしい。私もアシュリーヌちゃんみたいに、ノアにしてるところを見てほしくなってしまった。変態の極みとでも何とでも言ってほしい。欲望に忠実でなにが悪い。
「んっ……」
しかし見られているとなるとびっくりするほど出ない。試しに力んでみるが、尿道口のすぐ目の前にノアの顔があるかと思うと、おしっこよりもえっちな汁の方がじわじわ溢れてきてしまう。
「ふぅっ……んん……」
私もさっきまでそこそこ紅茶をがぶ飲みしてたから膀胱の貯水量はゼロではないはずなのに、視姦されている快感の方が勝ってしまう。ヒクンヒクンおまんこが収縮しては愛液が溢れるのみで、またその光景を見られていると思うと勝手に興奮して一人びくびく震えて終わるの繰り返しだ。
「んんんッ……ぁっあああ……」
漸く、チョロッと尿道口から水気のある液体が溢れた感覚がした。次いで下腹部と性器が収縮し、老廃物が排出される開放感に襲われる。あ、出る。
じょぉおおおおおおお
一度出てしまったら後はもう止められない。生温かい液体が尿道口から噴き出し、地面へと勢い良く流れ落ちて行く。飛び散った飛沫が内腿に掛かり、つうと伝い落ちた。
き、きもちい…………
晴れた昼下がりの開けた屋外で下半身丸出しで放尿してしまっており、そして何よりそれを至近距離でノアに視姦されている背徳感と罪悪感と開放感が綯い交ぜになって私の快楽神経を刺激している。
頭を埋め地面に突いている両腕の間から股間側を覗くと、足の間からじょろじょろと流れ落ちる黄金色の滝と、その下にできた水溜りからホカホカと上がる湯気、そしてその向こうに今も尚しゃがんでこちらを見続けているノアの足が見えた。
嗚呼私ノアに、ノアにおしっこしているとこを、見られてる……。
自覚すれば自覚するほど下腹部を甘い痺れが襲い、ビクンビクンと腰が跳ねてしまった。
ピチャンピチャンと最後の数滴が滴り落ちると、私はぶるりと身震いをした。
そして急激に冷静な気持ちになる。
や、やってしまった~~! いくらノアが許してくれたと言ってもこれは色々と範疇を超えている。早急に謝っておしっこの始末をしなければ……!
「ご、ごめんノア、私ーー」
突然ノアにがしりと両手でお尻を掴まれ、言葉を飲み込んだ。
ぬろりと、滑らかでぬめったものに割れ目をなぞられ、激しい快感が腰を貫く。うそ、うそ、
「のっ、ノア、まッ……ひぁあああッッ?!」
れろれろと、ノアが己の舌で私の花弁を舐めている。ぬめった舌で割れ目を往復し、時折ぽっちりを潰しては溢れた愛液ごと性器に滴っていたであろうおしっこを舐めあげられる。
「あぁっ……ンッ、のあ、だめッおしっ、こっ……きたなっ、ぁあああっ」
膣内に舌が侵入して、そのままおまんこに吸い付かれた。ノアの唇が、私の汚い部分を食べている。おしっこ、まだ付いたままなのに……
おしっこごと止まらない愛液を出るそばから吸われてじゅるじゅるという下品な音が後ろから聞こえる。その音をノアと私のえっちな汁が立てている事実にめちゃくちゃ興奮した。
「んんんっ、ぁッ……うっぅん」
じゅるじゅると啜るられながらじゅぷじゅぷ舌で膣内を往復され、感じたことのない新しい快感にびくんびくん腰が跳ねるのを止められない。
遠くでは同じように股間にマルクス様のお顔を受け入れたアシュリーヌちゃんがひっきりなしに喘いでいる。あのアシュリーヌちゃんと同じようなことを、私もされてしまっている……
「あぁああッッ」
ノアに膣内を舌でぐるりと舐め回されながらクリトリスを指で捻られ、あまりの快感に上半身を支えていた腕の力が抜け、がくりと地面へと倒れ伏してしまった。下半身のみ膝を突き、お尻を高く突き出す恥ずかしいポーズになってしまっている。
ノアは愛撫を中断することなくちゅぷんちゅぷん舌で膣をピストンし、同時に摘まれていたクリを揺すってきた。
いつも私に笑いかけるノアのあの口が、たまに覗く真っ赤な舌が、こんな、こんな……
どぶどぶ止まらない蜜が、ノアの唾液と絡まり腿を伝い落ちるのを感じる。
「はぁっ、ぁっ、ぁっ、やぁあッ……もっ……」
今にも昇天しそうなあまりの快感に、思わずずりずりと前へ移動してしまう。が、お尻を掴むノアの手に引き戻され、またじゅぅうううと豆ごとおまんこを吸われてしまった。
「ンぁあああッ?!……やっ、ぁあッ、のあ、のぁあ、」
私のナカがきゅんきゅんと収縮を始め、ノアの舌を締め付ける。も、だめ、きもちよすぎて限界……
抉るように膣内を舐めると、カリッとクリに噛み付かれた。
「んぁあああああああッッッ!!!!」
全身が強張り、腰がビクンビクンと跳ねる。絶頂を迎えた私はノアの舌をナカへ引きずり込もうと一頻り収縮した後、弛緩した。お尻を突き上げた体勢はそのまま、未だ痙攣しながらぐったりと地面へと倒れ伏す。
こ、今回も夢中になって途中からマルクス様達に集中できなかった……。今もまだ滝の前にいるだろうか。
ちゅぷんと舌が抜け、ノアが体から離れて行くのを感じてのろのろと後ろを振り返る。
口周りを唾液と愛液まみれにし、浅い呼吸を繰り返しているノアは私に見られていることに気付くと、ビクッと顔を強張らせ、既に紅潮していた顔を更に赤くした。
……えっちなお顔だ……。
ノアは決して絶世の美男子ではないけれど、今みたいな余裕の無い表情や戦闘時の男らしい顔はマルクス様には敵わずともそこそこイケている気がする。つまるところ、もっとその顔が見たいなどと思ってしまった。
私がぼんやりしているとノアは慌てながらもてきぱきと手巾に水を含ませたものを用意して己の顔を拭くと、私の元へやって来てもう一枚を差し出してくれた。目を合わせようとはしてくれなかったけれど。
受け取りながら、私は気付いてしまった。
しゃがみ込むノアの股間に位置するモノが、これでもかというほどにズボンを押し上げ盛り上がっていることに。
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